PUNPEE 加山雄三を語る

PUNPEE 加山雄三を語る SOFA KING FRIDAY

PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で加山雄三さんについてトーク。『ゴー!ゴー!若大将 FESTIVAL 2018』の模様や加山雄三さんの船、光進丸に乗せてもらった際の話などをしていました。

(PUNPEE)というわけでメッセージです。北海道の会社員の方。「いつも楽しみに聞いてます。母もPUNPEEさんが好きなのですが、あまりヒップホップを聞かない母がPUNPEEさんを知ったきっかけが『お嫁においで 2015』でした。加山雄三氏とのエピソードを教えていただけるとうれしいです」。はい。

先週というか今週のはじめに『ゴー!ゴー!若大将 FESTIVAL 2018』という加山雄三さんのフェスに出てまいりました。関係性は2015年に……いちばん最初にかけたんですけども。その『お嫁においで』っていうリミックスをやらせてもらって。勝手にいま現在の結婚観みたいなのをラップで入れて、フックで雄三さんのデータをスクラッチする。「もーしもー♪」っていう声を入れるということをさせていただいたつながりで今回もフェスに出させてもらうことになりました。

加山雄三 feat. PUNPEE『お嫁においで 2015』

この前、惜しくも残念なことに炎上してしまった光進丸っていう船に乗せてもらったりだとか。そこにあった黄金の……あれは幻かもしれないですね。とにかくいろいろと見せてもらって楽しかったです。いろいろありましたが前進していきましょうという感じでした。今回、出させてもらっていきなり最初に『夜空の星』っていう雄三さんのクラシックの曲をギターで弾くことになっちゃって。この前の『Seasons Greetings’18』っていうワンマンの時もアコースティックギターを弾いたんですけども。

PUNPEE『Seasons Greetings’18』を振り返る
PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で新木場スタジオコーストで行われた自身のライブ『Seasons Greetings’18』を振り返っていました。 "Seasons Greetings'18"にお越し頂い...

今回、雄三氏の持っているモズライトっていうギターを弾くことになってしまって。「♪♪♪♪」って……でも、失敗もなく弾けてよかったです。で、雄三氏は最近、THE King ALL STARSっていうバンドを組んでいて。ベースがミッシェル・ガン・エレファントのウエノコウジさんだったり、スチャダラパーの3人がいたり、THEATRE BROOKの佐藤タイジさんとかがメンバーでいるっていう、すごいすでにレジェンダリークラスの方々のメンツなんですけども。今後もなんかいろんな人とかレジェンダリーな人を入れてったりするのかな? みたいなのを勝手に想像していて。例えば、なんかこの前のツアーでも急に谷村新司氏とか和田アキ子氏とかが出てきて。「これはエクスペンダブルズみたいだな」っていう感じで思って見たりしていました。

『エクスペンダブルズ』っていう、ここ10年ぐらいやっているシルベスター・スタローンが80年代のアクション俳優を集めて。ドルフ・ラングレンとかジャン・クロード・ヴァンダムとか。そのうちスティーブン・セガールとかも出そうな感じもするんですけど。あと、ブルース・ウィリスとか、ジェット・リーとかを呼んでやった映画があるんですけど。なんかそんな感じな匂いがしていて。今後どうなっていくのかな? みたいな感じがしたりしました。

エクスペンダブルズ [Blu-ray]
Posted at 2018.6.23
ポニーキャニオン

で、雄三氏はやっぱり若い人に興味があって。たとえばこの前も原島“ど真ん中”宙芳くんのセラート……トラクターかな? それを見て、「なんでこれは同じレコードなのに違う曲が流れるんだ?」みたいなのを聞いたりしていて。結構若い人と話すのが好きな人で。

加山雄三×原島“ど真ん中”宙芳

その光進丸に乗った時も「ソーラーパワーで走る船をこれから作る」っていうので設計図を見せてくれたり。絵を描いたりとかしていて。「こういう興味あることに対して楽しむっていうことがエネルギーになっている人なのかな」なんて思ったりもしました。

で、ちょうどその3年前に自分が雄三さんのパラデータ……パラデータっていうのは曲を録った時にギターとベースとドラムとボーカルとかってバラバラの状態で録音スタジオに残っているんですよね。いまはそれがWAVとかMP3とか、データでみんな管理しているですけど。50年、60年前はテープでしか残っていなくて。それを今回、わざわざデータに起こしてもらったんですよね。最初、2015年にリミックスする時に。その時、それを使いたいっていうことを言ったらとんでもない金額を提示されて。「いや、そういうことじゃないんだ。若い人にコンバートして伝えたい」っていう風に言ったら快くそれを受けてくれて実現に至ったんですけども。

ちょうど2015年に同じことを雄三さんは他にもやっていて。フランク・シナトラと疑似共演をしたんですよ。フランク・シナトラの100周年かなんかの時ですかね。フランク・シナトラの昔のパラデータのボーカルデータとかを使って雄三さんが歌っている『マイ・ウエイ』で一緒に疑似共演させるっていう。言ったら、ケンドリック・ラマーが1個前のアルバム『To Pimp a Butterfly』で2パックと疑似共演していたみたいな感じのをやっていて。それはYouTubeにも上がっているんですけども。

ちょうど同じことをやって昔の人と共演したりしていて「へー!」なんて思った記憶がありました。ということで、ここで1曲。66年にリリースされた『恋は赤いばら』という雄三さんのアルバム。53年前のアルバムなんですけど、本人いわくこれがいちばん最初に録音したと言っていました。53年前にすでに全編英語で録音していて、マルチトラックレコーダーを当時はじめて使った人というか。そういう話を聞かせてもらったりしました。というわけで、そのアルバムの中から『Boomerang Baby』という曲をかけたいと思います。どうぞ。

加山雄三『Boomerang Baby』

はい。お聞きいただいたのは『Boomerang Baby』。加山雄三氏でした。光進丸、乗せてもらったお礼にバースで乗せていくぜ、みたいなこととか恩返しができて自分なりによかったです。『ゴー!ゴー!若大将 FESTIVAL 2018』、ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました