PUNPEE 映画館の思い出を語る

PUNPEE 映画館の思い出を語る SOFA KING FRIDAY

PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で映画館や映画の思い出について話していました。

東京映画館 映画とコーヒーのある1日 (キネマ旬報ムック)

(PUNPEE)お送りしたのは『Call From The Bank』。ニプシー・ハッスルの2010年に出たフリーダウンロードの最初に出たアルバムからかけさせていただきました。

先日、銃殺されて惜しくも逝去されてしまったニプシー・ハッスル氏のこのフリーダウンロードのアルバム、当時「MGMTの『Electric Feel』だ! その上に乗せてるやつ!」って。

結構、そのたとえばフランク・オーシャンが『Nostalgia, Ultra』っていうフリーダウンロードの作品で、そっちもコールドプレイとかの上で歌ったりとかしてて。なんかちょっとジャンルが超えた感じっていうのはいろいろと聞いてた自分としてはすごい嬉しかった記憶があります。


レスト・イン・ピースという感じで。あまり最近は曲、聞けてなかったんですけど。ちょっとこれを機会にまた聞こうと思います。感謝、ありがとうございました。

で、メッセージでございます。30歳、男性の方。「PUNPEEさん、こんばんは。いつもタイムフリーで土曜の朝、風呂掃除しながら楽しく聞かせてもらってます。映画好きのPUNPEE氏ですが、好きな映画館、思い出に残る映画館などありますでしょうか? 自分は大学の頃、よく授業をサボって水曜日のシネマデーなどに渋谷、新宿あたりのミニシアターによく映画を見に行っておりました。最近はシネコンで音響などの設備が整った映画館が多く、それはとても良い体験ですが、なんとなく昔ながらのミニシアターが懐かしく感じる時があります。PUNPEEさんの映画館にまつわる思い出を聞きたいです」。ありがとうございます。

映画館……実はそんなに入り浸っていたっていうよりは、結構VHSから映画に入ったので、そんなにすごい思い出があるわけではないですけど。いちばん最初に行った映画館はいまでも覚えてるんですけど、高田馬場かな。たぶんドラゴンボールだと思うんですよね。スラッグっていうナメック星人の強いやつみたいのが出てくるやつで。それがたぶん1991年だから6歳ですね。小1の時が人生初の映画館でした。

『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』みたいなやつだったかな? たぶん。で、でっかいカードダスとか配ったりしていて。抱き合わせでやってた映画がたぶん『マジカルたるルートくん』とかだったと思うんですけど。それはいまだに覚えていて。春休みかなんかだったのかな? とにかく子供が多くて。親に連れられて行った記憶があります。

子供ってすげえ笑うんすよね。ピッコロの耳が取れちゃって、最後にピッコロの再生能力で再生するシーンがあるんですけど。そこで子供が大爆笑みたいな。で、俺は「なにが面白いんだろう?」って小学1年生なのにずっとそれをすごい冷たい小学生みたいな感じで見たりとかしてたんですけど。それがきっかけで、その頃らへんから家でロードショーとかを見るのが好きになって。言ったその時って、アーノルド・シュワルツェネッガーが結構日本でも全盛だった頃で。『ラスト・アクション・ヒーロー』とか『ターミネーター2』とかだったりがすごいやっていて流行っていた時期だと思うんですけど。

とにかくピザを頼んで家で1人でロードショーを見るっていうのがすごい好きな小学1、2、33年生ぐらい。で、4年生ぐらいからやっと『ジュラシック・パーク』とかを池袋の映画館に1人で見に行ったりするんですけども。大体そのロードショーとVHSが結構、最初の始まりだった気がする。で、うちの両親が共働きだったんで、だいたい帰ってこない時はそのVHSとか映画を見て過ごすみたいな。で、だいたいその留守番の時に作ってるのはカレーなんすよ。ほとんどカレーとピザかな? チャーハンとか……でも、カレーが多かったんですよ。それをあたためて食うみたいな。

「カレーは悲しい食べ物だ」

で、その時に自分が書いた作文に「カレーは悲しい食べ物だ」っていう風に書いていて。なんか自分で言うのもなんですけど、ちょっと子供ならではの視点で詩的な感じなのかなと思ったんですけど。それで大学の時とかは吉祥寺バウスシアターとかでチェコのアニメ特集とか。ヤン・シュヴァンクマイエルだけをかけてる日とか、いろいろそういう……ルネ・ラルーが日本でも流行った時だったりとか。一時期、そういうミニシアター系のも、いまもたまに行くっすけど、通ってた時期というか、あったっすね。『25時』っていうエドワード・ノートンの映画を恵比寿に見に行ったりだとか。

あとは何だろう? 岐阜……自分の祖父と祖母の家が岐阜だったんすけど、岐阜って言ったら実家、家とは違って深夜まで起きていてもばあちゃんは何も言ってこなかったんで、深夜の1時とか2時とかまで小5、小6、中学1年生ぐらいの時とかも全然起きて遊んでたんですけど。その時に夜にやってた『バットマン・フォーエヴァー』ですね。あんまり評価は高くないですけど、ジム・キャリーのリドラーが出てくるやつとかで。それとかを見た時に、マジで暗くて。外が本当に岐阜の静かなところだったから、「世界でいま、自分しかこの番組を見てないんじゃないか?」って思う感覚。

「こんな時間にこれ、誰が見てるんだろう?」っていう感覚がすごい、なんだろう? ワクワクっていうか。その時、まあたぶん全然いっぱい見てた人はいたと思うけど。その時に自分しかこれを体験してないんだろうなって。でも後で聞いたら、「あっ、それ俺も見てたよ」みたいなの共有するのがいまも好きで。なんか説明しづらい感覚なんですけども。

なんかこのラジオもそういう感じになってくれたらいいな……みたいなのもその時に思ったりしました。だから結構、家ですね。家でVHSとかロードショー的な思い出がもしかしたら映画館よりあるのかもしれないです。って言っても、たぶん映画館話で全然思い出せてなくて。自分の面白い話とかたぶんあると思うんですけど。また思い出したらそれは話そうと思います。この前、いまもロードショーでやってるたとえばクリスマス映画……『ホーム・アローン』とか『ダイ・ハード』とか。『ダイ・ハード』は結局クリスマス映画じゃないのかな?

とか、そういう常連組になってる映画があると思うんですけど。それに名を連ねそうなスーパーヒーロー映画の『シャザム!』っていうのを試写で見てきました。それはまたゆっくり今度話そうと思います。すごい個人的には好きな映画でした。というわけでお送りしました『SOFA KING FRIDAY』Vol.53。1周年目の『SOFA KING FRIDAY』、何卒2年目もよろしくお願いします。J-WAVEさんもよろしくお願いいたします。

最後に1曲。東京都の方。「PUNPEEさん、こんばんは。いつも楽しく聞いております。『Seasons Greetings’18』のライブブルーレイ、待ち遠しいです。2019年に入って初っ端に2年付き合っていた彼女にふられました。結婚も考えていて、向こうの両親の承諾も得たのですが、彼女のマリッジブルーから喧嘩が多くなり、そのまま別れる形になってしまいましたw。それからPSGの『愛してます』をほぼ毎日聞いていますw」。なんか全部「w」ってすごいあれですね。強がりのいい味が出ていますけども。

ずっと布団に入ってクヨクヨしていてもあれなんで、「はい、もう終わり! はい、こっからもう切り替える!」みたいな感じで自分は立ち直った記憶があるっすね。それでPSGのアルバムとかも、そういうきっかけの割と近い流れでできたりとかもしたので。それを反動にして頑張ってみてください。別にフラれた曲かはわかんないすけど、まあなんか「そんなもんすね」みたいな感じでアホっぽい気持ちになれる曲を最後にかけてから終わろうと思います。

soapの『Loveって何よ』っていう曲をかけて『SOFA KING FRIDAY』、終わろうと思います。というわけで板橋区のダメ兄貴がお送りする退屈しのぎの退屈な30分、今週もありがとうございました。というわけでまた来週。5月4日の『VIVA LA ROCK 2019』、さいたまスーパーアリーナ、フェスもよろしくお願いいたします。というわけで、さよなら、さよなら、さよなら……。

soap『Loveって何よ』

<書き起こしおわり>

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