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モーリー・ロバートソン アメリカ銃規制派学生と全米ライフル協会の対立を語る

モーリー・ロバートソン アメリカ銃規制派学生と全米ライフル協会の対立を語る 文化放送
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モーリー・ロバートソンさんが文化放送『The News Masters TOKYO』の中でフロリダ州の高校内での銃乱射事件をきっかけに、若者たちが銃規制を訴えているニュースを紹介。全米ライフル協会(NRA)と銃規制派の若者たちの対立について解説していました。

(小尾渚沙)では、気になるテーマにフォーカス。銃暴力統計サイト「Gun Violence Archive」によりますと、アメリカ国内では今年に入ってから銃による事件がすでに8200件以上発生し、2200人以上が亡くなっています。この統計には今月14日にアメリカ南部のフロリダ州の高校で起こった銃乱射事件の被害者も含まれています。この事件を機にアメリカではティーンエージャーたちの間で銃規制を求める運動が大きな盛り上がりを見せています。

(タケ小山)学生たちが動き出しました。

(モーリー・ロバートソン)そうですね。大人たちの政治とか、メディアの中で銃規制を唱える声があっても、それに対して全米ライフル協会(NRA)。ここがお金の力もロビー活動もあるんですけど、草の根で人々を動かす熱烈なメンバーがアメリカ中にいるわけです。で、この人たちの信念があまりにも強いので、その人たちの草の根の選挙活動なんかを通じて、落選するのが怖いアメリカの議会の議員たちは上院、下院ともに決定的にガン・コントロール(銃規制)を言える人はほとんどいなくなっちゃったんですね。言うと、次の選挙に落ちるというジンクスがついてまわるので。

(タケ小山)これ、言うとただ、アメリカの国内には圧倒的にガン支持の方が多いですか? 州によりますか?

(モーリー・ロバートソン)いや、結局直近の統計、世論調査によりますと、アメリカの有権者の66%がより厳しい銃規制法の施行に賛成しているわけですよ。だから、2/3は「これはおかしい!」って思っている人が明らかにいるわけ。ところが、「選挙戦」になった時に、本当にじゃあその66%が投票に行くか?っていうと、行かない。で、若者はどの国でも投票に行かないですよね。だから、組織だった統率の取れた投票行動をするNRAの草の根支持者たちが圧倒的に力を発揮してきたわけなんですよ。

(タケ小山)そうか。

(モーリー・ロバートソン)ところが、今回若者たちがそこに新たなワイルドカードを放り込んだわけです。いままでとは違う方程式になりつつある。それは、若者たちがしっかりと銃規制を正面から……いわゆる条件付きの大人のやる譲り合い。たとえば、連射ができるような改造装置・バンプストックだけ規制しましょうとか、銃を持てる年齢を21才まで上げましょうとか、そういう緩いものじゃなくて、そもそもこういうものを子供がいるところで持っちゃダメだろ? という。まあ日本からすると当たり前の正論をやっと子供たちが、しかも(銃乱射事件で)生き残った当事者が言っているわけですよ。

(タケ小山)うん。

(モーリー・ロバートソン)それに対して、NRAは慌てちゃったんですよね。こういう声が若者の間で広がるのはマズいと。そして、何をやったか?っていうと、このカウンターが興味深いんですけども。ネガキャンを始めたんです。被害者に対するネガキャン。

(タケ小山)おっと。ということは、高校生たちがデモをやったり、YouTubeで流したりしていますよね?

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NRAが銃規制派の若者たちにネガティブキャンペーンを仕掛ける

(モーリー・ロバートソン)それに対して、対抗するYouTubeが流れたりして。「この人たちはそもそも本物の学生ではなく、俳優だ」っていうデマを流したわけですよ。で、これって結構アメリカのオルトライトと言われる右翼政治勢力がネットの中で使う常套手段で。しゃべっている人本人が偽物だというレッテルを貼ることで、その噂がデマとして広がってしまうことで、大手のメディアが取材しづらくするんですよ。「この人、嘘をついているかも」みたいに。ところが、この若者たちは実はデジタルネイティブと言われていて、生まれた時から……。

(タケ小山)デジタルの子なんだ。

(モーリー・ロバートソン)だから、そういう小細工に対してすぐにカウンターをやって。「えっ、私自身ですが、なにか?」とか揶揄するんです。NRAのアカウントに向かって。

それと、もっとすごかったのは事件はフロリダで起きました。フロリダ州のマルコ・ルビオという上院議員がいますよね。共和党の大統領選の予備選に出た人。彼は銃規制に絶対に反対なんですよ。それで、その生徒たちがマルコ・ルビオがNRAからかつてもらった献金のリストを公開して。「マルコ・ルビオさん、約3億円(330万ドル)。あなたがもらった献金は活用されいますか?」みたいに。

(タケ小山)いいですね!

(モーリー・ロバートソン)で、それに対して他のジャーナリストや他のネット内著名人たちが同調して。どんどんとNRAから献金を受けた議員の写真とその献金額をダダダダッ!っとやったら、学生たちもリツイートする。それでNRA側の人たちは「この人たちはアクターだ。嘘をついている。なりすましだ」って言うのに対して、「全然なりすましじゃないですけど?」とかいう風に絵文字満載で反論するわけです。逆に、その大人たちの小細工をからかうの。で、デジタルネイティブの子たちの方が、もともとガセ情報とかデマ情報にすごい免疫があるわけですよ。いつもソーシャルメディアの中でネタをつかまされたりしているから。

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NRAから献金を受けた政治家リスト

(タケ小山)そうだよね。

(モーリー・ロバートソン)日本で言うと、昔の上級2ちゃんねらーみたいな感じ。上級な2ちゃんねらーは「VIPPER」と言われる人たちがいて。私はそのVIPPERではなかったですけど。VIPPERを横から見ていた人ですけど。本当に嘘をつきあって、そこで騙されないようにするというスキルがすごいのね。で、2ちゃんねるのリーダーだった西村博之さんも、「嘘が嘘だと見破れなければネットを見るな」ぐらいの発言をしているんですよ。

(タケ小山)まあでも、そうなんですよね。

(モーリー・ロバートソン)その若者たちの世代が結局、大人が陥っている「左翼・右翼」とか……「銃規制反対は右翼、銃規制は左翼」みたいな。これに引っかからずに純粋に被害者として、「なんで我々未成年が自分の学校で射殺されなきゃいけないんだ! 大統領はなんて不誠実な対応をするんだ!」って。トランプ大統領は「教師が銃を持つべきだ」って言いましたけども。

(タケ小山)それね、モーリーさん。人の国の大統領ですから、僕もあまり文句も言いたくありませんけども。「先生が銃を持てばいい」ってロジックになっちゃうって……。

(モーリー・ロバートソン)これはまさにNRAのロジックなんですよ。昔からの。「全員が銃を持っていれば平和がおとずれる」っていう。まあ、その方が銃が売れるからね。だからめちゃくちゃなんだけど、これに対して子供たちが「ふざけるな!」と連携しあっている。そして、NRA側の人たちがいろんな小細工を仕掛けて、いままでそのネガキャンで落ちた議員とかがいっぱいいるわけですよ。ところが、子供たちは黙っちゃいないし、逆にそれをネタにからかって。どんどんアメリカ中の高校生に広がっていて。今度は3月に抗議デモが予定されているんですけど。これ、ワシントンDCだけじゃなくて、全米で同時多発的に起こって、新たな運動になる可能性があるわけ。

(タケ小山)うん。

(モーリー・ロバートソン)そうすると、大人たちの世界ではなぜトランプさんが大統領選で勝ってしまったのか? ポピュリズムとかいろんなネーミングがついてますけど、まだ理解できていないし、リベラル系メディアも反省をしきれていないわけ。ところが、若者たちは直感的に行動をしちゃうから、それがガーッとすごいパワーで広がって、いままで投票しなかった若者たちが一斉に投票をすると、どんでん返しもありうるよという。

(タケ小山)はい。

<書き起こしおわり>

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