東野幸治と西野亮廣 クラウドファンディングとスナックを語る

東野幸治と西野亮廣 名著『革命のファンファーレ』を語る AbemaTV

東野幸治さんがAbemaTV『エゴサーチTV』にゲスト出演。西野亮廣さんの名著『革命のファンファーレ』やクラウドファンディング、スナック経営などについて話していました

(東野幸治)でも、まずはこれ手売りしたんでしょう? 『革命のファンファーレ』は。

(西野亮廣)ええと、手売りというか、クラウドファンディング上での予約販売ですね。

(東野幸治)「クラウドファンディング」ってもう、俺なんか言いながら噛みそうや。普段、使わへんから。だから、吉本芸人でいちばんクラウドファンディングっていう言葉、使っているでしょう?

(西野亮廣)そうかもしれないですね。はい。

(東野幸治)それもだからもともと、ニューヨークの個展で……。

(西野亮廣)ああ、そうです。よう知ってはりますね。

(東野幸治)だからずーっと追っかけてんねん! 憧れてんねや! 言わせるな! 地上波ではちょっとトゲのあることを言うてるけど、ホンマはめっちゃ好きやねん!

(西野亮廣)ちゃうちゃうちゃう……(笑)。

(東野幸治)ニューヨークの個展をするためにって集めた、それがクラウドファンディングとの出会いでしょう? で、それで「使えるな」と思って。それで最高はナンボ集まったの? 最高は?

(西野亮廣)『えんとつ町のプペル』の時でたしか4600万円とか。

(東野幸治)4600万円……「クラウドファンディングで1億円を調達」って?

(西野亮廣)4回ぐらいやったやつの合計が1億円いってますね。

(東野幸治)この1億円の現金は、これはどこの、誰の口座に入ってくるの?

(西野亮廣)僕個人です。

4回で1億円を調達

(東野幸治)クラウドファンディングの西野用のメインバンクがあって、そこの口座に1億円振り込まれるの?

(西野亮廣)そうです、そうです。だからあれは、これは結構世間の人はご存じないですけど、税金が発生するんですよ。収入になっちゃうんです。

(東野幸治)ってことは、4割ぐらい?

(西野亮廣)要は、何にも使わなかったらです。何にも使わなかったら。

(東野幸治)ほんで、1億円集まるじゃないですか。それは何日で集まるの? そうか。1回で4000万っていうのは何日で集まるの?

(西野亮廣)それは、早ければいちばん最近のやつは本当に1週間ぐらいです。1週間っていうか、たぶんもっと早かったです。3日、4日。

(東野幸治)3日、4日で日本から4000万の金が入ってくるの?

(西野亮廣)そうです。

(東野幸治)お前、すごいな……。これが新世界の創造主と言われる……言えるか?って話よ。

(西野亮廣)違う。それはたとえば4000万円入ってきたとしても、クラウドファンディングは4000万円を使えるわけではないですからね。

(東野幸治)なんで? 使えるやん。

(西野亮廣)たとえば、「3000円支援をしてもらったら、俺にこれをお返しします」っていう明確な見返りがあって。で、僕の場合だったら、たとえば『えんとつ町のプペル』のクラウドファンディングの時は「3000円支援してくださったら、完成した絵本にサインを入れてお送りする」っていう見返り(リターン)があるんですね。

(東野幸治)そんなん、ほしいの? みんな。

(西野亮廣)みんな、それがほしくて。完成したものにサインを入れて……。

(東野幸治)ああ、なるほど。サイン会みたいなのを、それをお金を介在してやっているの?

(西野亮廣)そう。すると、3000円支援してもらっても、本の原価がかかるじゃないですか。これが2000円弱。お送りするのでレターパックに入れて360円。スタッフさんのお給料、サイトの手数料、倉庫代……とかいろいろ諸々かかってきて。結局3000円支援してもらっても、使えるお金って実際には3、400円だったりするという。

(東野幸治)ああ、そうなんや!

(西野亮廣)だから、購入型のクラウドファンディングにおいて、1億円集まっても1億円が使えるっていうわけではなくて、リターンの設定次第では1円も使えないって言う者です。

(東野幸治)これはほぼほぼ……アドバルーンを上げているだけってこと?

(西野亮廣)そうです。1億円は結局、むしろ僕はマイナスですね。

(東野幸治)はー!

(西野亮廣)3000円の支援で4000円分のリターンを返す場合があるから。

(東野幸治)それは3000円は一律なの?

(西野亮廣)変えられます。リターンはA、B、C、Dとかいろいろとあって。3000円のやつもあれば……。

(東野幸治)いちばん高いのは?

(西野亮廣)いちばん高いのは……60万円とかありますね。

(東野幸治)それ、いてるの?

(西野亮廣)どっちかって言ったら、これから先に売れていきますね。

(東野幸治)マジで?

(西野亮廣)これ(「クラウドファンディングで講演会のオファーを受けつけたい」)とか、たぶん1日、2日で集まったやつです。

(東野幸治)ええっ?

(西野亮廣)すぐに売り切れで。

(東野幸治)4600万が1日、2日で!?

(西野亮廣)集まったんです。これとかのリターンが60万円とかのやつですね。

(東野幸治)それはどういう人が……お金持ちの余裕がある人?

(西野亮廣)いや、そっちじゃないですね。まあ、そっちの人もいるかもしれないですけど、リターンであったのは、これは講演会のオファーをここで受け付けたんですよ。なので、リターンで講演会を出している。トークショーですね。

(東野幸治)ああ、なるほど、なるほど。トークショーのギャラがっていうこと?

(西野亮廣)そうです。

(東野幸治)すっげーな!

(西野亮廣)これ(「キングコング西野を講演会に呼べる権利と、ビジネス書『革命のファンファーレ』200冊をプレゼント。」)がだから60万ですね。でも、限定15個みたいな感じにして。

(東野幸治)うわっ、すげー! 限定15講演?

(西野亮廣)15人分ですね。

(東野幸治)「パトロン」っていう支援者がいてるということで。だから、わからへんのは俺らやったら月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日……ってなんとなくスケジュールがあって。で、2本撮りやったら隔週でこの水曜日は仕事、月曜日は仕事っていうスケジュールで動いているやん。ずーっと、我々古いタイプは。

(西野亮廣)いや、古くない、古くない(笑)。それは才能があるからですよ。はい。

(東野幸治)でも、西野はそうじゃないんやろ? 明日は講演会、その次は絵本の作業の打ち合わせ、ミーティングってやるの?

(西野亮廣)そうですね。だから決まってはいないですね。どこかで一気に3週間ぐらい、どこかに行ったりとか、細かく……。

(東野幸治)やったりとかしていて。で、そのチームっていうのは吉本のマネージャーとかもいてるの?

(西野亮廣)います。吉本のマネージャーもいますし、自分は別で会社を作っているので、その会社の人たちもいますし。

(東野幸治)節税対策の会社やろ?

(西野亮廣)いや、違います。

(東野幸治)節税対策の会社やろ?

(西野亮廣)いや、違う、違う(笑)。

タレントの会社設立=節税対策

(東野幸治)タレントが会社作るっていうのは、節税対策。言われんねん。2000万以上儲けたら、「そろそろ会社作れ」って言われんねん。

(西野亮廣)いや、違う(笑)。そっちじゃないです。アクションを起こすための会社です。

(東野幸治)「アクションを起こすため」?

(西野亮廣)その、サービスを作るだとか……。

(東野幸治)「サービスを作る」? もう行政までいっているのか、お前は?

(西野亮廣)いやいや(笑)。その、ネットのアプリを作るだとか、そうなってきたら吉本興業の管轄外になってくるじゃないですか。で、吉本興業にはそういうセクションがないので、じゃあもうこれは自分でするしかないよねっていうことで。

(東野幸治)じゃあ、作らんかったらエエやん。

(西野亮廣)いや、でもそれは……。

(東野幸治)吉本にラジオ、テレビ、劇場以外の仕事を持ち込むなっ!

(西野亮廣)フハハハハッ!

(東野幸治)『わろてんか』見ろっ! 『わろてんか』!

(西野亮廣)フハハハハッ! 「『わろてんか』を見ろ」(笑)。

(東野幸治)とにかく、毎朝毎朝『わろてんか』見ろ! ホンマに……で、そのセクションがないから「じゃあ、自分でやります」と?

(西野亮廣)やるしかないよねっていうことで、会社を作ったりして。

(東野幸治)で、その最初の規模のお金とかいるやん? 頭金みたいな。それは西野のところから持ってくるの?

(西野亮廣)ああ、そうです。

(東野幸治)それとも、西野の会社から持ってくるの?

(西野亮廣)自分個人で会社を作って、この会社の売上が出たら、その売上でまた違う会社を作って……って。

(東野幸治)作ってやっているっていうこと? で、お前はいま、会社を何個持ってるの?

(西野亮廣)3つですね。遊びで作っているスナックの会社と……。

(東野幸治)それも噂で聞いている。(東野メモを取り出して)「住所非公開のスナック、キャンディ完成」と。だからスナックっていうロートルのものを、その新世界の創造主西野さんから見ると……。

(西野亮廣)毎回ブリッジ感覚でつけなくていいです!

(東野幸治)見ると、「スナックっておもしろいやん」ってなったんですか?

(西野亮廣)いや、スナックはちょっと面白いですね。

(東野幸治)なにが面白いんですか? スナックの。汚いババアがマズい……。

(西野亮廣)フハハハハッ! いや、結構ほうぼうで言っているんですけど。たとえば5年前、10年前と大きく違うのは、お客さんがSNSとかで情報を発信できるようになった。

(東野幸治)ここまでは俺もついていっている。

(西野亮廣)Twitterとかいろいろで発信できるようになったので、いまのお客さんって特に受信一方。つまり、見る一方では飽き足らなく、満足できなくなってきている。

(東野幸治)双方向なわけでしょう?

(西野亮廣)参加したくなってきているというこの時代に、5年前とか10年前だったら「クオリティーが高い」っていうのは本当に完成度が高いものをクオリティーが高いって言っていたんですけど、いまはその完成度をガチガチに上げちゃって、「お前ら、これを見ろ!」ってなっちゃうと、お客さんはちょっと苦しくて。そうなった時、「いまの時代のクオリティーってそういう完成度の高さではなくて、お客さんが参加できる余白がきっちりとデザインできているということをクオリティーが高いと言わないといけないね」っていう話を友達としていて。それって既存のものだといったい何なんだろう?ってなった時、スナックってそうだなって思ったんですよ。

(東野幸治)うん。

(西野亮廣)スナックってお客さんとして行くけど、結構働かされたりするじゃないですか。「ちょっとテーブルを拭きや」とか。

(東野幸治)「ちょっとあそこのリザーブのボトル出して」とか。

(西野亮廣)はいはい。あの感じっていま、めちゃくちゃ居心地がいいねっていう話になって。で、自分が作っているものとかをなるべくスナック化していこうという話をした時に、実際にスナックも作っちゃおうみたいな感じで、いまやっているっていうことですね。

(東野幸治)いま、スナック作ったの?

(西野亮廣)作りました。

(東野幸治)で、それはなんで住所非公開なの? その住所を教えてSNSを通じてみんなが来たら、儲かったりするやん。

(西野亮廣)まず決めたのは、飲食を全部0円にしたんですよ。お酒だとかツマミだとか全部0円にするっていうところからスタートしたんです。で、今度0円にしたら、店は回らないじゃないですか。で、店は回らないからどうやって店を回すんだろう?って考えた時に、まず最初はファンクラブを作るということだったんです。スナックのファンクラブで、全国にいる人が北海道から沖縄まで、月に500円ずつこのスナックに課金して。で、オンライン飲み会をまずできるようにしようと。

オンライン飲み会をできるようにする

(東野幸治)オンライン飲み会ってどういうこと?

(西野亮廣)つまり、沖縄の人たちが家で1人で飲みたい時、そこに接続したらスナックキャンディとつながって。で、1人で部屋で寂しく飲む人もいるわけじゃないですか。

(東野幸治)これや、これや、創造主は!

(西野亮廣)フハハハハッ!

(東野幸治)Skypeみたいなやつで?

(西野亮廣)そうです、そうです、単純にわかりやすく言ったら、そうです。

(東野幸治)みんなでつなぎながら、沖縄にいてても、たとえばそのスナックが東京の渋谷にあったとしても、みんなと飲んでいるような気持ちになるという?

(西野亮廣)そうです。それと、ファンクラブの特典はそのスナックの経営に口を出せるということ。「こういう風にしようよ」って。つまり、完全に作り手側にしちゃうっていう風にして。

(東野幸治)ああ、なるほど。スナックの従業員であり、店長であり……っていう。で、責任を負わせることによって楽しい場所になるという。いま、そのスナックの従業員は何人いてるの?

(西野亮廣)870人ぐらいですね。で、この人たちが月々500円ぐらい払ってやっているので。だから意外な人に来られてしまうと……。

(東野幸治)この、ホームレス小谷っていてるやん? こいつの目、悪い目してんねん。

(西野亮廣)こいつは悪いですよ。

(東野幸治)こいつは早うクビ切った方がエエと思うよ。

(西野亮廣)フハハハハッ!

(東野幸治)こいつは詐欺師の顔をしている。俺、1回会ったことあるねんけど、「こいつはちゃうな」と思って。

(西野亮廣)フハハハハッ! なるほど(笑)。

(東野幸治)これ、担当で、象徴みたいな存在がいてるんや。我々古い世代で言うと、米米CLUBのジェームス小野田さんみたいなもんやろ?

(西野亮廣)フハハハハッ! まあ、そうですね。マスコットキャラで。で、こいつをもう社長にして。そのスナックの会社はこいつを社長にして回しています。

(東野幸治)で、1日にどれぐらい、そのスナックにはお客さんが来るの?

(西野亮廣)5日に1回ぐらいしかいまは開けてないんですよ。気が向いたら開けるっていう風にしていて。あと、そこで何をしているのか?っていうと、本がいちばん売れるんですよ。本屋さんよりもスナックの方が売れて。

(東野幸治)ああ、ここに書いてあった。「スナックの方が本が売れる時代だ」って。

(西野亮廣)スナックの方が本が売れるんです。

(東野幸治)なんで?

スナックの方が本が売れる

(西野亮廣)みんな、たぶん自分のポイントを上げたいと思うんですよ。(SNSで)「いいね」がめっちゃほしいみたいな感じで、自分のポイントを上げたいってなった時に、本屋さんはすごくいいんですけど、本屋さんで本を買っても自分のポイントは上がらないじゃないですか。だけど、たとえば飲み屋さん、キャバクラでシャンパンを入れたら「キャバクラ嬢に対して支援している俺」ってことでポイントが上がるじゃないですか。みたいな感じで、このスナックもシャンパンシステムは1回取り外しちゃって、「ここで本を買うとその本の利益分がママの給料になる」っていう。

(東野幸治)ああ、なるほど。

(西野亮廣)すると、このママを支援するということで本を買う理由が、通常の「本を読みたい」ということプラスアルファ発生して。「ママを支援した俺」っていうことで買う理由がもうひとつ増えるじゃないですか。

(東野幸治)なおかつ、この本の流れになるけど、講演会でも出口のところでこれ(本)を置いたら売れるっていうことでしょう? スナックに置いている本はこの本だけなの?

(西野亮廣)僕はこっちの本はあんまり置いてなくて。絵本ですね。過去の絵本だとか。その絵本を買ったら、ママの支援になるという風にしていたら、絵本がずーっと売れ続けるっていう。

(東野幸治)はー! すごいですね。だからいろんなタレント本を出すタレントは山ほどおったけど、本を売るスペースを考えたっていう意味では……。

(西野亮廣)でも、そっちをやらないと……。真面目な話をしてしまって申し訳ないですけど、本屋さんって最初の2週間ぐらい平積みになって、3週間目ぐらいから棚差しになって、1ヶ月たったら棚から消えていくっていう。だから本はこの期間内に売ってくださいっていう制限時間みたいなのがあったじゃないですか。売っているものが、たとえば魚だとか肉だとか野菜とか、腐っていくものだっただら「1ヶ月以内に売ってください」っていうのはわかるんです。賞味期限があるので。

(東野幸治)はい。

(西野亮廣)でも、本って別に腐らないじゃないですか。5年後も10年後も腐らないじゃないですか。で、「1ヶ月以内に売ってください」っていうのは本屋の都合であって、「本の都合っていうのは5年後も10年後も売り場があるっていう状態だな」って思った時に、本を作るのと同時に本の5年後も10年後も売り場があるというものを作っておかないと、僕の本が死んでしまうなと思ったので。これは殺したくないと思ったので……。

(東野幸治)はー! そういうシステムを考えたっていうこと?

(西野亮廣)本を作る時には、売り場もちゃんとセットで作るっていう。

(東野幸治)はー! あの、ちょっと話がズレるけど、そういうことを考えた時とかは、もう勃起してんの?

(西野亮廣)いや……本当にフル勃起ですね。もうむちゃくちゃ興奮します。

(東野幸治)「これや!」とか?

(西野亮廣)「そろそろ出るな……」っていう時、あるじゃないですか。

(東野幸治)フハハハハッ! そういうことでしょう? だからこういうシステムがバババババッ!ってつながって、これはいける!ってなった時、心のチンコがビンビンになって?

(西野亮廣)はい。

(東野幸治)(アシスタントに)「心のチンコ」で検索してみて。

(西野亮廣)いやいや! 何が出るんですか! 何が出てしまうんですか、ここで! なんでそんなエゴサーチするんですか!

<書き起こしおわり>

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