宇多丸さんと高橋ヨシキさんがTBSラジオ『タマフル』の中で、高野政所さんの著書『前科おじさん』を紹介していました。
(宇多丸)ではヨシキさん、お知らせ事などありましたらお願いします。
(高橋ヨシキ)前にこのタマフルにも出ていたと思いますけども、高野政所くんの……
(宇多丸)政所くんが、無事に。
(高橋ヨシキ)逮捕された高野政所くんの『前科おじさん』という……
(宇多丸)『前科おじさん』(笑)。
(高橋ヨシキ)という本が8月22日にスモール出版から発売になるんですけども。これ、僕が装丁もやっていて。あと、中に政所くんとの対談も載っていたりして。本も非常に反省あり、悲喜こもごもあり、しんみりありという非常に面白い本になっていて。で、まあいろいろ賛否両論ございましょうが、ぜひお読みになってくださいと。
(宇多丸)ねえ。面白そうな本で。(留置所に)入られている時からいろいろ、政所くんが書き溜めているみたいな。で、それをちょっと見えてもらって、めちゃめちゃそれが面白かったんで。これはすごく、よかったです。こういう形になってね。『おそ松さん』の(藤田陽一)監督のコメントとかも。すごいですよね。
(高橋ヨシキ)コメントとかもついているんでね。はい。
(中略)
本放送終了後の放課後CLOUD
本放送後の放課後CLOUD内でも、宇多丸さんと古川耕さんが『前科おじさん』についてお話されていました。
(宇多丸)個人のお知らせ、ないの?
(古川耕)あ、じゃあ今日のゲストだった高橋ヨシキさんも告知なさっていましたけども。その高橋ヨシキさんがデザインを務めた高野政所の本。『前科おじさん』。これがもう発売が発表されましたね。8月22日に発売で。もうAmazonなんかにもね。
(妹尾匡夫)知らない人のために、ちょっとだけ説明したら。どういう経緯でできた本かを。
(宇多丸)そりゃそうだ。まあ、高野政所くんという、音楽家であり、ラジオパーソナリティーとしてもこのTBSラジオでも活躍し。あと、アシッドパンダカフェという非常に高感度カルチャー発信地。単なるクラブというよりは、最先端すぎてよくわからなくなっているという。そしてなにより、近年はFUNKOTというインドネシアのダンスミュージックの伝導者として大変活躍されていた高野政所くんが、あれはいつですか? 2年前になるの?
(古川耕)ええと、1年前の3月かな?
(宇多丸)まあ、大麻所持というようなことで逮捕されてしまいまして。当然、各方面に多大な迷惑というのがかかり、本人も反省し、留置所に入り……という件がございました。
で、その後、1年間の謹慎期間を経て、最近ようやくDJなど音楽活動を再開して。で、留置所に入っている時に、この番組でもオープニングトークなどで話して。接見というか、会いにいって。
その時に彼がこの体験を無駄にしたいためにもということで、いろいろ留置所で見聞きしたこととか感じたこととかをメモしていて。これがまた非常に、さすが彼の洞察力というか、彼の視点で非常に面白いというか。まあ、不謹慎な言い方になりますが、非常に面白かったと。
(古川耕)うん。
(宇多丸)なので、「いずれこれを形にできたらいいね」なんて言っていたら、これを見事に俺たちのスモール出版さんが本にしてくれたという本が2016年8月22日に発売される、その名も『前科おじさん』ということでございます。
(妹尾匡夫)なるほど。
(宇多丸)で、本日のゲストの高橋ヨシキさんとの対談も掲載されているし、帯がすごいですよね。いま大人気、アニメ『おそ松さん』の監督、藤田陽一さんによるコメント。「『おそ松さん』だって、この男の影響がなけりゃできてないですよ。」という。
(古川耕)これ、意外とみんなしらないことですよ。
(宇多丸)「何せ俺、20年来この男の生き様追っかけてますから!」っていう。アシパンの常連で、みたいな。
自意識ライジング pic.twitter.com/Do8o0bQg94
— きゅま特技なし (@kyumakyuma1) 2016年3月14日
おそ松さん19話「自意識ライジング」の出典であるDJ JET BARONこと高野政所さんのブログ記事を貼っておきます。
-Battle of Light & Darkness-
「自意識ライジング」https://t.co/Xju9IPXZ5l— くろぬ。8/6HEADZ渋谷ゴリラロケ (@kuro_nu) 2016年2月16日
(古川耕)そう。アシパンにずっといらっしゃっていた方なんですよね。
(宇多丸)えっ、じゃあなに? ああいう『ジャスティスナイト』だのなんだの、ああいうのにいたと?
アシパン豆知識、大岡山時代、アシパンで店の前に止めた自転車をパンクさせられるイタズラが続発し、ジャスティスナイトという、徹夜で犯人を見張るイベントが行われた事がある。その後、被害は収まった。
— ACID PANDA CAFE (@acidpandacafe) 2010年4月17日
(古川耕)参加なさっていたかどうかは知らないですけども。
(宇多丸)ダサTウォーズだの。
(古川耕)ねえ。どこまで現場にいられたかわかんないですけど。でも本当にアシパンとか、政所くんの影響を本当に受けているという。
(宇多丸)俺はやっぱりアシパンのいろんなあれの中で、やっぱりジャスティスナイトだね。いちばん。
(古川耕)ジャスティスナイトね(笑)。ジャスティスナイトの模様なんかの写真も、チラッとこの本に入っていたりするので。どんな絵面だったのかっていうのは本を読むと結構わかったりするというね。
(宇多丸)非常に楽しみでございます。ということで、こちら8月22日にスモール出版から発売されるという。
(古川耕)普通に読み物として面白いです。真面目なところもあるし、実際に留置所の中で行われている変わった風習とか、食事の事情なんていうのがなかなかうかがい知れないようなことが事細かに、彼なりの面白い視点で書いてあるので。とても面白いです。
(宇多丸)『マイク・タイソン自伝』を私ね、差し入れしてね。これが大変喜ばれたというね、話が出ておりますね。はい。
<書き起こしおわり>
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