オードリー若林と西加奈子 プロレスに助けられた瞬間を語る

西加奈子 プロレスにハマッたきっかけを語る オードリーのオールナイトニッポン

小説家の西加奈子さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。プロレス好きの若林さんと、プロレスに助けられた瞬間について話していました。

(若林正恭)しびれるね。あ、じゃあその要所要所でプロレスに助け・・・だから俺はさ、いままでその上手に負けるとか、負けを自分の中で物語として昇華してっていう価値観、なかったのよ。本当にプロレスを見るまでなかったからね。スベったらスベった。ウケたらウケたの二元論だったから。だから、20代の時に知っておいたらよかったと思ったもん。

(西加奈子)いや、でもな、若林さん20代で見てもハマらんかった気すんねん。この年月、必要やった気がすんねん。

(若林正恭)そういうもん?

(西加奈子)めっちゃ考えるやん。だって。めーっちゃ考える人やんか。この長さと、この芸能界のキャリアがあって、いま出会ったってデカい気がすんねんな。

(若林正恭)ああ、そういうもんなのかな?

(西加奈子)わからん。わからんけどな。うーん。

(若林正恭)だからだんだん、レスラーもそうなのかな?見つけてくるのが20代後半ぐらいからだもんね。早い人は早いけどね。

(西加奈子)なんかそれもな、勇気出えへん?

(若林正恭)ああ、わかるわかる。

(西加奈子)なんかこの齢でもどんどん・・・だって小島天山とか、もっとなんやろ?昔はなんて言うのかな?チンピラじゃないけど、かっこよかったけど、もっと、もうちょっとライトな感じやったん。いま小島、すげー渋いやん?

(若林正恭)うん。

(西加奈子)もうぜんぜんちゃうもんな。あ、めっちゃかっこよくなってるやん!みたいな。昔もかっこよかったけど、齢とってよくなるってこともあるし。

(若林正恭)ああ、そういうのを見ているのがあれか。あるんだね。長年見ていくと。

(西加奈子)うん。どうやろ?うん。そうやな。

(若林正恭)なるほど。それで人生でもあるんだ。プロレスがあってよかったな、みたいな思う瞬間とかが。

プロレスがあってよかったなと思う

(西加奈子)あるな。やっぱりなんか、あるある。あるよ。だって、だいたいのことは、YouTubeの話ってダメなんでしたっけ?

(若林正恭)いや、YouTube?いいよ、しても。

(西加奈子)本当?あの、すっごいしんどいことあっても、三沢さんと蝶野さんの入場シーンを見たら、だいたい解決する。

(若林正恭)ああ、でもね、わかるわー。入場シーンなんだ。

(西加奈子)うん。この顔?ウチ、やっぱりさ、自分がさ、総合とか技、わからへんねん。だから総合ハマらんかったの、それやなと思うねん。

(若林正恭)技の種類ってこと?

(西加奈子)そう。そのな、自分がやっていたら、たとえば総合ってギュッと組むやん?で、そん時にどれぐらい力が入っているか?とか、なにがすごいか?ってわかったらおもろいねんけど。やっぱりやってへんから、わからへんねん。でもプロレスってさ、『エエーイ!』とかさ、やってくれるやん。痛いとか。それがわかるから、たぶんハマッたんやなと思う。

(若林正恭)ああー。ああ、そういうことなの。

(西加奈子)そう。だから、もう技でワーッ!っていうのももちろんやけど、顔つきとか。

(若林正恭)顔。三沢の顔。

(西加奈子)もう、たまらんやろ?あれ、見た?

(若林正恭)俺、見たよ。言われて。そのYouTube。たしかにすごい顔してるとは思った。

(西加奈子)なんかこんな顔、したことあるかな?自分がって。

(若林正恭)じゃあなんか落ち込んだ時、その顔を見ると、なに?

(西加奈子)こんなウチのしんどさなんか、こんなもんちゃうみたいな。もうぜんぜん勇気。

中邑真輔のG1クライマックスのコメント

(若林正恭)俺はやっぱり中邑選手のインタビュー。あの棚橋と去年のG1か。棚橋と柴田とほら、同期というか、同世代というか。ねえ、3人で。で、『棚橋に負け、柴田にくらい・・・来るねぇ!』って。その、失敗したことを『来るねぇ!』だけで終わらせる人がいるんだ!って思って。だからIPPONグランプリで4本しか取れなくて。『来るねぇ!』っつって(笑)。

(西加奈子)来るよな!だいぶやられたよな!

(若林正恭)だいぶやられたっていう。だからその感覚も持ってなかったからね。ああ、そう。

(西加奈子)救われるよな。

(若林正恭)救われるね。なるほどね。

(西加奈子)どうしよっかなー?とかな。うん。

(若林正恭)(笑)。あの感覚、面白いよね。そういうところが、いままで1個もなかったもんね。価値観、まったくバージョンアップされたもんね。価値観としては。

(西加奈子)そこがな、不良やねんな。

(若林正恭)いや、西さん、これ恥ずかしいのよ。西さん、俺。いや、西さんね、俺と飲むたびに、俺のことを『不良やな』って言うんだけど。俺がさ、西さん、付け焼き刃に『不良やな』って言われて気持ちよがっているみたいな感じになっているのは
恥ずかしいのよ(笑)。

(西加奈子)気持よくないやろ?でも、不良って。

(若林正恭)俺、意味がわかんない。不良じゃなかったから。

(西加奈子)不良ってでも、ヤンキーじゃないよ。なんか、なんて言うのかな?クラスでおらんかった?なんかヤンキーじゃないけど、目つき悪くて、ふてくされている子。

(若林正恭)いや、目つき悪くてふてくされていると思うんだけど。うん。

(西加奈子)いや、それってなんでそうなったか?って、なんて言うの?ふてくされているからふてくされているんじゃなくて、すごいまっすぐな性格やから、ふてくされてまう子っておるやん?その感じ、すごいすんねん。避けれたことに全部ブチ当たっていってて。

(若林正恭)(爆笑)

(西加奈子)なんかそれ、すごいなって思うで。

(若林正恭)えっ?西さんってさ、高校生の時、そういう人を観察してたの?いろんな人を観察してたの?不良は不良で。

(西加奈子)あ、でもウチ、中学の時にな、それこそホンマにクラスにそういう子、おってん。で、勉強できへんから、先生にも多分、あいつ不良っていうか問題児って思われている子がおってな。で、その子に、なんか知らんけど『数学の問題、教えて』って言われて。で、三角形の内角のさ、1個がXになっていてさ。それってさ、180度からさ、2つの角の合計を引いたら出るやん。

(若林正恭)出る。出る。

(西加奈子)わかるやろ?それをな、言ってもな、『なんでなん?なんでなん?』ってぜんぜんわかってくれへんくて。なんでわからへんのやろ?って思ったら、『なんで180度なん?』って言ってん。その子が。

(若林正恭)なるほどな。

(西加奈子)それで、びっくりして。『ああ、この子はぜんぜんアホやなくて、そっから考えて。しかも、それを誰も教えてくれへんかったんや!そらひねくれるっていうか、ふてくされるわな』って。その感じやねん。で、自分は上手いこと、なんて言うの?先生に『はい、180度!』って。

(若林正恭)(笑)。あ、その感じなんだ。俺。

(西加奈子)そう。そう。『180度です』って言われたら、『はい!』って言っていたから。

(若林正恭)ああー(笑)。

(西加奈子)全部考えるやろ?たぶん。

(若林正恭)まあ、正直あるよね。だから漫才だったら、2人で走って出て。で、挨拶したくないんだよね。どうしても。

(西加奈子)うんうん。なんでなんやろ?って思うんやろ?

(若林正恭)うん。だって、『よろしくお願いします』って言う筋合いがないと思っちゃうもんね。お客さんに。しょうがないよね。

(西加奈子)(笑)。でもそれをさ、そんなとこぜんぜん置いておいて、楽々していることが多いじゃない?

(若林正恭)本当はそっちの方がいいんだけどね。ってことなんだろうな?

(西加奈子)でもウチは、上手いこと変にやっていたタイプやから。なんか『180度』って言われて、『はーい』って言っていたタイプやから。それで衝撃を受けてん。

(若林正恭)ああ、でもさ、西さんさ、西さんの若い時の恋愛の話って聞いて、いい?

(西加奈子)いいよいいよ。

(若林正恭)あの、で、男でさ、こじらしている男。まあ、こじらしているって簡単に言っちゃえばね。っていうさ、で、西さんみたいにそういう理解してくれる人と会わないと思うのよ。そういう男の子って。

(西加奈子)会わない?

(若林正恭)で、その子が『180度ってなんでなの?』っていう価値観でずっと生きていくじゃん。したらさ、社会に出たらもっとよ。『なんでこれがこうなの?』って。で、それを『わかるよ』って言ってくれる女の子って、出会ったら奇跡ぐらいの確率だと俺は思うのよ。

(西加奈子)いや、そんなことないって。もう視野、マジ狭いな!

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)めっちゃおるって!ウチの周りの子、だいたいそうやで。

(若林正恭)いや、そうかな?いや、どう?みんな。だから俺は10万人に1人だと思う。4人に1人は多いな。4は多いわ。西さん。

(西加奈子)じゃあ、10でエエわ。10人に1人ぐらい。ホンマにおるって。

(若林正恭)ちょっと待って。10万の方にもうちょっと寄ってよ。10は西さんに有利すぎるよ。

(西加奈子)10万人に1人はないって!

(若林正恭)でも西さんさ、付き合って別れてもさ、なんかこじらせたりしなかった?男はずーっとさ、西さんが必要でさ。ストーカーっぽくなっちゃったりしなかった?

(西加奈子)まったくくない。

(若林正恭)ない?

(西加奈子)ないないない!

(若林正恭)あ、そう。あ、そうなんだ。

(西加奈子)ないよ。でもぜんぜん普通におれるけどな。友達っていうか。

(若林正恭)まあそんな感じ。そうか。西さん、そんな感じするな。友達になるんだろうな。10に1人は俺、多いな。納得・・・行かないな。100・・・100に1人だな。

(西加奈子)100に1人だったら、だから100人に会いに行ったらいいねん。

(若林正恭)(笑)

(西加奈子)ほんなら、1人に会えるんやで(笑)。

(若林正恭)でも、場所が重要だよね。ガールズバーとか、ああいうキャバクラとかじゃない方がいいんだよな。

(西加奈子)(笑)。まあ、おるかもしれんで。

(若林正恭)100にしましょう。じゃあ(笑)。

(西加奈子)(笑)

<書き起こしおわり>

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