安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で話した巨額の500円玉貯金の情報。これが拡散した結果、非常に恥ずかしい思いをしたという話をしていました。
(安住紳一郎)さて、先週私、500円玉貯金の話をラジオで話、したんですね。そして、こういう話は、あんまりね、人様に言う話じゃないんで。『ここだけの話ですよ』って、かなり念を押したんですけどもね。何人かの方を中心に、ネット上で拡散されてしまいましてですね。なんかちょっとした、断片的な情報が、比較的多くの方のもとに届いたらしくて。
(中澤有美子)ええ。
(安住紳一郎)先週1週間は、とても恥ずかしい思いをしたんですね。
(中澤有美子)(笑)。あ、そうでしたか。行く先々で?
(安住紳一郎)行く先々までは行かないですけどもね。それで、難しいものですよね。こういうのはね。なかなかその・・・私もこの前段階と後ろ段階があって、その話がそこに挟まっているんですけれども。その真ん中だけスッと抜かれちゃうと、サンドイッチの具だけね、一人歩きになっちゃいまして。ええ。そうですよね?
(中澤有美子)ええ。
(安住紳一郎)『私はサンドイッチに挟まっている卵が好きだ』っていう風な話をしたら、卵が好きだっていう話だけ一人歩きしちゃうみたいなこと、ありますよね?
(中澤有美子)ありますね。ありますね。はい。
(安住紳一郎)まあ、そういうことで、なんかちょっと恥ずかしい思いをしました。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)あは、あは・・・はははは・・・難しいですよね。こういうのはね。『じゃあ、しゃべらなけりゃいいじゃないか』ってね、思うかもしれませんけどね。そうしますと、一度萎えてしまった気持ちっていうのは、二度と立ち上がることができませんので。やっぱり、なんて言うんですか?しゃべろうと思った時は、しゃべらないくちゃいけないんですよね。
(中澤有美子)そうなんですよね(笑)。
(安住紳一郎)そうなんですよ。
(中澤有美子)そうですよ(笑)。やる時はやらないと。
(安住紳一郎)えっ?
(中澤有美子)そうですよ。覚悟をね、決めてね。もう乗った時にしゃべるというかね。
(安住紳一郎)そうですよね。いや、いいんですよ。別に悪意があってね、こうなったわけじゃないんですけども。もうちょっとなんか世の中、こう、ねえ。善意とか良心に満ちた社会になるといいな!と、心から思うんですよ。
(中澤有美子)(笑)
500円玉貯金に夢中になる41才男性のイメージ
(安住紳一郎)私の年齢、みなさん知ってます?私、41才なんですね。41才の男がですよ、500円玉貯金に夢中になっているっていう話が断片的に流れますと、すごいチーケーな男だっていうことになりますでしょう?
(中澤有美子)チーケー?(笑)。
(安住紳一郎)あ、ケチな男だっていうことになりますよね。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)なんかそういう目で見られた1週間でした。
(中澤有美子)そうですか(笑)。
(安住紳一郎)まあ、ケチなことはケチなんですけども。
(中澤有美子)いやいやいや(笑)。そう、でもないですよね。いや、使う時、激しいですよね。安住さんは。
(安住紳一郎)私はそうですよ。いや、だからたぶん見せる部分と見せない部分がありますからね。
(中澤有美子)いや、本当にそうですし。あの、ごちそうも、あちこちになさっていると思うし。だから本当にそのイメージは違うなって思うんですけどもね。どっちで売りだしたいか?もあるでしょうけどね。
(安住紳一郎)また、こういうことを言うとね、サイゾーウーマンの記者の方に書れてしまうかもしれませんけども。
(中澤有美子)名指し(笑)。
(安住紳一郎)『自意識過剰』っていう風に思われているから、こういう風なことを言わない方がいいのかもしれないですけども。私、自分自身が乗った電車の、2人ぐらい横ぐらいの人が、私の500円玉貯金のことを話していたんですよ。
(中澤有美子)(爆笑)
(安住紳一郎)それでもう、いたたまれなくなって。もう・・・私、こういうのを『公開処刑』って呼んでいるんですけども。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)キツかったわー、半蔵門線。私、電車に乗っていたんです。そしたら、32の男性サラリーマンと、45の男性サラリーマンかな?俺よりたぶん年上だと思うんですけどね。『ほら、安住がさ、アナウンサーの安住がさ、500円玉貯金でなんか、200何万、貯めたらしいんだよね』なんてこう、話をしているの。
(中澤有美子)えーっ!?
(安住紳一郎)『ケチくせー!』みたいな話をしてて(笑)。
(中澤有美子)(笑)。本当!?
(安住紳一郎)『いい男が、ええーっ!?いるんすねー!』なんて。まあ、いいんですけど。それはそれで。いや、別に。いいんですよ。それはそれで構いませんけどもね。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)『はー・・・』みたいなね。『違うんだよ』って言ってね、横からね。『いろいろね・・・』ってなって。だからいろいろ難しいなと思ってね。『そうか・・・』と思って。
(中澤有美子)そうでしたかー。
(安住紳一郎)そう。BPOってみなさん、知ってます?
(中澤有美子)はい。放送により、心の傷や被害を被った人たちを救済する機関です。
(安住紳一郎)そうです。BPOってあるますよね。放送で人権を傷つけられた人たちが訴え出るという、そういう組織ですけども。私は、心の中で『逆BPO』っていうのを作っているんですよね。
(中澤有美子)ほう。
(安住紳一郎)放送により傷つけられた放送人たちの救済機関っていうのが、あるの(笑)。
(中澤有美子)(笑)。あの・・・あー・・・
(安住紳一郎)うん。逆BPOに申請したの!
(中澤有美子)ああー、放送人が傷つけられた?
(安住紳一郎)そう!そう!うん、うん。下らないでしょ?
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)ないですよ。そんなもん、ないですよ。勝手にそうやって、心の中で遊んでいるだけですけどもね。たまにね、あるんです。いや、もうね、これ、ふざけた話じゃなくて。BPOっていう組織がキチンとあって。で、放送によって自分の利益を阻害された人たちが訴え出て、そのBPOが番組とか放送局に対して、何らかの指導を与えるっていうしっかりした組織があって。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)まあ、私たちにとってみると、そのBPOの存在っていうのは震え上がるほど怖いわけですけども。まあでも、逆のこともあって。たまにね、放送を聞いている人から、必要以上に傷つけられる放送人もたくさんいて。その人たちはまあ、『仕事だから仕方ないか。ムムムムム・・・』ってなるしかないんだけども。まあそういう悩みを、先輩とか後輩が聞くわけだけども。
(中澤有美子)はいはい。そうそうそう。
(安住紳一郎)その場合は、逆BPOという風に自称して、話を聞くっていう。
(中澤有美子)開催しますと。
(安住紳一郎)開催するということをね。そうですよね。うん。
(中澤有美子)(笑)。その案件ですね。間違いなく。
(安住紳一郎)その案件。結構ね、たまにあるのよね。そういうのね。本当、複雑なんですよね。なんだっけな?俺も1回、ものすごい強烈なのがあって。ええと、有名な、ごめんなさい。名前ちょっと忘れちゃったんですけども。海外の絵で、耳飾りと首飾り、両方、名画を持っている方、いますよね。ええと、誰でしたっけ?
(中澤有美子)あー。フェルメール?
(安住紳一郎)フェルメールか。フェルメールの・・・
(中澤有美子)真珠の首飾りの少女と・・・
(安住紳一郎)耳飾りの少女がいるんだったっけな?どっちだったっけな?そう。それで、だいたいの人は、フェルメールの首飾りの方をみんな知っているんですよね。でも、耳飾りっていうのも実はあって。そして、どっかの放送局がフェルメール展をやった時に、首飾りの絵じゃなくて、耳飾りの絵の方を持ってきたんだよね。
(中澤有美子)うん。
(安住紳一郎)それで、私が『フェルメールの耳飾りの絵が公開されてます』って言ったら、『それはフェルメールって言ったら、首飾りでしょ!?バカじゃねーの?』みたいなことで、ガーッ!と来たわけ。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)でも、本当に耳飾りが来ていたの!
(中澤有美子)ああ、はいはい。
(安住紳一郎)それで、俺は間違ってなかったんだけども。でも、俺もたしかに言われると、フェルメールって言ったら首飾りじゃないかな?みたいなことになって。『いや、耳飾りと言ってしまいました。申し訳ございませんでした』ぐらいまで言ったはず。
(中澤有美子)ああー。
(安住紳一郎)そしたら、本当に来ていたのは耳飾りだったの。
(中澤有美子)合ってたのね。
(安住紳一郎)合ってたのね。まあ、だからマイナーな絵を持ち込んだプロモーターがダメだっていう話なんだけど。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)すいません(笑)。と、思って。間違ってなかったのに傷ついたみたいな、そういうこと(笑)。
(中澤有美子)(笑)。傷ついたところだけが残った。
(安住紳一郎)残ったのと、でも、ほとんどの人はフェルメールっていうと、首飾りだよね。やっぱりね。
(中澤有美子)ですかね?
(安住紳一郎)な、はずなんだ。で、フェルメールっていうと首飾りで。でも、私は堂々と『フェルメールの、あの耳飾りの絵も・・・』みたいなことを言っていると、まあ、おおよそ知っている人たちは『安住、クソバカ!』みたいな。思うでしょ?『フェルメールは首飾りだよ!耳飾りって言っちゃってるよ、こいつ!』って思うんだけど、本当に来ていたのは耳飾りなんだよ!
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)で、俺も、『フェルメールって言ったら首飾りじゃないの?』って思ったんだけど。で、『ちょっとこの原稿の間違いはキツいな』なんて思っていたけど。でも、よくよく聞いたら、『いやいや、首飾りと耳飾りがありまして。今回来てたのは、耳飾りなんです』みたいな。『ああーっ!』みたいな。どうしようもないじゃない。
(中澤有美子)そうです。そうですね。
(安住紳一郎)そうすると、私としては、ただ傷ついただけってことになるのかな?まあ、強い気持ちでいけば、間違ってなかったとは思うけども。そういうこと、あるんですよね。
(中澤有美子)あります。ありますね。傷だけが残るっていう。後に。
(安住紳一郎)だからそれを、私は正しくは、『フェルメールと言えば首飾りが有名ですが、今回は耳飾りが来ています』って言えばいいんだけど。そこまで知識がないから、そういうことになるということかな?
(中澤有美子)へー・・・
(安住紳一郎)なんかいまの説明もね、もしかしたら間違っていたり(笑)。
(中澤有美子)まあね(笑)。ちょっとうろ覚えっていうね。
(安住紳一郎)クソ恥ずかしいっていう。クーッ!
(中澤有美子)(笑)。『大目に見てください』って言いたいですよね。
(安住紳一郎)そうですね。あ、でも世の中は大目に見てくれないんですよね。いいんです。
(中略)
(安住紳一郎)さて、今日番組冒頭で、ヨハネス・フェルメールの話をいたしまして。私が完全に間違っていたという話を・・・(笑)。
(中澤有美子)あー、そうでしたかー。
(安住紳一郎)真珠の耳飾りの少女というのが有名で、真珠の首飾りの女という絵。両方あって。耳飾りの方が有名で、首飾りはほとんど知らない人の方が多いんじゃないか?ということですね。それを、こうして、ああして、こうして、私が間違って。で、また今日間違えたという話をしましたね(笑)。
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)もう怖いんでね、具体的には言わないことにしましたよ。ええ。ああして、こうして、ああして、こうして、こうしたんです。どうぞよろしく。
(中澤有美子)さようなら。
<書き起こしおわり>