ジェーン・スー しまおまほ 『結婚したい・したくない』問題

ジェーン・スー 『美魔女』の真のスゴさと魅力を語る アシッドたんぱ放送

アシッドパンダカフェ8周年記念のトークイベントの、ジェーン・スーさんとしまおまほさんがゲスト出演したパート書き起こし。『結婚したい・したくない』問題について話していました。
ジェーン・スー しまおまほ 女子校と共学のスクールカースト問題 の続きです。

出演者:ジェーン・スー(音楽プロデューサー・ラジオDJ)、しまおまほ(漫画家・イラストレーター)、高野政所(DJ・クラブ アシッドパンダカフェ店主)、浮き輪(アシッドパンダカフェPodcast司会進行役)

(ジェーン・スー)大変ですよね。18・・・いや、もっとか?13歳から22歳くらいまでの間に、やっぱりそこでこじらせたりとか、女性性を背負えなかったりすると、30過ぎても40近くになっても、『ぬへへ・・・』みたいな感じで。

(高野政所)『ぬへへ・・・』って妖怪の笑い声ですか?(笑)

(ジェーン・スー)あのね、なりますよね。

(浮き輪)しまおさんの周りにも、こじらせたまま到達している同い年の人・・・

(しまおまほ)こじらせっていうか、もうシャイなままずっと来てるっていう子が割と周りは多いですよね。ほとんど仲いい人たちは結婚してないですねえ。彼氏がいるっていう話はそんなに聞かないかもしれないです。

(浮き輪)それさ、『してない』なのか『できない』なのかですよ。

(しまおまほ)うん・・・

(高野政所)(笑)『うん・・・』っていう。

(ジェーン・スー)35ぐらいだとね、『してない』っていいづらいですよね。あの、『できない』って思われちゃう感じがありますよね。

(高野政所)周りから見てっていうことですかね。言い訳がきかなくなってくるみたいな。

(しまおまほ)なんかこう、みんなで監視しあってるんじゃないかと思ったり。これ、監視社会なんじゃないかって。

女性は人生で3回試される

(ジェーン・スー)難しい問題で、女の人って3回試されるんですよ。女のとしての価値がっていうところで、3回通過儀礼があって、『初潮が来る』っていうのと、『処女を喪失する』っていうのと、『結婚』。で、前半2つはね、嘘つけるんですよ。

(高野政所)あー、そうですね。外から見たら分かんないですからね。

(ジェーン・スー)そう。「生理来た」って言えばいいし、「セックスをした」って言えばいいんですけど、『結婚』だけが誤魔化せないんで。

(高野政所)たしかにそうですね。

(ジェーン・スー)で、辻褄が合わなくなった人が街にあふれまくっているっていう。

(浮き輪)あーー。

(高野政所)そんなにあふれているもんですかね?

(ジェーン・スー)結婚してない人、多いですね。

(高野政所)でも、ここにも結婚してない人、男でいっぱいいますよね。何でそこ、出会わないのかな?って昔から思ってるんですけど。

(ジェーン・スー)だってそんなにしたくないでしょ?男も女もそうだと思いますよ。

(浮き輪)そうなの?俺、そこがよく分かんなくて。

(高野政所)(結婚)したい・したくない問題?

(浮き輪)そうそうそう。あの、いま前でてる人、みんな独身ですけど、選択してるのか?してないのか?が分からないっていうか、出来ないのか?してないのか?っていうのを・・・

(高野政所)明らかにしていくの?

(浮き輪)いやいや、それは別にいいんだけど。

(しまおまほ)(笑)

(ジェーン・スー)全員結論が、『出来ない』。

(高野政所)(爆笑)鬼だなと思って。

(浮き輪)ズーン!ってなって、あと20分黙るだけだよ、それ!

(高野政所)『ウーン・・・ウーン・・・』って(笑)。

(ジェーン・スー)しまおさん、結婚願望ってあります?

(しまおまほ)いや、最近分かんなくなって来て、したいんじゃないか?って思ってたんです。ここ何年間。でも、何かその、私両親と同居してるから、実家に住んでいるから、そのプレッシャーで『したい』って思って・・・

(高野政所)思わされているみたいなね。プレッシャーありますからね。たぶんね。

(しまおまほ)うん。そんなにうるさくは言われないけど、でも一人っ子だし、年も取ってきてるから結婚しなきゃいけないのかな?ってそういうのを思っていると何か、しなきゃいけないと思ってる、しなきゃいけない、しない、したい、したい・・・ってなってきて。

(一同)(爆笑)

(しまおまほ)ちょっと自分でもね、分かんないです。でも・・・

(高野政所)なるほど。そういう時期だと。

(浮き輪)でも、『外圧』じゃないですか。自分の内から湧き上がるこの・・・

(しまおまほ)でも、したいとかじゃなくて、したい人と付き合いたいですよね。

(浮き輪)まずね(笑)。

(ジェーン・スー)子供はどうですか?

(しまおまほ)出来れば欲しい。でも、向こうにいる、子供がいる人と結婚したっていいぐらい。

(ジェーン・スー)(子供が)いる人、いいですよねー。

(高野政所)「いいですよね」って、そこ同意なんすか!?

(ジェーン・スー)産んで育てるの、面倒くさいじゃないですか!

(高野政所)(爆笑)

(浮き輪)子連れバンザイ。

(ジェーン・スー)時間、無いよ!本当に。

(しまおまほ)まあ、それでも全然、可。

(浮き輪)子連れ、可。

(しまおまほ)小2ぐらいの男子が家にいきなり来たら、面白そう。

(ジェーン・スー)最高だね。

(高野政所)(笑)

(浮き輪)それ、すごいなー。

(ジェーン・スー)ソファのここから一緒に飛び降りますよね!

(しまおまほ)そうそうそうそう。全然やる。もう、ラジオ局とか連れてくる。

(ジェーン・スー)女の子だったらいいな、私。女子だと面白そう。

(しまおまほ)あー、女の子もいいですね。

(浮き輪)もう止めよう。その妄想子供トーク・・・

(高野政所)(笑)

(ジェーン・スー)いや、子供がね、すごく欲しいって人は、結構ちゃんと結婚するんですよ。

(高野政所)子供を持つための手段としてね。

(ジェーン・スー)どうしても子供が欲しい方って、ちゃんと結婚するんですけど。しまおさんが今言っていた、『出来れば・・・』みたいな人は、5年後の・・・私、未来のしまおさんとすると、誰も子供もってないですよ。40で、40になって『出来れば・・・』って、出来ねーよ!っていう。そういう感じですよ。

(しまおまほ)何かさ、いろいろ最初のうちはみんなスタートラインが一緒だから横見て、こうあるじゃないですか。段々先いってくる人がいると、いろんなパターンが出てきて、離婚する人もいれば、いい旦那さん掴む人もいるし、ちょっとダメだけど妥協してる人とか、いろんな友達がいるから。それ見てると何か・・・これじゃないな、これがいいなみたいな、どんどん自分で的が絞られすぎて、ちょっとよく分からなくなるような。理想が高くなってくるような気がしますね。

(浮き輪)『出来ない』にカウントすると、その理想が高くなっている問題っていうのはありますよね。結局、すげーことを今からいいますけど・・・

(高野政所)すげーことを言うぜ!?

(浮き輪)あの、余りもん同士が何いってんだって話なんですよ。

(しまおまほ)ふわーーっ!

(一同)(笑)

(高野政所)『ふわーーっ!』(笑)言うてもうたー!

(浮き輪)いや、これが全てじゃないけど、俺も含まれてますよ。余りもんに。

(ジェーン・スー)全員、余りもんですからね。

(しまおまほ)ふぁーーーっ!

(高野政所)そうそうそう。だいたいそうですよ。

(浮き輪)やっぱり余りもんごときがね、偉そうに言ってるわけですよ。「こうこうこういう人がいいな。せめて・・・」って。『せめて・・・』が、超何テメー生意気なこといってんだって・・・

(高野政所)神の怒りを買う(笑)。

(浮き輪)そうそう。神の怒りで我々は1人なんですよ。

(高野政所)神の怒りなんだよ。『お前らは子孫を残す必要、ナシ!』って(笑)。

(ジェーン・スー)『その遺伝子、いらない!』っていう。

(高野政所)『いらない!人類の発展に必要、ナシ!』って、ポンッてスタンプ押されてるかもしんないよね。

(ジェーン・スー)何かね、今回秋元康さんが表紙だったAERAか何かを読んで、私まったくデータ入ってないんですけど、みなさん帰りに立ち読みとかしていただければ。買ってもいいんだけど。何かすごい数字が出てましたよ。今後のおひとりさま人口とかが。もう、今の時点で生涯独身が4人に1人とか3人に1人とかで、どんどん増えてきて。もうだから、どんどん生きやすくなるから、全然大丈夫!

(高野政所)もう、普通じゃないですか。結婚しないのとかも。

(ジェーン・スー)もう全然大丈夫。

(しまおまほ)35歳過ぎて相手がいないと、結婚する可能性が2%って聞いたんですけど。本当ですか?これは。

(浮き輪)マジで!?

(ジェーン・スー)何かそういう数字、出てるみたいですよ。

(しまおまほ)女性は。男はね、『5』なんですよ。

(浮き輪)でも、『5』なんだ・・・

(高野政所)(笑)すくねーっ!35までに神の審判は下ってるっていうことなんだね(笑)。ズバーン!って。

(浮き輪)もう、運命は買えられないのかな?

(高野政所)バーン!ってヒビ入って、こっち側のヤツ全員ダメ!みたいなね。ウルトラクイズのヒモがガーッ!って引かれて◯とバツで。バツの人たちなんでしょ?

(浮き輪)もう、泥まみれなのかな?一生(笑)。

(高野政所)(笑)どろんこクイズ。

(ジェーン・スー)泥もしくは粉ですよね。

(高野政所)粉まみれだよね。そうなんだ・・・

(しまおまほ)それでその結婚した時のイメージ、結婚するイメージもするじゃないですか。一応。そこに、『ラジオでイジられる』っていうのも入っちゃったんですよ。

(ジェーン・スー)『結婚したこと』をね。

(しまおまほ)そう!で、宇多丸さんにこういうこと言われるんだろうなとか。

(ジェーン・スー)『ミセスしまおまほ』みたいなこと。

(高野政所)あ、絶対言われる!

(ジェーン・スー)これがね、またすごいイヤな気持ちに・・・

(浮き輪)先に「イジんないで下さい」って言えばいいじゃないですか。

(ジェーン・スー)しまおさん、それ全部脳の中の出来事ですから!

(高野政所・浮き輪)(爆笑)

(しまおまほ)そっかー。そうだよねー。

(高野政所)先の先、読んでますからね。読みすぎですからね。

(しまおまほ)そう、そうなの。先読みのアレがあるんですよね。癖があって。

(ジェーン・スー)先読み癖がね。

(しまおまほ)先読みが、それが自分をね、生きにくくしてるっていうのがあるかもしれないですね。脳の中ではね、いろんな出来事が起きてますよね。

(浮き輪)ウチにも子供が2人います。

(高野政所)(笑)脳の中で。

(ジェーン・スー)しまおさんぐらいの、しまおさんよりもうちょっと下か。32歳ぐらいの時の人生のテーマが、『脳外上場』っていうのがテーマで。あまりに脳の中でいろんなことが。脳内で起こっているから、1つでもいいから外に出して実行してみようって。全部自分が考えているプランだからこんなに上手くいっているわけで、外に出したらどうなるか分かんないからっていって。少しずつ外に出す作業をやってみましたよ。

(高野政所)行動に移したってことですか?

(ジェーン・スー)そうです。したらね、通用しないものは全然通用しないんです。

(浮き輪)脳だから上手くいってたっていう。

(ジェーン・スー)そうそう。また脳にしまったものもあるし、それをちょこちょこ出していったことによって、たとえばTBSのラジオがね、しゃべったりする機会をもらえたりとかもあるので。どっちもどっちですけど。

(高野政所)『出してみる』っていうのは大事だもんね。

(ジェーン・スー)『出してみる』っていうのはすごく大事だと思います。

<書き起こしおわり>

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