安住紳一郎 みうらじゅんの「Since 2006はまだ早い」発言のその後を語る

みうらじゅん 老け作りと比較三原則を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2024年6月23日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で前週ゲストのみうらじゅんさんがリスナーから「ペンションが2006年創業なのでそろそろ看板にSinceをつけたい」と相談されて「まだ早い」と回答したことについてトーク。その後、相談をしたリスナーから「看板を設置した」とお便りが届いたことを話していました。

(安住紳一郎)それから先週の放送ですが。ゲストコーナー、みうらじゅんさんにご出演いただきましたが。みうらじゅんさん、もう15回目ということで。みうらさんの話を30分間、15年続けて聞いていると考えると、なかなかのものですが。新しい考え方をいろいろ教えてくださるということで。Sinceという概念もね、教えていただきました。形式美っていうんですか? お店の看板などに「Since」とか「Established by」とか書いてありますけれども。「何年からやっている」っていうことですけれども。

みうらじゅんさんはその看板が好きで、Sinceを見つけることをライフワークにしていらっしゃいますが。で、リスナーの人からメールが来て。「2006年からペンションをやっていて、18年になるんだけれども。看板をこのたび、作ることになって。Sinceをそろそろ書いてもいいものだろうか?」ということだったんですが。放送中、みうらさんは「まだ早い」という。私たちは「もういいんじゃないか?」っていう風に言ったんですけれども。みうらさんは「まだ早い」とたしかに第一声、おっしゃってました。

ただ生放送ということもあり、最終的にはみうらさんは私たちに同調して。何となく「うん、まあ、いいでしょう」みたいなことをおっしゃって放送は終わりました。Since……皆さんは何年ぐらいからいいものだと考えますか?

(中澤有美子)ねえ。

(安住紳一郎)私たちは2006年から18年。「Since 2006」。十分、いいんじゃないかと思ったんですが。みうら先生はSincerとしてね、「ちょっと早い」ということだったんですよね。

(中澤有美子)最Since(最新ス)っておっしゃってましたね。

(安住紳一郎)あたらSince(あたらしんす)。2006だったらもう、いいんじゃないかなと思ったんですけどもね。なかなかSinceの道、厳しいなと思いました。

(中澤有美子)本当にそうですね。厳しい。

(安住紳一郎)那須町の「那須のツッキー」さんからお便りをいただきまして。ありがとうございます。「先週、お店が開業18周年になるので、そろそろ看板にSinceをつけていいか、みうらじゅんさんにご相談をさせていただき、認定をいただきました那須のツッキーと申します」。ありがとうございます。那須高原の那須ですね。

「早速、看板にSinceをつけさせていただきました。しかし、何となくみうらさんからの認定に渋々感がございましたので、年号は入れずにSinceだけつけ、終わりにしました。あと2年頑張り、20周年を迎えた際に2006は付け足そうと思っています。少子化の中、お子様歓迎の宿として苦しみながらも、ここまでやってくれました。リスナー様で子育て中の方がおりましたら、ぜひご利用いただければと思います。取り急ぎ、設置のご報告まで。梅雨に入り、毎日気温差も激しいですが皆様、どうかお体にお気をつけて」ということで那須のツッキーさんからいただきました。

そして看板の写真も一緒に送っていただきました。Twitter、現Xでも見られるように番組のTwitterに上げておきますので興味のある方は、ぜひ。私もこの写真を見て「本当にSinceの後、何も書いてないんだ」と思いました。こんなの、見たことないので。

(中澤有美子)「Since……で?」っていう(笑)。

(安住紳一郎)「Since空白」になっていますね。これは、みうらじゅんさんとのやり取りを知らないご近所の方は本当にびっくりするんじゃないでしょうか? 「なんでSinceだけ書いたんだろう?」というね。ペンションローレルというそうですが。許可をいただきましたので皆様にもぜひ、ご高覧いただきたいと思います。

「Since空白」の那須ペンションローレル

(中澤有美子)ねえ。早速、看板になさったんですね。

(安住紳一郎)そうですね。「Since空白」になってますからね。本当に、この看板の前で3分ぐらい立ち尽くしちゃいますよね。「ローレルさんはなにを言おうとしてるんだろう?」っていう。「創業年不詳とかなのかな?」みたいなね。たまにありますよね。「ちょっと文献、残ってないんでわかんないんだけど。3代前ぐらいまでは遡れるんだけど。まあ、それぐらいからやってると思うんだよね」みたいなことなんでしょうか? Since。たしかに。

あと2年、経ったらここに「Since 2006」と入れる予定だということそうですね。最初は「Since、ああ、そうなんだ」なんて言って笑い話でみうらさんの話、聞いていたんですけど。街の中に出ますと、やっぱり何か看板を見るにつけ、何となく知らない街を歩くにつけ、目でいろいろな情報を追ってるうちに、Sinceって結構目に飛び込んでくるんですよね。

(中澤有美子)そうですよね。

(安住紳一郎)それで何となくお店の人の思いをそこで感じたりして。意外に楽しい作業だなと思って私も続けています。

(中澤有美子)やっぱりご商売をなさってる方にとっての1年1年って、とても大きいから。Sinceってすごく大事にされることですよね。

(安住紳一郎)やっぱりね、ご商売を長く続けるっていうのは、大変ですよね。赤坂もお店がたくさんありますけども。「10年続く店は稀だ」なんてね、よく言ったりしますし。その中で四方酒店っていう赤坂に古くからあるお店があるんですが。酒屋さんなんですが、Since 1624ですからね。ぶったまげますよね。

(中澤有美子)ぶったまげ!

Since 1624の赤坂・四方酒店

(安住紳一郎)江戸時代からやってるっていうね。「創業寛永元年」って書いてありますけどもね。普通は「創業寛永元年」の方に目が行くんですけども、むしろもうそれの方には目が行きませんもんね。「Since 1624」で。「16?」ってなって。「19でもすごいけど、16!?」っていうね。

(中澤有美子)そしてSinceという現代的な書き方(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね。「えっ、1624ってSinceって書いていいの?」って感じですよね。いいですよね。四方酒店。Since 1624。こういうのを見る時は最古Since(さいこしんす)っていうんですよね。最Since(さいしんす)とか新Since(あたらしんす)とかね、いろいろとありますもんね。あとは「Since XXXX」っていうのもありますもんね。「わからSince」っていうね。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! ええっ?

(安住紳一郎)そう。なんかSinceの概念を超えちゃってるんだよね。概念を超えてるっていうか、その年代っていうか。いつからっていうか、その西暦とか。そういう時間軸を超えて存在したいみたいな。

(中澤有美子)なるほど、なるほど。時空を超えた感じを出す?

(安住紳一郎)Since XXXXっていう。あとはSince 2030みたいな。「えっ?」っていうね。これも「嘘だ?」と思いましたけど私も2件ぐらい、見ました。

(中澤有美子)ああ、そうですか。

(安住紳一郎)未来Since。うん。みうらさんから聞いた話をただしてるだけなんだけども(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! なぞって(笑)。

(安住紳一郎)なぞってるだけ。すみません。楽しいんですよね。ペンションローレル、ぜひ那須にお出かけの際には。

<書き起こしおわり>

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