(若林正恭)それって毎日、ちょっとずつ掃除していくの?
(春日俊彰)毎日、ちょっとずついろんなものがすっきりしていくわけよ。
(若林正恭)で、最終的には旦那も?
(春日俊彰)「旦那も片付けられちゃって……じゃあ、ポークライス、誰が作るんだ?」っつって(笑)。そうなっちゃうから、私はギリギリ、片付けられるのを免れたよね。
(若林正恭)陰毛みたいなもんだもんな。お前は、春日家のな。フローリングのな、長めの陰毛(笑)。
(春日俊彰)「なんでこんなところに?」っていうね。でも、ポークライスはその陰毛が作るからね。
(若林正恭)そうか。いわば陰毛ライスを。
(春日俊彰)いや、陰毛ライスは食べてもらえないよ。思い出の味でもなんでもないよ。
(若林正恭)星野さん、食べそうだけどね(笑)。「陰毛ライス!? ちょっと食べてみたいな」って。
(春日俊彰)1回、試してくれるかね?
(若林正恭)好奇心がある方だから。
(春日俊彰)なんの話なんだよ、結局?(笑)。それで、「ポークライスだけじゃなんだから、サムギョプサルもしよう」って。
(若林正恭)なんでだよ! 急に汚え話になるなー。整理、できてねえな。世界観が。
(春日俊彰)いや、それも振りがあってね。
(若林正恭)えっ、サムギョプサルの振りがあるの? 聞かせてよ、ちょっと。
サムギョプサルの振り
(春日俊彰)それは振りっていうか、流れよ。クミさんとフワちゃんがね、星野さんのところにゲストで呼んでいただいた時に「家にフワちゃんを呼んで。さあ、どうしよう?っていう作戦会議をサムギョプサルを食べながらやった。それが美味しかった」みたいなことを言っていて。それで星野さんが「ああ、僕も食べたいですね」みたいなことを言ってくれたわけよ。「サムギョプサルパーティー、したいですね」って。それで「ポークライスだけじゃなんだから」っていう流れで、それもすることになって。で、そのサムギョプサル鍋みたいのが何日か後に届いたりとかしてさ。クミさんが頼んでね。で、銀の箸とか、あるじゃん? 韓国料理屋さんの。ああいうのとかも揃えたりとかしてさ。
(若林正恭)あんなの、家に置くのか? あの重いやつな。
(春日俊彰)そういうのが届いたりとかして。着々と準備は進んでいくわけですよ。そうなってくると、私よ。メインは私だからね。ポークライスがその通りに作れないと意味がないから。その会の。
(若林正恭)なんだったら長楽の世界観でそこは押し通してほしいよ。
(春日俊彰)どういうことよ? 長楽の世界観って?
(若林正恭)いや、だからお前が黄ばんだ白Tを着て、ボウズにして……。
(春日俊彰)なんでこのためだけに大将に似せなきゃいけないのよ?
(若林正恭)目をギョロっとさせて。
(春日俊彰)震えながらヤカンで水を入れたりして?
(若林正恭)そこまでやってほしいのよ。それは星野さん、知ってるじゃない? 長楽親父を知っている……芸能界でいないぞ? 長楽親父を知っている人なんて。俺らと星野さんだけだよ? よく考えたら星野さん、あの親父を知っているんだもんね(笑)。いや、すごいことなんだよな。あの水の感じなー。
(春日俊彰)二高出身ならまだわかるけどね。
(若林正恭)この間、作家のヅカがさ、「これ、知ってますか?」って。なんかどこかからね、長楽の当時のメニュー。店の中に貼ってあるあの黄色のメニューの写真を見つけてきて、俺に送ってくれたの。俺さ、高校生の時は知らなかったんだけどさ。ビールとか、書いてあるじゃん? で、ソフトドリンクのところにさ、なんかコーラと並んでポカリって書いてあるんだよな。
(春日俊彰)ポカリを置いていた? そんな記憶、ないなー。
(若林正恭)で、その下にさ、「マジで?」って思ったんだけども。ソフトドリンクが3種類。コーラ、ポカリ、ミルクティーって書てあって。「えっ、ミルクティー!?」って思ってさ。
(春日俊彰)ミルクティーなんかあった?
(若林正恭)「ミルクティー、あった?」って思って。俺、マジでそれ、びっくりした。
(春日俊彰)飲んでいるやつ、見たことないよ?
(若林正恭)「なんで、その3つ?」って思って。「なんか、高校生にあれしてんのかな?」って思って。だから俺たちアメフト部全員が頼まなかったメニューって結構あって。「こんなメニュー、あったんだ。今だったら食ってみたいな」みたいなのもあったのよ。で、それを星野さんが知ってるっていうのが俺はびっくりなんだよ。
(春日俊彰)いや、そうだね。二高生でもないのに。そうよ。で、私よ。家でまず、作れるのかな?って。家で作れなかったから、ヘイタクのところで厨房を借りて。その火力で……って作ったから。そう考えると、またヘイタクのところに行って作ってこないといけないかな?って。それがだから、東京ドームシステムよ。ヘイタクのところで8割ぐらい作って、仕上げを家でやるぐらいじゃないとダメかな?って思って。「でもなかなか直前で行ける日、ないぞ?」と思って。とりあえずヘイタクに連絡してみてさ。ちょっと店が借りれるかどうか。「家で星野さんがね振る舞うことになったんだ」みたいなので連絡をしたのよ。
そしたらヘイタクが「中華鍋があれば、行けるかもわかんないですよ。ポークライスだったら」っつって。「ああ、そう?」って思って。私が家でやった時は、普通のフライパンだったのよ。だからダメだったのかも。「中華鍋、一応やってみるか」と思って。それで「中華鍋って、どんなのがいいの?」って聞いたら「写真、送ります。店にある、こういうやつなら大丈夫です」って写真を送ってもらって。それを探しにかっぱ橋まで行ったらさ、同じような感じのがあったのよ。で、それを買ってきて。長楽親父が使っていたさ、ああいう中華おたまと一緒に。
(若林正恭)はいはい。塩とかやるやつね。
(春日俊彰)塩とか全部、こうやって。
(若林正恭)同じやつな。米とか、塩の中に入っちゃってるのよな。
(春日俊彰)塩とか醤油とかで分けてあるんだけど。全部、それでやるから、全部それに入っちゃうっていう。
(若林正恭)混ざっちゃっているんだよな。
中華鍋と中華おたまを購入
(春日俊彰)あのでっかいおたまも売っていたから、買ってさ。で、中華鍋って調べたら、いきなりは使えないのね。なんか空焼きとかしてさ。最初はサビ防止の薬剤みたいなのを塗ってあるんだって。だから、それをまず落とさなきゃいけないから、空焼きするのよ。で、中華鍋って真っ黒なんだけど、それを全体が灰色になるまで、高温でやるのよ。で、それがさ、2時間ぐらいかかるのよ。
(若林正恭)へー! ずっとやんなきゃいけないんだ。
(春日俊彰)ずっとやって。横とかも全部、グーッと回しながらさ。で、真っ白にして。それを洗って。で、また鍋を火にかけて、水気を飛ばして油を引いて。油を塗るというか。油でワーッと鍋全体をまんべんなくやって、また洗って。次、また油引いて、くず野菜を入れて、そのくず野菜炒めて、それを処理して。それをまた洗って。最終的に油を塗って保管するみたいな。そんなのをやらなきゃいけない。手間がかかるのよ。それをやってさ、なんとか中華鍋を使える状態にして。それでもう、なるべくポークライスをやってみようっつって。お米とかは炊きたてがいいのかとか、いろいろやって。そしたら、何回か試して作ったら、家でもできるようになったのよ。
(若林正恭)おおう!
(春日俊彰)「ああ、もうこれだ!」って思ってさ。で、当日を迎えるわけですよ。で、「◯時にいらしてください」っていう時間をね、3人で決めて。私はその日ね、その前にロケーションが入っちゃってさ。ちょっと遅い時間になっちゃったのよ。で、そこからスタートだとちょっと遅くなるわけ。それだったらちょっと申し訳ないなって思ったから、クミさんと相談して。私が帰る前にもう、集まっていてもらって。そこで先にもうサムギョプサルとか、やっててもらって。で、そこに私が帰ってくることにしようみたいなことになったのよ。で、その上でちょっとフワちゃんには30分ぐらい、早めに来てもらって。それで備えようって。で、仮にね、フワちゃんが結構、春日家に来る時にはさ、遅れてくることがあるから。予定時間よりもね。
そうなると、星野さんとクミさん2人だとさすがに……それは一番、避けないと。星野さんに悪いしね。気を遣ってもらっちゃうじゃない? だからちょっと早めに来てもらって、備えようってなったの。で、私はもうこの時間しか帰れないってなって。それで当日よ。私はこのロケーションを終わってさ。時間通りぐらいに終わったのよ。スケジュール通りぐらいに終わって。パッとスマートフォンを見たら、クミさんからの「まだ終わらないの?」とか「なるべく急いで!」みたいなのがバーッと入っているのよ。別に押しているわけじゃないし。「△時に終わって、その場所からだとこれぐらいに帰れますよ」っていうのを伝えていて、その通りに行ける感じだったのよ。で、「何事か?」って焦るじゃない? で、連絡をしてみたら「フワちゃんと連絡が取れない。さっきまで連絡が取れていたのに、急に連絡が途絶えた。星野さんが先に来ちゃったらどうしよう? 急いで帰ってきてくれ!」って言われたのよ。「ああ、それは大変だ」ってなって。なるべく急いでさ。
それで私も焦りながら帰ったのよ。で、バーッと玄関のドアを開けたら、もう部屋の奥からワーッと盛り上がる声が聞こえているわけ。で、なにかな?って思って入っていったらさ、星野さんがさ、うちのチャチャを転がしてさ、みんなで盛り上がっていて(笑)。
(若林正恭)もうかなり、いい状況じゃん。
(春日俊彰)いい状況。「えっ、なにこれ? どういう状況?」って。それで聞いたら、フワちゃんが直前になって連絡がつくようになって。星野さんがいらっしゃるちょっと前に着いて。で、その後に星野さんが着いて今、この状態だと。「ああ、そうなの?」って。「だったら連絡してくれよ、クミさん」って思うんだけど。こっちは焦りながら、なるべく急いで帰っているからさ。
(若林正恭)でもクミさんも連絡をする余裕がなかったんだろうな。
(春日俊彰)たぶんなかったんだろうね。で、チャチャも普通だったら人にめちゃめちゃ吠えるのよ。お客さんに吠えるのに、星野さんには全然吠えず。もう腹を見せて、転がりまわっているわけよ。「すごい状況だね」なんつって。で、パッとフワを見たらさ、見たことない格好で。いつも、うち来る時はなんかよくわかんない派手なトレーナーとさ、なんかいろんなプリントが足についてるスウェットみたいなのを着てくるのにさ。なんかシュッと黒いワンピースで。
(若林正恭)それ、バレるの、嫌だなー。でも、そういうことなんだろうな。
(春日俊彰)そう。女子プロレスラーが年間プロレス大賞の授賞式に来るみたいな格好で。「うん? 見たことないぞ? なんだ、これ?」っつって。で、パッとクミさんを見たらさ、同じような黒いワンピースを着てるのよ。「あれ? 私、この服、見たことないぞ?」って。で、そんな中、星野さんはフワちゃんところのラジオのパーカーを着ているのよ。「なに、このバランス? 星野さん、なんでそれを着てきてるの?」って。
(若林正恭)星野さん、フワちゃんのグッズのパーカー、ずっと着ているよね(笑)。俺と星野さんが1回だけやったドームのリハもフワちゃんのパーカーで。「星野さん、フワちゃんのパーカーを着るんだ」と思って。
おそろいのフワちゃんANNパーカーに着替える
(春日俊彰)だからもう、「あえて」じゃないんだね。普段使いをしているんだね。「なんだ、このバランス?」と思ってさ。それをね、気づいてさ。「ああっ! じゃあ、うちにもフワパーカーがあるから」っつって。私とクミさんは着替えてさ。みんなで着て。サムギョプサルをやって。で、星野さんもさ、シャンパンとかを買ってきてくれてね。シャンパンを。で、星野さんとクミさんは飲まないから。それ用のまたノンアルコールのシャンパンみたいなのも買ってきてくれてさ。
(若林正恭)ああ、そういうのも用意しそう。
(春日俊彰)で、それを飲みながら「ワッハッハッ!」ってサムギョプサルを食べてさ。
(若林正恭)それが腹立つな。クミのな。
(春日俊彰)なによ?
(若林正恭)「舞い上がって緊張して、しゃべれないぐらいの感じで行けや」と思うけど、緊張した上であいつ、しゃべるだろう?
(春日俊彰)まあね(笑)。
(若林正恭)で、どうなったんだよ?(笑)。
(春日俊彰)なんだよ、聞きてえのかよ?(笑)。聞きたかったのかよ? それでポークライスを振る舞ってさ。そしたら星野さんが「最高です」って言ってくれて。
(若林正恭)そうだよね。
(春日俊彰)いや、本当にね、よかったですよ(笑)。
(若林正恭)フハハハハハハハハッ!
みんなで春日さんち集まってポークライス食べた日の、かわいい写真だょ pic.twitter.com/8KFC6MZcOW
— フワちゃん FUWA (@fuwa876) March 22, 2024
<書き起こしおわり>