星野源さんが2024年3月12日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でずっと組みたいと話していた自作PCを組み上げたことについてトーク。無事、一発起動に成功した喜びを話していました。
(星野源)それで先週、ちょっと収録っていうのもあったんですけど。先々週、話してたことを皆さん、覚えてるでしょうか? ちゃんと覚えているだろうか? 私、「自作PCを組んでみたい」という話を1年ぐらい前からしてたんだけれども。ついに先々週、パーツを全て集めまして。「これから組むんだ」という話をしましたね。それで番組を聞いている方に有識者の方が意外といらっしゃるということを去年の段階で知っておりまして。なのでもう直でね、相談をさせていただきました。「静電気とか、大丈夫ですか?」とか。「必要なものはありますか?」とか。でね、有識者の自作erの皆さんからたくさんメールいただきまして。本当にありがとうございました。もうめっちゃ、役に立ちました。
それでもう帰りの車の中で次々に注文をして。その、静電気対策のアースバンドっていうのを……俺、「アースバンド」って聞いて「地球」だと思ったんですよ(笑)。いわゆるフェスってなんか、アース感、あるじゃん?(笑)。その野外のフェスってなんか、特にフジロックとかさ。「アース」って感じするじゃん? その自然の中で音楽を……っていう。なんか、そういういい感じのバンドなのかなって、思わないけども一瞬、頭をかすめるぐらいよくわかんなかったんですよ。本当に自分は無知なんで。まあ、初めて組むんで。で、それはいわゆる静電気を起こらないように手首につけて。それで電気を逃がすというか。
それはパソコンの部品とかをいじっている時に静電気がパチッとなると、一気に壊れちゃったりする恐れがあるらしいぞっていう噂を聞いていて。「これ、普通に素手でやっていいの?」っていう風にラジオで相談したら、「アースバンドがありますよ」とか、「静電気対策の手袋がありますよ」とかって来て。ちなみに先々週、ちょっと具合悪くなっちゃって休んでいた僕のチーフマネージャー。具合が悪くなったんでその日は寝ていたらしいんですけど。その翌日かな? タイムフリーで聞いて。僕が最初、「軍手とか、した方がいいんですか?」って話していて。その子は結構PCに詳しいんですよ。彼は。で、「源さん、軍手だけはダメ!って思って、連絡したかったんだけどまだ具合悪かったからできなかった」みたいに言っていて。そうそう。それぐらい、わかんなかったんですけどいろいろ教えていただいて。
それで静電気防止の手袋も買い。アースバンドも買い。本当にありがとうございました。で、その自作をする元々のきっかけを俺、言ってなかったなと思って。先々週に。元々は僕、BTOパソコンっていうのを買っていたんですよ。BTOパソコンって……今日、ずっとこの話よ?(笑)。その、アーティストみたいな話とか。あと、俳優みたいな話とか、今日はないっすよ?(笑)。あと、今日の星野ブロードウェイはちょっとやばいですよ。そういうアーティスト感のあるラジオじゃないということは皆さん、知ってるかもしれないんだけど。ちょっとね、さらに認識していただいて。
それで、BTOパソコンっていうのはいろんな……僕は音源とか、映像の編集とかをする時はMacを使ってるんですけど。ゲームも結構好きなので。そういう時はWindowsパソコンを使うんですよ。でもその時に、前に使ってたのはBTOパソコンっていう会社に頼んで、いろんなパーツを選んで、それをプロの人が組んで送ってくれるっていうやつで。たとえば「3Dのゲームがやりたい」みたいな場合はそれに特化したパーツを組み合わせて。変にボトルネックとか出ないような組み合わせでやってくれて。かつ、ちょっと値段もそんなに変に高くならないととか。あと、めっちゃ高いやつとかも含めて選べるっていうのがBTOパソコンで。で、それを買って使っていたんですけども、それがめちゃくちゃ古くなったんですよ。
なので、たとえばなんだろう? 『8番出口』とかさ、流行ったじゃない? それもやったんだけど、やっぱりちょっとカクつくぐらいの感じだったんすよ。それで買ったのってたしか2015年とか6年ぐらいのやつだったんで、結構古くて。インテルのCPUも世代がね、たぶん6とかなんですよ。今って14で。これから15になろうという感じだと思うんですけど。たぶん世代が6とか7とかだった気がする。そのぐらいの開きがあるのを使ってたんですけど。なんですが、全くわかんなかったんで。「なんか知らないけどグラボというものがあるらしいぞ。グラフィックグラフィックボードというものがあって。それを交換することができるみたいじゃないか」ってなって。
それこそ、YouTubeとかでいろいろと見て。もちろん、CPUが古いのはわかってるんだが。しかしCPUを変える度胸はないので。そのボトルのネック……「パーツごとの相性とかがあって。片方が古すぎると、新しいのをつけても全然意味がないですよ。性能がかなり悪くなっちゃいますよ」みたいなのがあるんですけど。「それでもいいから1回、ちょっとグラフィックボードだけ、GPUだけ……」って思って。今日はこれで最後まで行きますよ?(笑)。よろしくお願いします。これ、星野源のオールナイトニッポンですよ。有識者の方、ぜひ優しい目で、優しい意味で聞いていただければありがたいです。
で、それがね、1年前の話で。でもグラボを頑張って、なんとか替えれたんですよ。その、去年出たやつに替えたんで。性能が……それでも、すごい実感としては「上がったな」っていう実感があったんですけども。でも、「どうやらこれはあまりにもマザーボードとCPU側とグラボの相性が良くないぞ」というのが1年かけてわかってきて。そしてあと「1から組んでみたいな」という思いがあったので。
(星野源)で、1回、そのグラフィックボードだけを替えて。そうね。本当に電源のコードの数とか、訳がわからないんですよ。ごめんなさい(笑)。ちょっと今、空に向かってしゃべってますけど。誰も受け止めてくれる人が……本当に、周りにいないのよ。「PCを1から組んでます」みたいな人が。だから誰にも相談できなくて。なのでラジオを通じてその向こう側の空に向かってしゃべるしかないんですけど。
「なんでこんなに似た名前のコードなのよ!」とか。あとは「なんでここ、数は合ってるのにここは差さらないのよ!」とか。いろいろあって。いろいろ調べて。でも、だんだんやっていくと視界がクリアになっていく瞬間があって。それがすごい快感で、面白くて。「ああ、ここまでできた!」っていうのでグラボだけは替えられたことがちょっとだけ自信になり。「1から組んでみるぞ」ということで。今年、やっとパーツを揃えまして。それで、いいですか。ちょっと発表させていただいていいですか。ゴホン……ファンファーレ、お願いします。私、星野源。一番最初の自作PC、組んでみた結果……一発起動大成功でした! ありがとうございますっ!
(ファンファーレが鳴り響く)
無事、一発起動に成功する
(星野源)今、このファンファーレにピンと来てない人がどれぐらいいるでしょうか? いやー、初めて電源ボタンを入れてファンが回った時の喜びたるや……「ファーンッ」っていうことがこんなに嬉しいとは(笑)。ありがとうございます。あのね、なんかゲーミングPCって光るじゃない? 「光るじゃない」っていうか、ゲーミングPCってなんか光るのが多いんですよ。で、その光るのって大抵、ちょっと価格帯も上がってきたりもするので。あと、「まだ光らせるなんて、自分には……」っていうところがちょっとまず、なんか知らないけどあって。「まずは光らないのから始めましょう」ということでミドルぐらいの……ミドルロウぐらいの価格帯の。この言い方で合っているか、ちょっとわかんないんですけど。それぐらいでまず、組んでみようということで。なるべくそんなに光らないものをやったので。だいたい「光ってファンが回る」っていうことが大成功みたいな感じがたぶんあると思うんですけど。僕、光らなかったので一瞬、不安だったんすけど。ファンがしっかり回って、一発起動をちゃんとして。Windowsもちゃんとね、入れることができてということで、大成功でした。本当にありがとうございます。
でね、さっきも言いましたけれど。有識者の皆さんの助言がね、本当に助かりました。アースバンドをつけて、手袋をつけたことでパチッみたいにもならなかったし。あれ、びっくりしましたね。やっぱり調べて、アースバンドみたいなのをつけたら……それをつけるだけで静電気がなくなるみたいなのもあるじゃない? わかんないけども。「これを触っておくと静電気がとりあえず逃げますよ」みたいな。で、あとシートもあるので、シートも買って。そのシートを敷いてね。その上にパーツを置いて、手袋をして。それでアースバウンドもですね、アース線を伸ばしてバンドに繋ぐってことを調べた結果、知りまして。で、我が家がアース線があるのが台所だけだったんですよ(笑)。なので、台所で自作PCを作りました(笑)。台所のたとえば冷蔵庫とかって、必ずあるんだけど。あとは音楽機材とかもあるんだけど。コンセントが三つの棒になっていて。その一番下の三つ目がアース線になってますよ、みたいなのもあって。それはすごい見慣れてるものなんですけど。
でも、あんまりやっぱりその家庭の何かコンセントでその三つ目の棒が開いてるところがなかなかなくて。昔で言うと、コンセントを二つある下にパカッて開けるちっちゃいところがあって。そこにネジがあって。そのネジに銅線みたいなのをクルクル巻いて締めると、それがアース線として電気を逃がすっていうか。たとえば雷とか落ちても、漏電しないみたいな、たぶんそういうのがあると思うんですけど。我が腕をそこに繋ぐということに気づいて。「これは大変だぞ」と思って。で、それ専用のコードも買いまして。なんで、無事にどこも故障もせずに完成したんですけど……やっぱりね、こうなるともう曇りが相当を開けまして。「もっとこうしたかった」が出てくる。で、またちょっと有識者の方に聞きたいんですけど。これは今、あれですよね。全国ネットですよね?(笑)。36局ネットですね? なんで36局のあなたへ。すいませんね、楽しくて。アハハハハハハハハッ! 楽しくて。ちょっとね、忙しくさせていただいてる間に久しぶりに趣味みたいのがね、できて。嬉しいんですね。
ええと、M.2 SSD、あるじゃないですか(笑)。あれ、面白いね。メモリとかさ。あれ、なんで4つ、入れるところがところに1個、入れるんだろうね。ねえ! はい。面白いねー(笑)。そういうの、好きです。謎。なぜ、こうしなきゃいけないのだ? みたいなの、すごい好きです。で、そのSSD……記録するやつ。昔はハードディスクを使ってましたけれども。今はSSDですね。早いですね。で、SSDってすごいちっちゃいじゃないですか。で、そのマザーボードのところに……みんな、マザーボードって何となくわかる? CPUを入れるところがあって、なんかワーッて広がっていて、ワーッてなってるやつ(笑)。昔はなんか緑の板にさ、トランジスタとかいっぱい付いてるみたいなのがあったけど。ああいうやつです。最近はね、黒が多いと思いますけど。僕はもう、その小学生の時からMacを買いたくて、大好きすぎて雑誌をめちゃめちゃ読んでたので。なんか世代的には……もちろんそれは古いイメージで。今はなんかもう、めちゃめちゃかっこいいマザーボードがいっぱいあって。
で、そこに本当に薄い……あれはなんて言うの? ミルクせんべいみたいな(笑)。なんて言えばいいんだ? さけるグミの板状の状態みたいな……それこそ私、ハードディスクなんてクソデカ世代ですよ。私。それがSSDになって。「早っ!」ってなって。それがいわゆるUSB接続とかまではわかっていたけれども。「ああ、そうか。今はもう、そのマザーボード上に薄いのをちょっと差し込んで、ネジでつけちゃう。そんなちっちゃいのでいいんですね!」みたいなので驚きを持って。で、その買ったマザーボードがM.2 SSDのソケットっていうか、はめるところが二つ、あるんですよ。
で、二つあったので僕、そこに二つ、入れたんすよ。二つ入れて、いわゆるメインのCPUに近い方のSSDの方にちゃんとWindowsを……(笑)。俺、今、ニッポン放送にいるっていうのをちょっと一瞬、フワッと自覚しましたけども。ちょっとね、今日はもうこのままで行きますね。で、ちゃんとWindowsをそっちに入れられたんです。で、もう面倒くさいんで最初から二つ、つけちゃってたんすよ。で、「二つつけてると、どっちにOSを入れるかどうか、わかりにくいですよ」みたいなネットの声もあったんですけど。なんかなんとなく「いいや、やってみよう」って言って二つ、つけたんですけど。製品名とか、どっちかっていうのが出なくて。「どっちに入れますか?」ってなった時に「やばい!」ってなって。
それで、そのSSD二つって、会社を変えていたんですけど、容量は一緒にしていたんですよ。だから1個目のを1TB、2個目は2TBとかってしていたらまだよかったんですけども。どっちも1TBにしてたんですよ。だから、わかんなくて。でも、よく見たらフォーマットの……たぶん、その各社のディスクのフォーマットの具合で実際に使える容量が、クリーンな状態のSSDなんだけど。実際に使えるデータの幅が、なんかその何MB分か、フォーマットで使っている量が違っていたの。言っていること、わかる?(笑)。今日はこのまま、すいません。行きますので(笑)。
で、違うっていうことに気づいて。本当にちょっとだけ使える容量は違うってなって。こっちの、メインの方のSSDの実質使えるGB数をネットで調べて。それと一致したので、そっちにOSを入れるということができて。「ふう……」ってなりました。で、その二つ目がSSDがいつまでたっても、Windowsが立ち上がっても認識されなくて。「二つ目のSSDをちゃんとWindows上で認識させないといけない」ということも1回、外して。それからもう1回、差した後に気づきました(笑)。ごめんなさい。これで今、笑っている人ってどれぐらいいるんだろう?(笑)。あ、メールが来てます。京都府、33歳の方。「源さん、めちゃくちゃわかります! 自分も最初に自作した時には訳がわからず、泣きそうになりました。友人と一緒に2台目を組んだ時にクリアになりました。一発起動ってマジですごいです!」。ありがとうございます! 褒めてもらえた。嬉しい(笑)。嬉しいぃー。
千葉県、22歳の方。「源さん、僕もPCを組んだことがあるので、ものすごく上がります。電源選びだとブロンズ、ゴールド、ワット数等……」。アハハハハハハハハッ! めっちゃわかるよー!。プラチナとか。ねえ。あれ、何の差があるの? どんどん高くなるけどさ。別にゴールドで十分とか、ブロンズで十分とか。あとワット数……グラボ、CPU、その他もろもろを合わせた合計より、みたいなさ。それこそ「ワット数が少ないと燃えますよ」とかさ、そういう情報もあって。すごい怖いのよ。本当にワット数が少ないと火が上がっちゃうんだってさ。そういうのもあるし。「ワット数等、あるし。あと、組むとなった時にPCIeのコード、多すぎだろって……」。超わかる! 多すぎるよねえ! アハハハハハハハハッ!
PCIeコード多すぎ問題
(星野源)あと、そのPCIeの電源からグラボ側に出てるやつの先が二股になってるんですよ。Uの字で。あれでも、なんていうか、その本数を昔、なんだっけ? 10何本、必要なやつなんだけど。ごめんね。そのソケットの数ね。これ、ごめんなさい。ちょっとうろ覚えなんですけど。6本、6本で分かれていたりするのよ。でも、電源側は6なわけ。で、電源側は6なんだけど、出口が6からUの字でもう1個、6が伸びてるわけ。で、そのグラボ側が12だったと思うんだけども。12とかになった時に絶対に……12になればいいと思うじゃん? そこに12、あるんだから。でも、「なるべく入れないでください」って書いてあったりして。「じゃあ、なんのために!?」って。「必ず、電源から伸びてるもう1個の6で入れてください。その二つ伸びてる6・6はプラプラさせていていいです」っていう。あれが、謎なんですよ。あれ、わかんなくて。
これ、今どれぐらいの人が「わかる」って言ってくれているんだろう? でも、そう。PCIeのコード、多いのよ。でも後々にね、その理由はわかってきたりするんですけど、大変でした。ありがとう! わかってくれて。嬉しいよ。秋田県の方。「機械に疎いので、英語のリスニングテストを受けてる感じです」。そうだよね。ちょっと今日は、そういう番組を聞いてると思ってください(笑)。