星野源 澤村伊智『怪談小説という名の小説怪談』・上出遼平『ありえない仕事術』を語る

星野源 澤村伊智『怪談小説という名の小説怪談』・上出遼平『ありえない仕事術』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2024年4月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で体調不良でお休みをしている間に読んだ本を紹介。澤村伊智『怪談小説という名の小説怪談』と上出遼平『ありえない仕事術』について話していました。

(星野源)それでやっぱりさ、風邪をひいてるっていうか。動けないし。なにかあるとゴホゴホッてなっちゃって。胸、痛くなっちゃうから。動かないで寝て、しっかり休もうと思って。じっとしてるじゃないですか。で、じっとしてる時に何ができるかしら?って思うわけ。それってもう、本を読むぐらいしかできないんですよ。あとは動画を見るとかね。で、もちろんマスクをしてさ、ちゃんと伝染らないように対策もしつつ。

もうとにかく、本をいっぱい読みましたね。で、なんかこれはいいことだなと思うんだけども。前も言ったかな? なんかカルチャーに興味がどんどんなくなってきちゃって、やばいなと思ったんだけど。その気分の落ち込みがね、だんだん上向きになっていくにつれてカルチャーとか、いろんなね作品に興味が出てきて、普通に楽しめるなったみたいな話を前にしたと思うんですけど。本がね、なんか読んでて楽しいんですよ。

で、ちょっと読んだ本をね、お伝えしたいなと。これ、3冊読んだんですけど。まずひとつはね、これは間宮改衣さんの『ここはすべての夜明けまえ』っていう小説。あと上出遼平さん……ディレクターの方ですよね。『ハイパーハードボイルドグルメリポート』の。あと大橋未歩さんのお旦那さんで今、ニューヨークにお住まいですよね。お二人ともね。その上出さんの『ありえない仕事術』という本と。あとホラー作家作品をたくさん出されている澤村伊智さんの『怪談小説という名の小説怪談』という短編集ですね。あの『ぼぎわんが、来る』……映画の『来る』の原作を書かれた澤村さんの短編集。この3冊とか、他にもちょっとちょこちょこ読みましたけど。

まず、その澤村伊智さんの怪談小説というか、ホラー小説っていうか。怪談がテーマ的な感じではあったんですけど。あれですね。本当に熱が出てる時のホラーって、最高ですね(笑)。あの、もう……すごい絶望的な気持ちになりますね。だからなんか、その臨場感を持って恐怖を感じるっていうか。やっぱりホラー作品って結構、主人公がいたりすると、なんか窮地に追い詰められたりするじゃないですか。もちろん、そういうのと全然違う場所で、すごい安全圏でいながら読めるんですけど。

体調不良で没入感が増す

(星野源)体の具合が悪いっていうのもあって、ちょっと没入感が増すというようなものも含めてですね。あと、そもそもめちゃくちゃ面白くてですね。その作品、短編の中にもアイディアが詰まっていて。よくこんなに……他の作品も読んでいて、全部アイディアが新しくあって。すごいなと思うんですけど。

短編の中でも全部、種類の違うアイディアがあって。怖いんですけど、驚くっていうような。驚いて、楽しくなっちゃって、怖いみたいな。いろんな感情が……あと、つらいみたいな。体がしんどくて、つらいみたいな。いろんな感情が出てきて、すごく元気をもらえましたね。

あと上出遼平さんの『ありえない仕事術』は本当にもう、ビジネス本……「世の中にある仕事術という本は全部嘘だらけじゃないか」みたいな、そういうことが帯に書いてあるような。でもビジネス本というような形で出ていて。驚愕するような内容ではあるんですけど、すごく面白く読ませていただきました。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました