安住紳一郎 舞茸を語る

安住紳一郎 舞茸を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2023年6月4日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で雪国まいたけをリスナーにプレゼント。舞茸について話していました。

(安住紳一郎)さて、今日は皆さんにプレゼントがあります。先週もお話していましたが、舞茸のプレゼントですね。「雪国まいたけ極 白」1株を50人の方にプレゼントいたします。50人にプレゼントって、嬉しいですよね。

(中澤有美子)嬉しいですね!

(安住紳一郎)元々は、先々週ですか。5月21日、ゲストでアリの研究がご専門の九州大学の村上貴弘さんをお迎えしてお話を聞いたんですけども。村上さんの専門のハキリアリが巣の中でキノコを育てて自分たちの幼虫を育てるという話から私が「なんだか雪国まいたけの工場のようですね」なんて話をしましたら、その雪国まいたけという話から、雪国まいたけの方が「ぜひリスナーの方に、ハキリアリが作っているキノコも美味しいんでしょうけど、私たちのキノコも負けないキノコなんで。ぜひ食べてほしい」ということで、なんとご提供いただいたということですね。

なんだか嬉しいし、こうやってね、聞いてくださっている。そして反応してくださってるってことも嬉しいし。むしろね、どこまで行くんだろう? みたいなね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)どうなんだろう? ここで私がね、日本銀行券の話を少ししたら、翌週から日銀の広報の方がね、「あの、少し手前どもで発行しているお札を差し上げたい」みたいなことになったりとかしたら、もう最高だよね?

(中澤有美子)フフフ(笑)。最高ですよね!

(安住紳一郎)最高だよね。そういう話には、ならないよね。そういう風にはならない……わかんない。なるかもしれないね。ならないよね(笑)。調子に乗ってるとね、本当に怒られますよ。いや、本当に嬉しいですよね。

(中澤有美子)嬉しいですね!

(安住紳一郎)しかも、皆さんがスーパーでお買い求めになってる舞茸って、パックにね、80gとか100g、入ってるのかな? 少し切り取られたっていうか、小分けされた舞茸が入ってますけど。舞茸って1株って、実はものすごい大きいんですよね。あんまり見たことないかもしれませんね。

(中澤有美子)ないです。

(安住紳一郎)いわば、そのカット舞茸を皆さん買ってるわけであって。1株ね、私も一度、栽培しているところを見せてもらったことがあるんですけどね。本当に大きな……なんだろう。梅酒とか作るような、大きなガラスのボトル、ありますよね。あれぐらいのポリエチレンかなんかのボトルに入って、中におがくずみたいなのが入っていて。その上に1株、なっているみたいな。今はそういうボトルさえ作らず、袋状の、袋の中でやるみたいですけど。本当に、だから1株っていうと両手で抱えるような感じ。バレーボールぐらいありますね。もっとあるかな? バスケットボールぐらいあるかな?

(中澤有美子)直径2、30センチ?

(安住紳一郎)むしろ、なんかもうちょっと「えっ?」っていう感じ。持たされると、もうなんか動きが止まっちゃうよね。ちょっとした赤ちゃんみたいな感じだもんね。で、その1株。しかもね、貴重な白をプレゼント。50人ということで。たくさんぜひ、どしどしご応募ください。

(中略)

(安住紳一郎)キノコは3000種類から4000種類くらいあるらしいんですが。食用になるのはその1割の約300ぐらいと言われてまして。あまりね、人間が食べられるキノコって多くはないんですけれども。その中で、さらに一般に流通しているものは10とか15くらいなものらしいですけれども。やっぱり大量に採るには栽培できなきゃいけないということなんですけども。舞茸が普通に一般家庭の食卓に上るようになったのは、そんなに昔ではなくて。若い方はね、小さい時から舞茸はあったと思いますけど。40年くらい前でしょうかね? なので私たちくらいの世代が比較的、舞茸世代なのかな?

(中澤有美子)そうですね。私にとっても途中から現れた印象がありますね。

(安住紳一郎)そうですよね。なんか美味しいキノコが出てきたぞっていう感じでね。なのであんまりね、70歳、80歳のおじいちゃんが「舞茸好きじゃ! 舞茸!」とか言ってる感じは、あんまり聞かないですもんね。あと、すごくなんか伝統料理の中に舞茸が入ってるってことはないですもんね。おせち料理とかに……今はね、いろいろあるけど。やっぱりちょっとなんか、新しいぞっていう感じを私たちの世代なんかはしてますよね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)エリンギなんかは、もっともっと後ですもんね。若い人はきっとエリンギって、ごくごく普通にあるのかな? でも私たちなんかはいまだに、恐る恐るだよね?

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)えっ、違う? そこまでじゃない? ごくごく当たり前?

(中澤有美子)たしかに。ちょっとそういうところ、ありますね。

(安住紳一郎)まだ、半信半疑っていう。ちょっと言い方、きついけどさ。でも、そういうところ、あるでしょう? 「うん? エリンギ……ああ、エリンギ使うんだ」とかね。なんか、うん。「えっ、ここにエリンギを入れて、美味しいの?」とかさ。

(中澤有美子)ああ、そうですね。いろいろと発見があります。

(安住紳一郎)「なにこれ?」みたいな時、あるよね。「エリ……?」なんてね。ちょっとね、そういうところ、ありません? 20代ぐらいの方はないか。でも、私は本当にちょっとそういうところ、あるな。

(中澤有美子)そうなんですね。白くて輪切りにして入ってたりすると、一瞬なんだかわからない。「山芋?」みたいなね。

(安住紳一郎)そうそう。「うん? これは何だろう? かんぴょうかな?」とかね、思ったりとかしたりして。あとまだ今ひとつ……まあ、主婦の方とかね、普段料理されてる方はよくわかるかもしれないけれども。適正な値段がわかんないから。なんて「うーん。高いのか安いのか、わかんない」みたいな。ねえ。エリンギはね、最近ですよね。

(中澤有美子)やっぱりそうなんですね。

(安住紳一郎)2000年代に入ってからじゃないですか? そんなことないか? 1993年って書いてありますね。ごめんなさい。エリンギ。1993年からエリンギが日本でも栽培されるようになって、流通するようになったということですね。桑田佳祐さんね。そうそうそう。サザンオールスターズの桑田佳祐さんがエリンギを広めた大立者として。キノコ業界の中では「桑田佳祐さん」というともうみんな、「ああ、エリンギの桑田さんか」っていう。

(中澤有美子)そうなんですか。

安住紳一郎 エリンギを有名にした男・桑田佳祐を語る
安住紳一郎さんが2023年6月4日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でキノコについてトーク。エリンギがまだ知名度がそんなに高くなかった時代に桑田佳祐さんが「エリンギにハマっている」と言い、ポケットからエリンギを取り出したことによって一気に認知度・知名度が高まり、流通量が増したという話をしていました。

(中略)

(安住紳一郎)それで舞茸。私、昔、一度取材したことがあって。本当にその、栽培ができるまでが大変だったっていう。昔、舞茸っていうのは本当に「幻のキノコ」って言われいて。「舞う茸」って書きますけども。キノコ採りに行って舞茸を偶然見つけたら、本当に三日三晩、喜んで踊り狂う。なんかそれぐらい嬉しいから舞茸っていう。で、たしかね、昔から結構滋養強壮にいいなんて言われたから、将軍さまのところなんかに持っていくとね、銀と交換してもらえたらしいですよ。銀と同じ目方(重さ)で交換っていう。すごくないですか? それぐらい珍しいキノコということで。

当然、雪国まいたけ開発者の方もね、東北とか北陸の山の中に入って、舞茸を探してきて。その菌をもとに自分たちでいろいろ試行錯誤を重ねて。今は「Y14M」とかいう舞茸の菌を栽培しているようですけれども。どんどん変わっているんですよね。同じ雪国まいたけの舞茸って、スーパーで見てますけれども。やっぱりちょっとずつね、美味しいものに、より良いものにって進化しているっていうね。Y12MとY10M。そしてそれを掛け合わせたY14Mっていうね。ちょっと皆さんもスーパーで「Y14Mか」って言ったら、もしかするとね、スーパーのキノコ担当の人が「えっ、恐ろしい!」って。

(中澤有美子)それは恐ろしいですね(笑)。

(安住紳一郎)「関係者だ!」っていう風に思うかもしれませんよ? また量がたくさん来ますからね。だいたい普段、皆さんがお買い求めになったのは1パック80とか100ぐらいで。1株になりますと、1キロまでいきませんけども。800とか900ありますからね。普段買う量の10倍、来ちゃうっていうことで。まあ、たくさんね、家族で食べてほしいってのもありますし。普段は挑戦しないようなメニューもね、これはたくさんもらった時って、できますもんね。

普段はね、ちょっとなかなか冒険できなくても。「ああ、ちょっとこれをやってみようかな」とかね。普通にね、素焼きして、すだちをかけてお塩で食べても美味しいですし。やっぱりバター炒めなんか、いいんじゃないですかね。

(中澤有美子)いいですね。お醤油とね。

(安住紳一郎)最高ですよね。あと、牛肉と舞茸のオイスターソース炒めとかね。あとは天ぷらも美味しいんですけども、フライにして。私、好きなのはちょっと変り種なんですけど。ちょっと大ぶりに切って。茎っていうか、下の石づきのところを多めにして。食感強めの舞茸をホワイトソースにちょっとくぐらせてからフライにするとですね、ちょっとなんかカキフライみたいな食感になって。で、カリカリ。そしてザクザクっていう感じの食感がまた良くて。美味しい感じで。ちょっと小ぶりにね。カキフライよりちょっと小さめぐらいの俵型にして舞茸フライ。どうでしょうかね?

(中澤有美子)おしゃれ。

(安住紳一郎)おしゃれ。ねえ。ちょっと私も歯切れ悪いのはこれ、私、食べたことがなくて。写真を見ただけなんですけども……(笑)。

(中澤有美子)それで、いいなと?

(安住紳一郎)そう思って。やらないでしょう、私。ホワイトソースの。うーん。ちょっとやっぱり後半、嘘つききれなかったね(笑)。

(中澤有美子)でもそういうの、私もあります(笑)。

(安住紳一郎)そうでしょう?(笑)。写真を見てさ、食べた気になって人にすすめるんだけど、食べたことがないっていうさ。だって、美味しそうだったんだもん。

(中澤有美子)うん(笑)。そうなのよ。なんか鶏肉と合わせるとすごいくいいっていうのを、私も読んだ(笑)。

(安住紳一郎)でも、やってないでしょう? そうなのよ。舞茸ってやっぱり80グラムとか100グラムぐらいしか買わないから。あんまり冒険しないからね。そうだよね。「いや、舞茸余ったわ」っていうのは、あんまり聞かないよね。そうですね。舞茸を買ってきて、余らせたらむしろなんか才能ないなと思っちゃうよね。

(中澤有美子)本当に。すぐ使っちゃいます。

(安住紳一郎)すぐ使っちゃうもんね。キノコから出るね、出汁が美味しいですからね。お鍋なんかにしてもいいですよね。

(中澤有美子)そうですし、焼き物のそばにちょっと、フライパンのそばに置いて一緒に焼いちゃっても、もう美味しいですし。

(安住紳一郎)そうですね。しかも今回は白ということで。白はね、栽培がなかなか難しいと言われてますけれども、苦労の連続だったというようなストーリーなどもWebに書いてありましたけれども。その雪国まいたけさんの作っている新しい「極」という株の白ですね。これを1株、大株でプレゼントということです。50人の方にプレゼントいたします。

<書き起こしおわり>

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