町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞した映画『ムーンライト』を紹介。その映像作りの革新性などについて話していました。
(町山智浩)それで、また別の映画賞の話をしたいんですけども。昨日、アメリカの方でゴールデングローブ賞が発表になったんですね。
(赤江珠緒)そうですね。
(町山智浩)これはアカデミー賞の前哨戦と言われているもので、これでだいたい今年の賞をとりそうなものがわかると言われているんですが。これはハリウッド外国人記者協会の人たちが選ぶんですね。そんなに人数はいないんですけども、ハリウッドに入っている雑誌とかの特派員の人たちが選ぶんです。世界中から来ている。で、今回僕が『たまむすび』の方で紹介させてもらって、「今年のアカデミー賞に全部行くだろう」って言っていたミュージカル映画で『ラ・ラ・ランド』という映画のことを紹介したんですけど。これが7部門独占ですね。作品賞、監督賞、主演女優、主演男優、作曲、主題歌、脚本賞を全部持っていっちゃったと。
『ラ・ラ・ランド』
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)で、まあこれはアカデミー賞に行くでしょうね。
(赤江珠緒)そうですか。町山さんも大絶賛でしたもんね。
(町山智浩)はい。ただ、これすごく難しい映画で。たぶんハリウッドでは大絶賛なんですよ。これは、表現をしたり、演技をしたり、音楽を作ったりするアーティストについての話なんですね。アーティストとかそういった人がいったいどういうものを犠牲にしてアートを得るのか? という物語なんですよ。だから、そういう中で生きている人にとってはものすごく切実な映画なんですけど、そうじゃない人にとってはちょっとわからない映画でもあるので。このへんが難しいところだなと思っているんですけど……
(赤江珠緒)ふーん。
(町山智浩)で、ゴールデングローブ賞……そういう演じる側じゃない人。映画を作ったり、芸術を作る側じゃない、記者の人たちが選ぶ賞でとったので、すごく一般性を勝ち得てきたなと思いますけどね。はい。そういう映画が『ラ・ラ・ランド』で、僕はこれは素晴らしい映画だと思っているんですけど。
(赤江珠緒)はい。
(町山智浩)で、それは『ラ・ラ・ランド』が作品賞をとったのはミュージカル・コメディー部門なんですね。ゴールデングローブ賞には作品賞が2つあるんです。ミュージカルとは別に普通のドラマの方はドラマ部門といって別の作品賞になるんですよ。
(赤江珠緒)ああ、そうなんですね。
(町山智浩)で、そちらの方を受賞した映画を今日はちょっと紹介したいんですが。それで作品賞を受賞したのが、『ムーンライト(Moonlight)』という映画です。これ、『ムーンライト』という映画は出演者がほとんど99%黒人なんですよ。で、これがすごく重要なのは、去年ゴールデングローブとかアカデミー賞のノミネートされた人が白人ばっかりだったんですよね。
(赤江珠緒)うんうん。おっしゃってましたね。
出演者の99%がアフリカ系
(町山智浩)で、これは白人ばっかりでおかしいじゃねえか!って言われたんですけど、今年はこの『ムーンライト』であるとか、『ラビング(愛という名前のふたり)』っていう黒人と白人の結婚を描いた映画……昔、南部では黒人と白人の結婚は禁じられていたのでそれの突破口を開いた夫婦の映画が『ラビング』なんですけども。それとか、そういった黒人の人たちのノミネートが今年は非常に多くて。ゴールデングローブは。たぶんアカデミー賞も多くなるんですけど。だからすごくハリウッドっていうのはいろんな人たちがいるんだっていうことを証明することになったと思います。で、この『ムーンライト』っていう映画はこれ、すごいのはやっぱりまたしてもブラッド・ピットの会社が作った映画なんですよ。
(赤江珠緒)ほー! ブラッド・ピットさんが。
(町山智浩)ブラッド・ピット、すごいんですよ。前にもアカデミー賞をとった『それでも夜は明ける』っていう自由黒人の人が南部で無理やり奴隷にされちゃった話があったんですけども。あれもブラッド・ピットでしたね。
(赤江珠緒)そうでした。
(町山智浩)ブラッド・ピット、すごいんですよ。アカデミー賞とか、たぶんたくさん家にトロフィーがあるんですよ。でもね、ブラッド・ピットはいま、1人ですよ。奥さんが子供を連れて逃げちゃったじゃないですか。ブラピ。
(赤江珠緒)はいはいはい。そっちのニュースも大きかったですね。
(町山智浩)だからまあ、家に帰るとオスカーがゴロゴロ転がっているけど、1人で寂しくて。ねえ。プロデューサーとして優秀でもね、まさかそんなことになるとは思わなかったですけども。それは置いておいて……この『ムーンライト』っていう映画はフロリダのマイアミという町がありますけども。そこの近くにある、黒人だけが住んでいる町があるんですよ。実際にある町でリバティー・スクエアというところで、753世帯しかないところなんですけども。そこを舞台にした話なんですね。
(赤江珠緒)はい。
(町山智浩)そこで育った子供が主人公で、1980年ぐらいに生まれた子が小学校、高校、大人になるっていう三段階で描いている映画です。『ムーンライト』は。1人の少年の成長を描いています。で、この男の子は黒人で貧乏で、ものすごく貧しいんですけど。さらに、ゲイっていうことで、ものすごいいじめられて育っていくんですね。そう聞くと、「貧乏で黒人でゲイ」っていうと、すごく日本の観客の人からは非常に遠いものになってくるじゃないですか。一般の観客の人からは。そういうことじゃないんだっていう話をちょっとしたいんですけれども……
(赤江珠緒)ええ。
(町山智浩)これ、まず監督はバリー・ジェンキンスという人で、この人は長編映画は二作目なんですけども。この人自身はこのシナリオを見つけた時に「これは俺には関係ねえや」と思ったらしいんですよ。最初。
(赤江珠緒)ああ、その人自身が。
(町山智浩)この人自身、監督のバリー・ジェンキンスは黒人なんですけど、ゲイじゃないから。で、この脚本を書いた人はタレル・アルヴィン・マクレイニーという人で。この人自身はゲイで、自分自身の子供の頃の話として書いているんですね。この脚本を。だから、ちょっと関係ない感じがしたらしいんですよ。監督は。ところが、読んでみて、あと、この脚本家のマクレイニーのことを知って驚いたのが、彼とその監督は歳が1才違いで、同じ小学校に通って同じ町に生まれていたんですよ。
(赤江珠緒)へー!
(蓮見孝之)たまたま?
(町山智浩)そのフロリダのリバティー・スクエアというところにあった750世帯のうちのどこかに監督も脚本家も子供の頃に住んでいたんですね。
(赤江珠緒)じゃあ、すれ違っているかもしれないんだ。
(町山智浩)そうなんですよ。で、それでまず驚いたのと、この主人公の男の子、マクレイニー自身は子供の頃に母親からネグレクトされて、完全に育児放棄されたんですけど。母親が麻薬中毒になっちゃったんですね。
(赤江珠緒)うわっ、もうひどい環境でしたね。うん。
(町山智浩)シングルマザーでね。それで、結局母親が育てられないんで、親戚のところとか施設に預けられたりして大変な目にこのマクレイニーさんはあうんですけど、その話なんですが。監督自身も、全く同じ人生だったそうなんですよ。
(赤江珠緒)へー。
(町山智浩)で、「これは俺がやるしかない!」っていうことで映画にしたのがこの『ムーンライト』なんですね。これはリバティー・スクエアというところが、住民の95%がアフリカ系なんですよ。で、本当にアフリカ系の人しか出てこない映画なんですよ。アメリカ映画なんですが。ただね、この映画はまず見てすぐにハッとするのはね、とにかく撮影がきれいなんですよ。
(赤江珠緒)映像が?
とにかく美しい映像
(町山智浩)映像がものすごくきれいで。まず背景がキラキラ輝くフロリダの太陽の光と木漏れ日とか、緑の葉っぱとか、海の光とか、そういったものがものすごくきれいで、ずっと映画が輝いている状態なんですよ。で、それだけじゃなくて、出てくる人、黒人全員が彫刻のように美しいんですよ。
(赤江珠緒)あっ、それはなにか、撮る技術ですか?
(町山智浩)あのね、肌が本当にブロンズのように光っていて、彫刻みたいなんですよ。これ、主役の男の子が大人になった時を演じるのがトレヴァンテ・ローズっていう元陸上選手の人なんで、体がすごいきれいなんですね。その人のヌードがずっと映るシーンがあってですね。本当に彫刻みたいなんですよ。
(赤江珠緒)そうなんですか。
(町山智浩)美しい! これほど、アフリカ系の人の体を美しく撮った映画っていうのは、たぶん前代未聞なんですよ。すごいんですよ。で、その風景も背景もすごく美しくて。こんな美しい背景・風景っていうのは映画で見たことがないですよ。っていうのは、光が本当に画面から差してくるんです。木漏れ日が、観客に向って。
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)で、はっきり言うと、『君の名は。』っていうアニメーション映画がありましたけど、あの背景にそっくりなんですよ。で、どうしてこんなにきれいなんだろう?って思ってネットを探したら、これは実は作ったものだということがわかってきたんですよ。
(赤江珠緒)あ、普通に撮ったんじゃなくて、作ったもの?
カラーリストの仕事
(町山智浩)これね、カラーリストっていう、だから「色を塗る人」っていう意味ですけども、カラーリストっていう職業の人がいて。これ、撮影された後に全部デジタルで加工しているものらしいんですよ。
(赤江珠緒)ええーっ、映像に?
(町山智浩)映像に。で、どうしてこんなにきれいなのか?って思ったら、木漏れ日とか光っていうのは完全に光にするために、全部その部分の色を抜いて……要するにフィルムを透明にするような形でプロジェクターの光が直接観客に反射するようにしているらしいんですよ。
(赤江珠緒)はー! だから『君の名は。』もすごい透明感というか、そういうのがありましたもんね。
(町山智浩)木漏れ日がすごかったでしょう? 本当に光が来る感じだったじゃないですか。それを、この映画も全く同じことをやっているんですよ。
(赤江珠緒)ええっ? でも、こっちは映像で?
(町山智浩)そう。こっちは本当の実写でやっているからすごいんですよ。手作業でやったらしいですけど。アレックス・ビッケルという人が全部加工をやったらしいんですよ。で、その「黒人の肌がものすごくきれい」って言いましたけど、それも実はきれいなのは光が反射している部分の色を抜いて、白く光らせているかららしいんですよ。で、さらに黒いところがものすごくきれいなのは、これは実際に存在しない青い色を足しているんですって。
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)だからね、これ、あまりにも美しいんでね、本当にうっとりするんですけど。逆に言うと、こんなに加工しちゃうっていうことはもう何も信じられないっていうことですね。
(赤江珠緒)まあ、そうですね。
(町山智浩)「作っている」っていうことだから。
(赤江珠緒)作れちゃうんだもんね。それがね。
(町山智浩)作れちゃうから。ただね、この『ムーンライト』の映像の美しさは全世界に衝撃を与えるんで、たぶんみんな真似しますよ。おそらく日本では夏ぐらいにはこの撮影をそっくり真似したコマーシャルが大量に出てくると思いますよ。
(赤江珠緒)ああ、そうですか!
(町山智浩)これはやり方さえわかっちゃえば、できるんで(笑)。
(赤江珠緒)じゃあ映画界がまた変わるかもしれない?
(町山智浩)映画界は変わると思います。ただ、これがいいことか悪いことかはちょっと微妙なんですよね。後から作り変えているわけですから。色を変えちゃっているわけですから。これはちょっと衝撃なんで。まず、『ムーンライト』っていうのは撮影がともかく衝撃なんですよ。で、話も結構キツくて。これ、主人公が子供の頃に母親がもう全然育てなくて、いじめられるって言ったんですけど、それを演じている人はナオミ・ハリスっていう女優さんで。そこに写真があると思うんですけど。この人は『007』でジェームズ・ボンドのパートナーのマネーペニーさんを演じていた女優さんなんですよ。
(赤江珠緒)うんうんうん。
(町山智浩)『007』だと非常にゴージャズな女スパイの役なんですけど、この映画だと本当に生活に疲れ切ったすごく悪い母親なんですよね。ただ、この人はもともとアフリカ系っていうか、ジャマイカ系のロンドン育ちで完全なイギリス人なのに、フロリダの黒人の役を演じていて。しかも、アメリカの南部の黒人の英語でしゃべっていて。やっぱり俳優ってすごいなと思いましたけどね。完全に違う人間になっちゃうんですね。
Go see MOONLIGHT this weekend before the #GoldenGlobes The film has 6 nominations including Naomi Harris for Best Supporting Actress pic.twitter.com/pwsvKxGBco
— Elevation Pictures (@Elevation_Pics) 2017年1月7日
(赤江珠緒)うん。そうかそうか。
(町山智浩)で、このお母さんがもう全然、子供にご飯も作らないし、男を連れ込むと「あんた、これから彼氏とエッチするから出てってよ!」って小学生の子供を追い出すようなひどい母親なんですよ。で、居場所がない上にナヨナヨしているから学校では近所の子供たちに「お前、オカマじゃないか!」とかって差別的な言葉でゲイであることを責められるんですね。
(赤江珠緒)うん。
(町山智浩)で、居場所がなくなったその主人公を偶然拾ってくれてご飯を食べさせてくれる近所のおじさんっていうのが出てくるんですよ。それがフアンっていう名前の人で、この人もマハーシャラ・アリっていう人が演じていて。この人はうちの近所の出身なのに、キューバ出身の黒人の役を演じていてね。この人も化けているんですけど。この人がね、誰も構ってくれないし、全員から否定されている主人公の男の子を自分の息子のようにかわいがって、美味しいご飯を食べさせてあげて、一緒に遊んであげて。で、水泳を教えてくれるんですよ。
(赤江珠緒)ふーん。
(町山智浩)でね、黒人の人は水泳ができない人が多くて、すごく水死事故が多いんですよ。それはね、やっぱり泳ぎ方っていうのは小さい頃にプールに連れて行って親が教えないと泳げないから。だから、いま黒人に水泳を教えるっていうことはアメリカでは非常に社会運動になっているんですけど。だからこれを教えてくれるんですけど、やっぱり父親がいてプールに連れて行ってあげるっていうことが非常に大事なんで、それを代わりにやってくれるんですね。このフアンっていう近所のおじさんが。
(赤江珠緒)もう唯一の救いですね。
(町山智浩)救いなんですよ。で、このおじさんが話す言葉の中にあるのは、「昔、キューバで月の光の下で遊んでいたら、『月の光の下だと黒人の男の子は青く光って見えるよね』って言われたよ」っていう話をするんですけど。それはこのタイトルの意味と、映像加工する時に黒人の肌に青い色を入れている理由なんですけどね。
(赤江珠緒)はー!
(町山智浩)ただね、これは全部実話なんですね。監督と脚本家にあった。この監督も脚本家も途中で母親が麻薬中毒になって完全に捨てられちゃうんですよ。で、もっと恐ろしいことにこのフアンっていう人は本当の実在の、すごく脚本家に優しくしてくれたおじさんをモデルにしているのですが、実は母親に麻薬を与えていたのは彼だったんですよ。
(赤江珠緒)ええーっ!?
(町山智浩)ドラッグディーラーだったんですね。
(赤江珠緒)なんと……
(町山智浩)で、ひどい話なんですけど。そっから先はもちろん映画を見てもらうっていうことなんですが。ただ、この脚本家と監督はその地獄のようなところで育って、ただ、すごく2人とも文才があったんですね。で、学校で先生に「君は天才だから、いい学校に行きたまえ」っていうことで推薦をしてくれて。お金も集めてくれて。特に、マクレイニーというその脚本家は名門イェール大学に進んで、最終的にはマッカーサー奨学金という天才にだけ与えられる奨学金を得ているんですよ。
(赤江珠緒)うわっ、じゃあ自分の才能だけで切り開いてきたんですね。
(町山智浩)切り開いてきた。2人とも、それを見つけてくれた人がいたから良かったんですけど、見つけてくれなかったらね、こうなっていたかもしれないっていう話がこの『ムーンライト』っていう映画なんですよ。だからね、結構キツいんですけど。ただね、ゲイでもないし、貧しくもない、黒人でもないっていう人にとっては関係ない映画なのか?っていうと、実はそうではないんだと。この映画のいちばんのポイントなのは、「自分はいったい何者なんだろう?」って、誰からも肯定されない、否定されてきている主人公が悩んでいる時に、ある人が彼にこう言うシーンがあるんですね。「自分が何か? 自分は何になるのか? は自分で決めるんだ。絶対に他の誰かに決めさせるな!」って言うんですよ。
(赤江珠緒)ああー、うん。
(町山智浩)それがすごく大きいテーマで。これって『ズートピア』と同じテーマなんですね。
(蓮見孝之)そうかー!
(町山智浩)で、演技をしていくっていうこと自体の意味もあって。今回、時間がないから話せないんですけど、メリル・ストリープさんがゴールデングローブで功労賞を受賞した時に、「我々俳優というのは自分じゃないものを演じるんだ。それが仕事なんだ。だから知らない人になる、全然関係ない人になるっていうことはその人たちのことを理解するということなんだ」ということを言って、その後にドナルド・トランプは演説で身体障害の人の真似をしてからかって、支持者たちの笑いを取ることをメリル・ストリープがすごく嘆くっていう……
(赤江珠緒)そうですね。日本でもニュースになっていますよ。すごいスピーチをされたって。
ゴールデングローブ賞 メリル・ストリープのスピーチ
(町山智浩)はい。だからまさに演技をするということは、自分と遠い人を知ることだし、映画を見るっていうことも自分とは関係ないと思っている人の心を知ることなんですよね。だからこれはすごくて。トランプが当選してしまったことで、このもう1人の女優さんでヴィオラ・デイヴィスっていう人が「アメリカの理念っていうのは……」、まあ、『ズートピア』の理念ですけど。「……差別がない。誰でもなりたいものになれるっていうのがアメリカの理念だったんだけども、トランプが選挙で勝ったということはその理念を世界に掲げていたのに、アメリカ人自身がその理念に追いつけなかったんだ」って言ったんですよね。
(赤江珠緒)うーん……
(町山智浩)だから、「心を打ち砕かれる思いです」とメリル・ストリープさんが言ったんですけど、最後にこの前亡くなったレイア姫のキャリー・フィッシャーさんの言葉を引用してこう言ったんですよ。「我々は心を打ち砕かれることがあります。でも、それを拾い集めて作品を作るんです」と言ったんですよ。だからまさにこの『ムーンライト』はそういう作品でしたね。
(赤江珠緒)そうですか。わー。いや、すごいですね。作っている人たちの信念がね、そこに全部込められていますね。
(町山智浩)これは今年の春に日本公開される予定です。
(赤江珠緒)そうですね。今日はゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞した映画『ムーンライト』をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました。
(蓮見孝之)ありがとうございました。
(町山智浩)どうもでした。
<書き起こしおわり>