町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でリオデジャネイロオリンピック閉会式、東京オリンピックへの引き継ぎセレモニーの演出について話していました。
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— Nintendo Insider (@NintendoIns) 2016年8月22日
(赤江珠緒)町山さんはオリンピックの閉会式はご覧になったんですか?
(町山智浩)見ましたよ。
(赤江珠緒)どうでした? あの、いろんなアニメが……
(町山智浩)いや、あれスタジオジブリが出てませんでしたね。全然ね。
(赤江珠緒)あっ! そういえばそうだ。
スタジオジブリ不在
(町山智浩)いちばん有名なのに。たぶんね、もう絶対に宮﨑駿さんは安倍政権に味方しないと思って断ったと思うんですけども。いま、必死に説得工作を4年かけて続けると思いますけどね。
(赤江珠緒)ああー! そうかー。
(山里亮太)そういう政治的背景もあるんですか? あそこに。
(町山智浩)いや、だってジブリ出さないわけにはいかないでしょう?
(赤江珠緒)そうですね。世界的に言うとね。
(町山智浩)ねえ。ちなみにブラジルはね、日本のアニメはほとんどやっているんですよね。
(赤江珠緒)へー!
(町山智浩)昔から。だからブラジルの人と話と、もうアニメ・特撮の話はもう全部通じる世界ですよ。
(赤江珠緒)そうなんですね。
(山里亮太)じゃあ、『キャプテン翼』とかもテンションがったのかな? ブラジルの人。
(町山智浩)そうそう。だから向こうでやってるんですよ。だから子供たち、みんな知ってるんですよ。
(赤江珠緒)ふーん!
(町山智浩)『キャプ翼』から『ドラえもん』もやってましたけど。『宇宙戦艦ヤマト』とか『ガンダム』とかみんな知っていますね。ブラジルの人たちは。
(赤江珠緒)『宇宙戦艦ヤマト』も? へー!
(町山智浩)日系人が多いからっていうのもあるみたいですね。
(赤江珠緒)なるほど。たしかにね。
(町山智浩)でもね、やっぱり東京オリンピックをジブリなしでやることはできないでしょう?
(赤江珠緒)いやー、そうですよ。せっかくですからね。
(町山智浩)ねえ。もういろんなことが起こると思いますよ。これから4年間の間で(笑)。大変だと思います。
(山里亮太)ねえ。まあ一応、今回すごくよかったから。期待もすごい高まっているけど。どういった人たちが演出でね、メインでやったりとかすることによってキャスティングとかも変わってくるでしょうからね。
(町山智浩)あ、そうそう。この間、『栄光のランナー/1936ベルリン』っていう映画を紹介した時に……ベルリンオリンピックですね。ヒットラーが主催したナチの。
(赤江珠緒)はい。
(町山智浩)あれの時にちょっと話し忘れたんですけど。あれを全部記録映画に撮っていた人っていうのはレニ・リーフェンシュタールという女性の監督なんですよね。で、演出とかも全部彼女がやらせてもらったんですけども。彼女は別にナチを信奉していたわけじゃないんですけど、「オリンピックというものを使って好きなだけ映画が撮れる。自由自在になにをしてもいい。お金はいくらでも出す」ってナチから言われたんですよ。
(赤江珠緒)うんうん。
(町山智浩)だからね、こういうオリンピックっていうものはね、芸術家とかアーティストにとってはやりたいことがなんでもやれるんですよ。世界に向けて。
(赤江珠緒)最大の表現の場ではありますもんね。
(町山智浩)そう。ただ後ろに国家権力があるんですよ。このバランスが面白いなと思うんですけどね。
(赤江珠緒)そっか。そういう見たか。なるほど、なるほど。
(町山智浩)なかなかね。もう楽しみにしていますね。どういう感じになるのか。そういうところですけどね。
<書き起こしおわり>