イジリー岡田さんがニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』にゲスト出演。伝説の番組『ギルガメッシュないと』を降板し、8ヶ月後に復帰した際の真相を話していました。
(若林正恭)でも、そいでギルガメは6年・・・
(イジリー岡田)6年半。
(若林正恭)で、俺らちょうどじゃあ、ガッツリ中高生だな。
(春日俊彰)いや、いちばん思春期だよ。中学、高校で。
(イジリー岡田)1991年から98年。
(若林正恭)13才から高3まで。
(イジリー岡田)いいとこだねー(笑)。
(春日俊彰)いや、いちばん。直撃世代ですよ。
(若林正恭)春日ん家に泊まりに行って、谷口と1階のリビングで見てたもんね。
(春日俊彰)いや、そりゃ見るよ。イジリー世代ですね。だから。
(イジリー岡田)イジリー世代(笑)。
(春日俊彰)完全に。
(若林正恭)それででも、8ヶ月でしたっけ?完全に空白の・・・
(春日俊彰)そうね。おっしゃっていて。この間、聞けなかったお話を。
(イジリー岡田)『美人妻』の時に。
(春日俊彰)ロケん時に。
(イジリー岡田)これ、みんな気づいてないんですよね。
(若林正恭)いや、俺らも8ヶ月・・・
(イジリー岡田)結構長いこといないことがあるっていうのは、みんな結構知らない。
(春日俊彰)知らない。覚えてないです。
ギルガメ治療院
(イジリー岡田)これはね、あれなんですよ。ある時に、私、『ギルガメ治療院』っていうのをやってたんですね。僕がギルガメ治療院の医院長。で、ジェフ古川さんっていう本当にツボの先生が横にいて。その方がアシスタントなんだけど。で、私がギルガメ治療院で、毎回、セクシー女優さん。AV女優さんをゲストにお呼びするんだけど。
(若林正恭)はい。
(イジリー岡田)で、『今日の患者さん、おいで』って言うと来て。で、問診をするわけですね。『お名前は?じゃあ、バスト、ヒップは何センチなの?何カップなの?』って。『で、今日は何で来たの?』『ええと、腰がすごく痛いんです』『えっ?そんなに腰が痛いの?君がどのぐらい腰を使っているか、見てみよう』っつって、AVを20秒間流す。
(春日俊彰)(爆笑)。素晴らしいですね。
(イジリー岡田)それで20秒、AVが明けた後に、みんなががんばって昇天しようとしてる時に、俺の顔で・・・ってことになっちゃう。俺の顔で画面が帰るわけだよ。Vが。
(春日俊彰)ありましたねー!(笑)。
(イジリー岡田)それでそんなわけで、『じゃあこんなに腰を動かしているんだったら、痛いな。じゃあ、治療しよう。じゃあ、脱いで』って、シルエット越しにパンツ一丁になって。上もブラも取って・・・ってなって。CM明けは裸で出てくるっていう感じでね。
(若林正恭)へー!
(イジリー岡田)そういうのをやっていた時に、ある日、それ、僕がコーナーの進行をやっていたんです。ある時から、お笑い芸人の方がゲストで呼ばれて。僕のコーナーをやりだしたんですよ。
(若林正恭)えっ?どういうこと?
(春日俊彰)へー。その治療院?
(イジリー岡田)俺のコーナーなのに、俺はいないんですよ。
(若林正恭)えっ?なんでですか?
(イジリー岡田)ちょっと、嫌でしょ?
(春日俊彰)なんでですか?それは。
(イジリー岡田)その時に、ちょうどボキャブラブームなんですね。これは僕がスタッフの方から聞いた話なんですけど。定かではないんですけど。あの、飯島愛ちゃんが司会をやっていたんで。愛ちゃんはズバズバ言うし、愛ちゃんの意見を取り入れていたんですけど。まあ、愛ちゃんは何の悪気もないと思うんですけど、『いま、ボキャブラブームよね。やっぱ、二人組がいいよね』って言うったらしいんですよ。
(若林正恭)はい。
(イジリー岡田)愛ちゃん、何の悪気もないですよ。で、スタッフも『ああ、愛ちゃんそういう風に言ってるな』ってなるじゃないですか。
(若林正恭)はい、はい。
(イジリー岡田)それで、『じゃあ、二人組を入れよう』ってことになって。で、二人組を入れたら、俺はいらなくなりますよね。
(若林正恭)そのコーナーのあれがなくなるってことですか?
(イジリー岡田)そうです。で、毎週、芸人が呼ばれるんですよ。
(若林正恭)あ、違う芸人が。
(イジリー岡田)違う芸人が試されて。これが合うのか?この芸人が・・・
(若林正恭)それってでも、すごくないですか?イジリーさんがそのコーナーを背負って。で、だんだん盛り上がってきたのを、別の芸人にコーナー残しのまま。コーナーごと変えるならまだわかるけど。それ、ちょっと・・・
(春日俊彰)ちょっと覚えてんな。なんか、ありましたね。芸人、出てる!って思いましたもん。いや、あったあった。なんかそんな時期。なんとなく・・・ねえ。イジリーさんがいないっていうイメージはないですけど。なんかお笑い芸人が・・・
(イジリー岡田)そこのコーナーのMC席にはいるんですよ。違うところには。俺は目の前で、その自分のコーナーを取られているのを見てるんですよ。これ、本当もう初公開っていうか。これはどこにも言ってないことだから、初めて言いますけど。
(春日俊彰)へー!
(若林正恭)なんなんだろうね?
(イジリー岡田)それで、『おかしい、おかしい』ってなるじゃないですか。それで事務所から、『岡田、来月で終わりだ』って言われて。
(若林・春日)ええーっ!?
(イジリー岡田)芸人さんが呼ばれだして、4組ぐらい終わったら、『岡田、終わりみたいだ。急に言われた』って言われて。
(若林正恭)それってあれなのかな?ボキャブラブームってことなんですかね?何なんですかね?
(イジリー岡田)で、なんかモメごとも起こしたくないから、うちの後輩の、当時バカルディに変わるんですよ。
(若林正恭)ええーっ!?
(春日俊彰)なるほどね。
(若林正恭)ああ、そうだったんすか。
(イジリー岡田)さま~ずに変わるんです。
(春日俊彰)さま~ずさん、なんか出てた。なんとなく、覚えてますよ。へー!
(イジリー岡田)で、8ヶ月、さま~ずなんですよ。で、ここからなんですよね。ここから、どう復活するか。僕がね。
(春日俊彰)それは、何年目ぐらいですか?ギルガメ始まって。
(イジリー岡田)30才・・・だから3年目。
(春日俊彰)ああ、じゃあもう、結構ワーッと人気になって。乗っている時ですよね。ギルガメも。
(イジリー岡田)それで、まだ話しても大丈夫ですか?
(若林正恭)いやいや、話してくださいよ。
(イジリー岡田)それで、8ヶ月出ないで。俺は、ほら、欽ちゃん好きだったし。事務所も『これ、いい機会だから、じゃあお前、下ネタ封印して。お前のやりたい方向でやっていこう』ってなったんですよ。で、事務所もそうやって、ちゃんと打ち合わせしてくれたし。って、なっている矢先に・・・
(若林正恭)矢先に?
番組でのイジリー岡田の隠れた役割
(イジリー岡田)僕、ギルガメのカメラの回っていない時の立ち位置っていうのが……これ、プロデューサーさんに言われたのは『イジリーくん、この番組は女性が目立つ番組です。女性が主役。女優さんとか、セクシーグループ。ギリギリガールズとか。だからイジリーくんは、目立ちたいだろうけども、なるべく女性を前に出すようにしてもらって。それともうひとつ、頼みたいのが女性たちが、仲悪くなったりしちゃうのを微妙に感じてほしい』って。
(春日俊彰)ほうほう。
(イジリー岡田)で、ギリギリガールズが5人、いるじゃないですか。スタジオに2人と3人で入ってきた時は、2分裂している。次の週、3人と2人に……違うもう1人が2人の方に入っていた時は、ここから1人抜けて、2つにわかれている。それから4人と1人っていう時もあるから、そういう時は1人のことをフォローして、みたいな。そんなこともやっていたり。
(若林・春日)へー!
(春日俊彰)それは難しいですね。
(イジリー岡田)全部を見ていて。『大丈夫なのか?』って見ていたんですね。で、俺がそこを抜けますよね。抜けて……ある日。その時、愛ちゃんと岩本恭生さんがメインMCで。フーミンも卒業しちゃっていたんで。愛ちゃんから、家の留守電に伝言が入っていて。『イジリーちゃん、ちょっと困ったことがある。相談したいんだ。電話をください』って。
(若林正恭)はい。
(イジリー岡田)愛ちゃんはすごい番組のことを考えるし。愛ちゃん、言い過ぎた事があると、ギルガメ終わった廊下で『さっき、言い過ぎちゃったかな?』ってすごい考えてくれる子だから。で、電話して『どうしたの?』っつったら、『実はね、いまギルガメのレギュラー陣がもう仲がグジャグジャで悪くて。スタッフの方も画用紙に「この子とこの子は仲いいけど、この子とこの子はダメだ」っていう風に図に書き出している』って言っていて。
(若林・春日)へー!
(イジリー岡田)『イジリーちゃん、帰ってきてよ』って言われたんですよ。『ギルガメに帰ってきてよ』って。で、『いや、「帰ってきてよ」って言われても、俺はこういった理由でたぶん辞めさせられているし』って。
(若林正恭)そうですよね。
(イジリー岡田)『で、事務所も「じゃあ、下ネタなしでやっていこう」ってなっているし。俺は帰ってもぜんぜんいいんだよ。だけど事務所さん、テレビ東京さんがどういう風に言うかわからないけど……』って言って。それで愛ちゃんが『わかった。ちょっと待って』っつって。愛ちゃん、プロデューサーの方と1対1で料亭で話をするんですよ。
(若林・春日)へー!
(イジリー岡田)『今日は本当、腹を割って話したい。アタシがギルガメを守っていきたいんだけど、2つ条件があるから。1つは、○○ディレクターを返してほしい。そして1つは、イジリー岡田を返してほしい』。
(若林・春日)へー!
(イジリー岡田)って言って、『わかった』ってなるんですけど。当時、プロデューサーの方、2人いらっしゃったんですけど。もう1人のプロデューサーの人にテレビ東京さんに呼ばれて。で、ホリプロのマネージャーから、『お前、ギルガメから「帰ってきてほしい」ってあるけど、お前の気持ちはどうなんだ?』『僕はすごい帰りたいと思っています』『じゃあお前、テレビ東京さんにちょっと行ってくれ』って言って、プロデューサーさんのデスクに行ったんです。神谷町の。
(若林正恭)はいはい。
(イジリー岡田)したら、『ああ、イジリーさん。おはよう。ちょっとさ、とりあえずお話、いろいろあるんだけど、ちょっとこれを見て』ってプロデューサーの方のデスクの引き出しから、束を出すんですよ。ハガキの束を。どのぐらいですか?これ。これが3束ぐらいです。
(若林正恭)かなりですね、それは。何千枚だね。
(イジリー岡田)『ちょっと見て』って言われて。みんな、プレゼント応募のハガキなんですけど、全員が『イジリー、帰ってきて』って書いてあるんですよ。
(若林・春日)へー!!
(若林正恭)すっごい話だー!
(春日俊彰)いやー、これはすごいっすね!
(イジリー岡田)『イジリー、どこ行ったんだ?』『イジリー、帰ってきて』『イジリーがいないとダメだよ』みたいなのが。それをプロデューサーさんが、プレゼント用のハガキに書いてあるやつと書いてないやつに分けて。
(春日俊彰)取っておいてくれて。
(イジリー岡田)『ちょっと読んでいて』って言って、いなくなって。で、読んだら泣いちゃいますよ。
(若林正恭)ちょっと、すごいな・・・
(イジリー岡田)『じゃあちょっと、喫茶店に行こう』っつって。『こういうことなんだけど、イジリーさん、どうですか?』『もちろん、帰ります』って。それで、視聴率が、まああれ、良かったです。5%ぐらいあったんですけど、僕が帰った時から、7になったんですよ。
(若林正恭)ほー!あの時間で7って、いま考えるとハンパじゃないですよ。
(イジリー岡田)で、プロデューサーさんが『イジリーさん、帰ってきてくれたらもうイジリーさん、裸とか、ロケとかじゃなくて、番組のスタジオの中でやらせますから』って言って。スタジオ収録の2、3日前に、マネージャーから『ロケが入った』っつって。『どんなロケですか?』っつったら、女流カメラマンに俺のヌードを撮られるっていう。
(若林・春日)(爆笑)
(イジリー岡田)約束がぜんぜん……もうまず、ロケに行ってるし。全裸で、ラブホテテルで女流カメラマンにヌードを撮られてるって(笑)。
(若林正恭)でも、『イジリー、帰ってきた!』とはなってるんですね。
(イジリー岡田)『イジリー、復活!』が俺のヌードを撮られるっていうコーナーで(笑)。
(若林・春日)(爆笑)
<書き起こしおわり>