安住紳一郎さんが2023年5月21日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で広島で開催されたG7サミットについてトーク。以前から番組内で話している日本警察の「顔抑止力」が広島でも発揮されていることを話していました。
（安住紳一郎）広島でサミットが開かれています。ゼレンスキー大統領も急遽、来日して。昨日などはニュースに釘付けという方も多かったと思いますが。広島にお住まいのリスナーの方からお便りが届いています。ありがとうございます。
（中澤有美子）ありがとうございます。
（安住紳一郎）こういうね、生の話が一番、ニュースでは伝わってこない、いろいろなものがわかって楽しいなというところ、あります。ありがとうございます。むしろ私たちはこれしか紹介してないんですけれども。広島の女性の方。「私はG7サミットの会場となっている広島市内のホテルからほど近い場所にあるマンションに住んでいます。この辺一帯は埋立地エリアにマンションが乱立していて、比較的人口の多い場所ではあるものの、目立った観光地があるわけではなく、穏やかな瀬戸内海を望む静かな住宅地です。
その場所が2ヶ月近く前から少しずつ簡易建物が広場という広場に立ち始め、日に日に警備員、警察官の数が増え、今現在は報道陣や野次馬も押し寄せる異次元の世界となっています」。ねえ。ちょうどね、あそこ、元宇品とか言って。宇品島って言って、出島みたいな感じで今、陸続きになってますけど元々は島なんですよ。宇品港、有名な港がありますけれども。
「家から一番近いコンビニに行くにも、検問を通らなければならず。また子供の習い事に通うにも、身分証明、身体検査、X線手荷物検査を受ける日々です」。やっぱり警備の都合上、そこのちょうどね、瓶の首みたいなところで必ず検問をするんでしょうね。「毎日大勢の警察官を目にしていると、ふと昔はまった某テレビ局の刑事ドラマのテーマソングが頭の中で流れ出し、思わず『事件は会議室で起きているんじゃない。ホテルで起きているんだ！』と小声で叫んでみたり。
島と埋立地を結ぶ小さな道路橋の上で『レインボーブリッジ、閉鎖できません！』などとつぶやいてみたり。そんな新しい1人遊びを謳歌する楽しい日々でもあります」。ねえ。ちょっとやっぱり、たくさんの警察官とか見ると、なにか少しね、本質とは違うところで興奮しちゃうよね。
（中澤有美子）そうなんですね。
（安住紳一郎）警察車両とか3台ぐらい連なっているのを見ると、なんか、ねえ。まあ本当は事件なので、喜んじゃいけないんだろうけど、なんか興奮しちゃう感じはわかるな。
（中澤有美子）「なんだ、なんだ？」って思います。
（安住紳一郎）「サミット初日だった金曜、G7首脳が揃って原爆慰霊碑に献花する姿は1広島県民としてこみ上げてくるものがあり、思わず涙が溢れてきました。また急遽、来日を決めたゼレンスキーさんを一目見ようと、マンション前の歩道を陣取り、カメラを構えてスタンバっている際には、今まで話したことのなかった同じマンションの住民と『まだ来ませんね』などと興奮気味に親しく話をしたりして。
『ああ、コロナ禍でどこに誰が住んでいるのかもわからないような隣人関係だったけど、こうやってお互いに顔を合わせて声を掛け合うことで、より仲良くなれるんだな。ゼレンスキーさんもオンラインじゃなく、直接対面を希望したのは、こういうことだったのかな』などとふと考えたり。どこか遠い国の出来事だと他人事のように思っていたことが急に自分の生きている世界と同じ場所で起きている事実なのだと実感した瞬間でもありました。
今回のサミットが核のない平和な世界へと繋がる一歩となることを強く願っています。余談ですが今回、要人を乗せた車列を何度も見る機会があったのですが、そのたびに以前、安住氏が言っていた日本警察のお家芸・必殺顔抑止力をおがむことができ、とても感動いたしました。長文、失礼いたしました」。ありがとうございます。
（中澤有美子）ありがとうございます。
（安住紳一郎）やっぱり、そうなんだ。警備がね。当然でしょうね。でもね。またゼレンスキー大統領が来たことによって、本当に何かあっては大変ということで、警備がかなり厳になっていると思いますけれども。地元の皆さんはね、少し迷惑というか、そういうところもあるかもしれませんが。もう1日、辛抱していただきたいと思います。やっぱり、顔抑止力ね。
（中澤有美子）顔抑止力ね！
（安住紳一郎）広島の呉市の方。この方も「職場が広島駅の近くなので、警察官の方々が多く、この木曜日は31年間生きてきて見た警察官の総数を1日で更新しました。通勤中、交差点が封鎖され、インドから来られた御一行さまの前を走るSPの方を見て驚きました。あれが以前、ラジオで安住氏が話されていた顔抑止力なんだと」。やっぱりね。
（中澤有美子）皆さん、やっぱり。「これですか」と。
（安住紳一郎）「これか」と。広島市の方。この方も「北海道警の皆さん方を見た」ということで。ありがとうございます。尾道市の方は群馬県警の方との少し交流があったということで。
（中澤有美子）全国から、集結して。
（安住紳一郎）顔抑止力はね、私がずいぶん前にね、話しましたけども。やっぱり皆さん、見るわけですね。
（中澤有美子）そうですね。名前を付けてもらったことによって「あれなんだ！」っていう。「知ってる！」っていうね。
（安住紳一郎）言語化することによってね、全て理解が進みますからね。
（中澤有美子）それを本当に実感しますね。
言語化は大事
（安住紳一郎）言語化は大事ですね。日本の警察官は、あんまり拳銃をちらつかせたりしないのでね。またいろいろね、拳銃などを簡単に出すといろいろ言われてしまうというところもあって。抑止力ってのいうがあって。拳銃を持っているアメリカや他の国の警察官でも、要はあれですよね。腰に付いている拳銃ホルダーに右手をかけるだけでも抑止力っていうか。相手に対して、威圧感を与えますからね。あれがまず、大事なんですよね。「ストップ！」なんていってね。そうやると「あの警察官は俺に対して拳銃を発砲するかもしれない」ということで、犯人の逃走が止まったりするわけですよね。
で、さらにはそれを引き抜きますもんね。で、そのいわゆる、今はないのかもしれませんが。撃鉄っていうね、引き金をギーッと引いたりとか。引き金に手をかけるだけでさらに、抑止力がグッとアップしますよね。それで、空砲を撃ったりとかね。「撃つぞ！」なんて言ったりして。要はその抑止力をどんどん上げていって、警備の精度を上げていくっていうことですけれども。日本の警察官なんか、そんなことをしませんからね。なので、日本の警察官は何をするか？っていうと「強い顔で睨む」っていう、顔抑止力ってのを持っているわけですよ。
（中澤有美子）イエス！（笑）。
（安住紳一郎）しかも七三のすごく公務員然とした人が急に鬼の形相みたいな、歌舞伎役者の睨みみたいのをしてくるから、もう急に怖いわけですよね。で、本当にちょっと何かふざけたことをしようとしているような人がいたら、ものすごい……もう自分の顔の5センチ前ぐらい。もうチュッとなっちゃうんじゃないか？っていうぐらいまで近づけて、ガッと睨みますからね？
（中澤有美子）へー！ そうですか。
（安住紳一郎）これが日本の警察が誇る顔抑止力ですよね。だいたいVIPが乗る車の前ですよね。黒塗りの車がやってきますよね。で、その後に白バイがやってきたりするんですけども。その黒塗りの警察官、SPを乗せた車にもう怖い顔した人が4人ぐらい。もう助手席、後部座席……運転席はさすがに運転してますけども。運転席の後ろの後部座席などから顔を出しましてね。もうろくろ首みたいな感じになっていますから。「なんであんなに首が長いんだろう？」みたいな。で、シートベルトなんか、当然してませんよね。だからベルトの位置ぐらいまで……印象的にはもうくるぶしぐらいまで車外に出てるんじゃないか？ ぐらいの。
（中澤有美子）箱乗り（笑）。
（安住紳一郎）箱乗りみたいな感じで、ものすごい横に出てるわけですよ。いや、本当にもう、ベルトの下ぐらいまで顔を出してますから。で、グッと乗り出して。そして歩道のあたりとかを、おとなしくしてる人たちはいいんですけども。ちょっとなにか、ギャーギャー騒いでるような人たち。なんか本質を理解してないような人たち。はしゃいでいるみたいな人たちがいると、もう黒塗りの車がタイヤをキュキュキュキュキュッ！って鳴らして。
で、ヴーン！って、歩道に乗り上げるんじゃないか？っていうぐらいのスピードで来て。そしてギリギリのところで方向を変えて。そしてスピードが10キロぐらいにグッと落ちてね。そして、その箱乗りして、もうだからベルトの下まで顔を出しているワイシャツのおじさんがグワーッて睨んできますから。それで、余計なことを言うとまた、それはそれでなんかなるから、何も言わないんですよ。「ギギギ、グググググッ！」って。
（中澤有美子）アハハハハハハハハッ！
（安住紳一郎）「グググ、ギギギギギッ！」みたいな。
（中澤有美子）顔が赤くなって。安住さんも赤くなって（笑）。
箱乗りした警察官たちが睨みつける
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— ust_yokohama (@ust_yokohama) May 11, 2014
（安住紳一郎）そんな感じで来るのよ。それで、あまりのその本気さにね、だいたいの人はたじろぐわけですよ。「ああ、すいません」って。「ああ、大変な気持ちで警備されてるんだな」っていうことで。おとなしくね、シュンってなるよね。で、そのシュンってなったのを確認したら「説諭終了！」って、シューッと戻っていくから。すごいんだから。
（中澤有美子）説諭終了（笑）。
（安住紳一郎）説諭終了。顔抑止力ね。
（中澤有美子）いいですね。本当に好きな漢字、四字熟語になりました。
（安住紳一郎）そうですね。はい。
＜書き起こしおわり＞
