安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で2007年11月にしたトークの書き起こし。新幹線に乗る機会が多い安住さんが、新幹線の自由席の席取り合戦について話していました。
(安住紳一郎)結構、旅行に行かれている方も多いみたいですね。
(佐藤さやか)ああ、そうですね。
(安住紳一郎)東京駅、新幹線が軒並み満席でしたね。昨日、一昨日ですか。今週はええと、火曜、水曜と山形県に行って。火・水と山形県に行って、木金土とで新潟に行ってきたんですね。
(佐藤さやか)忙しかったんですね。
(安住紳一郎)いえいえ。それで、ちょっと東北づいていたというか、なんとなく北側に出発する新幹線づいていたんですけども。本当に混んでましたね。ええ。特に新潟行きの新幹線かな?が、ほとんど席がなくて。
(佐藤さやか)ああ、そうですか。
(安住紳一郎)東京駅大混雑という感じでしたけどね。はい。あの、仕事柄、指定席によく乗るんですけども。指定席が取れなくて、久しぶりに自由席を列に並んで取るというですね。ものすごい、サラリーマンとして燃える設定に飛び込んで。たしか新潟までだと指定席でもプラス510円で指定席が取れるんで。まあ座ってね、確実に行けるっていうか。チケットを取ってもらったりすることが多いんで、指定席になるんですけども。
(佐藤さやか)はい。
サラリーマンとして燃える新幹線自由席取り
(安住紳一郎)まあ、『ちょっと今回、指定席がないんで。自由席のチケットでがんばってください』なんて言われてですね。『わかりました!』っていう感じでね。10分ぐらい前から並びはじめて。で、なるべく階段から遠い方の、新潟行きの上越新幹線のMaxときの場合だと、いちばん南側ですね。端っこの1号車側のところに行って、ちょっと自由席を取ってみようかな?と思ってですね。
(佐藤さやか)はあ。
(安住紳一郎)あの、新幹線の自由席で席を取るか取らないかって、天国か地獄じゃないですか。
(佐藤さやか)そうですね。立ってなんて行けませんもんね。
(安住紳一郎)そうですよね。2時間半ぐらいかかりますからね。昔、長野かなにかで仕事があった時に、自由席で結局席が取れなくて。立っていても寝ちゃって。で、ガックンガックン船こいじゃって危ないんで、新聞をひいて。デッキと言われる、ドアのあるところあるじゃないですか。あそこで、新聞ひいて座って、お弁当を食べるみたいなスタイルで、こうやって壁に寄りかかって寝ながら行った記憶がありますけども。
(佐藤さやか)ああー(笑)。
(安住紳一郎)ちょうどこう、自分が寝ている・・・よくね、ゴールデンウィークなんて混んでいる頃はそうやってしのいでいる方、たまにいらっしゃいますけども。結構通常期。で、自由席で座れない人が1車両に3人ぐらいいるっていう設定だったんで。そんなにね、必死こいている人もいなかったんですけども。私はとにかく疲れていたんで、そこに新聞ひいて、カバンを置いて。で、スーツ着てネクタイをしめた人がガックンガックン寝てるもんだから、なんかみんなちょっと気味悪がっちゃって。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)それであの、ちょうど目の前にゴミ箱があって、みんなそこにお弁当とかをガンガンガンガン突っ込む中で、グーグー寝てたっていう記憶がありますけれども。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)自由席。座れるとうれしいんですよね。
(佐藤さやか)ねえ。
(安住紳一郎)しかも、いい席にね。ええ。
(佐藤さやか)今回は座れたんですか?
(安住紳一郎)今回、座れましたよ。
(佐藤さやか)ああ、よかったです。
(安住紳一郎)しかも、窓側。
(佐藤さやか)おおー。
(安住紳一郎)で、3人がけのところをしばらく真ん中にカバンを置いて、誰も来ないようにしてたんだけれども。さすがに大宮あたりで混んできたんで。もうなんか、泣く泣くどけるみたいな感じで。ちょっと態度の悪いお客さんみたいな感じですけども。気づかないふりなんかしてたんですけどもね。
(佐藤さやか)はい。
(安住紳一郎)一応、『あっ、すいません・・・』みたいな感じで。お芝居つきでカバンをどけましたけども。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)ねえ。そういうことですよ。でもあの、1車両に前後でドアが2つあって。みんな、列がどこが長いか見ながらこう、並ぶじゃないですか。で、当然列が短いところがいいなと思って選んだりして。ほぼ均等な長さに、それぞれ自由席を待つ人の列が同じ長さになるんですけども。やっぱりそれでも、選ぶじゃないですか。
(佐藤さやか)ええ。
並ぶ列選びのポイント
(安住紳一郎)さらに、ちょっと並んでいる人の顔ぶれなんかを見てですよ、それであの、『ここの列は結構バラけるな』とか『ここの列は結構運動神経が良さそうだな』とか。『ここの列は荷物が多いんで、前半ちょっと立ち上がりに時間がかかりそうだな』とか。
(佐藤さやか)そこまで(笑)。
(安住紳一郎)いや、これ大事なんですよ。だって、同じ1列の車両で当然両サイドから一気にみなさんがブワーッと行って席の取り合いっていうとあれですけど、席を取っていくわけじゃないですか。で、結構自分が列の後半の方に並んでいたら、前の方の人たちの活躍次第によって条件が変わってくるわけじゃないですか。
(佐藤さやか)ええ。
(安住紳一郎)優秀な列だとたぶん、ブワーッと行って取ったりするわけじゃないですか。
(佐藤さやか)そうですね。
(安住紳一郎)特に、前の方の人たちが入り口近辺じゃなくて、中央の方まで行ってもらえると、その列自体の成績がすごくいいっていうね。あれじゃないですか。
(佐藤さやか)そうなんですよね(笑)。
(安住紳一郎)それで、前の人たちは『確実に俺は座れる』と思っているから、そんなに焦ってないからあれだけれども。座れるか座れないかの、後ろの方の人たちはもう気が気じゃないわけじゃないですか。それで、『もう少し前の方から順番に行ってくれりゃ、すげー助かるな』とか。ねえ。『荷物はデッキにとりあえず置いて、まず進んでくれ!』とか。いろいろあるじゃないですか。
(佐藤さやか)はい(笑)。
(安住紳一郎)あと、『友達同士とかで話とかするな!』とか。
(佐藤さやか)とにかく進んでくれと(笑)。
(安住紳一郎)とにかく中央の方に行ってくれ!と。じゃないと、ほぼ同じ位置で並んでいた逆の列側の人たちとかが、ザーッ!とか入ってきたりして。下手をすると、並んでいた列を離れて向こう側に行った方が早かったりとかする。
(佐藤さやか)そうですね。
(安住紳一郎)しかも、Maxときの場合は2階建てなんですよ。で、さらにそこに1階に行くか、2階に進むかで大きな違いがあるんですね。
(佐藤さやか)なるほど。入り口付近でどうするか迷われたら困っちゃうわけですね。
(安住紳一郎)困るわけですね。しかも、Maxときの場合は2階に行く時は結構急な階段をこう、らせん状に上がっていくもんですから。大きな荷物を持っている人がいると、そこの列は大ブレーキになるわけですよ!
(佐藤さやか)なるほど。はい。
(安住紳一郎)すると、今度下の方に行っちゃったり。で、更にこう、下は3列・2列なんですけど、上は3列・3列の配置だったりして。若干定員が違ったりするんです。
(佐藤さやか)ほう!
(安住紳一郎)で、どこに賭けるか?みたいな。難しいみたいな。
(佐藤さやか)難しいですね(笑)。
(安住紳一郎)3両目の前のドラの1階!みたいな。ほぼ、ジャパンカップの三連単を当てるみたいな感じに近いですよ。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)4両目の前のドアの下の席だな!とか。
(佐藤さやか)狙いを定めて(笑)。
(安住紳一郎)狙いを定めて行くわけですけどね。みなさんでなんかこうね、協力をしたりとかするとね、違うような気模するんですけどね。あとこう、ドアが開く前にこう、『それでは、3番線、Maxとき347号、清掃終了』とか言って、ウィーンとかって。清掃をしてくださった方たちがまず降りてくるじゃないですか。
(佐藤さやか)はい。
(安住紳一郎)で、またドアが1回、『ドアを閉めまーす』ってドアを閉めるじゃないですか。その、降りてきた清掃員の人がなんかチームリーダーとかになって、かけ声とかやってくれると気合いが入るなとか思ったりするんですけどね(笑)。
(佐藤さやか)そうですね。作戦会議なんか、全員でできたらいいですね(笑)。
(安住紳一郎)うーん。ですよね。本っ当にそう思いますけどね。1列1列のチームワークによってずいぶん違うなと思いますけどね。かけ声とかかけてね、こう、なんか。全体戦略会議みたいなのをやってみたいなっていう気もしますけどね。手をあげてね。ええ(笑)。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)『すいませーん!』とか言って。
(佐藤さやか)今度、やってみてください(笑)。
(安住紳一郎)『東京に住むサラリーマンですがー!私のいま並んでいる位置だと座れるか座れないか微妙なので、前の方のみなさんのご協力をよろしくお願いします!』。
(佐藤さやか)(笑)
(安住紳一郎)ねえ。そうですよね。
(佐藤さやか)上手く行きそうですね。でも。
(安住紳一郎)どうだろうね?そんなにさほど・・・(笑)。やっぱり後ろの人のことはね、そんなに考えていないと思いますけどね。はい。自由席。座れると座れないとでは、天国と地獄ですからね。これから年末、帰省シーズンに向け、そんなみなさんのたぶんね、自由席席取り合戦の武勇伝なんかも、また出て来るんじゃないかな?なんて思いますが。みなさんからのメッセージ、お待ちしております。
<書き起こしおわり>