オードリー若林 はじめての『おかあさんといっしょ』ライブを語る

オードリー若林 はじめての『おかあさんといっしょ』ライブを語る オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)そしたらまた、しょうこお姉さんと歌のお兄さん2人で……なんか真ん中らへんの席に座ってたんだけど。その距離感でみると、歌のお兄さんだと思ってたんだけど、なんかちょくちょくパパママも笑うようなことを入れてくるんだよ。

そしたら、そのおさむお兄さんが「僕はこう見えてもね、結構歳いってんの」とか言ったら、ママたちが「ハハハハッ!」って笑っていて。「ああ、それはみんな、知ってることなんだな」って。「みんな、ネットを見たらびっくりするよ。『お兄さん』なんて言って、この歳になって……厚かましいでしょう?」とか言ったらみんな、「ワハハハハッ!」ってウケてて。「ああ、みんな知っているんだな」って。

で、「けいじ兄さんも意外と歳、行っているんですよ」みたいにいじり合っていて。「言うても……」って思いながらスマホで「何歳なんだろう?」って調べて。で、はいだしょうこさんって、俺らとタメなんだよね。タメっていうか、同学年なんだよ。あんまり少ないんだけども。44歳っていうことで。で、けいじお兄さんはね、本当に20代後半ぐらいに見えたけどね、52歳なんだって。

(春日俊彰)ええっ? おじさんじゃん……。

(若林正恭)で、おさむお兄さんはね、70歳だったの。

(春日俊彰)嘘でしょう!?

(若林正恭)「厚かましいな!」って思って。44歳、52歳、70歳って……だから、全然見えなかったのよ。お若いよ、やっぱり。そのギャグをするっていうことは、50代ぐらいかな?って思っていたのよ。

(春日俊彰)ああ、まあそうだよね。

(若林正恭)70歳なんだって。

(春日俊彰)えっ、おさむお兄さんが?

坂田おさむお兄さん(70歳)

(若林正恭)おさむお兄さん、70歳で日曜の昼の一部で結構テンション上げているんだぜ? お前、考えられるか? 自分が70になったら、日曜の真昼にお前、テンションの高い舞台、できるか?

(春日俊彰)いや、考えられないね。考えられないし、おさむお兄さん、我々のチビッ子の時よりも前のお兄さんだったりするんじゃないの? そうなったら。だって我々が44だから……。

(若林正恭)でもわかんない。今、俺がこんなトークをしてるのも、本当にちょっとヤバいかもしれないよね。なんか、すごい失礼じゃん? これって。70はびっくりだろう?

(春日俊彰)でもお若いし、すごいよ!

(若林正恭)俺、それでその時に調べて、家に帰ってからもう1回、見間違いじゃないかって思って調べたよ。でも、おさむお兄さんは70だった。

(春日俊彰)おさむお兄さん、すごいな!

(若林正恭)おさむお兄さーん!(笑)。

(春日俊彰)本当にお兄さんだよね。我々にとってもお兄さんだし(笑)。そう呼んで、おかしくないな。へー!

(若林正恭)娘は深い眠りについているわけ。で、これはいよいよなんの時間なんだって思って。まあ正直、ドームのことを考えたいなと思いながらも、奥さんのことをチラチラ見て。「これで『中野ブロードウェイにキン消し、見に行っていい?』って聞いたら、ブチギレられるだろうな。締められるだろうな」って思って。「怖い! 怖いよ! おさむお兄さーん!」って(笑)。

(春日俊彰)「キン消し、見に行きたいんだよー!」って(笑)。

(若林正恭)おさむ兄さんだったら、わかってくれるかもしれないって。

(春日俊彰)「わかった。行っといで!」って言ってくれるかもしれないね(笑)。

(若林正恭)俺ももう、泣きそうになって。何の時間かかんなくて。で、結構ボーダーパパが多かったからさ、ヤベえなって。でも、なんかの勉強には絶対なるからと思いながら。でも、見ながら思ったね。「お兄さんネタ、漫才とかで春日、できなかったことあるなー」と思ったから。

(春日俊彰)なんでそんなことを思うんだよ?

(若林正恭)だからここもネタの材料にはならないっていうことも、わかるわけ。でもなんか怖いのは、お客さんも参加するようなコーナーもあるわけ。っていうのは、しょうこお姉さんが「手裏剣が頭に飛んできたら、どうやってよけるかな? シュシュシュシュシュッ!」って手裏剣を舞台から会場全体にやってくるとママ、パパ、そして子供たちが「うわーっ!」って頭を下げるわけですよ。机の下に。

(春日俊彰)おお! いいよいいよ、面白いよ?

(若林正恭)これが、めちゃくちゃきつい。娘、寝てるし。でも、それにノーリアクションで背筋伸ばして普通に無表情で見ていたら、絶対悪目立ちするのよ。みんながよけているから。で、ウェーブみたいにみんなよけて……だから俺、頭抱えて膝の下に「うわーっ!」って言いながら……。

(春日俊彰)いや、「うわーっ!」は別にさ……。

(若林正恭)これ、なんで「うわーっ!」って言ったかっていうと、もう1個困ることがあって。娘が寝てるのに加えて、前の席の2歳ぐらいの男の子が真後ろの俺を見たまま……あれ、なんだろうな? 子供、あるよね?

(春日俊彰)フフフ(笑)。なんかずっと見てくる子、いるよね? なんか気になっているんだろうね。

(若林正恭)で、その2歳ぐらいの男の子も前を向くようにパパとママがしてほしいんだけども。なんか、後ろを見たいっていうことを、多様性を尊重してるわけよ。で、俺の目の前じゃん? 中野サンプラザの座席って。でも、ああいう時、みんなで「うわーっ!」って手裏剣とかをよけている時に、俺の能面のノーリアクションって本当に子供から見たら、『その男、凶暴につき』のたけしさんのポスターぐらい怖いから。

(春日俊彰)怖いねー!

(若林正恭)で、これがトラウマになっちゃいけないと思うから俺は「うわーっ!」って言って、頭を下げたのよ。

(春日俊彰)いや、それはやってあげた方がいい。

(若林正恭)そしたら、笑うわけ。その前の男の子が。俺がよけるのを見て。

(春日俊彰)安心するんだろうね。

(若林正恭)だからずっと能面でさ、「野球やろっか?」って言ったら、ダメなわけじゃない? それじゃトラウマになっちゃうから「うわーっ!」って。それで、娘は寝ていて。俺と奥さんで頭を下げて。手裏剣をよけて。しょうこお姉さんが投げる手裏剣を。だから本当、俺のところだけ手裏剣、止めてほしかったよ。「シュシュシュッ!……シュシュシュシュシュッ!」って(笑)。

(春日俊彰)それは無理でしょうよ?(笑)。

子供にトラウマを与えないように、手裏剣をよける

(若林正恭)で、またしょうこお姉さんが言うわけよ。「足元に手裏剣が飛んできたら、どうよけるの、みんな? シュシュシュシュシュッ!」って。そしたらみんな、「うわーっ!」って足を上げるの。で、目の前の子はまだ見ているから。娘は寝ているけど、「うわーっ!」って足をあげると、その子が笑うわけよ。で、ママにも振り向かれて。「ありがとうございます」みたいな会釈をされて。これはなんの時間なんだ?っていう(笑)。娘が寝ていて。

(若林正恭)だから俺、娘の写真をめっちゃ撮った。ライブ中に。

(春日俊彰)寝てるところを?

(若林正恭)うん。大きくなった時に、「本当にお前が寝たから、あのライブめっちゃタフだったわ」っていうのを言おうと思って(笑)。まあ、そんなことを言われても、困るだろうけど。それで、なんかみんなで歌うみたいなのがあって。だから、そこをどうすればよかったのかな?って思うんだけど。手裏剣をよけたことにより、目の前の男の子にはまっちゃったわけよ。

(春日俊彰)なるへそ!

(若林正恭)やっぱりなんだろう? よけ方の間とか体感がプロだから、うまいんだろうね。俺も。

(春日俊彰)自分のところの親御さんよりも。

(若林正恭)なんかひきつけちゃったんだよ。そしたらやっぱり今度はバスの歌みたいなのがあって。それはよく家でさ、ルチータとかがやってるのを見て、めっちゃ喜んで手を叩いていて。娘がキャッキャキャッキャやっていて。お前、知ってる? 「バスに乗って♪」みたいな。

(春日俊彰)ああ、知ってる!

(若林正恭)「そろそろ右に曲がりますー♪ 3、2、1、キキーッ!」って。それでみんなで右に倒れるみたいな。あれがもう、みんなで、全員で大合唱になっちゃって。

(春日俊彰)ああ、歌いもするんだ?

(若林正恭)歌いはしないけど、みんなでよけるみたいな。手拍子みたいなのをして。もうその曲、有名だから盛り上がって。で、娘は寝てるけど、前の男の子が俺ともう1人舞台みたいになっていたから。「3、2、1、キキーッ!」って。もうちょっと、周りのお父さんより1段階上の芸でもって、右にこう、「キキーッ!」みたいな。そしたらなんか、前の男の子がキャッキャ喜んで。「前、向いてくんねえかな、マジで……マジで!」って思いながら(笑)。

(春日俊彰)もうね、その子を楽しませるっていう感じにね(笑)。

(若林正恭)そうじゃないと……「楽しかった」っていう思い出かどうかで、だいぶ人生が変わってくるから。能面の男が、無表情男だったら、マジで怖いからね。大人の無表情って、子供からしたら。で、「3、2、1、キキーーーーッ!」とかって。

(春日俊彰)素晴らしい。それをやっていなかったら、本当にその子は『おかあさんといっしょ』ごと嫌いになっていた可能性があるからね。

(若林正恭)そしたら笑って。「ハハハッ!」って。

(春日俊彰)ああ、いいじゃない。素晴らしいよ。

(若林正恭)それで終わって。本当、もしかしたらルチータよりも疲れてるんじゃないかな?っていうぐらいの感じでベビーカーに乗せて、帰って。ようやく車で動き出したぐらいで、起きて。

(春日俊彰)ああ、じゃあ丸々寝ていたんだね。

(若林正恭)それで、あんな泣いていてさ。生ルチータ、せっかく見れるっていうのに。それで家に帰って飯を食った後、ルチータがテレビ画面に映っているのを見て、手を叩いて喜んでいたから。だから、違うんだよな。

(春日俊彰)違うんだね。生はやっぱりね(笑)。

(若林正恭)まだ早かったのかもね。怖いって。

(春日俊彰)そう。だからよかれと思って生ルチータ行ったけども。でも意外にね、加工してある方がいいみたいなね(笑)。加工品の方が安心して、みたいな。

(若林正恭)そうなんだよ。だから『いないいないばあっ! 』のワンワンっていうキャラがいるんだけど。ダイバーシティに行った時にガチャガチャに、ワンワンとキャラクターがいっぱいいて。息で膨らませるクッションみたいなのがあって。それで俺、奥さんに「俺、一発でワンワン、出すから」っつって。ガチャガチャやって一発でワンワンが出て。で、家に帰って娘、ワンワン大好きだから。膨らまして渡したら、つかんで後ろにぶん投げていたからね。だから、テレビ画面のワンワンとその空気で膨らんだワンワンは違うんだよね。子供って。

(春日俊彰)いや、だからちょうどいいサイズ感って、あるんだろうね。わかる、わかる。

(若林正恭)それでこの間、1歳の誕生日で。母親が「おめでとう!」とか言いながら、カバンから出してきたのよ。ワンワンのぬいぐるみを。「うわあ……それ、違うんだよな」って思って。そしたら娘、鼻のところをつかんで後ろにぶん投げていたからね(笑)。「うわーっ!」って(笑)。

(春日俊彰)やっぱりね、まだ見てるだけがいいんだろうね。余計なことをしない方がいいんだね(笑)。

(若林正恭)「私があげたから、ダメなのかしら?」「いや、違うのよ」って説明して(笑)。

<書き起こしおわり>

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