安住紳一郎 3年ぶりに活気が戻ってきた夜の赤坂で感じた社会問題を語る

安住紳一郎 人生で唯一のスピリチュアル体験を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2023年3月18日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で、マスクの着用が個人の判断に委ねられ、活気が戻ってきた夜の赤坂の繁華街についてトーク。そこで感じた社会問題について話していました。

(安住紳一郎)ちょうど3月13日に政府のコロナ対策の指針が変わりまして。マスクの着用が個人に委ねられる等、変更が出まして。少し世の中のムードが一気に変わった感じがいたしますが。赤坂・六本木の繁華街も夜……ちょうど金曜日の夜ですかね? 帰り、タクシーがしばらくつかまらないっていう時間帯が4、5時間続いたようですね。久しぶりの感じがしますね。

なんとなくね、東京都内の繁華街ですと、終電がなくなってから空車のタクシーがいるか、いないかがなんとなく、繁華街がどれぐらい人が出てるかのひとつの目安になりますけれども。「久しぶりに見たな」という感じでしたね。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)3年ぶりくらいに職場の集まりなど、夜のお酒の席。「今年はやりました」っていう方がいるかもしれませんけれども。ずいぶん人が出てたなと思いましたが。「ああ、やっぱり3年ぶりにやると、こうなるんだな」って思うことが、街を歩いていますとあちこちに感じることができました。ねえ。こう、「マスクを取ったら口元が意外に老けていてびっくり」とかいうのがひとつの社会問題みたいになってますけどね。歯のホワイトニングとかね。

皆さん、お気づきになります。3年ぶり、夜の宴会が増えたことによる街の変化。私、すぐ気づきましたね。「ああ、やっぱりこうなるんだ」と思いましたね。なんでしょう?

(中澤有美子)なんでしょうね? わからない。

(安住紳一郎)やっぱり新しく社会人になった皆さん方などは、職場の飲み会っていうのがこれまで、なかったんですね。なので、先週初めてっていう人たちが多かったようですね。そうしますと、どうなりますかね? 私、道歩いていて、一ツ木通りっていう赤坂の繁華街を歩いていて、10mおきぐらいに見かけましたね。

(中澤有美子)あっ!

(安住紳一郎)そうです。どうですか?

(中澤有美子)ちょっと、飲みすぎちゃった?

酔いつぶれている若い人たち

(安住紳一郎)そうなんですよ。若人がね、酔い潰れてるんですよ。あんまり見かけなかったんですけどね。赤坂とか六本木って比較的、夜の街に慣れてる人が多いんで、そんなに新宿、渋谷ほど酔いつぶれて歩道の縁石にもたれかかってね。仲間がコンビニエンスストアで買ってきて水を与えているみたいなシーンって、あんまり見かけないんですけど。普通にやっぱり10mおきごとぐらいになんか「もうダメだ……」とか。もう仲間にも見放されて、置いてかれてる人とかね。

(中澤有美子)そうでしたか。

(安住紳一郎)あと、ほら。やっぱりちょっと若い女性だとさ、仲間が心配しちゃってね。6人ぐらいでなんかね、やって。「どうしたんですか?」なんて声をかけられても「なんでもありません!」なんてね、仲間の女の子がね、守るみたいな。学級副委員長みたいな女の子が「なんでもありません! 見ないでください!」なんてね。「よしえ、大丈夫?」「うーん、なんか……トイレ、行きたい」みたいな。そういう、なんかあるでしょう?

(中澤有美子)ああ、本人はなんかね(笑)。

(安住紳一郎)そう。本人は結構陽気なんだよね。「だ、だいじょうぶだってー」みたいな(笑)。「全然大丈夫だよ。なんかみんなに、気まずいじゃーん」なんてね。「飲み過ぎだから……もういい。わかった、わかった」なんてね。なんか、そういうのがあります。本当にあった。だからやっぱり、私たちもね、社会人になりたての頃は先輩たちの飲み方についていけなくて。少し無理してね、そのペースに追いつこうと思ったらダメだったみたいなことで、ありましたよね。私もありました。

「ああ、テキーラっていうのはこれぐらい飲むと潰れるんだ」みたいなこととかね、ありました。なのでやっぱり3年ぶりっていうことでね、ちょっとお酒のペースを計算できない若い皆さん方が潰れてましたね。

(中澤有美子)なるほど。

(安住紳一郎)そんなにコロナ前はなかったと思うから、やっぱり突然ね、現場に出されたっていう感じでしょうね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)あと、もうひとつありましたね。これ、私の話なんですけど。なんでしょうね? 3年ぶりに夜の街に繰り出して、初めて気づくこの3年のブランク。

(中澤有美子)なんでしょうね? うーん。なんでしょうね? もう眠くなっちゃう?

(安住紳一郎)ああ、そうですね。お酒が弱くなったとかね、ちょっと酒量が減ったっていうのは当然ありますけど。それは年齢のこともありますしね。ちょうど、先ほど話しましたけど。タクシーが捕まらなかったもんですから。私、後輩の男性アナウンサーと一緒に……渡部峻くんっていうアナウンサーと一緒に「これはしばらくタクシーが来ないから」って。ちょうど、外堀通り沿いにカラオケ館があるんですよね。

「まあ、あと2時間ぐらい待ったらタクシーの空車も来るだろうから」っていうことで、カラオケボックスに入ったんですよね。そしたら……わかります? もうわかりますよね?

(中澤有美子)わからないです。

(安住紳一郎)わからないですか? 3年ぶり……私、コロナ前もそんなにカラオケに行かなかったんですけども。

(中澤有美子)あっ!

(安住紳一郎)どうぞ。

(中澤有美子)空いていない?

(安住紳一郎)違います。もっと深い問題ですね。これがね、歌が、下手になってたんです(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)どうでもいい? どうでもよくないよ。どうでもよくないよ。これはね、2人とも落ち込んだもん。いや、これがね、またね、社会問題になると思います。

(中澤有美子)なりますかね? どうかな?(笑)。

歌が下手になっている

(安住紳一郎)いやいや、朝日・毎日は伝えないと思いますけども。必ずね、皆さんが直面する社会問題。やっぱりね、3年、4年カラオケに行ってないで行くでしょう? そしたら、新しいレパートリーにも挑戦してない自分っていう不甲斐なさもあるけれど。「あれ? これ、もっと歌えたぞ、俺」っていうのがね、全く歌えない。やっぱり声を出してないから。プロのアーティストの人たちにもさ、話を聞くとやっぱり、コンサートをしばらくしてなかったら、「ちょっと準備が必要なんだ」なんて話を私も聞いてましたけど。これ、市井のサラリーマンたちもしばらく声、出してなかったから。

それでほら、あんまり人に醜い歌って聞かせたくないでしょう? 「えっ、声が出ないんだったら、それを入れるんじゃないよ」みたいなことがあるわけでしょう? もう、ちょっと、ねえ。もう私もショッキングピンク。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)いやいや、もうね、「あれ?」と思った。もっと歌えた。もっとね、人を酔わすことのできた歌。「なんだ、これ?」と思って。声も出ないしさ。息は続かないしさ。雰囲気が出ないんだよ。もう、しばらくやってないから。

(中澤有美子)そうね。「声、出すな」って言われていたから。

(安住紳一郎)そう。「声、出すな」と言われてたしさ。ちょっと後輩にいいところを見せようと思ったんだけどさ、全然出ないんだもん。声が全く。で、「安住さん、これ何で入れたんですか?」みたいなことを言われちゃって。「いやいや、3年前はさ、これ歌えたんだよ。上手に。裏声なんかも上手に出たんだよ」なんて言っていたんだけど、全然出ない。びっくりしちゃった。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)つらかったー。

(中澤有美子)そうかー。家でちょっと鼻歌を歌ってるのと、本気でカラオケで歌うのって、違いますもんね。

(安住紳一郎)あとほら、声量勝負みたいな歌があるでしょう? で、仲間で行くとさ、どちらかというとそういうバラードとかさ、そういうものよりも声量勝負でさ、自分のパッションを後輩に伝えるとかね、そういうのがあるでしょう? ひとつの生き方としてね。

(中澤有美子)そう。Superflyとか歌いたい。

(安住紳一郎)そうでしょう? で、もう声量でごまかすみたいなことがひとつの流儀なんだけれどもさ、全然通用しない。長くなっちゃってますよね。ごめんなさい。どうでもいいと皆さん、思ってる? とは思うんだけれども。でも、3年ぶりっていうのはやっぱりいろんなことが影響が出てきますよっていうことですよね。

(中澤有美子)そうなんだー(笑)。いや、聞いておいてよかったです。

(安住紳一郎)「よし! 2軒目行こう!」なんてさ、かっこつけるんだけれども。その2軒目が閉まってる、やめてるってことも多いですしね。「あれ? 俺の行きつけが、ない! 俺の赤坂を返せ!」なんて言って。「もう令和5年ですから」「黙れ、黙れ!」なんつってね。

(中澤有美子)めんどくさい(笑)。

(安住紳一郎)いや、そうでしょうね。向こうからするとさ、「令和が始まってもう5年も経ってるのに、いつまで平成を引きずってんだよ?」なんて思われてるかもしれないじゃん。「あったんだけどな。ここにバーが」とか思ってさ。もう跡形もなくさ、ホテルとかになっててさ。「ええっ? マスターに挨拶もできずだよ……」なんて思ってね。ショッキングピンク! 大事なことなので2回、言いましたけども。

(中澤有美子)本当だわ。

(安住紳一郎)ごめんなさいね(笑)。ちょっと私、こういう昭和のサラリーマン気質が比較的深く残ってて。嫌いじゃないんで、お伝えしてますけど。社会問題だなと思いました。

(中澤有美子)そうですね。

<書き起こしおわり>

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