安住紳一郎 警察官の敬礼を語る

安住紳一郎 警察官の敬礼を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年10月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で警察官の敬礼についてトーク。そこからかつて、博多駅で雑踏警備を行っていたあいさつお巡りさんの話などをしていました。

(安住紳一郎)本日のメッセージテーマに参りたいと思います。こちらです。「一度はやってみたいこと」。広島の女性の方からいただきました。ありがとうございます。「私が一度やってみたいことは『お巡りさんに敬礼してみたい』です。先日、若い男性のお巡りさんが『○○交番の△△です。家族構成の確認をさせてください』と訪ねてきました。

夏の暑さの名残を感じる9月初旬、たくさん汗をかいておられたので『少しお待ちくださいね』と言い、私はキッチンから冷たいお茶とクッキー、そしておしぼりを用意して『一息、つかれませんか?』と差し出すと、若いお巡りさんは『職務中ですので、いただくことはできません。ありがとうございます』と言われました。私は真面目なその姿に心を打たれ、思わず敬礼をしたくなりました。でも『いや、待て。ここで敬礼したら失礼になるかもしれない』と思いとどまりました」。ちょっとなんかね、ふざけてるみたいな風に思われるかもしれないもんね。うん。

「ただ、その時に思いとどまった『敬礼をしたい』という気持ちは今も吹っ切れず、主人に『お巡りさんに敬礼したら失礼かしら?』と聞くと、主人は『敬礼されたら敬礼で返すという法律があるみたいよ』と言い、半信半疑で私も調べてみたら、それは本当で、とても驚きました。法律で決まっているということは、失礼にはならないんでしょうか? そう確信してから交番の前を通るたび、『敬礼してみようかな?』と思いますが、勇気が出せず、モヤモヤした気持ちのまま過ごしています」。法律があるんですかね。

(佐藤さやか)そうなんですね。

(安住紳一郎)へー! それは、誰でもってことなのかな? 「ご苦労様です!」なんて言ってね、ちょっと敬礼してみたい気持ちになりますけどね。

(佐藤さやか)わかります。うん。

(安住紳一郎)あまりね、ちょっと好奇心、興味半分でやっちゃいけないことだろうとは思うけれど、興味はありますね。

(佐藤さやか)子供がやったりしたら、優しく返してくれそうですね。

(安住紳一郎)そうね。どうなんだろう? ちょっと気になっちゃうね。へー! 前も話したかもしれませんけど、福岡の雑踏警備っていうのがあるんですよね。なんだろう? 警察官がそこに立ってることによって犯罪抑止になるっていう見回り警備みたいな。で、ちょっと台に乗って高いところで……博多の博多口の方かな? かなり人が行き交っているところで結構、高めの台に乗って警察官の方が立って。

それで右左を見てると悪いことはできないなっていう抑止力が働くってことで日常、夕方とかに警備してるんですけど。もう今はいらっしゃらないのかな? 15年ぐらい前に……新聞記事にもなってましたけど。ものすごいしゃべる、その雑踏警備の警察官がいて。オンデマンド声かけ運動みたいなのをやっているんですよね(笑)。

DJポリスとか話題になる5年くらい前。「福岡っていうのは芸の街だな」と私、そう思ったんですけど。まあ、すごい声をかけてるんですよね。「部活帰りのそこの皆さん、お疲れ様でございます」とか「出張帰りでございますか? 博多には美味しいものがありますから。たくさん、美味しいお酒を飲んでいってください」とか、ものすごい声をかけていて。最初は呼び込みのお兄さんかと思ったんだけど、警察官が声をかけてるのね。

(佐藤さやか)へー! 楽しい!

(安住紳一郎)楽しいよね? なんか面白いなと思ってましたけどね。うん。私も声をかけられるまで、なんか右往左往しちゃったりとかして。声かけられるまでは何度も行き来する、みたいな。もうだいぶ前だから、ないかもしれないけど。博多の駅も新しくなりましたんで。ねえ。

博多駅のあいさつお巡りさん

(安住紳一郎)あと、これもあんまり今は……これも前に話したんですけど。年々、ほら。コンプライアンスが上がっちゃってるからさ。

(佐藤さやか)お願いします。

(安住紳一郎)ああ、いい? やってみるか。いやー、そう。もう日に日に上がってるからね。これ、前も話したと思いますけども。受け手側で調整してください。もし、既に時代にもう合ってない。「今、これは安住さん、ラジオでそういうのは話しちゃいけない話題になってますよ」と思われるんだったら、それはもう「聞かなかった」っていうことにしていただいて。で、スポニチアネックスの下柳さんも調節していただいて。

(佐藤さやか)お名前を(笑)。

(安住紳一郎)あのね、仮名なんですよ。よくね、ネットニュースなんかで書いてくださって。すごくね、取り上げていただいて嬉しいなっていうのもあるんですけれども。その取り上げ方によってちょっとね、また微妙に少し世の中の反応も……またほら、ラジオを聞いてない人たちがネットニュースを見て盛り上がるっていうのがまた、その主流派だから。

そっちも気を使わなきゃいけないんで、その下柳さんの取り上げ方によってね。「下柳さん」っていうのはそのネットニュースを書いてる人たちの総称なんですけどね。これ、有働由美子さんと一緒に「ネットニュースを担当してる記者の皆さん方を『下柳さん』と呼ぶことにしよう」ということにしたんですけど(笑)。総称なんですよ。

(佐藤さやか)総称なんですね?

(安住紳一郎)そうなんです。そうそうそうそう。デイリースポーツなのか、スポニチなのかに関わらず、もう「下柳さん」って。下柳さん、取り上げ方ちょっとね、ここは難しいんですけども。お願いしたいなと思うんですけども。福岡はね、芸の街だなと思ったのは、いわゆるその街宣車。政治信条があって、結構大音量でいろいろ車の中から大きなスピーカーで。そしてそのスピーカーの音量が超えてはいないかと、警察車両がその後をついていくみたいなことがあったりしますよね? で、だいたいは政治的なことに対して。あるいは企業の不祥事なんかを糾弾するような感じのメッセージを流してらっしゃるわけですけども。その時、私見かけた時はですね、ほぼ日常の出来事をお知らせしている街宣車っていうのが福岡を回ってたんですよ。

(佐藤さやか)ええっ? そうなんですね?

(安住紳一郎)「最近はー、折りたたみ傘も、ずいぶんと種類が増えましてー」なんて。「ええっ?」って思ったよね。で、だいたいほら、ちょっとさ、そういう車が取りかかるとみんな、見て見ぬふりをするというのがなんとなく、だいたいの大きな流れですよね。「私も先日ー、百貨店にお邪魔した際にー、ずいぶんいろんなものが出ているじゃ、ありませんかっ!」みたいなことを言っていて。「ええっ?」って思って。

(佐藤さやか)本当に!?(笑)。

(安住紳一郎)あの人はまだ、いらっしゃるのかな?

(佐藤さやか)びっくりしますね。

(安住紳一郎)びっくりするよね。うん。なんかいろいろ、ねえ。「私たちの知らないところでー! 様々な事象が起きているっ! 見て見ぬふりをする国民は、許さん! 折りたたみ傘のバリエーションが、増えているじゃありませんかーっ!」って、言ってたんだよね。びっくりした。ごめんなさい。すいません。そういうことでございました。朝から大きな声を出して、申し訳ありませんでした。ねえ。ちょっとずれているでしょう?

(佐藤さやか)面白いです(笑)。

(安住紳一郎)ああ、本当? ごめんなさい。なんかね、自分でもね、なにかのあれにあれに触れてるんだろうなと思いながらもしゃべっているんだけれども。うん。

(中略)

(安住紳一郎)今日、番組冒頭で福岡での話をしましたけれども。この方は福岡の方ですね。33歳の会社員の方、ありがとうございます。「先ほどの安住氏の話ですが、私は毎日天神へ出勤していますが、例の街宣車、今でも頑張っていらっしゃいますよ」という。ねえ。

(佐藤さやか)そうですか。へー・

(安住紳一郎)ちょっとね、応援していいのかどうか、定かではありませんけども。ちょっとね、まあそれぞれの気持ちでしょうけれども。事実として、今でも頑張っていらっしゃいますよということを教えていただいて。ありがとうございます。

(佐藤さやか)ありがとうございます。

正しい警察官の敬礼

(安住紳一郎)あとは、お巡りさんの敬礼。警察官の敬礼ですね。なんかすごく、今日はそっち関係が多いですね。なんかね。「先ほど読まれたメールの敬礼についての件、目からウロコでした。私は歩いていて眩しいと手を目の上に持って行き、日差しを遮るのですが、その状態でお巡りさんの前を通ると何度か敬礼をされたことがあったのです。『なんだ?』と思っていましたが、あれは私が敬礼していると勘違いしたお巡りさんが法律にのっとり、敬礼を返してくださっていたんですね。私は父も祖父も警視庁の警察官だったので、子供の頃から敬礼の正しいやり方を習って育ちました。なので、日差しを遮る手が自然と敬礼っぽくなっているんだと思います。目からウロコでした。ありがとうございました」という47歳の女性の方。へー。本当なんですね。

(佐藤さやか)ねえ。

(安住紳一郎)東京都の方。「私は警察官として15年、勤務しています。今日は非番なので番組を聞いていたら敬礼の話が出たので、初めてメッセージいたします」。ありがとうございます。「制服で街中をパトロールしていたり、交番勤務をしていると街の方から挨拶をしてもらう機会が多くあります。子供はパトカーを見ると敬礼してくれることも多く、敬礼をしてもらったら敬礼を返します。ちなみに手を額の斜め前に持ってくる形の敬礼。これは帽子をかぶっている時の敬礼です。

刑事ドラマなどでも私服の刑事が手を額の前に持ってきて敬礼するシーンを見ると『それは違うんだよな』と思いつつ、いつも見ています。帽子をかぶっていない時の敬礼は、お辞儀の形で30度ほど前傾になるのが正しい敬礼です。交番を通られる街の方はお辞儀される方も多いので、警察官は敬礼で返してくれると思います。街の方からの挨拶はとても嬉しいです。明日からまた頑張って制服で街に出たいと思います」というね。

(佐藤さやか)そうなんですね。

(安住紳一郎)ねえ。帽子をかぶっている時の敬礼がいわゆるこの、額の前の敬礼なんですね。帽子をかぶってない時は、だからこの敬礼はおかしいっていうことなんで、普通に30度お辞儀をするっていうのが敬礼になるんでしょうね。なので普通にね、私たち、帽子をかぶってない時に手をあげる敬礼をするとちょっと違う敬礼になるんで。普通に警察官の前で30度、上半身を倒す敬礼をすると帽子をかぶっている制服の警察官は、たぶん手をあげて敬礼してくれるってことですね。きっとね。

「おお、わかっているな」っていうことになるんじゃないですかね。もしくは、もう張り切って帽子をかぶっていけばいいわけですね。帽子をかぶって、手をあげて敬礼すると「ああ、帽子をかぶった状態の敬礼だ」ってことになるね。そしたら、後から私服警官が出てきて、30度の前倒しの敬礼をしたりすると、もう完全に逆の敬礼になってしまうという(笑)。もう、いろんなことになるね(笑)。いろんなことがある。ねえ。あ、皆さん、聞いてくれてますよね? すいません。

(佐藤さやか)面白いです(笑)。

(安住紳一郎)続いて、この方も。「敬礼についてのお便り、ありましたが、種類はいろいろあって。右手を掲げる敬礼は『挙手の敬礼』と言いまして帽子をかぶった時にします」。たしかに。いろいろ種類がね、きっとあるんでしょうね。もっと違う時の、第一正装みたいな。なんかすごいモコモコをいっぱいつけた時とか、ありますもんね。

この方は19歳の方。「先ほど、敬礼の話がありましたが、おすすめの場所があります。それは大使館の近く。六本木から広尾のあたりにはたくさんの大使館があり、たくさんのお巡りさんが警備のためにいます。通りかかった時に、目が合ったら『こんにちは』と挨拶をしているのですが、皆さんとても感じよく敬礼で返してくれます」。

(佐藤さやか)へー! そうですか。

(安住紳一郎)ちょっと次々ね、挨拶していったら気持ちがいいでしょうね。きっとね。警察の方もね、どちらかというと普段は憎まれ役ということで。いろいろね、最近は心無い声をかけられてる姿を街中で見る時もありますからね。こうやってね、感謝を伝える時は伝えた方がいいですよね。「いつもありがとうございます」ってね。本当ですよね。

<書き起こしおわり>

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