オードリー若林さんが2023年3月11日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で日本アカデミー賞でのナビゲーターの仕事についてトーク。安藤サクラさんのスピーチで水卜アナが号泣していたことなどを話していました。
(若林正恭)それで、授賞式が始まってくんだけど。で、受賞した、優秀賞を取った人と絡みがある。でもそれが、まあ忙しいんだろうな。賞を取ったら取材、取材、取材で。もう本当にかっちり2分なの。で、2分となると、受賞したお気持ちを聞き、それともうあと1問だよね。
(春日俊彰)2分は短いよ。
(若林正恭)で、なんかいろいろ言われてるんだろうけど。その受賞した方の背中からもう30秒おきに、時間を出されるの。
(春日俊彰)へー! もう本当、きっちりなんだ?
きっちり2分の受賞者との絡み
(若林正恭)そうなのよ。だからもう何とか3つは行きたいけど、途中で……すっごい話してくれて。みんな、いい方なのよ。だけどさ、俺さ、思うんだけど。「役作りとか、しないっすよ。そんな、ないっすよ」みたいなことをたまにテレビで言っている人、いるじゃん? でも、やっぱりアカデミー賞で聞いたら、皆さんすごいやってるね。やっぱり映画って、そのぐらいのことなんだね。「役が抜けない」とか言う人もいるじゃん?
(春日俊彰)ああ、ねえ。
(若林正恭)で、たとえばキャバクラ嬢だったらキャバクラに行ってみたとかっていう人、いるじゃない?
(春日俊彰)ああ、実際にね。
(若林正恭)だから俺みたいな人間が、犬を扱う映画に出るんだったら、やっぱりそういうところに下見に行ったりとか。わんちゃんを飼っている人のところに行ってね、何日か過ごさせてもらうとか、たぶんそういうことをやんなきゃいけなかったんだろうな。今、思うと。
(春日俊彰)いるよね。役者さんで普通にプライベートでさ、その勉強に行ったりとか、体験したりとか。そうだよね。ロケとかじゃなくてね。で、それを言わなかったりするでしょう? 聞いたらね、言ってくれるかもしれないけども、自分から「いや、僕ですね、実際に働いて……」とかって、あんまり言わないもんね。当たり前みたいな。
(若林正恭)ああ、そうそう。聞かれたら、しゃべるみたいな感じで。
(春日俊彰)だから、そうじゃない? あの役の感じで行ったりして。
(若林正恭)で、春日ってあれだよね? 後味の悪い映画、好きなんだよね?
(春日俊彰)まあまあ、そうだね。
(若林正恭)怖いやつも見れるってこと? レクター博士的な。
(春日俊彰)ああ、うん。まあまあ、見れるけどね。嫌いじゃないですね。
(若林正恭)俺は見れなかった。画面を直視できなかったの。『死刑にいたる病』っていう阿部サダヲさんの作品。
(春日俊彰)怖いの?
(若林正恭)もう、阿部サダヲさんが怖すぎて。授賞式の阿部さんも怖かったからね? レッドカーペットを歩いてくる時も。あれはマジで、苦手な人はキツいと思う。
(春日俊彰)へー、そんなに?
(若林正恭)でも、そういうの、好きなんでしょう?
(春日俊彰)まあ、好きだね。へー。
(若林正恭)俺、なんかそういうやつ、嫌いなんだよね。後味が悪いのが好きなやつが、嫌いなんだよね。
(春日俊彰)いや、いいじゃない。「なんか嫌だったな。スカッとしないな」って。
(若林正恭)まあ、それは自由だけど。ただ、俺は嫌いっていうだけでね。
(春日俊彰)なんでそんなことを言われなきゃいけないんだよ。急に。
(若林正恭)で、阿部サダヲさんが、アカデミー賞でもこんな爆笑を取れるんだって思ったんだけど。とにかく怖い映画。あと、後味も悪い。それがいいんだと思う。きっと映画の……だから、すごいじゃん? それをやったっていうことは。だからそういう、簡単に言うと襲った人だわ。襲った人と、血まみれになっている人とが撮影が終わったら、全員とピースして写真撮ってるのがバーン!って出たのよ。それ、その日一番ウケてたね(笑)。映画を見てると、ありえないわけ。「ああ、これか!」と思った。出てる映画を振りに使ってると、そこには映画が好きな人が集まってるから。
(春日俊彰)なるへそ! ああ、それが一番……そうだね。たしかに。笑いの取り方としても、いいね。気持ちがいいね。流れに沿っているしね。映画の賞の授賞式だし。
(若林正恭)それで、ちょっと映画の後味の悪さも成仏された感じがして。それで、やっぱり妻夫木聡さんが入ってきたりして。妻夫木さんだぜ? すごいよ。で、妻夫木さんがすごいいい方で。めっちゃ答えてくれて。で、その2分を完全に過ぎちゃってたの。「ああ、さすがにここで終わらなきゃな」みたいな。「このたびはおめでとうございます」って言ったら「ああ、僕、あと1個。海外で『ある男』っていう映画の賞でタキシードをロストバゲージしてなくしたんですけども。そのロストバゲージの荷物が返ってきて今、そのタキシードを着て賞に出れたんですよ!」みたいにしゃべってくれて。2分を超えても。
(春日俊彰)へー。ああ、そう?
(若林正恭)で、安藤サクラさんのスピーチがすごくよくて。正直に「子育てと映画の両立が大変だった」って言ってたの。すごい正直な言葉で。それでパッと見たらさ、『午前0時の森』みたいにまた水卜ちゃん、泣いてるのよ。もう1週間で2回、水卜ちゃん泣いてるんだよ。2回会って、2回泣いてんの。1週間で(笑)。
(春日俊彰)大変だね……。
(若林正恭)大変な……本当に徳光さん(笑)。日テレの女徳光(笑)。
(春日俊彰)ああ、もうそのポジションなんだね(笑)。
(若林正恭)で、『午前0時の森』でサトミツと春日とツッチーが「水卜ちゃんにそんなに泣かれたら、私たちのボケが……」っていう顔をしてるシーンがあったんだよね(笑)。
(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!
(若林正恭)で、正直もう、勝てないじゃん? 自然の涙だから。で、安藤さんとしゃべってる時も、「うちの水卜が号泣してました」って振ったら、また泣いてるの。思い出して(笑)。
(春日俊彰)もう徳光さんより泣いてるじゃん(笑)。もはや超えてるんじゃない?
日テレの女徳光・水卜麻美
若林さん「本当に素晴らしいスピーチで、水卜のほうが号泣していました」#日本アカデミー賞 #安藤サクラ pic.twitter.com/aRNt7NdJLB
— ふぬけ (@funuke1) March 10, 2023
<書き起こしおわり>