オードリー若林 YouTube時代の若手芸人たちに理解されていない感覚を語る

オードリー若林 YouTube時代の若手芸人たちに理解されていない感覚を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年3月11日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でYouTubeが当たり前にある時代の若手芸人たちに感じている、「自分たちが理解されていないのではないか?」という感覚について話していました。

(若林正恭)これ、さっき飯塚とかとしゃべってたんだけど。全然話、変わるんだけども。今さ、テレビでネタもやりながら、バラエティもやっていて。ほいで、YouTubeも人気。そのYouTubeは、やりたいことをやるわな。そういう人気者が、結構いっぱいいるじゃん?

(春日俊彰)うん。

(若林正恭)それを見て、なんならNetflixとかを見て、「こういう芸人さんになりたい」と思って思ってお笑いを始めるじゃん? そうしたら、「情報番組に出ながらも、『お笑いができない』というモヤモヤを抱えながらテレビに出ている」なんていうのはもう、理解できないんじゃないかなと思って。

(春日俊彰)ああー。できないんじゃない?

(若林正恭)もう、『あちこちオードリー』とかでしゃべってて、「なんすか、それ?」みたいな顔をしてるなっていう若手、いるもん。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! 伝わってない感じが?

(若林正恭)そうそう。モヤモヤを抱えながら医学番組に出てるなんてことが、わかんないんだろうなっていう感じ、しない?

(春日俊彰)いや、するよ。

(若林正恭)それ、あるよね? その感覚。YouTubeで人気だったりするから。

(春日俊彰)そうだね。「別に他でやればいいじゃないですか」みたいな。言わないまでも。

「お笑いができていない」とモヤモヤする感覚

(若林正恭)そうそう。「そんな気持ちでいるなら、YouTubeでやればいいじゃないですか」みたいな。でも、俺とか山ちゃんとかの世代はたぶん、それだよね? まさにそこの世代だよ。これ、オークラさんともしゃべってたけど。「そういう気持ちを抱えてる世代だよね」みたいな話をしていて。

(春日俊彰)うん。なるほどね。

(若林正恭)まあ春日は全部の番組、好きだろうけど。なんかそういうの……「話が通じないな」とか一瞬思って、やめる時あるもん。

(春日俊彰)はいはい。もう、そうだね。説明してもたぶんわからない。

(若林正恭)俺らがテレビに出始めたのって、31ぐらいでしょう? その時、YouTubeがあったらやってたのかな? 俺と春日って。

(春日俊彰)どうだろうね? やってないんじゃない?

(若林正恭)やってないのかな?

(春日俊彰)やってるのかな? うーん。でも、やってるか。周りがやってるもんね。それしかなかったら、やるか。やるよね。

(若林正恭)やるのか、どうか。ねえ。

(春日俊彰)いや、でもやるんじゃない? ほとんどやっているでしょう? 今、30と31ぐらいの芸人は。

(若林正恭)やってる、やってる。だから変なんだよ。「お笑いでやりたいことがあるのに、やれてない」なんていう状況は。それで、そういう思いを抱えながらテレビに出るなんて、意味がわかんないんじゃない?

(春日俊彰)たしかにね。「やれる場はあるのに、どういうことなんですか?」っていう(笑)。

(若林正恭)「なにやってんすか?」みたいな(笑)。で、そういうドライな感じ、するんだよね。「なにやってんすか?」っていう(笑)。

(春日俊彰)ああ、でもするね。たしかにね。

(若林正恭)で、『あちこち』の収録が終わった後とかに、メイク室で言われたりするのよ。「やればいいじゃないですか。絶対に若林さん、好きですよ」みたいな。あるでしょう?

(春日俊彰)あるね。あるっていうか、わかったわ、今。そしたら。なんか、「いろんな番組に楽しく出てる」って、そういうことなんだろうね。なんかVTRを見る番組とかでもさ、なんか楽しそうじゃん? 若手の子たちって。

(若林正恭)楽しそう。

(春日俊彰)その、いわゆるどバラエティじゃない番組に出ててもさ、すごい楽しんで……だから自分たちのやりたいことが、やれているんだろうね。自分たちのチャンネルで。

(若林正恭)俺、それであともう1個、ちょっと危機感を持っているのが、なんかたぶん俺たちぐらいの世代まで「他人と競争しなさい。勝ちなさい」みたいな感じの教育だったのかな? とか。っていうのはもう、わかんないよ? もうその10年下の子たちの教育。わかんないじゃん。俺たちは。だけどなんか、競ってない感じがするんだよ。

(春日俊彰)おお、なるへそ。

(若林正恭)だから俺と山ちゃんだけだよ。「『DayDay.』失敗してほしい、苦戦してほしい」とか「日本アカデミー賞のナビゲーターで失敗してほしい」とか、言い合って。それが、なんかもう伝わってないんじゃないかな、みたいな。そのライバルみたいなのが。

(春日俊彰)はいはい。「なんでそんなことで言い合っているの?」みたいな(笑)。

競っている感覚が伝わらない?

(若林正恭)そう。「テレビって、楽しいじゃないですか」みたいな感じがすごい、『あちこち』とかで若い子としゃべっていると受けて。「なんなんすか、それ?」みたいな。「自分の笑いをなめられないようにしてるなんて、なんなんですか、その感じ?」みたいになってるんじゃないか、みたいな。そんな怖さ。

(春日俊彰)ああ、でもあるだろうね。「じゃあ、別に自分のところでチャンネルでやればいい話じゃないですか」みたいなことでしょう?

(若林正恭)そうそう。だから山が1個しかなくて、そこにみんなで登って混雑してるから競争になるけど。もう山が無数にあるから。

(春日俊彰)自分で作っちゃえばいいわけだからね。

(若林正恭)そうだよね。

(春日俊彰)「なにを他の人の山にわざわざ登って競っているんですか?」みたいな。

(若林正恭)「なにを山ちゃんと若林で肘で脇腹を差し合いながら競争してるんすか? 気持ち悪いっすね?」みたいな(笑)。そんな感覚だったら、めっちゃ寒いなって思う時、あるのよ(笑)。

(春日俊彰)まあ、まだそこまでは行ってないんじゃない? この先は、わかんないけども。

(若林正恭)まあ「わかんないな」って言うべきだろうなとは思っているね。

(春日俊彰)ちょっと違うね。たしかにね。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました