オードリー若林 若手芸人の「仲間みんなでネタを考える」という風潮を語る

オードリー若林 若手芸人の「仲間みんなでネタを考える」という風潮を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年11月18日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で最近の若手芸人たちが「仲間の芸人で集まってみんなでネタを考える」という風潮であることについてトーク。自分たちが若手だった頃とは全く違う空気感であることに対してカルチャーショックを受けていると話していました。

(若林正恭)そういえば最近、すごい思うのはさ、感じない? なんか、「ちょっと時代とずれてるのかな?」みたいなことを。

(春日俊彰)時代? ああー。

(若林正恭)でも、春日は別にそういうタイプじゃないか?

(春日俊彰)まあ、なんか「知らないことは多いな」とは思うけどね。

(若林正恭)知らないことって?

(春日俊彰)今、流行ってることとか。

(若林正恭)ああ、「知らない」って思う時、ある? 収録中に。

(春日俊彰)あるある。あるし。なんか、テレビを見ててもさ、「今話題の歌手。◯◯万再生で……」とかさ。

(若林正恭)全然わかんないだろう? YouTuber同士の揉めごとのネットニュースとか。

(春日俊彰)わかんない(笑)。

(若林正恭)「本当に実在するんだろうな?」って思う時、ない?

(春日俊彰)うん、思うよ。

(若林正恭)この間、ショッピングモールで等身大のYouTuberであろうパネルがあって。「YouTuber◯◯」って書いてあって。3人組の女の子で。「本当に実在するんだろうな?」と思ったよ。

(春日俊彰)実在はするだろうよ(笑)。

(若林正恭)「俺をはめに来てる? 『トゥルーマン・ショー』的な感じじゃねだろうな?」みたいに思う時、あるよ。「本当に実在してるんだろうな?」って。奥さんに確認する時、あるもん。「本当にいるんだろうな? ネットニュースのこの人たち」って。

(春日俊彰)わかる。あるね。全然。

(若林正恭)で、クミさんもYouTube、あんまり見ない? やっぱりテレビ?

(春日俊彰)ああ、◯◯チャンネルとかって、誰かのそういうチャンネルを見てるっていう話はクミさんからも聞かないね。

(若林正恭)どういうことでも思う? ずれてるっていうか。今の感覚がわからないな、みたいな。

(春日俊彰)ああ、やっぱり音楽は全部一緒に聞こえちゃうよね。なんか、おしゃれなっていうかさ、なんつーの? 米津さんみたいな……みんな、米津さんっぽく聞こえるんだよね。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)なんか高めの声でさ。なんかちょっとおしゃれな音楽としか表現できないけど。みんな、米津……(笑)。米津クイズを出されても、わかんない。5曲ぐらいあってさ。「米津さんの曲はこのうち何曲でしょう?」みたいなのをやられても「全部、そうじゃねえか?」って思っちゃうかもしれないね。それぐらい……そうなってくると「ああ、わかんないんだな」って思うね。自分がね、古いというか。音楽とか、そういうの、あるじゃない?

(若林正恭)なんか、俺はあの時に感じたわ。パーティーちゃんが『あちこちオードリー』に来た時に「みんな仲良くて、賞レースでお互いに残ってたりしたら、ネタをみんなで考える」っていう。あれ、カルチャーショックだったなー。

(春日俊彰)ああ、言ってたね。

「ネタをみんなで考える」にカルチャーショック

(若林正恭)なんか、いつからか学校で教えることが変わったのか?

(春日俊彰)なに? 義務教育でっていうこと?

(若林正恭)なんか、そういう感じじゃなかっただろう?

(春日俊彰)そういう感じじゃなかったよ。

(若林正恭)競争だろう? だって。

(春日俊彰)競争だし、なんかネタ作りって、あんまり言わなかったね。言えなかったというかさ。

(若林正恭)やってるっていうことをね。

(春日俊彰)やってるっていうのを。なんか、先輩とかに誘われてさ。「すいません。今日はライブがあるんで。ネタを作るんです」って。そう言ったら怒られてたもん。「ネタ作りとかって、言うな」って。

(若林正恭)言われてた。言われてた。

(春日俊彰)そうそうそう。そんなことだったよ。我々の頃は。

(若林正恭)みんなで考える……でも、もし大学のサークルでみんなで考えていたら、そのままの文化で来る感じはあるんじゃない?

(春日俊彰)なるへそ! 正解! 正解だわ、たぶん。

(若林正恭)これもひっくるめて古かったら、どうする?(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)「古かったらどうする?」っていうか、古そうだし。

(春日俊彰)いやー、恐ろしいね(笑)。

(若林正恭)だって大学だったらたぶん、みんなで考えるじゃん?

(春日俊彰)そうね。サークルだから。いや、でもそうかもしれない。

(若林正恭)サトミツはサークル出身だからな。お笑いのサークル。だからそのへん、わかるだろ? ネタ、みんなで考えるんでしょう?

(春日俊彰)みんなでたぶん、全員でネタ見せ……だから見たじゃん。『100カメ』でさ。

(若林正恭)ああ、見た見た! あれ、びっくりした。あのままだわ!

(春日俊彰)ネタ見せを上級生がさ、1年生とか2年生のをして。アドバイスをして……みたいなね。だから同じだよね。

(若林正恭)で、それが的を射ているんだよな。

大学お笑いサークル出身者のノリ?

(春日俊彰)で、そのネタをどうしていこうみたいなのを、みんなで考えるんじゃない? だからそれ、正解だよ。たぶん。で、お笑いサークル出身の芸人さん、多いでしょう? たぶん、今。

(若林正恭)今ね。でもなんかさ、そういう感じじゃないもんな。「親の反対を押し切って芸人をやっている」みたいな感じじゃない、楽しそうな雰囲気があるもんな。でも、あれの方がいいな。なんか、見ていて。すごい俺、うらやましいんだよね。みんな、仲よさそうなの。インスタとか見ていて。いや、あんな風にやりたかったよな。

(春日俊彰)だって本当に言ってたもん。この間、みちおちゃんも。ライブの後、打ち上げをしてさ、飲んだじゃない? で、みちおちゃんと夜道を歩きながら……タクシーには乗らずに(笑)。

(若林正恭)はいはい。言っていたね。

(春日俊彰)そしたらみちおちゃんが「今、すごい楽しいんです」「ああ、そうなの?」って。みんな、ほら。地下芸人で。ランジャタイやらなんやら。で、モグライダー芝くんとかさ、みんな一緒で「どうしていこう?」みたいな。そんなことを言っていた仲間がみんな、テレビでやれてるから。現場に行ったりしたら、すごい楽しいんだって。で、やっていてすごい楽しいし……みたいな。そんなの、なかったじゃん? あれぐらいの頃って。

(若林正恭)ない。

(春日俊彰)テレビに出て◯年とかって。

(若林正恭)なんか……みんな、しゃべると人当たり、いいよな。みちおちゃんも布川もそうだし。結局。あれ、何だったんだろうな? 「なんか緊張、しねえな」みたいな感じでみんなでいて……。あれ、やっぱりちょっと怖かったよな? M-1準決あたりのバックヤードとか。なんか、お互いに……自分も気づかずそんな感じを出していたんだろうけど。なんか、怖かったよな? なんつーの? 鈴蘭高校みたいな感じ。

(春日俊彰)和気あいあいとはしてないよね?

(若林正恭)絶対にしてないよ。

(春日俊彰)ピリピリしてて。競争っていうか、勝負というかね。

(若林正恭)でも、そういう芸人さんもいるよね。若くて。「昔もいたな」っていうタイプのも。

(春日俊彰)まあまあ、いるんじゃない?

(若林正恭)いるけど、多数ではないっていう。

(春日俊彰)そんなね、根っからピリピリしてるというか。そんなんじゃないんじゃない?

(若林正恭)あんなの、全然向いてなかったのにな。俺も、自分でそんなつもりもないけど。お笑いなんて、あの空気でやるもんじゃないよ。

(春日俊彰)そうお笑いの空気じゃないんだよ。

(若林正恭)なあ(笑)。

(春日俊彰)「なんぼのもんじゃい」っていうさ。

<書き起こしおわり>

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