オードリー若林「春日」というキャラクターを作った理由を語る

オードリー『だが、情熱はある』M-1敗者復活漫才・髙橋海人&戸塚純貴のすごさを語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年6月10日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で春日さんの格好や衣装などを考え、「春日」というキャラクターを作り上げた理由について、話していました。

(若林正恭)俺さ、あのドラマをやっててさ、「ああ、そうだよな」って……だから本当、うぬぼれ若ちゃんなんだけど。すごいたくさんの人に「春日さんの格好と衣装って、若林さんが考えたんですね!」ってこの1週間、言われていたんだよ。「ああ、そうなんだ」って思って。

(春日俊彰)うんうん。

(若林正恭)俺、よくさ、いろんな人にさ、「春日は春日を貫いていてすごい」って言われるじゃん? 俺、あれがあんまり意味がわかんなくて。「春日って、春日でいる方が楽な人なんだよ?」って思うの。「春日は春日を貫かないことの方が苦しいんだよ?」っていう。わかるよね? それで、作ったわけじゃん?

(春日俊彰)だから元々のね、その春日を膨らましたじゃないけれども。

(若林正恭)春日って、「髪もおろして、ベストも脱いでください。そして本心でインタビューに答えてください」っていうことが一番苦しいんだよ?

(春日俊彰)苦しい!

春日は春日を貫かない方が苦しい人

(若林正恭)春日として答える方が全然楽だし。命のエネルギーが出るのよ。だから「春日を貫いていてすごい」って……だからみんな、春日でいることを恥ずかしいことだと思っているんだなって(笑)。

(春日俊彰)おい、どうなってんだよ!

(若林正恭)いや、そうじゃないと思うんだけど。なんかあんまりニュアンスがわかんないんだよね。俺は。あれは春日が楽でいられるように考えたものだから。

(春日俊彰)まあ、そうだね。だからキャラクターを演じているというか、それを崩さないですごいね、みたいなことなんでしょうね。

(若林正恭)でも崩して、たんびたんびにその場の大喜利で成果を出していく方が、春日は苦しいんだよ?

(春日俊彰)苦しいよ。そんなの、無理だよ。

(若林正恭)でも、そんぐらいのニュアンス違いがあった方がいいんだろうなとも思う。今は。その方が、春日がかっこよく見えるじゃん? だって。

(春日俊彰)まあ、そう捉えていただけるのは、ありがたい話だよね。そっちで捉えてくれたらもう、ありがたい話だけど。

(若林正恭)そうなんだよ。でも、それにしても(M-1グランプリ2008 敗者復活漫才での)戸塚くんの突っ込まれた後の春日の頷き方とか、すごかったな! 好きでいてくれているんだろうね。

(春日俊彰)もう本当に研究というかね。よく見て、稽古してやってくれて……春日を体に入れてくれたというかね。

(若林正恭)「あれ、若林さんが考えたんですね」って言われるぐらいだから言うけどさ。俺さ、だからそうか。その現場の映像がないのか。だからだと思うんだけど。これ、何度も言ってる話だから、聞いたことあるっていう人、多いと思うんだけど。あれ、準決勝の審査員が「キャラ漫才だから上げない」っていう結論になったっていう風に……。あれ、審査員ってテレビ局のディレクターとか、放送作家が入っているから。そういう情報が流れてきたんだよね。

(春日俊彰)そうね。「どうやら、そうらしい」っていう話がね。

(若林正恭)だから、そのディレクターさんがその情報を知っていて。「お前ら、スーツを着て普通の漫才をやった方がいいぞ。ピンクのベストはやめた方がいい。キャラ漫才は上げないんだって」っていう風に、言われたんだよね。

(春日俊彰)そうそうそうそう。

(若林正恭)でもそれは俺が「そんなの、意味ないから。それで出ても……」って思って。「でも、落ちるは落ちるんだろうな」と思っていたから、俺は大井競馬場に原付で行っているのよ。「だってキャラ漫才、上げないんだろう?」って思っているから。

(春日俊彰)ああ、そうだね。敗者復活戦に出たところでね。

(若林正恭)聞きたかったけどね。「キャラ漫才の定義、教えてくれや?」って。

(春日俊彰)だったらね。そうだね。

(若林正恭)だから原付で行ってるんだよ。それ、かなり有力な筋から入っていて。実際、そうだったんだと思うんだよ。「キャラ漫才では上げない」っていう会議になったんだと思うのよ。で、まあそれはいいじゃん。別に。いいんだけど。上がらないって思ってるから、全然「おおーっ!」とか「名前、呼ばれますように」ってやってなかったんだよ。

(春日俊彰)ああ、あの発表の時に、ステージ上でね。

(若林正恭)それで、一番後ろですぐ帰れるように準備してたんだよな。だから、緊張しなかったんだよね、正直。

(春日俊彰)まあ、そうだね。だから、なんつーの? うまくやったら、受けたら決勝にいけるかも、みたいな。そういう色気みたいなのはなかったね。

敗者復活戦で勝てるとは全く思っていなかった

(若林正恭)これも何度も話したけど。「キャラ漫才で上げない」って言われてるから、いろんな先輩に舞台を降りた後、「絶対にお前らだと思う。絶対にお前が敗者復活すると思う」って言われたけど。「いや、キャラ漫才は上がらないんすよ」って思ってるから。だから2本目の稽古をしなかったんだよね。「ズレ漫才ならズレ漫才をやりゃいいのに」っていろんな先輩に怒られたけど。

(春日俊彰)はいはい。決勝ね。

(若林正恭)でも、稽古をしてなかったのよ。それで、あの当時行っていた営業のパッケージングが、一発目で引越しのネタをやって。営業だと、2本目は違うやつを見せた方がいいじゃん? だから一発目でズレ漫才の引越しをやって。ちょっとしゃべって。選挙演説をやって、それで30分の舞台みたいな感じで行っていたから、それは稽古しないでできるんだよ。だから、舞台を降りてから稽古、しなかったもんね。すごい言われたけど。「絶対上がると思うよ」って。

(春日俊彰)そうだね。トータルテンボスの藤田さんにすごい言われたな。

(若林正恭)「稽古、した方がいいぞ」みたいなね。

(春日俊彰)「お前ら、絶対に行ったから!」って。熱い人だからね。「おもしろかった! 絶対に行くから!」って言われたけども。「まあ、はあ……」みたいなね(笑)。「そうっすかね?」みたいな。

(若林正恭)だからあれ、なんなんだろう? 審査員だけじゃなかったのかな? お客さんの投票とかもあったの? あれって。

(春日俊彰)あれ、どうやって選ばれるんだろうね? 当時、どうだったっけ?

(若林正恭)審査員だったんじゃなかった?

(春日俊彰)お客さん、どうなんだろう?

(若林正恭)お客さんも何票か入るとかなんだっけ?

(春日俊彰)当時の敗者復活の選ばれ方って、どんなんだったっけ?

(若林正恭)それでさ、その後にさ、よく言われるのはさ、最初の得点が出た時に……リーダーはその2年前ぐらいから「M-1決勝に行けるネタだと思う」って言ってくれてたから。リーダーは……と思ってたけど。あれね、俺が何がきつかったかって、テレビ局のネタ番組のネタ見せとか行くじゃん? そしたら、怒られるんだよね。「何のキャラなの?」っつって。

(春日俊彰)はいはい。春日はね。

(若林正恭)「だからボディビルダーとか、侍とか、元々世の中にあるもののキャラクターになんないと。何の人か、わかんないじゃん? 髭男爵さんは貴族とか、あるだろう?」みたいに、怒られるの。でも俺はその時、岡本太郎を読みすぎてるから。「元々あるものを作ってるんじゃ、意味ないんだ」って思ってるから。それをなんか、明らかにネタ見せした後、こっちの冴えない方がやらせてる感が出てるんだろうね?

だから「なんなの、このキャラは?」って俺が聞かれるのよ。で、「いや、春日です」って。そんなの、「春日です」って答えること自体、もうなんとも言いようがないっていうか。「なめてんのか?」っていう感じに一瞬……「なめてんのか?」とは言われないけども。「なんなの、こいつ?」みたいな感じになっちゃうことが相次いでたのよ。

(春日俊彰)そうね。たしかに。

(若林正恭)それで、事務所の先輩とかも俺が考えてるの丸出しだから。「これは裏だな」とか。それがね、一番きつかったかもしれない。なにより。それに耐えて続けるのが。で、ネタ見せに行っても「それ、何キャラなの? なんで胸張っているかを説明しないとお客さんは……」って。でも「説明するんじゃ意味ないんだよな」って思ってるじゃん? だから、それが続いてるからリーダーにネタ見せする前もそうだし。M-1の審査員の前に出て行く時も……それまでに「絶対に伝わらないだろうな」っていう経験をしすぎてるのよ。だから「わかるはずねえだろう」と思っていて。今、蓋を開けると、皆さん漫才でそういうのをやってきた人たちなのかもしれないなと思うのよ。

(春日俊彰)ああ、審査員の方々が?

(若林正恭)そうそう。「そんなことはないんだよ」って言われたりするのを続けたりした…!?ただ、だから紳助さんは「なんかあんまり好きじゃない。なんか……」って言ってたよね? だから全員、あの感じだと予想してたのよ。だから、びっくりしたんだよね。

(春日俊彰)ああ、たしかにびっくりしてね。

(若林正恭)その2年間でそういうこと、言われすぎて。怒られすぎて。

(春日俊彰)そっちでもう、構えてるから(笑)。

(若林正恭)そう。だから「なんだよ、こいつら。気持ち悪いな」で終わるんでよかったっていうか。それでも嬉しいなと思って、タクシーで向かってたぐらいだから。なんかすごい生意気だけども。「えっ、最高得点、出せるんだ?」って思ったんだよね(笑)。「出るんだ。へー!」って思ったっていうか。そういうのを、すごい思い出すよな。あれを見てると。で、あの時って60組とか70組とか出るんだっけ? 敗者復活って。

(春日俊彰)敗者復活はそれぐらい、いるんじゃないかな? 思い出すな、あれな。58か。朝、早朝に行って、みんなでくじ引くんだよね。順番の。で、我々は結構後ろの方で。ずっと待って。上からさ。

(若林正恭)58分の1だから、なんか結構お祭りみたいな感じなんだよね。

(春日俊彰)そうだね。たしかに。結構ワイワイしてたりもする。いや、懐かしいな。

(若林正恭)それで、俺は原付で行ってるから。大井競馬場に原付が停めてあるから、テレ朝でM-1が終わった後、俺はもう1回、大井競馬場に行ってるんだよな(笑)。

(春日俊彰)誰もいなくなった後の(笑)。

(若林正恭)真っ暗の大井競馬場の原付置き場に俺の原付が1台だけ、置いてあったわ。「いやー、上がると思ってたら原付では来なかったけどな」と思って(笑)。

M-1決勝後に大井競馬場に原付バイクを取りに行く

(春日俊彰)いや、想像もできなかったよね。細かいところを思い出すよね。見てると。だからM-1のあそこのテントのところもみんなで……5組ずつぐらいかな? 上の見てるところからロケバスみたいなのに乗ってね。「○番から△番まで」ってね。下に行って。ロケバスに乗って、その控えの下のテントのところまで行ってね。それで待っているのよ。横で。

(若林正恭)5、6組ずつ運ばれていくんだよね。本当に『イカゲーム』みたいな感じだよね。一言もしゃべらないでさ。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! ロケバスでみんな、一言もしゃべらなくて。

(若林正恭)でも俺、あの時にテントの中で「憧れの山里さんだ」って思ってたんだよね。

(春日俊彰)南海さんと同じ組だったからね。そうだね。

(若林正恭)でもあの時、山ちゃんはオードリーなんて知らないんだろうね。めちゃくちゃ忙しいでしょう、たぶん?

(春日俊彰)そうじゃない?そんなに……だから他の何十組と一緒ぐらいの感じだろうね。

(若林正恭)そうだろうね。あれは思い出すな。懐かしいな。でもな。もう2008からな。言っても。

<書き起こしおわり>

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