菅田将暉さんが2023年2月18日放送のニッポン放送『菅田将暉のオールナイトニッポン』の中で自身の武道館ライブの模様を振り返り。幕間映像の定番、アルピー平子先生による歌唱指導がサプライズで実現したことなどを話していました。
（菅田将暉）というわけで、番組をぶち辞めてからの1年、経ちましたね。皆さん、どうでしたか？ まあこの1年であったこと、ざっくりしゃべっていきますか。まあ、まず直近でいくと業務的には武道館をやりました。僕、ライブをね。武道館でライブ、しました。なんでしょうね？ こればっかりは俺もちょっと、なんか不思議な感じというか。
なんか今まで、ゲストで行ったこともあるし。もっと広いところでゲストで歌ったこともあるけど。自分がメインで武道館って、なんかやっぱ、ねえ。不思議な感じでしたね。なんか、あの景色といい、状況といい。で、そのリハとか時に演出の人に「菅田さん、ここのMCでもしよかったら『武道館』って言ってください」とか言われるわけですよ。「絶対に盛り上がるんで。これ言えるのは、武道館に立つ人間だけなんで」って。
もう半分ね、笑い話として言ってくれるけど。「なるほどな」みたいな。ほんで、言ってきましたよ。いざ（笑）。せっかくやし。なんなら、2回。フハハハハハハハハッ！ 頭のMCとの、後半の一発のMCと2回。「菅田くん、ここで『武道館』って言いましょう」って。決め事として、やりましたよ。やっぱりなんやろう？ そういう気持ちにもなるね。なんか。「武道館！」って。それで「ワーッ！」って。なんでしょうね？ 聖地というか。
だから正直、そのMCでも言いましたけど。「これ、武道館規模のライブをやるべきかどうか……」みたいなのもよぎるし。そんなにライブもやれてない人間やし。でも、なんかあの景色とか、「武道館！」「ワーッ！」とかを見ると、やっぱりやってよかったなとは思いましたね。まあ、そんなチャンスないから。だって1万人ですよ？ 見切れ席とかあるねんから。
俺、ほとんど背中とかやのに。そんな席が用意されたりするようなぐらいの広さなわけですから。なんやったっけ？ ステージで声張って走ったら、ステージから逆の壁に当たって戻ってくるまでに1秒ぐらいかかったりするような空間というか。いや、不思議。ありがたい限りでしたね。
ほんで、やっぱりこのラジオを経ての、今回3年ぶりのツアーもやっての武道館やから。それまでの、いわゆる男女比みたいなものも大きく変わっていて。男性もすごい増えてくれていたりとか。で、物販をやってるうちのトップコートのスタッフとかが、やっぱりそのラジオの話とかが聞こえてくると。だから、普段応援してくれてる人とか、映画を見てくれたりする人と会うことがないから。俳優って。だから「ありがたいな」っていうのは本当、ありました。
まあ、ちょっと1個、途中でハプニングというか。なんでしょう？ 本番をちょっと止める……歌ってる途中、楽曲を止めるっていうハプニングが1個、あったんですけど。来てくれた方はね、目の前で見てたとも思うし。あと、ニュースとかにもなっていたから、それで知った人もいるかもしれないですけど。僕のね、ボイストレーナーの平子先生による歌唱指導っていうのが途中、入りまして。
1回、曲を止めて平子先生登場
（菅田将暉）『見たこともない景色』の「どうしてそんなに♪」って歌い始めたところで1回、止められて。で、指導が入り。「本当にそんなもんで武道館、いいのか？」っていう。まあ先生もね、苦渋の決断で入ってきてくれたんやとは思いますけども。まあ、やっぱりなかなか武道館のライブの本番中に楽曲を止める人なんていないですから（笑）。先生もやっぱり、よほどやったんでしょうね？ 俺の状態が。「ああ、このままだとこいつのライブが台無しになる」って思ってくれたんでしょうね。
でも、おかげさまで「菅田にちょっと時間、くれるか？」っていうことで。お客さんも巻き込んで指導を経たおかげで、なんとか……なんとかどころか、めちゃくちゃ盛り上がって（笑）。すごかったんですよ、本当に！ いやー、あんなことになるんですねー。いやー、やってよかったね。本当に。俺、本当に感動したもんね。うん。
あんだけ、菅田の歌唱指導をやりますって。ねえ。来てくれてない人もいっぱいいると思うんで、ちょっと状況を説明すると、イントロが始まって。「どうして……♪」ぐらいで平子先生が入ってきて。で、僕の歌指導をやって。それで今までのツアーでね、映像でね、そういうのをお見せしてたりもしてたんですけれども。で、その後でお客さんにもね、先生が指導してくれて。
「菅田も菅田だけれども、やっと3年越しに声出しOKの状況になった。お客さんもマスクしながらだったら、声援をあげていいという状況になった中で、お前らの元気っていうのは、そんなもんなのか？ 今一度、練習の場を設てやる」っつって、平子先生からお客さんへの歌唱指導。「どうーして、セイ！」って。で、1万人が「どうーして♪」って（笑）。「そんーなに、はしれーるの、セイ！」「そんーなに、はしれーるの♪」。「アリーナだけ！ セイ！」「2階席、セイ！」って。で、ブワーッ盛り上がって。
で、「お前らのその鬱屈していたこの3年間、どこにぶつけるんだ？ それがひとつの日本の風になっていくんだろう？ それでみんなで、何を見るんだ？ 菅田！」「見たこともない景色！」「GO！」っつって始まって。バーン！ 盛り上がって。俺、ほんまさ、そっからの出だし、歌えんかったもんね。歓声がすごすぎて。こっち側のミキサーとかPAも、そんなことになるとは思ってないから。
なんていうの？ イヤモニをしてんねんけどさ。イヤモニって要は耳の中でさ、俺が歌うために特化してここの音を作っているわけなんやけど。だから基本的に外の音はなるべく聞こえないようになってるわけよ。それをつんざくお客さんからの歓声によって、もうなんか……ほんまにだから「『見たこともない景色』って、こういうことなんやな」って（笑）。
マジで涙出るかと思ったっていうか。いや、ありがとうございました。あんなことになるとは……。ほんまにギリギリまでやるかどうか、悩んでたけどね。みんな、あれに関しては（笑）。ねえ。スケジュール表、香盤表というか。ライブの流れに書いてあるわけですから。プランが。「一度、止める」って。フハハハハハハハハッ！ 「先生、これはやるべきかどうか……」って。だからなに？ 言ったらさ、そのラジオからのノリなわけですよ。
本当に、このラジオ繋がりでのアルピーさんとの繋がりっていうのもあって。それで最初は本当に細々と、ライブの幕間映像としてやっていて。それで来た人と、ラジオを聞いてるだけのお楽しみで……ってやっていたのが。もう、だって平子先生が出てきただけで、今日イチの盛り上がりやったから。いやー、ちょっとすごかったっすね。
で、直接は聞いてないですけど、松坂桃李くんが見に来てくれてたらしいんですけど。桃李くんが一番感動したのは、やっぱりその部分やって言っていましたね。はい。その現象も含め、先生の立ち振る舞いも含め。「これはやっぱりステージに立つ人間として、器が違う」っつって。いやー、熱いライブでした。ありがとうございます。
そんでその後、Creepy Nutsの2人も来てくれて。『日曜日よりの使者』と『サントラ』をやっと歌えました。それこそ、本当にこのラジオで生まれたやり取りと曲なので。あのね、なんかいろいろいざこざがあって、言い合いして、ビーフからの曲だっつって。ねえ。半ば笑いながら曲ができて。で、そこから「これ、ライブ向けの曲だよね。ライブで一緒に盛り上げたいね！」って言って。それでコロナ禍に入り、ライブ自体もなくなくなり。
で、「なかなかできへんな」って言っていたのがやっとできて。しかも武道館でっていう。いやー、本当に胸アツでしたし。これは本当、俺の素直な感想ね。ステージ上で会うCreepy Nutsの頼もしさたるや……。あの人ら、やっぱりすごいんやな（笑）。安心感、半端なくて。俺、間違えまくったもんね。もうなんなら「ここは任せよう」みたいな、そういうのもあったし。Rさんが登場して一発目、握手を求めてきてくれたんやけど。やっぱりラッパーの圧やったわ。これが（笑）。
ステージ上で会うCreepy Nutsの頼もしさ
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Creepy Nuts・R-指定「初披露が武道館というのもスペシャルだなと」#菅田将暉 #日本武道館 #アルピー #平子祐希 #CreepyNuts #R指定 #DJ松永 pic.twitter.com/mhJvcHABN2
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（菅田将暉）ドーン！っていう握手がガーン！って。「体、デカッ！」っていう（笑）。身長で言うと俺の方がデカいはずやねんけども。もうでっかい1枚岩。岩に見えるような、ガーン！っていう。いや、頼もしいし。それもやれてよかったなっていう。やっと。いや、よかったっすね。なんて言うの？ だから、積み上がってるものですよね。本当にラジオでの積み上がってるものというか。それがライブ上で、しかもそれをお客さんが求めているという（笑）。それだけがちょっとな……俺、ほんまにその武道館の前にツアーをやっていたんですけど。
ツアーの時は声出しはできなかったんですけど。その時に、同じくだりをね、幕間映像としてやってたわけなんですけど。まあ大阪で、地元なんでうちの親が見に来たんですけど。褒められたの、そこだけやったからね。マジで。「なんでやねん？」って思いながら。「あれはよかったね」っつって。裏に来てくれて。「お疲れさん」っつって。「いやー、あれはよかったね！」って言われて。「えっ、どの曲？」「幕間映像のさ。やっぱりあれがないとね！」って。「いや、なんであれがないとやねん？」って（笑）。
でも、そういう現象になっているっていうのもね、不思議なアイデンティティだなと思いましたけど。本当にありがとうございました。
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「一回止めまーす」と演奏を中断させて割って入ってきたのは……#菅田将暉 #日本武道館 #アルピー #平子祐希 #CreepyNuts #R指定 #DJ松永 pic.twitter.com/MRVRjbFsXo
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＜書き起こしおわり＞
