ゆずとCreepy Nuts 日本の楽曲の情報量詰め込みすぎ問題を語る

ゆずとCreepy Nuts 日本の楽曲の情報量詰め込みすぎ問題を語る7 オールナイトニッポン

ゆずのお二人とCreepy Nutsのお二人が2023年2月19日放送のニッポン放送『ゆずとCreepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で「聞く」ことの変化についてトーク。日本の楽曲が海外の楽曲に比べて情報量が多いという話をしていました。

(R-指定)では、こちらの話題を。「警視庁の警備部・災害対策課がTwitterに投稿したつぶやきが話題を呼んでいます。ラジオを聞いたことがない小学生の娘と一緒に放送を聞いてみました。感想は『何を言ってるのか聞き取れない』とのこと。視覚からの情報が多い現在、耳からの情報には多少の慣れが必要なのでしょうか? ラジオは災害時の重要な情報源。家族でラジオに耳を傾けるのも、防災対策のひとつになるのでは? この話題、皆さんはどう思いますか」という。

(北川悠仁)でも、これはあるね。

(R-指定)たしかに。結構、しかもそのラジオ番組によってはテンポが早かったりするから。たしかに画がない状態で話だけ聞き続けるっていうのは、もしかしたら世代的には馴染みがなかったりする……。

(北川悠仁)だからさっきのラジオの話になるけどさ。なにをやっているのか、わからないわけじゃない? だから、別にパンツ一丁じゃなくてもいいわけじゃん? だけども、本当にパンツ一丁になっているわけよ。で、「ギャー!」とか言ってるだけのものを想像して、「面白いことをやってるんだな」っていう。でも、それが今の子たちには伝わらないっていうことだよね?

(DJ松永)ええと、どうしよう? マジな話、していいですか? これって、ひとつのケースじゃないですか。でも、全体がこうなわけは絶対にないじゃん? しかもさ、ラジオって前までは閉ざされていたもので。電波の周波数を合わせなきゃいけないものだったけども、今ではみんな、ネットで聞けるし。なんならYouTubeにさ、もう画で見るのが面倒くさいから、音声の方が楽だから。もうYouTubeの動画をラジオみたいに聞いてる人もいるし。

あと、今はAudibleとかがあったり。ちょっと前だとClubhouseとかが流行ったりとか。それから今はいろんな……ポッドキャストもまた流行りだしたじゃない? ポッドキャストって俺らが10代の時にワーッと来て、なくなって。それが今、また復活してきてるじゃん? 逆に今、音声って若い子たち、めっちゃ聞き慣れてるのよ。この(トークの)具材、超バイアスがかかっていて……ないと思います!

(一同)フハハハハハハハハッ!

(DJ松永)偏見だと思います!

「聞く」ということ自体は変化してきている

(北川悠仁)でも、それで言うと「聞く」ということ自体はちょっと変化している気がして。たとえばラジオひとつとっても結構、「ながら」になっている部分、ない? たとえば要するに、時代的に俺たちの時だと、さっきもちょっとオフトークで話したけども。布団にくるまって、もう自分だけでこれと向き合っている。でも今の聞いてる子たちは、たとえばTwitterがあって。聞きながらツイートをして。誰かのツイートを見て参加してたりとか。まあ、やっぱり曲にしてもそういう部分がちょっとあるから。そこの付き合い方っていうのもあるよね。

(DJ松永)それはめちゃくちゃありますね。何かをしながらですもんね。もう時間の隙間がないですもんね。生活をしてる時も、何かを流したり、何かを見聞きしながらみたいな。

(北川悠仁)そう。だからYouTubeでオーディオとかも聞くけど。それも、たぶん何かをしながらとか、そういうことが結構多い気がするな。

(DJ松永)それこそだからやっぱりYouTubeで何かの物語を要約したものが流行ったりとか、倍速のものが流行ったりとか。だから若い子、めっちゃ速い言葉を聞き取れるよね?

(R-指定)っていうか、そもそもそうですよね。みんな、その若い子が見てるTikTokとかでも、もう基本やっぱり速いし。言葉もバーッてめっちゃ速い会話やから。むしろその、ゆったりとした間の方があれやったりするから。

(DJ松永)そう。ゆっくり聞いたりとか、じっくりひとつのものに集中する時間の方が逆にめっちゃ減ってますよね。

(北川悠仁)そんな気がするんだよね。音楽のスピードも、俺たちが『夏色』って曲でデビューした時って「めっちゃ早いね」って言われていたの。「すごい言葉、入れるね」って。でも今、クリーピーたちがやっている音楽なんて、もう言葉数やスピードで言ったら、その時の比じゃないぐらい入っているはずだから。

(R-指定)今、普通にそうですよね。別に、基本がみんな言葉を超詰め込む人が多かったりしますもんね。そういう人らも。

(北川悠仁)なんか思ったよりも深くなっちゃったな。

日本のチャートに入る楽曲は情報量が多い

(DJ松永)日本のチャートはすごい情報量が多いですよね。海外とか行くと、もう音数もすごい少ないじゃないですか。すごい隙間と空間があるから。

(北川悠仁)そこを楽しめる文化っていうのをちょっと、作りたいっていう部分もあるよね。俺たちも臆病なのかも。やっぱり間が怖くて、詰めちゃってる部分とか。

(岩沢厚治)そうだね。

(北川悠仁)耐えられなくて……間をもっと楽しめる風になりたいなとは思うけどね。

(DJ松永)そうですね。隙間、作るんだけどね。作れません? 隙間のある曲を作るけど、それがリードにならないよね。

(R-指定)ああー、まあね。

(北川悠仁)ならない。

(DJ松永)作りはするけど、やっぱり難しいっていうのはありますよね。

<書き起こしおわり>

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