山下達郎 アナログレコードのメンテナンスとコレクション管理を語る

山下達郎 アナログレコードのメンテナンスとコレクション管理を語る オールナイトニッポン

山下達郎さんが2023年2月18日放送のニッポン放送『山下達郎と上柳昌彦のオールナイトニッポン』の中で自身のレコードコレクションについてトーク。レコードのメンテナンスや、アーカイブの管理について話していました。

(山下達郎)(街頭インタビュー音源を聞いて)皆さん、しかしなかなか趣味が広いですね(笑)。

(上柳昌彦)面白いですね。「レコードのメインテナンスについて」って言っていたのは、ああ、タワーレコードの渋谷店の店長さんですね。だから、長門さん。シュガーベイブのマネージャーだった方ですよね。この方がパイドパイパーハウスをやっていて。そのショップが今はそちらに入ってるという。レコードのメンテナンスっていうことでいうと……これはメールでも来てるんですけども。福岡の方ですが。「レコードを保管する時に何か、こだわりはありますか? ほこりの取り方、レコードが落ちないようにビニール袋の端を折り曲げますか? レコードクリーナーはどんな製品を愛用してますか?」っていう。こんなご質問も来ていますけども。

(山下達郎)まあ、一般的ですけど。僕、一番気を遣っているのはシングル盤なので。それはもう、大体海外から買いますから、汚いんですよ。だからそれを紙袋とビニール袋は必ず全部、取り替えて。それできれいな袋に入れて。それはカビ対策が一番のあれなので。

(上柳昌彦)カビですよね。

カビ対策が重要

(山下達郎)レコードルームはやっぱり除湿機を常備して。夏は特にまめに除湿機でやんないとカビるので、それは。

(上柳昌彦)そうかそうか。そのレコードルームっていうのは、どれぐらいの枚数があるんですか?

(山下達郎)6万枚。

(上柳昌彦)6万枚。この渋谷のタワーレコードの店長さんは2万枚って言っていたけど。

(山下達郎)立派ですね。年齢を考えれば。

(上柳昌彦)そうですよね。どうやって保管されているのかしら?

(山下達郎)どうやっているんでしょうね? 部屋をひとつ借りてるとか、そういうやつでしょうね。

(上柳昌彦)6万枚は、インデックスみたいなのがちゃんとあって?

(山下達郎)A-Zになっていて。

(上柳昌彦)すぐにわかるように。

6万枚のレコードコレクション管理

(山下達郎)で、コンピレーションは業者に頼んで、リスティングしてもらって。全部エクセルになっています。コンピレーションは何が入ってるか、わかんなかったら持ってないのと同じなんで。

(上柳昌彦)そうですよね。それも全部?

(山下達郎)それは2年半ぐらいかかりましたかね(笑)。

(上柳昌彦)2年半かけて。で、なんかまた、他局のレコードが放出になった時に買ったらしいですね?

(山下達郎)フフフ(笑)。それはまだ未整理です。掃除だけしましたけど。クリーニングだけ。

(上柳昌彦)それは、誰かに任せました?

(山下達郎)任せました。それは人に頼みました。でも結局、自分も30年、そういう音楽番組をやってるんで。そうなってくると結局、ライフワークになってくるんで。最近やっぱりね、昔は来ないようなリクエスト……たとえばラテンとか、ボサノバとか、ムードミュージックとか、戦前のとか。そういうのも一応、持ってないと対応できなくなってきているので。だからそういうやつを何度も、やっぱり一応買わないとダメかな、みたいな。

(上柳昌彦)そうかそうか。「ジャケ買いをすることはありますか?」って。

(山下達郎)ジャケ買い、しますよ。

(上柳昌彦)しますよね。早そうですね。あのアナログレコード、LPをバーッとやるのも。

(山下達郎)若い頃はバーゲンだったら誰にも負けませんでしたね。ゴム引き軍手がね、いいんです。運送屋さんが使うゴムがついているやつ。あれで、LPをね、後ろから行くんです。こう、両手で。

(上柳昌彦)ああ、向こうからこっちへパタパタしていくんですか?

(山下達郎)向こうから、こう……そうすると、トップが見えるでしょう? トップが見えると、大体予測がつくんですよ。で、シングルはそういうわけにはいかないんで。特に外盤はジャケットがないんですね。それは前からしこしこと見ますけどもね。

(上柳昌彦)早いと。

(山下達郎)誰にも負けませんでした。今はもうダメですけど。

(上柳昌彦)いやいや、勝てると思いますよ(笑)。

<書き起こしおわり>

竹内まりや 山下達郎の自宅レコード棚を語る
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