東野幸治 中川家と海原やすよともこを語る

東野幸治 中川家と海原やすよともこを語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年2月10日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で本番前に中川家と海原やすよともこと会った際の模様を話していました。

(東野幸治)本番前にやすよともこと中川家の2人がいました。4人はとてもとても仲良しでした。NGKは安泰です。『東野幸治のホンモノラジオ』。

どうも、こんばんは。東野幸治でございます。今夜も1時間よろしくお願いします。隣のブースでたぶんやすよともこか中川家のラジオ番組の録音かなにかで……ああ、中川家のやつなんですか? なんか4人、仲良く。やすよともこさんはだから大丸中丸が黒い服着て。中川家は中川家でもう本当にいとし・こいしみたいな(笑)。

やすよともこと僕が3人でしゃべってて。そのやすよともこの間から、ちっちゃい兄ちゃんがずっとこっち見てて。で、やすよともことしゃべってるけど、ちっちゃい兄ちゃんは一言もしゃべらんと(笑)。で、やすよともこと話が終わって。

「ほな、ほな……」言うて座ろうとしたら、わざと嫌な間で「おはようございます」みたいな。「なんですか?」みたいに言われて。いやいや、もうええねんって言って。ワーッてもう、追い出す形で座ったら変な間で弟の礼二が「おはようございます」ってやってくるっていう、嫌な4人の……(笑)。なんとも不気味な、4人同時にパッと会って「ああっ!」って。ええ話やけれども。あの4人、本当に仲がええよね。

昔のやすとものイメージ

(東野幸治)だから昔からやすよともこが「漫才やめる。カフェしたい」っていう時から。そうそう。若手の頃。だから俺が2丁目を出て終わって。で、梅田花月で「新喜劇やめよっカナ?キャンペーン」。ほんでNGKの新喜劇に出てる頃。22歳、3歳ぐらいの時に2人ともボタン師匠のお弟子さんやから。特に2人がセーラー服かなんかで、ずっとロビーで立っていてっていうのを覚えてますよ。

それでだから僕らは新喜劇を卒業して、東京に行って、テレビの方に出させていただいて、仕事させてもろうてる間にももう、やすよともこって看板ですよね。吉本の女性漫才師。もうトリでしょう? 貫禄の2組っていうことですから。いや、だからその間が空いているから。会ってなかった間が空いてるから。なんか、自分の中では「ああ、中川家や。やすともや」って、なんか後輩やって思っているけども。

出るとこ出たら、もう師匠やもんね。「クソテレビタレントが何をしゃべってんねん?」っていう……誰や、今? 「クソテレビタレント」って言うたやつは?(笑)。

あつむ」なんか芸人コンプレックス、あるんすか?(笑)。

(東野幸治)いや、ほんまに出るところ出たら、ちゃんとした大看板ですし。だって、あれなんですよ。誰が言うてたのかな? 文珍師匠が言うてたのかな? 僕らみたいな、言うたら寄席の出番のトリの、そういう大変さみたいなのがいまいちピンと来ていないというか。なんかやっぱり劇場に入って楽屋で、モニターみたいな。だから劇場の漫才さんとか噺家さんとか歌歌う人とか、そういう人のネタを一応、スピーカーからずっと聞いてて。

「ああ、このネタか。あのネタか」っていって。かぶったらあかんみたいな感じでずっと聞いて、自分の出番になって、かぶらない……言うたらもう、トリですから。ネタが豊富ですから。かぶらないところで上手にたくさんの笑いをとって去っていくわけでしょう? その後に、僕らは新喜劇やってましたから。一方その頃、僕なんてもうチャーリー浜さんと内場さんしか座れないロッキングチェアに座って(笑)。

花紀京さん、チャーリー浜さん、内場さんっていう、その花紀京一門しか絶対に座ったらあかん、ロッキングチェアみたいなのがあるんですよ。揺れるやつ。あれを俺が22か3ぐらい時。お坊ちゃま座長は「あれ、ええな。あれ、座りたいな」ってずっと思ってて。ほんで入り時間ちょっと早めに入ったらチャーリーさん、来えへんから。同じ出番の時にはチャーリーさん、来えへんから。そのロッキングチェアに座って、ぶらんぶらんぶらんぶらん揺れながら新聞を見たり。

チャーリー浜のロッキングチェアに勝手に座る

(東野幸治)喫茶ブラジルっていう……「取ってぇー! ミックスサンド、取ってぇー!」っていう偉そうなおばあちゃんがいる。てっきり家族でやってんのかなと思ったら、その人ただのバイトやったんですけど(笑)。アイスコーヒーとミックスサンドを出前して、それを飲みながら、食べながら、ロッキングチェアに座って。で、もちろん舞台のスピーカーみたいのはオフにしているし(笑)。

ほんで、チャーリーさんがやってきて。「ああ、おはようございます!」って。ちょっとパッと立つ「おはようございます」やなくて、ロッキングチェア見て1回、倒して。それで「おはようございます!」って。その反動で(笑)。それで「おはようございます!」って言って「どけっ!」って言われて。「はい、すいません」って(笑)。「どけっ!」って言われて。「すいません!」って(笑)。お互い、特に尾を引くわけでもなく。「どけっ!」って(笑)。

(渡辺あつむ)「なんで君は僕の椅子に座んねや?」みたいなことも?

(東野幸治)ないないない。そういうところ、すごいチャーリーさん、好きやってん(笑)。「どけっ!」って言いながら、「ああ、すいません」いうて。自分のその化粧前のところに行ったりとか。内場さんと出番が一緒やったら、内場さんも来たら……内場さんの時は逆に言うと、パッて立って。「ああ、すみません」とか言って、ちゃんとどけるけども。

(渡辺あつむ)逆に?

(東野幸治)逆に(笑)。チャーリーさんは愉快な先輩からで。お互いロビーで、僕がトイレに行く。チャーリーさんが外に出る時にパッと一瞬目が合ったら、チャーリーさんがニヤッて一瞬ね、目をパチクリして膝を曲げるんですよ。ほんなら僕も目をパチクリして膝を上げるっていうことをやってるから、ロッキングチェアもラスト1回の振り戻しをやってもええやろなと思う関係性で。

(渡辺あつむ)ああ、いいんですね?

(東野幸治)いいんです。で、そんなことに夢中やから、言うたらトップ出番からトリまでの漫才とか落語を一切聞かずに僕なんかはやってたけれども。その中川家とか、やすよともことかはもうちゃんとした立派なトリっていうことですから。その2人がラジオをされてるみたいだってい話なんですけど。その話はもう、どうでもいいんですけど。

<書き起こしおわり>

東野幸治 チャーリー浜を追悼する
東野幸治さんが2021年4月23日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で亡くなったチャーリー浜さんを追悼していました。
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