東野幸治 小川哲『君のクイズ』を語る

東野幸治 小川哲『君のクイズ』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年1月27日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で小川哲さんの小説『君のクイズ』を紹介していました。

(東野幸治)ヨーロッパ企画のやつ。「あれ、面白いな」と思って。すごいシチュエーションでお芝居してんねんなっていうので、いろいろ見ながら。でも『ガンニバル』、見ようかな? いや、でも怖い、怖い……って思いながら。その一方で、本もこの機会やから読もうっていうので。これ、だからあつむくんにおすすめの本、見つけた。本屋大賞ノミネートの中のひとつで、『君のクイズ』。知ってます? ああ、知ってんねや(笑)。『君のクイズ』。

それ、なんでかっていうと、直木賞をその作者が取ったんです。名前、何やったっけね? 小川哲さんかな。小川さんっていう方が直木賞を取ったんです。『地図と拳』っていう作品で。その小川さんっていう人、前からちょいちょい本屋に行ったら、いろんな、『ゲームの王国』とか、そういう本を書いたりとかしてて。すごい、言うたら本の表紙……だからジャケ買いやないけど。なんか面白そうやし。

ただ、でも上下巻とか、めっちゃ分厚いんですよ。で、やっぱりちょっと、嫌じゃないですか。もう正直(笑)。子供みたいなことを言いますけど。俺、いろんなことを知りたいんですよ。俺ね、浅くでいいんですよ(笑)。

(渡辺あつむ)それやったらもう早めに次に行きたい?

(東野幸治)次に行きたいんですよ。俺、『蒼穹の昴』以来、分厚いやつを読んでないんですよ(笑)。だから、めちゃめちゃおもしろそうやけど。「上下巻か……」と思って。やっぱり本屋で見て、「たぶんこの人、才能あるんやろうな」って思ってて。で、直木賞を取ったっていうんで。「ああ、やっぱりこの人、直木賞を取ったんや」って。それはだから、満州の架空のある町。太平洋戦争とか、日中戦争の時代の実際の歴史的な話と、そこの架空の町の話で。それが『地図と拳』ってタイトルなんですよ。

本屋大賞が一番好き

(東野幸治)で、その方の本、他にないかな?って本屋大賞っていう、本屋の書店員が選ぶやつやから、やらこいやん? やらこいんですよ。だから俺、本屋大賞が一番好きなんですよ。やらこいから。で、その中の1個で見つけたのがその『君のクイズ』っていうやつで。それを購入して読んで。これがいい具合の分厚さで、いい具合の読みやすさで。なおかつ、どんな話かっていうと、主役の男の人がいてて。だからクイズ番組に出場する。

言うたらM-1じゃないけど。日本で一番クイズすごいやつを決める大会があって、その決勝。で、司会者と女のアシスタントがいて。主役の男のおじさん、ひたすら大学時代からクイズに没頭して。いろんなクイズ番組とか。趣味はもうクイズで、それで戦っていくっていう人。で、もう1人の人が暗記がすごいって言われてる人で。その2人が決勝になって、先に7問、正解した勝ちなんかな? で、3問不正解で失格。

で、決勝ってなって。主役の人が2本ぐらいリードしながら終盤を迎えていく。で、一番最後に追いつく。で、「次の問題です」って問題を言う前に相手の人がボタン押して、正解するんですよ。「ええっ?」って。そうなったところから、物語が始まるんですよ。

(渡辺あつむ)へー! えっ、今、話をほとんど言うてるわけじゃないんですよね?

(東野幸治)全然違います。

(渡辺あつむ)いや、浜村淳さんみたいなこと、やらているんかな?って……。

浜村淳スタイルではない

(東野幸治)違います。本屋大賞ノミネート。まだ発表してない。それを全部言う……クレイジーです。そんなやつ、まだ1週間、安静です!(笑)。そこから始まって、何があったんだ? なぜ、正解したんだ? 不正をしたんじゃないか? どうなんだ、こうなんだ?っていうのが上手にね。上手にちゃんと、わかりやすく紐解いていってくれて。最後、納得して終わっていくっていうのを書いている『君のクイズ』。これ、おすすめやっていう。

(渡辺あつむ)ああ、ありがとうございます。柔らかい……。

(東野幸治)やらこい。

(渡辺あつむ)じゃあ、よかったです(笑)。

(東野幸治)よかったでしょう?

(渡辺あつむ)あの、僕もそうですけども。ちなみに先週のあいはらさん、東野さんが『ホンモノラジオ』で心震える作品を紹介するトーク、あんま好きじゃないって言ってはりました(笑)。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! いや、パラちゃん! これは大丈夫。本当に。やらこいから。『君のクイズ』。たぶんなんかドラマか映画になりそうですよね? なんかそんな感じです。で、最後まで引っ張って引っ張って、一体何があったんだ? どうだったんだ?っていうんで、オチを読んでも「ああ、納得」って。「なんでやねん、ボケ!」とはなれへんっていう小川さんの『君のクイズ』。それを読んで。「ああ、おもろいな」とか。

(東野幸治)あと、小川さんのデビューのやつ。SFのやつも読んだりとかしてて。だから、いろんなビデオとか映画を見ながら、ヨーロッパ企画のお芝居も見ながら、本も読んでて。ほんで、読んでいたらたまたまNHKのBSをつけたんすね。ほんだら『修復師』っていうドキュメンタリーで。

<書き起こしおわり>

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