東野幸治さんが2023年2月24日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で笑福亭笑瓶さんを追悼。笑瓶さんとの思い出話などを披露していました。
(東野幸治)あと、笑瓶師匠がね、急性大動脈解離で。2度目の大動脈解離になりまして。だから突然の死という……いや、本当にお世話になったし。で、さっき『ワイドナショー』の収録も終わりまして。『ワイドナショー』の時間帯もあるし、こう言えるエピソードが……大阪から東京に行った時に、ダウンタウンさんの番組の時は吉本の、ザ・吉本みたいな感じで出れるけど。それ以外に行く時に、優しくしてくれた他事務所の先輩ってやっぱり笑瓶さんなんですよ。「なんでもええよ」とか。ちょっと強めにいじってもいいし。ボケてもいいし。
なんか、その先輩先輩然しない感じがすごくやりやすくて。好きな先輩やって。ほんで、だからレギュラーも一時、していたんかな? よくご飯とか食べに連れて行ってもらっていて。
『年の差バトル!言い分VSEぶん』
てっきりフジテレビ制作の番組かと思ったら東海テレビ制作らしいのでローカル番組の可能性もあり?
初期のMCが東野幸治と田代まさしだったけど、ちょうど諸々で最初に逮捕された頃だったので笑福亭笑瓶に変わったはず? pic.twitter.com/Imv6gpE5CR— TSUBAKI came(旧カメリア) (@Camellia007247) April 26, 2021
(東野幸治)で、いいねんけど、すぐに「これ、メシが終わったらちょっとキャバクラ、行けへん?」とか言うのよ。「いや、すいません。ちょっと俺、明日早いんで。8時なんで。ちょっともう遅いんで、今度でいいですか?」「ああ、わかった、わかった」って。それでご飯を食べて、お酒を飲んで。
なんか昔の芸人のエピソードを聞いて、腹を抱えて笑いながら「笑瓶さん、面白いな」と思って。ほんだら「あの、東野くんさ、30分だけ行けへん? キャバクラ……」「いや、すいません。さっきも言ったように俺、行きたいんですけど。別に嫌いじゃないんですけど。明日、早いんですよね」「ああ、そう」って。で、メシを食うて。「すみません。おあいそ、お願いします」「ああ、ごちそうさまです」って。チェックして。で、「東野くん、行こうか。5分だけな……」って(笑)。「5分だけキャバクラですか?」って。もう笑うてきて(笑)。
「5分だけ、キャバクラ行こう」
(東野幸治)「いや、俺明日、早いんですけど」「俺も早いねん。東野くん、8時やろ? 俺、7時やねん。5分だけキャバクラ、行こう」って言って(笑)。いや、ほんまにだからチャーミングな先輩ですし。行ったら行ったでみんながね、「しょうちゃーん!」言うて、集まってくる。もう楽しい。みんなが「しょうちゃん! 待っていたよ!」言うて(笑)。いや、いい噺家であり、タレントさんである笑瓶さんがちょっとお亡くなりになって。非常に寂しいというか。
1度目の急性大動脈解離になった後……ゴルフをしている時にちょっとね、胸の痛み感じて。ドクターヘリで運ばれて。九死に一生を得たって言って、その後かな? お会いして。「大丈夫でした」「いや、怖かったよ。死ぬところやった」「いや、もう元気、出してくださいね」みたいな会話はしてたんですけど。ここ最近はだからお会いすることがあんまりなかったんで。本当に寂しいし。
時代でいうと、漫才ブームが今から40年ぐらい前か。あって。古い話になりますけど。それが終わって。だからさんまさんとか、紳助さんとか、のりおさんとかが『ひょうきん族』とか、なんかあって。東京メインでやったりとかしてる時に、ちょうどその後に大阪がちょっと空っぽの時期があったんですよ。その時に笑瓶さんとか、雀々さんとか、嘉門達夫さんとか。吉本じゃないピン芸人の時代がありましたよね。
で、そこから『突然ガバチョ!』もあったりとかしてて。笑瓶さんが東京に行って。その後、NSCの時代になって。トミーズさんやハイヒールさんや、そしてダウンタウンさんっていう時代。圭・修さんっていう風になっていく時代の話でございますから。そんなことも考えながら。笑瓶さん、本当にお疲れ様でした。
<書き起こしおわり>