PUNPEEさんが2023年1月30日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。おすすめアメコミとして『スパイダーマン:ライフストーリー』を紹介していました。
(宇多丸)海外コミックに詳しいPUNPEEさん。かっこいい音楽も作ってるのに、ここまでいろんなものを読んでるかということで。いろいろご紹介いただきたいと思うんですけども。ちょっとね、リストを見て結構どれも紹介したいんで。Pさま、急いで!(笑)。バンバン行こう。まず、1冊目はなんでしょうか?
(PUNPEE)『スパイダーマン:ライフストーリー』という作品ですね。自分、今回のEPを作ってた時に、その1曲目が『Free Roamin’』っていう曲なんですけど。オープンワールド型のゲームって、プレステとかであるじゃないですか。街があって、そこの事件を解決していくみたいな。その中を自由に歩くことを「Free Roam」っていうらしくて。で、その当時、自分が作ってた時にスパイダーマンのPSのゲームをすごいやっていて。
(PUNPEE)なんか、その流れもあってこのコミックも読んでたんですけど。スパイダーマンとかって、歳を取らないじゃないですか。
(宇多丸)まあね。
(PUNPEE)スパイダーマンって、言ったら1962年に出てきて。歳を取らないっていうわけでもないですけども。ずっとでも、だいたい20代とかで。
(宇多丸)そうだね。思春期感がまだ抜けない感じがあるよね。
(PUNPEE)そんな感じなんですけど。この話をずっと、普通にリアルタイムで歳を取っていったらどうなるのか?っていう話で。だから2022年現在で80歳になっているっていうところまで描かれていて。
(宇多丸)ああ、たしかにバットマンとかさ、ちゃんと歳を取った姿が描かれるのに。スパイダーマンってなんか、考えづらいもんね。
(PUNPEE)でもバットマンも、メインラインはやっぱりずっと20代、30代のままですよね。
(宇多丸)そうか。あれが特殊なのか。『ダークナイト』が。
(PUNPEE)『ダークナイト』とかは未来の世界を描いているけども。でもこれは実際に歳を取っていったらどうなるか?っていう。
(宇多丸)すごい! きっちりおじいちゃんじゃん!
スパイダーマンが実際に歳を取っていったら……
(PUNPEE)これ、2年前に日本では出たんですけども。なんか、このタイミングで読んでいて。普通に発想だったりが面白いなって、やられた感じで。でもみんな、おじいさんになっているんですよ。アイアンマンとかも。
(宇多丸)ヴィランもね。
(PUNPEE)そうなっていて。で、キャプテン・アメリカは超人血清を打っているんで歳を取らないんですけども。という話でした。でも日本でも、そういうのって、ありそうな気がしますけどね。たとえば、ドラえもんとかが実際に歳を取ったらどうなるかとか。クレヨンしんちゃんとか。
(宇多丸)『劇画・オバQ』っていうのがあるんだよね。1話だけだけど。めちゃくちゃ悲しいやつ。
(PUNPEE)へー!
(宇多丸)だからそのオバQだけは歳を取らないんだけども、周りの人間はもう歳を取っていて。で、「もう子供じゃないんだ……」ってQちゃんが去っていくっていう悲しい、本当にキツいやつなんですけども。
(PUNPEE)それって、オフィシャルですか?
(宇多丸)オフィシャル、オフィシャル。Fが描くんですよ。そこは!
(PUNPEE)『劇画・オバQ』。
(宇多丸)Fはやるのよ。『劇画・オバQ』。ぜひぜひ。
(PUNPEE)見てみます。
(宇多丸)でも『スパイダーマン:ライフストーリー』ね。面白そう!
(PUNPEE)これはShoProさんから出ております。
<書き起こしおわり>