K DUB SHINEさんがMXテレビ『バラいろダンディ』にゲスト出演。宇多丸さん、玉袋筋太郎さんらと最近ブームになりつつある企業のラップCMについて話していました。
(阿部哲子)さあ、続いて四位はこちらです。
(蝶野正洋)「企業CMでラップがブーム」。
(阿部哲子)最近、CMにラップを使う企業が増えています。
こちらは生命保険会社 第一生命が先月から放送しているCMで、男の子が繰り出す滑舌のいいラップに注目が集まり、いまSNSなどで「この子、誰?」と話題になっています。他にも、ファンタのCMでは俳優の菅田将暉さんがラップに挑戦。
キリン氷結では、芸人のトレンディエンジェルとNON STYLEがラップバトルを披露。
他にもフリスク、ブラックサンダー、アコムなどがCMにラップを起用しています。
(蝶野正洋)ああ、そうなんですか。ケーダブさん、どうですか?
K DUB SHINE ラップCMへのあえての苦言
(K DUB SHINE)あえて苦言を呈させてもらうと……まあリリックとか韻を踏んでいるライムとかがないと、ラップとして呼んでいいのかな?っていうのはあったり。あと、作文みたいな文章をただラップのリズムに乗せているだけ、みたいなのが勘違いされてCMになっているのが多いんで。そこは、僕を雇ってくれれば全然お手伝いしますんで。
(一同)(笑)
(室井佑月)営業だ(笑)。
(玉袋筋太郎)営業かよ、おい!(笑)。いいねえ。
(祥子)リリックってなんですか?
(K DUB SHINE)歌詞のことです。
(蝶野正洋)でも、そういうのわからないよね。室井さんとかも、わかります? そんな話。全然わからないですよね?
(室井佑月)うん。
(K DUB SHINE)でも作家だから、自分の書く文章とかにはこだわりはお有りでしょうし。そういうの、やっぱり人が書く文章も気になること、ありません?
(室井佑月)リズム感っていうのはすごく合う、合わないがあるけど。
(K DUB SHINE)ありますよね。
(室井佑月)でも、人の書いたものだから。自分のだけです。気になるのは。
(K DUB SHINE)文学か、文学じゃないかみたいな話とか。これはラップか、ラップじゃないかみたいなところだと、いろいろ……
(室井佑月)気になるっていうより、これがどうして売れるんだろう?って悔しくなったりはします。
(一同)(笑)
(K DUB SHINE)そうそうそう。
(玉袋筋太郎)そういうこと。そういうこと。
(阿部哲子)こちらをちょっとご覧ください。大手企業ラップCM一覧です。キリン氷結、東京サマーランドはスチャダラパーさんがやっていますね。
そしてトヨタ自動車は妻夫木聡さんと山下智久さん。
ケンタッキーフライドチキンは桐谷健太さん。
で、ファンタが菅田将暉さんと。
(蝶野正洋)宇多丸さん、どうですか? これ。
(宇多丸)いや、昔と比べたらすごい良くなってる。さっきケーダブが言ったような状況も、昔と比べたらすごい良くなってるのは、いまは一応プロのラッパーが入って歌詞を書いている場合も多くなってきているし。あとは、まあこっちのWEB CMだとすごい多いんだけど。あとはもう本当にラッパーが出てきてやっているやつがいちばんですよ。WEBだと多いんだけど。結構。だからちゃんとプロのラッパーにやらせりゃいちばんいいのができるから。
(蝶野正洋)ちゃんと2人を監督に使えと。
(宇多丸)だし、これに載ってないけど気が利いているのが、Mummy-Dもやっているんですよ。
Mummy-D トビタテ!留学JAPAN『Dear Father』CM
https://miyearnzzlabo.com/archives/37288
(K DUB SHINE)あれ、いいよね。
(宇多丸)うちのMummy-Dのやつとかはすげーちゃんとしているんで。
(K DUB SHINE)政府広報だよね。あれね。
(宇多丸)だから、さっきのをちょっと補足すると、もちろんラップのスタイルって厳密に韻を踏むんじゃなくてかっこいいスタイルもあるはあるんだけど。CMだったら、パンチラインっつって、ちゃんとライムとライムを決めてバシッバシッて内容が耳にガシッと入ってくる方がCMとして有効であろうから。そういう意味でも、こっちゃんの言っていることは広告の力としても意味があるんじゃないかなと。
(蝶野正洋)もっとアピールできるんだとかね。
(K DUB SHINE)フレーズをバチッとやった方が絶対に面白くなるんですよ。
(宇多丸)そのあたり、イトーヨーカドーの日高くん。SKY-HIのとか……
SKY-HI イトーヨーカドーCM
https://miyearnzzlabo.com/archives/12240
(K DUB SHINE)それよりも花王のK DUB SHINEを見た方がいいと思うよ。
(一同)(笑)
(宇多丸)こっちゃんは、K DUB SHINEのラップはものすごい耳に入ってきやすいし、内容面白いしっていう。人間的には最悪ですけど、ラップは素晴らしいっていう……
(一同)(笑)
(蝶野正洋)ちょっと待って! 人間的にはダメですか?
(宇多丸)はい。
(K DUB SHINE)クライアント、すごい気に入ってくれてますよ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(蝶野正洋)仲がいいのか悪いのか、わかんないですよ。この2人は(笑)。
(阿部哲子)以上、第四位までお伝えしました。
<書き起こしおわり>