ハライチ澤部 娘の家庭教師・ティモンディ前田を語る

ハライチ澤部 娘の家庭教師・ティモンディ前田を語る ハライチのターン

ハライチ澤部さんが2023年1月26日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中でティモンディ前田さんに小2の娘の家庭教師をお願いしたことについて話していました。

(澤部佑)ティモンディ、知ってますか?

(岩井勇気)知ってますよ。

(澤部佑)ティモンディの前田。青い方ね。「やれば、できる」じゃない方。前田。

(岩井勇気)知ってるよ。前田は俺のエッセイも買ってくれたりしたからね。

(澤部佑)へー! ああ、そう? それ、言ってきたの?

(岩井勇気)言ってきたよ。

(澤部佑)前田にうちの長女が家庭教師をしてもらっていてね。

(岩井勇気)ええっ? 前田に? あいつ、頭いいもんね。

(澤部佑)あいつ、頭いいんだよね。で、うちの小学校2年生の長女を家庭教師してもらっていて。

(岩井勇気)それ、どういう経緯で?

(澤部佑)それはね、元々はサンドの富澤さんのお子さんを前田が教えていたっていう話をどこかからか、聞いてさ。「ああ、そうなんだ」って。で、うちの長女も、別に塾とかなんにも行ってないし。勉強も別に苦手ってわけでもないけども。なんか、ちょっと楽しくなさそうというかね。やっぱりそれはさ。だからちょっと、楽しく勉強できたらいいな、みたいな。「家庭教師とかも、あるかもね」みたいな話をしてて。「じゃあ1回、前田に話を聞いてみよう」ってなって。だから「富澤さんの時、どんな感じでやってたの?」とか、「どういう先生がいいかな?」とか。前田って塾講師を7、8年やってたんだって。

(岩井勇気)へー! 長いね。

(澤部佑)一応、プロっちゃプロというか。だからいろいろ、アドバイスっていうか。

(岩井勇気)そんなにやってたんだ。7、8年? じゃあ、5人ぐらいは手を出してるだろうな。

(澤部佑)そんなこと、ないだろう?

(岩井勇気)塾講師を7、8年やっていたら。5人は行っているね。最低5人は。

(澤部佑)なんでお前、そんな数を割り出せるんだよ?

(岩井勇気)塾講師って、そういうためにやるんだろ?

(澤部佑)そんなこと、ない。学力を伸ばすために、一生懸命教えてくれるんだから。先生は。

(岩井勇気)ああ、そうか。わからなかった。それは全然、認識が違ったわ。

(澤部佑)認識が違うな? 改めろ! そっち。お前が(笑)。ということで、話を聞いたの。「やってたんだよね。富澤さんの」「ああ、そうなんすよ」ってなって。そしたら「行きましょうか?」って前田が言ってくれて。「ええっ? いいの?」って。

(岩井勇気)そうなってくると、ちょっと怖いね。

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! いや、それで「1回、お話を聞かせてください」って。だから最初は子供抜きで。「どういう方針で勉強をやりたいのか? 教えたいのか?」って。「澤部さんと奥さんのお話をまず、聞かせてください」って言われて。で、喫茶店のルノアールに呼ばれてさ、行って。で、前田の前に我々夫婦が座っていて。前田が資料とか、持ってきてさ。「日東駒専とか、大学を狙うなら……」みたいにバーッと説明しだして。

(岩井勇気)それさ、前田なんだからさ。その新たに来る塾講師じゃないんだから。家とかでよくない? 別に(笑)。

(澤部佑)いや、俺も家とかでもいいかなと思ったけど。前田の家の近くの喫茶店だったんだよな。で、しかもそのルノアール的なところに若い男性が1人。で、その前に夫婦。机の上には紙。これもう、完全にマルチ商法だね(笑)。

(岩井勇気)そうだよな。詐欺だよな(笑)。

(澤部佑)ルノアールってそんな人しかいないでしょう? だって。

(岩井勇気)そうだよ。ルノアールって、詐欺のための喫茶店だからね(笑)。

(澤部佑)それは改めろよ(笑)。別にそこまでは言ってないよ(笑)。

(岩井勇気)塾講師は生徒に手を出すための職業だし。ルノアールは詐欺のための喫茶店だし(笑)。

(澤部佑)いや、改めろ! 忙しいぞ? 改めることがいっぱいで(笑)。お前は。まあ、ちょっとそう見える人が多いよね。ルノアール。「周りからは、そう見えてるんだろうな」とか思いながら、いろいろと話を聞いてさ。「じゃあ1回、娘さんと会わせてください」みたいになって。で、「まずはちょっと楽しい場所で会いましょう。富澤さんの時もそうだったんですけど。いきなり家に行って机で勉強を教えるってなると、子供もちょっとかしこまっちゃうというか。しんどくなっちゃったりするんで」って。

(岩井勇気)「勉強の人」ってなっちゃうからな。

(澤部佑)そうそうそう。まずは楽しいお兄さんっていうことで、どこか動物園とかで……ってなって。じゃあ、水族館に行こうかってなって。で、俺と前田とうちの娘、3人で水族館に行って。

(岩井勇気)それ、お前、大丈夫か? 『パラサイト』みたいになっていないか?(笑)。なんか、その誰かの家庭に入り込んでくるみたいなやつじゃねえかよ。お前、それ乗っ取られるよ? お前の家(笑)。

(澤部佑)えっ、そうなの? 俺、その不安もちょっとあったんだよな。

(岩井勇気)前田の頭の良さだったら、それはあり得るぞ?

(澤部佑)俺なんて簡単に言いくるめられそうだもんな。怖っ!

(岩井勇気)うん。まず、お前が別居させられるところから始まるからね。

(澤部佑)えっ、『パラサイト』って、そんなやつなの?

(岩井勇気)いや、ちょっとわかんないです(笑)。

(澤部佑)えっ、嘘? 俺、見てないんだよ(笑)。

(岩井勇気)『パラサイト』って、ジャージャー麺食べてるだけだよ。『パラサイト』はジャージャー麺食べてるだけの映画だから。

(澤部佑)お前、それも改めろよ!(笑)。

(岩井勇気)ジャージャー麺を食べたくなる映画だから。

前田、澤部、娘の3人ですみだ水族館へ

(澤部佑)それで3人で行ってさ。スカイツリーの下のすみだ水族館で待ち合わせをして。会った瞬間に前田がノートと鉛筆を用意していて。うちの娘に「これ、あげる。プレゼントだからね。今日、水族館で『なるほど』とか『へー』って思ったことがあったら。ちょっと勉強になったことがあったら、自分で書いてごらん」みたいなさ。

(岩井勇気)楽しいだろうな。イベントみたいでね。

(澤部佑)そう。それでいざ、水族館に入ったら、もう前田がすごいんだよ。あいつはもう、そのためにいろいろ勉強してきてくれてるんだよ。水族館の生き物のことを。

(岩井勇気)ああ、調べているんだ。

(澤部佑)前日にいろいろ勉強してきてくれているんだって。で、「ペンギンってさ、すごい短い毛がいっぱい生えているんだよ。ツルツルしてそうに見えるんだけど、短い毛がいっぱいで。それで水を弾くんだね」とか。「ペンギンの体はお腹が丸くなっていて。船の形って、それをモデルにして作ったりしてるんだよ」とか、いろいろ教えてくれるの。で、娘も「へー!」って。自分でノートを書き進めるわけ。2年生の娘が。「ああ、これはいい授業だな」って。

(岩井勇気)なんかね、前のめりになれるね。

(澤部佑)そうそう。で、パッと娘のノートを見たら、ちゃんと自分の言葉で書いていて。前田が言ったそのまんまじゃなくて、それをちゃんと自分の脳内で噛み砕いて。

(岩井勇気)咀嚼してるんだね。

(澤部佑)そうそう。で、自分の言葉で書いている。これは一番いいじゃん? なんかさ、素晴らしいなって。で、たまにちょっと距離を取ってさ、その2人の後ろ姿を見てたらもう、なんか泣きそうになってきちゃってね。だんだんと。

(岩井勇気)なんで?

(澤部佑)やっぱりなんか、デートにしか見えなくて(笑)。それもだからさっき、岩井の言ってたさ、「乗っ取られる」じゃないけどさ。そういう姿に見えてきて。

(岩井勇気)すみだ水族館って、家族で行くところじゃないもん。

(澤部佑)ええっ?

(岩井勇気)恋人としか行かないところだもん。

(澤部佑)うわっ! じゃあ、明らかに邪魔なのは俺なんだな?

(岩井勇気)そうだよ。邪魔者は、お前だよ?

(澤部佑)いや、そういう感じにもなってきた。子供のデートを尾行している父親みたいに……。

(岩井勇気)お前はチンアナゴでも見てろよ。

(澤部佑)うわっ!

(岩井勇気)すみだ水族館、1人のやつはチンアナゴを見るところだからな。

(澤部佑)ええっ? お1人さまのためのやつなの? チンアナゴって?

(岩井勇気)うん。そうだよ。精神安定のためにチンアナゴを見るところだから。

(澤部佑)道理で落ち着くなと思ったんだよ。チンアナゴ。

(岩井勇気)あそこ、多いだろう?

(澤部佑)チンアナゴ、めっちゃいるよな! だから充実させてるのか(笑)。いや、それで一通り、見てさ。「ご飯を食べようか」って。昼飯を食べて解散にしようか、みたいになって。で、すみだ水族館を出て、ランチの場所。ソラマチとかの方に向かって。ランチのところに向かっていたら、途中でエアーアトラクションみたいなの、わかる? たまにショッピングモールとかにもあるさ、空気が入ったでっかい滑り台とか。なんかボールプールとかがさ、中にあってさ。ボヨンボヨンして遊べるアトラクションみたいなさ。

(岩井勇気)ああ、はいはいはい。わかりますよ。

(澤部佑)デパートとかにあるやつ。それが途中にあったんだよ。屋外に。でっかいのが。そしたらそれを娘が「やりたい!」みたいなって。そしたら、俺も気づいたら、やっぱりちょっと気を遣うというかさ。「ああ、行ってきなさい。私が店を選んでおくから、2人で行ってきなさい」って。そういう気持ちになっててね。気づいたら、なんか。

(岩井勇気)ああ、ヤバいね。

(澤部佑)「2人で行ってきなさい」っつって。で、2人で行かせて。で、俺は1人で「お店、どこかないかな?」っていうんで。で、その日が日曜だったのかな? すごく混んでいて。で、パスタの五右衛門に1人で並んで(笑)。

(岩井勇気)フフフ(笑)。五右衛門に並ぶやつなんて、いないんだよ?

(澤部佑)五右衛門に並ぶ時って、本当に丸椅子だからね。ちっちゃい丸椅子(笑)。

(岩井勇気)外のな(笑)。

(澤部佑)そう。外に、店を這うように並んでいる丸椅子ね。

(岩井勇気)あの椅子って、タバコ吸う時しか座らないんだよ?

(澤部佑)ちっちゃい丸椅子。で、メニューを渡されて、外で選ぶっていうね。それをやってたら、すごい楽しそうに2人が帰ってきてね。キャッキャキャッキャしながら。「楽しかった?」「楽しかった!」みたいな。長女も。

(岩井勇気)ああ、思い出したわ。『パラサイト』って、家庭教師するところから始まるんだった。そうだ。『パラサイト』だよ。

(澤部佑)『パラサイト』じゃん……。

(岩井勇気)お前、それ、『パラサイト』だわ。

(澤部佑)日本で? やっちゃってるじゃん……。

(岩井勇気)ヤバいよ。

(澤部佑)いや、それでだんだん俺もさ、審査というかさ。うちの娘に見合うかどうかって。俺も休みだからさ、五右衛門でビール飲もうと思って。

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ! お前、五右衛門でビール飲みだしたら、おしまいよ? いないよ、お前。

(澤部佑)そんなことないよ。いるよ!

(岩井勇気)五右衛門もビールは一応置いてるだけだから(笑)。形上、置いているだけよ? 昔のビール出したよ。だから、お前には。

(澤部佑)飲食店だからアルコールも一応は置いておこうって?

(岩井勇気)「これぐらい、幅がありますよ」って見せるための、見せビールだから。あれ、飲んじゃいけないんだよ。

(澤部佑)いや、「ビール、飲みます」っつって。で、前田にさ、「前田くんはどうだね? ビールはどうだね?」っつったら「ああ、僕は大丈夫です」って言われて。「ああ、マイナス査定だな。断られちゃったな」って(笑)。「まあ、でも時代か……」ってなって。で、「なにを食べる?」って聞いて。そしたら、前田がメンズセットでパスタを頼んでね。大盛りになるやつ。

(岩井勇気)ああ、わんぱく。

ティモンディ前田を査定

(澤部佑)そう。わんぱく。だからプラス査定だね(笑)。「一杯食べるんだな」なんて。で、その会は楽しく終わって。で、娘と浅草でデートしながら帰ったんだけど。その途中も結構、話をしてて。そしたらどうやらEテレで前田が、ティモンディで出てたのかな? 前田がEテレに出てたのを娘がちょうど見てたらしくて。それですごい緊張してたらしいんだけど。でも、なんかそういうのも含め、いい関係性を築けそうだなって。で、「初日、いつにするか?」っていうことで。「いつ、来れそう?」みたいな。前田も仕事、あるからね。

(岩井勇気)前田、忙しいだろうからね。

(澤部佑)暇な若手芸人じゃないからね。で、「いつ、来れそう?」「ああ、○○なら大丈夫です」「じゃあ、お願いします」ってなって。で、その来る日は俺、仕事だったわけ。で、俺がいない間に前田が来て……っていうのだから余計に俺はちょっと。もう、妻も飲み込まれるんじゃないか、とかさ。今、『パラサイト』って言われて、よりそうなったわ。

(岩井勇気)お前、それ、もう手に落ちているよ? お前の家。

(澤部佑)えっ? 前田の? もう、前田家になっている?

(岩井勇気)そうだよ。

(澤部佑)怖っ! いや、それが心配だったんだよ。娘もそうだし、妻もちょっかいを出されたりとか、しないかなって。で、仕事を終えて帰ったら、娘がすごい楽しかったんだろうね。「今日さ、あれやったんだよ! これと、あとこれと……」みたいな。

(岩井勇気)そう……。

(澤部佑)いや、「そう……」って(笑)。

(岩井勇気)もう、そうなっているんだよ。

(澤部佑)ちょっとずつ? で、「うわっ、よかったね!」なんつって。で、前田に「次は、いつ来れる?」「次は○○で行けます」なんて。で、その日はまた、俺も仕事だったんだけど。仕事が終わって帰ったら、まだ前田がいて。で、教えていたんだよ。で、その姿をパッと覗いたら、前田がさ、「これがじゃあ、こうなったらどうする?」みたいな。で、娘が「うーん……」みたいに悩んで。で、前田がコーヒーをズズズズズッて。素敵な空気。もう、入れない。まあ、邪魔するのもあれだし。もちろん茶化しても、入れない空気。で、もう娘も「次、前田さん、いつ来るの?」みたいな。テンションが上がってるから。

「ああ、これはもう、娘を託せるな」って。俺も、そうなってた。「これでもう、託せるな」って。で、「次の授業の日、いつ来れるか?」って前田にまた言って。「いついつなら行けます」って。それで約束して。で、その日を迎えてね。その日、俺は「君になら、任せられる」って言おうと思っていたんです。その日は。もうそれだけ、信頼関係も築けたのならば……って。でも、その日も俺、また仕事があって。仕事に出て。それで17時ぐらいに前田と約束していたの。

で、17時20分ぐらいになって妻からLINEが来て。「前田さん、来るの、今日だよね? 来ないんだけど」「ええっ?」って。で、17時半ぐらいになっても「まだ来ない」ってなっていて。で、俺は前田にすぐ連絡して。「今日、あれどうした?」って言ったら前田が「ごめんなさい! めちゃくちゃ忘れてました!」っつって。もう、クビだよね(笑)。

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ!

(澤部佑)失格!

(岩井勇気)ああ、普通に忘れてたんだ。

(澤部佑)そう。すっごい忘れてて。彼氏としてはもう、不合格! やっぱり私の中では、ハンコを押させていただきましたけど。

(岩井勇気)ああー。澤部さん、今、気づかなかったですか?

(澤部佑)なんですか?

(岩井勇気)奥さんからのメール。「前田さん、来てないんだけど」っていうのは、前田が来ることをもう、待ち望んじゃっているっていうメールです、それ。澤部さん。

(澤部佑)えっ、どういうこと?

(岩井勇気)もう本当にこれ、申し訳ないですけど。行ってなかったのかどうかすら、危ういですよ。

(澤部佑)前田が?

(岩井勇気)はい。

(澤部佑)ちょっと、怖い怖い怖い……。来てて、なんかもう関係を持っていて。で、来てないことにしているの?

(岩井勇気)うん。俺、もうこれは、怖い。俺は今、思った。「岩井さんのエッセイ、読んでます」って言ったところから始まっているって。

(澤部佑)うーわっ! あ、あっ、ああっ……。岩井から? ヤバい!

(岩井勇気)澤部、お前の家、もう落ちたよ? 前田に。

沢辺家はもう、落ちている?

(澤部佑)うわっ! そもそも、たしかにそうだよな。高岸、あいつも洗脳されてるもんな。前田に(笑)。

(岩井勇気)お前の家の地下室に、いるよ?

(澤部佑)地下室、ないんだよ(笑)。

<書き起こしおわり>

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