麒麟川島さんが2023年1月6日放送のニッポン放送『中川家 ザ・ラジオショー』に出演。不遇時代に住んでいた大阪・四ツ橋の壁から水が湧く四畳半のアパートについて、中川家のお二人と話していました。
(中川剛)だから(『ファミリーヒストリー』は)過去をいろいろ、見ていくってことやんか。ほんなら川島くんの昔、住んでた壁から水流れてる部屋とか、出てきたの?
(中川礼二)四ツ橋のやろ?
(中川剛)あの気持ち悪い、壁から水が湧いてくる……。
(川島明)四畳半のね。
(中川礼二)変な絵を描いて……。
(川島明)引っ越して1日目。窓を開けたら、隣の工場で半田ゴテしてるおばあさんと目が合いましたけども(笑)。どこが「日当たり良好」やねん!っていう(笑)。
(中川剛)まあ、あれは見たことないアパートやったな。不思議なアパートに住んでたよね?
(川島明)20年前ですね。
(中川剛)ほんで川島くんの家にロケに行くんですよ。我々が。ほんだら、もうカメラが回っててももう関係ないぐらい。「もういいんすよ、僕なんて……」って(笑)。
(川島明)なんかやっぱりあの時はちょっと、おかしかったんでね。
(中川剛)「いいんすよ、僕なんて」って、カメラ回ってる時に言うセリフちゃうからね、これ。
(中川礼二)たしかに(笑)。
(川島明)日当たりも悪いし。シャワーも、いくら蛇口を閉め切ってもずっと水がダラダラ流れて。ずっと夢の中で雨が降っていましたし。一緒に来たはしのえみさんが1回も座らへんかったもんね!
(中川礼二)フハハハハハハハハッ! あそこは座られへんわ(笑)。
(川島明)あれは女性はちょっときつかったでしょうね。
(中川剛)それで30分ぐらいしたら、みんな髪の毛がペターッて……(笑)。
(川島明)湿地帯みたいな(笑)。だって僕のお布団の敷布団が、フィナンシェぐらいしっとりしてましたから。いいフィナンシェぐらいの。
敷布団がフィナンシェぐらいしっとりしていた
(中川礼二)それで、居酒屋があったよね?
(川島明)下の1階が居酒屋で。
(中川礼二)それでたまに「フハハハハハハハハッ!」って聞こえて。盛り上がった笑い声が(笑)。
(川島明)それでですよ、剛さんが「お前、こんなとこにいたら売れへんから、引っ越しなさい」って言ってくれて、引っ越して、やっとお仕事が増えたんですよ。
(中川剛)いや、あそこはほんまにひどかったわ。
(川島明)いやー、今考えたらよう住んでましたよね。四畳半……。
(中川剛)そうね。あそこにみんなで入っていったもんね。スタッフも。
(川島明)憂歌団の木村さんと一緒に。木村さんだけ、イキイキと歌ってましたけども。湿度が喉によかったんですかね? 加湿器ですよ、本当にあれこそ。でもあそこからよく、本当に……。
(中川剛)いまや、もうあれですよ。
(中川礼二)ねえ。テレビ出演本数が。
(中川剛)536本っていう。すげえなー!
(中川礼二)これはすごいわ。大阪時代はもう、ナレーションの仕事ばっかりしとったから。
(川島明)「天の声、天の声」いうて。ほんまに自分が死んだんか?っていうぐらいね。ずーっと、みんなが盛り上がっているところで「そろそろ次、行きましょう」って。こればっかり言わされて。タレントに無視されて。「続いてのコーナーは……」って。こればっかりですよ。ほんまに死者みたいな目線で。アイドルとか、いろんな方を天の声で仕切るっていう。「なんで顔、出したらダメなんですか?」っつって。天の声なのに1回、衣装がついたことありましたからね。あまりにもかわいそうやと思われて(笑)。
(中川礼二)映らへんのに(笑)。
(川島明)衣装さんがかわいそうやって、天の声に衣装をつけてくれましたから。それもずっと、10年ぐらいやりましたから。
(中川礼二)着替えて(笑)。
(中川剛)そうやって、やってたわ。あとはずっと絵を描いていて。やっていましたもんね。えらいもんですわ。
(川島明)あの時はポスターも買えないからって。絵を描いて、絵を描いて。それを全部、剛さんが破ってくれまして。
(中川剛)嘘や?
(中川礼二)いや、破っていたよ(笑)。
(川島明)なんか僕が地味な、辛気臭い絵ばっかり描いていて。それをずっと、ポスターも買えないからって壁に貼っているんですっつったら、もうほんまに入って5分ぐらいで全部破いて。「こんなんがあかんのやで!」って。
(中川礼二)あれ、解体屋のスピードやったもんな。あれは。なんか破って、捨てて。で、あとは超合金みたいなのもあって。
貼っていた絵を中川剛に全部破かれる
(川島明)そうです。競馬のフィギュアとか……競馬のフィギュアとかは礼二さんが全部、壊したんです。本当にもう、この2人もあんまりうまくいってない時なんで。みんなが、どうかしてる時期だったんで。なんか、壊したかったんでしょうね。
(中川剛)そういう時期、あったね。たしかに、たしかに。
(中川礼二)壊されても別に川島も「ちょっと待ってくださいよ!」って言うこともなく。
(川島明)「これが正しいんだろうな」って思って。ほんで礼二さんが1回、なんか飲みに連れてってくださって。だからそのロケの後ですよ。「こいつは暗いな。もっと外の空気を吸わせなあかん」っていうのでよう連れてってくれはって。1回、たまたまね、それこそたこしげっていう居酒屋さんで、ジュニアさんと一緒になったんですよ。で、礼二さんが僕に気遣ってくれて。「ジュニアさん、こいつ、川島っていうんです」って言ったら、ジュニアさんも当時、とんがってる時やから。「おう」って。「いつはもうね、絵ばっかり描いて、壁に貼ってね。ほんまもう、昔のジュニアさんみたいなやつですわ」って。それを、よかれと思って言ってくれはったんですよ。
ほんならジュニアさんが「そんな描いた絵を壁に貼るっていうのは、ほんまに冷静なことやな」みたいなことを言われて。「そんなおかしいやつじゃないで」っていうのをバーン!って釘刺されて。3時間、しゃべれなかったんですよね。
(剛・礼二)フハハハハハハハハッ!
(川島明)俺も礼二さんも。「それ、貼れるだけ、冷静やで」って。本物の声を聞いて。
(中川剛)本物やね(笑)。
(川島明)ジュニアさんは貼るために書いてるわけじゃないっていう。なにか、自分をぶつける場所として描いてるから。俺、貼っているっていうので「それだけでお前、冷静やで」って。それは「偽物やで」っていう感じでズバッと刺されて。「ほんまや……ああ、もうやめましょ」っていう感じで。
(中川礼二)どこにどんなスイッチがあるか、わからん(笑)。
(川島明)わからない。みんながうまいこといってないから。
(中川剛)せやね。みんなスイッチ、いっぱいあったからね。押したら危ないスイッチが。
(川島明)いっぱいあって。ほんまに皆さんにかわいがっていただいて、ですよ。一番の先輩ですね。中川家さんは。
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<書き起こしおわり>