ゆってぃ Rage Against The Machine『Bombtrack』を語る

ゆってぃ Rage Against The Machine『Bombtrack』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

ゆってぃさんが2022年12月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの洋楽紅白歌合戦~』の中でRage Against The Machine『Bombtrack』を選曲して紹介していました。

(東野幸治)さあ、ゆってぃさん。続いての曲は一体何でしょうか?

(ゆってぃ)レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンで『Bombtrack』ですね。

(東野幸治)おおっ、どういう曲なんですか?

(ゆってぃ)これ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンっていうのが、まずこのファーストアルバムのジャケットが、ベトナム戦争で反戦した僧侶さんが焼身……自分に火をつけて反対運動をしてるっていうジャケットなんですよ。それが白黒のジャケットで。「なんだこの人? このバンド? 怖っ!」って。もう、怖いじゃないですか。それで聞いたら、ハードコアにラップが乗ってるっていう。「なんなの、この人?」っていう。

で、それは友達のお兄ちゃんから降りてきたんですよ。「なんか海外にすごいのが出てきたぞ」って。「レイジを聞け、お前たち!」みたいな。スケボーやって、環七で暴走族にシメられて土下座してるやつは……って。

(東野幸治)だって、俺も要は洋楽の雑誌を見た時に、このレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンって、ようインタビューとか記事になっていて。読んだら、もう政治的なメッセージがめちゃくちゃ強くて。だからもう、怖いというか、強いというか。

(ゆってぃ)なんか、向かってくるものが強いんですよ。

(東野幸治)強いっていう。で、その時に俺の心情からすると、「いや、もう重たい、重たい。こっちも仕事忙しいのに、そんな全部、引き受けてられへん」って。それで全然聞いてなかったけど。逆に嬉しいのよ。聞きたい。

(ゆってぃ)いや、なんかこの、ハードコアが好きで。その上にラップを乗せるっていうのにちょっと、このカルチャーが……「うわっ、こんなことがあるんだ!」っていう。

(東野幸治)それは、俺らは英語わからへんし。ビースティ・ボーイズって、MTVの映像を見て、さっきの曲とかを聞くから。「うわっ、ええな」と思うけど。その、言うたらレイジの曲を聞く時の、なんか居心地の悪さというか。

(ゆってぃ)いや、ものすごい悪かったですよ。なんていうんすかね? 「僕たち、こんなのをちゃんと何も考えないで聞いてていいのだろうか?」というか。

(東野幸治)なおかつ、周りで誰もそんなのを……その、自分らの内々だけしか聞いてないわけでしょう?

(ゆってぃ)そうですね。本当に杉並区の代田橋にいる7人グループの中だけで聞いてたんですよ。

(東野幸治)そこだけでレイジを聞いていて。「このレイジってバンド、すごいな。えぐいな」って。

(ゆってぃ)それで、怒ってるし。「なんかずっと怒ってるな、この人たち」って。その、歌う人も。

(東野幸治)全然、日本の邦楽には行かなかったの? たとえば、ロッキンジャパンも洋楽と邦楽みたいなのが分かれていたやん? そっちには、行かなかったの?

(ゆってぃ)日本のパンクバンドは聞いたんですよ。それこそ、Hi-STANDARDが出てきた時は、Hi-STANDARDとかは聞いてましたけど。やっぱり洋楽から入ってたんで、洋楽にに行っちゃうんですよね。

(東野幸治)なるほど。だからそのバンドにハマる、ドハマりする。で、ちょっと慣れてきたら次のバンドっていうのはもう、邦楽じゃなくて洋楽で探す?

(ゆってぃ)そうなんですよ。だからこのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンに似ている洋楽を探すっていう。だからみんなが持ち寄ってきて。「こんなのあるぞ」って。

(東野幸治)それで、ライブは行くの?

(ゆってぃ)ライブは、レイジは行けてないんですよ。でも、他のところは結構、見に行ってます。

(東野幸治)できるだけ、全部行こうって?

(ゆってぃ)基本的には行くっていう。あと、出待ちをするっていう。

(東野幸治)ああ、そうなんや?

(ゆってぃ)僕は出待ちをよくするんですよ。

(東野幸治)今まで、誰に出待ちしたん?

(ゆってぃ)NOFXっていう海外のバンドとか……。

(東野幸治)ああ、これ来てるんですよ。「ダディ、あつむさん、大木さん、ゆってぃさん、こんばんは。以前、YouTubeでNOFXの動画を検索していたら、ゆってぃさんがNOFXについて語ってらっしゃる動画を見つけました。僕は以前から『ホンモノラジオ』にNOFXの曲をリクエストしてるんですが、たぶんですがダディが音楽を全く聞いていなかった時期に流行っていた時期が当たっていると思われ、ご存知ないのか、箸にも棒にもかかりません」。いや、本当に俺、この時期は全然聞いてないのよ。

「なので今回、ゆってぃさんがゲストということで、曲がかかるのを期待してます。『ホンモノラジオ』はフリーダムなので、ゆってぃさんが好きなNOFXの『Linoleum』を……」ということですけども。これ、めちゃくちゃ流行ったの?

(ゆってぃ)これが僕らの時代の……だから、グリーン・デイと同じ時代ですよ。

(東野幸治)ほんで、出待ちするの?

(ゆってぃ)出待ちをして。

来日アーティストの出待ちをする

(東野幸治)どこで?

(ゆってぃ)渋谷のクワトロとか。あそこの裏口で、ずっとサインがほしくて、待っていたら……。

(東野幸治)それは、色紙なの? なにを持っているの?

(ゆってぃ)もう、Tシャツとマジック。白いTシャツに。

(東野幸治)「ここに書いてもらおう」って?

(ゆってぃ)「ここに書いてくれ」って。そしたら、そのボーカルの奥さんにまでサインをもらいましたから。僕は。

(東野幸治)へー! それは何人か、自分ら以外のグループで出待ちしてる人、いてるの?

(ゆってぃ)いや、いなかったです。初来日だったんですよ。たしか。いまだに僕、そのTシャツを持ってますよ。で、その時にHi-STANDARDがその後、アルバムをそのボーカルのレーベルから出すんですよ。で、その時に、レコードを渡したんですよ。僕、Hi-STANDARDの方がレコードを渡してるところを目の前で見てるんすよ。名刺代わりにというか。

(東野幸治)ああ、そうなんだ。それ、でもすごい学生時代よね。洋楽スターの、ロックスターの出待ちって、誰ともかぶってないやん? 写真は撮ってんの?

(ゆってぃ)写真は撮ってないです。サインだけは残ってるっていう。

(東野幸治)全部残ってんの?

(ゆってぃ)今のところ、残ってますね。

(東野幸治)何人、出待ちしたの?

(ゆってぃ)ええと、結構10組ぐらい。来てて、見に行ったのはだいたい行って、サインもらってって、やっていましたね。本当に。だから、お笑いのファンの方が出待ちしてる気持ちがすごくわかるから、できるだけ優しくしてます。いつも。

(東野幸治)だって、ゆってぃのブランドというか、ゆってぃの作るTシャツがものすごいおしゃれっていうことで、お笑い芸人の間で評判になって……。

(ゆってぃ)そうですね。ありがたいです(笑)。

(東野幸治)で、M-1で優勝したウエストランドのTシャツがダサすぎるって(笑)。同じ番組で言っていたけども(笑)。ああ、そう? 出待ちしてるんだ。写真を全部、撮ってたらよかったのに。

(ゆってぃ)そうですね。たしかに、今思うと写真撮っておけばよかった。写ルンですとかで撮っておけばよかったなって。

(東野幸治)そうよね。それでセットでまた、紹介できるしね。

(ゆってぃ)それで、このNOFXのボーカルもやっぱり変態で。自伝を出したんですよ。その自伝の一発目が、「僕が初めておしっこを飲んだのは」っていうところから始まるんですよ(笑)。

(東野幸治)すごいね(笑)。

(ゆってぃ)すごいですよ。この人も、パンクなんすよ(笑)。

(東野幸治)リットンの藤原さんと一緒ですね(笑)。そんなことないですね、すいません(笑)。いやいや、そんなことあるがな! では、曲紹介お願いします。

(ゆってぃ)レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンって『Bombtrack』です。

Rage Against The Machine『Bombtrack』

(東野幸治)いや、もう恐ろしい。これを聞いてる仲間たちが。

(ゆってぃ)高校時代です(笑)。

(東野幸治)全員がこれ、聞いてるんやろ? すごいわ(笑)。

(ゆってぃ)7人ぐらいで6畳の部屋に集まって。

(東野幸治)で、和訳を見ながら。「こんなこと、言うてんねや」みたいな?

(ゆってぃ)「なんか、政治的だぞ?」って。「ポリティカル」っていう言葉をそこで知るんですよ(笑)。

(東野幸治)そういう風に、勉強もするし……っていうところで。

(ゆってぃ)「アグレッシブ」「ポリティカル」とか「ガバメント」とか。

(東野幸治)だから、そういう時代というか。メッセージしかない曲やし。誰が好きやとか、愛してるとかは……。

(ゆってぃ)愛だの、恋だの、関係ないです!

(東野幸治)全く関係ないわけですから。いや、ちょうどよかった。順番もよかった。だからこれ、この曲が重すぎるんで。ちょうどよかった。僕の1曲。次の。シンディ・ローパーです。

(ゆってぃ)おっ!

<書き起こしおわり>

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