東野幸治さんが2021年6月11日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で最近、物理学に興味を持ったという話をしていました。
(東野幸治)来週、シャンプーハットのてつじ君がこの『ホンモノラジオ』来ていただけるので。その野球の話、オリックス話もしたいですし。てつじくんが好きな将棋の、羽生さんとか、その天才棋士の話も聞きたいなっていうのもあるんですよ。
で、なんで天才棋士の話を聞きたいかというと、あの『ゴジラ S.P』っていうネットフリックスのを見てるって先週、言ったじゃないですか。それがゴジラをお題にいろいろとやるんですけども。『S.P』っていうのはアニメで。物理学っていうのも絡めた作品で。それに感化されてあと1話……昨日かな? 12話目を見たんですけども。あと1話で終わるんですけども。一向に終わる気配はないんですけども、その物理学っていうものにもちょっと興味があって。
『ブラックホール: 知識の境界線に挑む』
(東野幸治)新幹線の大阪に行く移動とかで『ブラックホール: 知識の境界線に挑む』っていうネットフリックスのドキュメンタリーを見たんですよね。で、それはなにかっていうと、ブラックホールの撮影をしようというミッションのドキュメンタリーで。メインの物理学者が3人いてて。言うたら要は世界中にある巨大な望遠鏡をひとつの望遠鏡にして、何千万光年先のブラックホールの撮影をしましょうっていうプロジェクトで。
1年ほど前に成功したっていうニュース、知ってます? そのドキュメンタリー。日本も参加してて。「あれ? どっかで見ておっさんやな」って思ったら『ワイドナショー』で説明してくれたおっさんもいてたんですよ。やっぱり。
その中で、メインどころの物理学者3人……言うたらブラックホールを撮影しようっていう、その執念のドキュメンタリーで。それぞれの家に行ったりとかするけど、なんかその家には黒板があって。チョークでなんか英語とか数字がブワーッて書いてあるんですよ。で、「めちゃめちゃカッコええな!」って思っていて。その中に何回か、ホーキンス博士っていう難病の博士が出てきて。その方もなんかブラックホールの発見をされたという方やから出てて。で、会話したりもしつつ。
で、そのブラックホールを撮影するんだというミッションの中で、途中で亡くなるんですよ。それもだからドキュメンタリーの中でやっていて。それに感化されて。
ブラックホールのブルーバックス的解説かと思いきや、理論家達の数式とのにらめっこや議論を延々と追ったり、最近初めての映像化を実現したプロジェクトの密着取材が面白かった。映像化は隔離された4チームが別々のモデルを作成し最後に答え合わせして妥当性を検証してた。https://t.co/YphyVB5ogx
— Kazunori Sato (@kazunori_279) June 7, 2021
(東野幸治)その「ホーキンス博士の映画、あった」って思い出して。今から3年、4年ぐらい前かな? うちの下の娘が海外で大学に行ってて。また海外に帰る時に成田エキスプレスで一緒に僕も乗って。「空港まで送りに行ったるわ」っていう時に、そのホーキング博士の映画。『博士と彼女のセオリー』っていうのを娘が見てたんですよ。
下の娘、面白いのは『湯を沸かすほどの熱い愛』みたいなの、あるじゃないですか。昔、その前に一緒に見に行ったことがあって。めちゃくちゃ号泣するんですよ。もう、あんまり言われへんけども。笑えるぐらい(笑)。真っ暗になって5分後、その『湯を沸かすほどの熱い愛』で泣くから「めちゃめちゃ泣くやん! めっちゃおもろいな」って思って。たしかに俺もウルウルするけども、こない泣くか?っていうぐらい。で、『湯を沸かすほどの熱い愛』が終わった後、明るくなった後で頭を抱えてるんですよ。「泣きすぎて頭が痛い」って。
そんな娘がその『博士と彼女のセオリー』を成田エクスプレスで渋谷から成田空港に行く途中で見ていて同じように泣いてるから。どんなすごいラブストーリーやねんって思って。そのホーキング博士のホンマの話やってわかってるから、それを見たんですよ。ほんだら、そのケンブリッジ大学で恋人と出会い、そこから難病になりながらも戦っていきながらも勉強して。献身的に彼女は介護すんねんけども、介護疲れになったりとか。介護をするけれども、難病で動かれへんはずやけど、子供ができる。で、意外とシモネタも言うみたいな、そういう話で。「そんな泣くか?」っていうぐらいの話やったんですけど(笑)。
で、それを見て。「やっぱり物理学ってすげえな!」と思って。で、その物理学から、そういえばこの番組にも高橋洋一先生も来てて。「数学ってすごい!」ってなって。『イミテーション・ゲーム』っていう映画を見て。知らないでしょう? 『イミテーション・ゲーム』って。実際の話で。第二次世界大戦のイギリス軍の話で。当時、ナチスドイツがエニグマっていう暗号機を発明したんです。出、毎朝、そのエニグマから暗号で潜水艦のUボートに攻撃地点を言う。だからイギリスはなんとかそれを解読せなあかんけど、なかなか解読できない。
で、どんどんどんどん被害が大きくなるところにアラン・チューリングっていう実際にいた天才数学者が中心になって、そのエニグマ暗号を解説するマシンを作るんですよ。チャーチルからお金を引っ張ってきて。でも、なんかもう賢すぎて。天才数学者で。部下も全然ついて来へん超ワンマンですけども、最終的にその解読に成功するっていうお話で。これもめちゃくちゃ面白くて。最後、そのUボートが攻撃する暗号を解くんですけれども、同時にご自身が……もう公表してるんですけど。ゲイだっていうのもわかって。当時、そのゲイっていうのは捕まるんですよ。当時のイギリスの法律で。で、捕まって、刑務所に入るか、薬飲んで薬物治療するかっていう。失礼な話でしょう?
で、薬物治療を選んで、精神がおかしくなって最後、自殺していくんですけど。その後に、そのエニグマの暗号を解く機械がコンピューターって言われるっていうきれいなオチがあるっていう。面白ないですか? で、「おもろいな!」って思って。俺もこういう理数系、全くわからへんから、これから理数系のことを勉強ししていこうと思った時、ふと気づいたら俺のマネジャー、東京大学物理学部やねん。
マネージャーが東京大学物理学部卒
(東野幸治)で、「教えてもらおう。家庭教師を個人的にたのもう」ってなったら、「1週間ぐらい神経性胃炎で休みます」っていう。「どついたろか」って思ったんですけども(笑)。だから、薄い『物理』っていう本を買ったんですよ(笑)。「最強に面白い物理 高校3年間の物理のエッセンスがこれ1冊で全て分かる」っていうめっちゃ大きい字の物理。だからこの『ホンモノラジオ』でもぜひ、物理のコーナーをしてほしいなと思って。「動いている物体は直進し続ける」っていう、俺でもわかることをまず書いてるぐらいのレベルから始めたいなと思った1週間だったんですけれども。
皆さんはどんな1週間をお過ごしなんでしょうか? 初の生放送でございます。皆さんの「初めての○○」を募集します。僕は初めて物理の本を買いました。まだ一切、読んでおりません。物理、難しいイメージですけど。僕の買った本は物理。絵込みで123ページ。とても薄いです(笑)。
<書き起こしおわり>