東野幸治 Netflix『寄生獣 ーザ・グレイー』を語る

東野幸治 Netflix『寄生獣 ーザ・グレイー』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2024年4月5日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でNetflix『寄生獣 ーザ・グレイー』について話していました。

(東野幸治)さあ、そしてNetflixの『寄生獣 ーザ・グレイー』が今日から始まったんですよ。だから30年ぐらい前にね、めちゃくちゃ流行ったじゃないですか。『寄生獣』って。新一っていう青年に寄生獣が入ってきて。ほんで腕のところで止めて、それがミギーとなって。寄生獣でもなければ、人間でもない半分半分の主人公で。で、寄生獣が人間を食べていく。弱肉強食のピラミッドの一番上。人間の上に寄生獣が来る。パラサイトが来るっていうところの戦いみたいなのを描いた漫画があって。それが大好きで。

で、アニメにもなって。アニメもいいんやけど、なんか漫画の時の感じがね、ちょっと「うん?」っていうのがあって。それで日本の映画にもなって、見てんけど。東出くんはハマり役やなとか思ったけど、なんかやっぱり映像の難しさ……脳を支配するから、頭の形が変わって。で、なんかパクッて食べたりとかする気持ち悪さ、あるじゃないですか。それがなんかまあ、ええんけども。うーん……っていうのが自分の中であって。それで今回、そのヨン・サンホ監督……だから『新感染』の。だからゾンビ物で、大量にゾンビが走ってくるっていう。曲がり角から大量に来るっていう(笑)。

(渡辺あつむ)「逃げろ!」って(笑)。

『新感染』のヨン・サンホ監督

(東野幸治)あれの監督がやるっていうので今日、金曜日から始まって。全8話なんかな? 我慢できず2話、見まして。で、一応、韓国の設定で。これがまた上手というか、面白いというか、怖いというか。ところどころ漫画であったシーンみたいなのが……話はもう、オリジナルなんやけど。市役所前とかで、言うたらなんかX線を浴びて。人間か、寄生獣かどうかみたいなシーンを別で持ってきたりとか。あと、言ったら選挙に行くじゃないですか。途中、選挙の話になるじゃないですか。

(渡辺あつむ)はい?

(東野幸治)覚えてないの? 嘘やん……。

(渡辺あつむ)すいません(笑)。

(東野幸治)えっ? ほんまに?

(渡辺あつむ)あ、でも聞かせてください。

(東野幸治)原作の『寄生獣』は最初、そういう風に……まあまあ、むやみやたらに、言うたら脳を支配したパラサイトが人間を食べていくんですよ。どんどんどんどん食べていく中で、人間も反抗していくっていう。その中で、たとえば「食堂」みたいなネーミングで。「ここのエリアは食べやすい」とか、その人間の肉をちゃんと整備するとか。なんか、寄生獣側、パラサイトがもうちょっとこう、整理されてくる。賢くなってくる。で、我慢も覚えてくる。で、人間側は人間側で密かにパラサイトをやっつける方法を考えるっていうところの話で。で、やっていくうちにある時、何か変なパラサイト。何か動きがギクシャクした人が暴力団の事務所に入っていく。ランニング帰りで入っていくんすよ。ほんでながら、日本刀で斬られたり、銃とかで撃たれながらも、襲うわけですよ。で、その人が最終的にラスボスになんねんけども。

一方で市長選って言って。そこの市長選の中で立候補する人が、そこのボスじゃないですか。で、そのボスの下が言うたら、ラスボスっていうことですよね。それで話のオチがあるんですけれども。っていう状況。で、こっちの『寄生獣 ーザ・グレイー』の方は、ミギーじゃないんですよ。

(渡辺あつむ)へー!

(東野幸治)これ、だから「ああ、ミギーやなんや」って。それがちょっとショックな時もあるじゃないですか。ミギーやから面白かったみたいなところもいっぱいあるでしょう? なおかつ、ミギーやったから『寄生獣』の漫画の方はもう30年、40年前の話やから言ってもいいけど。1回、新一は死ぬっていうか、心臓がボコッて穴があくじゃないですか。で、ミギーがつまり、自分も死ぬから。言うたら、気を失ってる新一を何とか蘇らそうとして、自分が体に入ってやっていくうちに、新一の体自体が普通の弱っちいいじめられっ子の青年から、すごく強い男に……だからミギーの成分が体中を支配して強うなる。

でもその代わり、ミギーは1日に制限時間が決まった間しか動けない。眠ってしまうっていう状況じゃないですか。それで、言うたら先ほど言った話が前後するけど、ラスボス。パラサイトのラスボス、いくつかの寄生獣が入ったラスボスと戦う時に、あまりにも強い。で、ミギーが弱いから、そのまま持っていかれるんですよ。で、手がなくなっちゃうんですよね。だからあれ、ようできてるんです。それやのに、韓国版のそのNetflixの方は、あんまりネタバレになるんで言えないけど。ミギーじゃないんですよ。

で、「ああ、そうなんや」って。で、主役も男性じゃなくて、女性なんですよ。で、今のところまだ、その『寄生獣』の本編で出た玲子っていう女性。きつい顔の女性で、一番賢くて。人間とエッチして、子供を産んで。それでどういう感情か、みたいなあの謎めいたキャラクターも今のところ、まだ出てない感じですけれども。唯一、だからめちゃめちゃ映像もいきなり寄生獣になって、グワーッって頭からカプッてなるのはいいんやけど。しまうとこだけ、ちょっとだけ……ガガッてなるのをちょっと思うのよね。

(渡辺あつむ)あの特撮というか。なんていうんですか?

(東野幸治)VFXなのかなんなのか、知らんけど。ちょっとだけ、顔が元に戻る時にガタガタッていうのが……。

(渡辺あつむ)安いやつや(笑)。

(東野幸治)いやいや、めちゃめちゃ高級なやつやで? めちゃめちゃスーッとなる中でちょっとだけ気になるんやけども。これもだから10年後とか20年後とか、もう1回、作り直したら、そこの技術だけはどんどん上がっていくからっていうところでございますけど。よかったらぜひぜひ、俺は全く関係ないですけど。『寄生獣 ーザ・グレイー』、見てほしいなと思っております。

『寄生獣 ーザ・グレイー』予告

<書き起こしおわり>

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