ハライチ岩井 高校時代の先輩女子との甘酸っぱい思い出を語る

ハライチ岩井 スピッツのライブで草野マサムネと本当に目が合った話 ハライチのターン

(岩井勇気)そしたら、その先輩がおもむろに「これ、買ったんだ」とか言って、部屋の中でやれるプラネタリウムの機械みたいなやつを……。

(澤部佑)うわっ、なんだ、それ!?

(岩井勇気)そう。なんか、買ってて。

(澤部佑)えっ、もうなんか……それ、最近見たAVの話してる?

(岩井勇気)違う(笑)。

(澤部佑)ちょっとそれ、導入部分でしょう? 俺、早送りしちゃうから、あんまり知らないんだけど(笑)。

(岩井勇気)お前、物語はいいの?

(澤部佑)えっ、見るの? なに?

(岩井勇気)いや、その先輩がプラネタリウムを買っていて。で、「これ、やってみようよ」なんて言うわけ。その先輩が。で、先輩が立ち上がって、部屋の電気を消すんだよ。で、真っ暗んなって。そこにプラネタリウムのスイッチを入れて、映し出されるわけよ。天井とか壁に、ブワーッて。でも、もう俺の頭の中はそれどころじゃないわけ。もう星なんか、見てる場合じゃない。

(澤部佑)そりゃそうだな!

(岩井勇気)「なに、これ? うわーっ!」ってなって。で、横並びで座って。ベッドの縁に寄りかかりながら。

(澤部佑)くぅーっ!

(岩井勇気)で、2人で天井を見ているんだよ。でも本当、「どうすんの、これ?」みたいな感じになって。これ、今考えたらもうさ、それは合図だよね? その先輩のね。

(澤部佑)合図だよ! 合図!

(岩井勇気)どう考えても。

(澤部佑)そうだよ!

(岩井勇気)でも、その合図にはやっぱり、気付かない。

(澤部佑)くそっ、ええっ?

(岩井勇気)確実に合図なんだけど。「来て、ランド」っていう。

(澤部佑)「来て」(笑)。

(岩井勇気)「来て、ランド」って。

(澤部佑)「来て、ランド」(笑)。

(岩井勇気)「来て。ランドの、スターライトパレード、見せて」って(笑)。

(澤部佑)そんな?(笑)。

高2のランドにはわからない

(岩井勇気)そんな合図なんだけど。もう今考えたらね。でも、高2の俺はわかんないね。高2のランドはわかんないんですよ。そう。もう本当にプラネタリウムの機械も、俺の頭の中もぐるぐる回ってたよね。本当に(笑)。

(澤部佑)ドキドキはしてるけども、どうすればいいか、わからない。

(岩井勇気)「どうするんだ!」って思いながら。そのまま、もう頭をフル回転させたけど、15分ぐらい経っちゃって。そしたら先輩が、すっと立ち上がって、部屋の電気つけたの。それで、シーンとなった中、「どうしよう?」と思ったんだけど。俺は「あの、か、帰りますね……」って言って。

(澤部佑)おいっ!

(岩井勇気)で、「うん」って言って。それで、俺は帰っちゃったの。それで、もうその冬休み、その先輩に会うことはなかったんですけど。で、年が明けて、また学校が始まるでしょう? で、その先輩に会っても、何事もなかったかのようなやり取りが続くわけなんだけど。なんかそんなある日ですよ。まだあるよ?

(澤部佑)まだ?(笑)。

(岩井勇気)澤部、まだあるよ?

(澤部佑)嘘だろう? まだあるのか?

(岩井勇気)まだあるよ。で、その先輩に「なんかランド、ピアノ弾けるんだって?」って言われたの。俺。で、「ああ、そうですよ。俺、ピアノを小1からずっとやってたんで」って。そしたら「聞かせてよ」って言われたんだよね。

(澤部佑)うーわっ! 漫画じゃん、本当にずっと。「聞かせてよ」って……。

(岩井勇気)「ああ、まあまあ、いいっすよ」って言って。で、昼休みにピアノを聞かせる約束を交わすわけ。

(澤部佑)うわっ、漫画じゃん!

(岩井勇気)で、それで体育館に行くんですよ。

(澤部佑)『いちご100%』の話、ずっとしてない?

(岩井勇気)フハハハハハハハハッ! 違うのよ。最初にいちごパンツ、見てないから。最後、西野と付き合うことにならないから(笑)。でね、体育館のステージに行くわけ。昼休みに。で、体育館のステージっていうのが、ステージがあって。袖に幕がかかってるでしょう? で、幕がかかっているところにグランドピアノがしまってあるんだよね。

(澤部佑)ああ、この端っこの方に。

(岩井勇気)で、そこが誰も見えない場所みたいな。そこにグランドピアノが1台あって。そこで、「聞かせてよ」って言うから「じゃあ、ここで」みたいな感じで、バッハの『メヌエット』かなんかを弾いたのよ。クラシックの。そしたら、「すごい!」ってその先輩が感動ししたのね。で、その日の放課後。これ、びっくりするんだけども。先輩に中庭に呼び出されて。

(澤部佑)うわっ、来たね!

(岩井勇気)で、そこで俺、告白されたんだよ。

(澤部佑)おおっ! 向こうが動いたんだ……。

(岩井勇気)そう。で、俺はびっくりしちゃって。でも、俺もなんか「どうしよう?」と思っちゃって。

(澤部佑)なにが?

(岩井勇気)なんか……「いや、これ、どうしたらいいんだろう?」と思ったの。それで結局俺、断ったのよ。

(澤部佑)なんだ、こいつーっ! なんで?

(岩井勇気)なんか、サッカー部のその果樹園の先輩に申し訳ないと思ったのは、本当にちょっとだけあったの。

(澤部佑)ちょっとだけなんだ。

(岩井勇気)ちょっとだけだった。でもたぶんだけど、俺、その頃やっぱりベタな青春の恋愛みたいのが、恥ずかしかったんだと思うんだよ。なんか、ちょっとずつ育んでいって、付き合ったりするのをなんか、客観視しちゃって。「うわっ、俺、なにやってんの? 恥ずい!」ってなっちゃって。なんか、むずがゆくなっちゃって。

(澤部佑)その時期特有の?

(岩井勇気)そうなのかな? なんか、このベタな感じのやつが、自分がやってると……。

(澤部佑)ベタが一番だろっ!

(岩井勇気)それでさ、断っちゃったの。で、その先輩も「そうか。ありがとう」なんて言って。そのまま、その先輩は卒業していったの。で、そして! 時を経て、今ですよ!

(澤部佑)うん!

(岩井勇気)結婚して、嫁いで、女将になったのが、その俺と青春をした女子の先輩と一緒にいた友達の女子の先輩なの!

(澤部佑)そっちかい!(笑)。そっちかーい!

(岩井勇気)その、俺の友達が好きだった方の人が女将になったので。

(澤部佑)なんだよ!

(岩井勇気)時が経ったねー! 女将になったんだ!って思ってね。

(澤部佑)女将……だろう? 絶対に。

(岩井勇気)女将の方じゃないんだよねー。

(澤部佑)なんだよー!

(岩井勇気)で、旅行の話はちょっと入りきらなかったんで。まあ、アフタートークでやります(笑)。

(澤部佑)なんでだよー! 女将がその先輩で、空いている部屋でセックスだろう、おいっ!

(岩井勇気)女将はその先輩じゃないんだよなー。

(澤部佑)プラネタリウムをやりながらさ。また。「覚えてる、これ?」って、プラネタリウムを出して。

(岩井勇気)違うんだよね。女将はその先輩と仲良かったから、ランドって呼んでくれてるんだよね(笑)。

(中略)

(澤部佑)はあー……すごい、興奮しちゃって。全部、入ってたぞ? 『いちご100%』とか『I”s』とか。今、ジャンプでやっている『アオのハコ』とか。いろんなラブが……。

(岩井勇気)わかっていただけたでしょうかね? 皆さんに。岩井が本当、高校の時にすごかったって。

(澤部佑)岩井とは、その点だよな。俺と交われない……。

(岩井勇気)たしかにな。高校で確実な分岐点があったことがな(笑)。

(澤部佑)分岐点がな(笑)。じゃあ、アフタートークで。

(岩井勇気)アフタートークで話すわ。

アフタートーク『最高の宿、つかさや旅館』

<書き起こしおわり>

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