(宇多丸)『鬼滅の刃』はむしろアクション的に、アニメ的にバージョンアップというか。アニメ的に再解釈しているっていうか。
(宇内梨沙)アニメがすごい。アニメがより漫画を立体化させてくれたなって思って。
(宇多丸)むしろアクションとか、わかりやすくなっていたところもあったじゃないですか。で、おそらくはでも『SLAM DUNK』は元々のアクション表現がたぶん卓越しているものがあるだろうから。その読んだ感じっていうのを映像にトレースするとこうだ、みたいな。で、そこに勝算があるから……つまり、今のアニメ技術があるからそれができる。「自分がそのコマ割り、漫画という表現でしたアクション感を今ならアニメでできる」っていう勝算があるから、わざわざ井上雄彦さん自ら作ろうってことになったんだろうし。
だからやっぱり井上雄彦作品っていうことなんだろうなっていう。あの絵がそのまま動いてるしさ。っていうような、門外漢ですよ? 門の外から細い目で……ただでさえ細い目を細くしてね、こうやって見ている感じなんで、あれですけども。という話を早速ね、してしまったという。
(宇内梨沙)楽しみです。
(宇多丸)もうちょっとしたら、行くんですもんね?
(宇内梨沙)そうなんですよ。もう約束しちゃってるんで。
(宇多丸)こいうのって、あれですよね。こうやって話題になっててさ。「行こう」って約束してたのに、先に行くわけにもいかないしさ(笑)。あと、1回ちょっとさ、誰かに試してほしいんだけども。そういう時にさ、行って嘘をつくっていうのをやってほしいんだよね(笑)。
(宇内梨沙)アハハハハハハハハッ! 初見ぶる?(笑)。
(宇多丸)初見ぶるの、ちょっとやってほしいなっていうのもありますけどね。はい。すいません。ちょっと一線を越えていたら、本当にお詫び申し上げます。でも、私は大変に素晴らしい作品だと思いましたという話を先にさせていただきました。この後はさらに、本当に中身を欠いた話をね……。
(宇内梨沙)アハハハハハハハハッ! 健康についてお話をしたいと思います(笑)。アフター!
(宇多丸)シックス!
(宇内・宇多丸)ジャンクション!
(中略)
番組で学んだ現代バスケの流れ
(宇多丸)あ、もうひとつ。あとさ、この番組もよくNBAの解説とかで来ていただくたとえば佐々木クリスさんとか大西玲央さんとかにいろいろとお話を伺っているのも面白さとかいう話を伺っているのも、役に立ったと思います。つまり、この『SLAM DUNK』の作品の時代と今のバスケって、戦術からルールも違うし。
(宇内梨沙)先日のそのお話、していただきましたもんね。NBAが変わりつつあるって。
(宇多丸)でも、それも踏まえて……僕はどっちかっていうとそれをクリスさんの本とかで読んで。その感じで、むしろバスケを今、知れているから。でも、その目で見ると、むしろこの『SLAM DUNK』で描かれているいろんなことの、なんていうか、先取り性というか。
(宇内梨沙)井上先生、やっぱりバスケがお好きで。そういうのはアップデートし続けているっていう。
(宇多丸)それはたぶん、もちろん作品の中に内在されているなにか、先進性なのかもしれないし。うん。これはちょっと危ない。とにかく、それがわかってたから、あるところで、「うん、うん、うーん! うん……」って。門の外よ? 門の外で大きい声でうなっているおじさんがいるから。「おお、おお! そうか、そうか! ですよね!」みたいな。あったんですね。
(宇内梨沙)だから、バスケも好きで……最新のNBAとかバスケも好きで、『SLAM DUNK』も好きな人からしたら、感動しちゃうんでしょうね。「ああ、ここをこうしたんだ」って。私、何も情報、入ってないですよ? でもなんとなくの推測で今、話していますけども。でも、たぶんそこらへんがこの大好評の……。
(宇多丸)門の外からのネタバレとか、一番よくないからね。
(宇内梨沙)でも、ちょうど今、本当にすごくワクワクするぐらいの。
(宇多丸)とにかく絵がすごいっす。本当に映像表現としてすごい。という風に思いましたね。いやー、よかった、よかった。
映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告
<書き起こしおわり>