ゴスペラーズ黒沢薫さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さん、日比麻音子さんにスパイシーカレー魯珈を推薦していました。
(日比麻音子)今夜はスタジオからカルチャー情報を伝えていただきます。
(宇多丸)ということでいま、この第六スタジオにはハードコアカレーシンガーことゴスペラーズ黒沢薫さんにいらっしゃっていただいております。ありがとうございます。
(黒沢薫)ありがとうございます。こんばんは。
(宇多丸)いらっしゃいませー。ゴスペラーズのね、全編番組ジャックデーということで。まあ黒ぽんと言えばやはりハードコアカレーシンガーということで。
(黒沢薫)フフフ、名付け親ですからね。
(宇多丸)まあまあ。いつもカレーを指南していただいておりますが。まあ実は今日の8時台のモニター特集も僕が某銀座のデリーでね、食事をしているところに黒ぽんが「近くにいるから行くよ」って。で、そこで雑談をしていて。
(黒沢薫)そこで決まった企画っちゃあ企画なんですよね。
(日比麻音子)デリーで生まれた企画なんですね。へー!
(黒沢薫)ちょっとそんなことより、宇多丸さん。カレー好きを自称しておきながら、なんでスパイシーカレー魯珈のカレーを食べてないんすか!
(宇多丸)ああー。僕、カレー好きですけど割とね、ご存知の通り保守的なんですよ。新規の店をそんなにガンガン開拓するっていうのはしなくて。スパイシーカレー魯珈……どういう字を書くの?
(黒沢薫)魯肉飯の「魯」にカレーの漢字文字の「珈」。新大久保にあるスパイシーカレー魯珈。いま、すごい人気なんです。
(宇多丸)どのぐらい人気なんですか?
(黒沢薫)1時間半待ちぐらいなんですよ。ランチとか。
(宇多丸)カレー屋としては異例じゃないですか?
(黒沢薫)最近カレー、また来ているんですけど。
(宇多丸)うんうん。なんかちょっと並ぶところが増えてきた気がするけど、でも1時間って……。
(黒沢薫)それにしてもいま、ここが一番人気ですね。
(宇多丸)これはどういう方向のカレーなんでしょうか?
(黒沢薫)これはミクスチャーなカレーなんですね。魯肉飯とカレーの組み合わせっていう。
(宇多丸)魯肉飯とカレーの組み合わせ?
(黒沢薫)魯肉飯っていうのは台湾の屋台ご飯ですよ。甘辛く煮た豚肉が乗っている。それとカレーを組み合わせて、最終的にはあいがけにして食べるという。
(日比麻音子)ああ、美味しそう!
(黒沢薫)これは美味いですよ。
(宇多丸)で、今日は実はスタジオで食べれるように配慮していただいたという。
(黒沢薫)特別にちょっとテイクアウトしていただきまして。
(宇多丸)じゃあ、カレー入りまーす!
(黒沢薫)すいません。スパイシーな匂いが充満してしまいますけども。どうぞどうぞ。これ、上に乗っているのがラムのカレー。
(宇多丸)ああ、いい匂い。超美味しそう!
魯肉飯+南インドカレー
(黒沢薫)これ、女店主の店なんですけど。元ダンサーの女店主で。で、最初は魯肉飯の店でバイトをしていて。その後、非常に名店のエリックサウスという南インドカレーの名店で修行して、満を持して新大久保にカレーの店を出したという。この下の魯肉飯だけ食べたら魯肉飯として普通に食べられる。
(宇多丸)たしかに。テイクアウトでカップが2段になっていて、ルウのところをどけると魯肉飯が出てきます。
(黒沢薫)出てきます。
(日比麻音子)すごい。魯肉飯、だってこれ高菜とかレタスですかね? いろいろと乗っていますね。
(宇多丸)これだけでも十分に美味しそうですけども。
(黒沢薫)これだけ食べても台湾メシとして美味いんですけど、これにあえて南インドのスパイシーなカレーをかけて食わせるっていうね。
(宇多丸)スープ状のラムカレー。見た目は赤い感じですね。
(黒沢薫)そうですね。ちょっとまず別々に食べてみてください。
(宇多丸)これ、メニュー名はあるんですか?
(黒沢薫)これはろかプレートっていう。実際はプレート状になっているんです。
(宇多丸)これ、食べる順はどうやって?
(黒沢薫)まず一口ずつ。下の魯肉飯も食べて味わってみてください。まあ、すごくよくできた美味しい魯肉飯です。
(宇多丸)うん。魯肉飯、ウマッ!
(日比麻音子)魯肉飯もお肉のちょうどいい甘みとしょっぱさが。
(黒沢薫)この甘みがポイントになります。今度はラムカレーを食べてください。
(日比麻音子)ラムカレーだけをいただきます。サラッとしたスープです。
(宇多丸)非常にサラサラな中にもすごく濃厚な味がしっかりついた。
(黒沢薫)でもこれ、あんまり甘みがないはずなんですよ。スパイスがかなり効いてますね。今度はそれをかけて。で、混ぜて食べる。
(宇多丸)ぶっかけて。で、食べる前にいつもね、黒沢さんにはカレーの味を音楽で表現していただいている。曲にたとえればどうか?っていうね。その曲を聞きながら食べるということをしております。
(黒沢薫)そんな鬼振り、あるのか?っていうね。
(宇多丸)まあ、音楽はカレーであるという理論のもとにやっておりますので。ちなみにこれ、かけて結構(ナイルレストラン風に)まじぇてまじぇてですか?
(黒沢薫)まじぇてまじぇての方がいいかもしれないです。雑に混ぜる感じで。
(宇多丸)じゃあ、こちらのろかプレート。これを曲にたとえると?
(黒沢薫)タキシード feat. ザップの『Shy』という曲になります。
Tuxedo with Zapp『Shy』
(宇多丸)これは、なぜ?
(黒沢薫)これはですね、ザップ。言わずとしれたファンクの名門グループ。その昔からある、しかも誰もが知っている。これはもう魯肉飯。で、このタキシードっていうのはファンクとかが好きな、でもDJと歌い手っていうめちゃくちゃいまな、そしてめちゃくちゃエッジの効いている……このエッジが効いている部分がラムカレーです。食べてみてください。
(日比麻音子)うん……あっ、ああーっ! この甘い魯肉飯のお肉とスパイシーなカレーのソース、めっちゃ合いますね!
(宇多丸)日比さん、まさにそれですね。甘さと辛さのバランスがめちゃめちゃいいですし。
(黒沢薫)これ、南インドのカレーだけだとこの甘みが出てこないんですよ。
(宇多丸)あと、いろんな味が元の魯肉飯に入っているから食べ進めるほどにいろんな違う表情が次から次へと出てきて。
(黒沢薫)このリズムトラックが多すぎな感じもタキシードをイメージさせませんか?
(宇多丸)うんうん。音数が多め。
(黒沢薫)で、通底するトークボックス、これが甘みですよ。甘さですよ。ファンクのね。
(宇多丸)めっちゃくちゃうめえ!
(日比麻音子)美味しい!
(黒沢薫)よっしゃよっしゃ! 今日も勝ったぞ、俺は!(笑)。
(宇多丸)スパイシーカレー魯珈、これは並んでも行きたい!
(日比麻音子)1時間半、並んでも行きたい。
(黒沢薫)じゃあ宇多丸さん、今度一緒にスパイシーカレー魯珈、行きましょうよ!
(宇多丸)ああ、行こうぜ。並ぼうぜ!
(黒沢薫)俺、先に並んでおくから。一緒に行こう!
(中略)
(宇多丸)この前のカルチャー最新情報のコーナーで黒沢薫さんに新大久保のスパイシーカレー魯珈のカレーをいただいてめちゃめちゃ美味かったっていう。ちなみに私、この短時間に完食いたしました。
(日比麻音子)このたった2、3分でですよ。
(宇多丸)うますぎる! めちゃくちゃ美味い。全ての方向の音がしっかり鳴っているのに、焦点はぼやけてないし。いいミックスしてますね!
(日比麻音子)本当に魯肉飯のお肉とかシャキシャキのもやし、レタス、高菜。いろいろ入っているのに全部カレーのルウとマッチして。
(宇多丸)辛さとか低音部も出ているし、中音域も出ているし。甘みのちょっとピリッとしたのも出ているし。全ての音がいい音で鳴っていますね!
(日比麻音子)今日はね、特別に用意していただいたこのろかプレートは950円。ラムカレーをかけて我々いただいたんですけど、そのラムカレー注文の際にはプラス100円という。
(宇多丸)でもこれ、めちゃくちゃ安くない?
(日比麻音子)安い! だって1050円ですよ。
(宇多丸)いやー、これはまた混んじゃうね。1時間半待ちが2時間待ちになったらみなさん、すいませんね。
(日比麻音子)でも並ぶ価値ありという。
(宇多丸)本当に本当に最高でした!
<書き起こしおわり>