R-指定 Japidiot『マッハ』を語る

R-指定 Japidiot『マッハ』を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

R-指定さんが2022年11月28日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中でJapidiot『マッハ』を紹介していました。

(R-指定)じゃあ、曲に行かせてもらいます。ちょっと、1週ぐらいタイミング的にはずれちゃったんやけど。ほんまはもっと早く紹介したかったんやけど。松永さんも聞いたけど、Japidiotっていうクルー。我々の仲間のね。

(DJ松永)俺とタメの。

(R-指定)そうそう。全員、松永さんと同い年。90年生まれのメンバーで構成されてる梅田サイファーの中にいる、テークエム、Osca、teppei、tella、そしてHATCH。この5人のJapidiotというグループのね、新譜『SPECIAL GREETING』が出ましたんで。そのアルバムから1曲『マッハ』っていうやつをお届けしたいんですけど。

これはですね、どんなグループかというと4MCと1デザイナーというかね。1人、HATCHさんはデザインもやったり。たまにラップもするんですけど。チームのジャケを書いたり。で、今回は楽曲のテーマを出したりとかもして。いろんな形でみんなでやってんねんけど。この4MCなんですけど、4人のね、声のバランスやったり、ラップのスタイルのバランスっていうのがものすごい、しっかり役割が全員、わかれていて。

で、今回は梅田のCosaquさんって人がね、全編トラック。ビートをやったんですけど。そことの相性もばっちりで。ジャピはね、なんかやっぱりクルーでラップを……キャッチーかつ、上手いラップっていうのは結構、俺らはそういうのに慣れ親しんできたけど。やっぱり新しい時代のそういうメンバーなんかなって俺は結構ジャピに関しては思ったりするのが、キャッチーやし、みんな各々キャラ立ちの4本マイクやし。で、テーマとかもね、面白かったりするんですよね。

今日、かけたい『マッハ』ってやつはこれ、テークさんが本人からテーマを聞いたんですけど。昔、蒸気機関車になる時に、みんな結構嘆いたらしくて。「旅の醍醐味って、ゆっくり歩きながら景色を見たり、その場その場で立ち止まる。それこそが旅でしょう? 蒸気機関車でパーン!って通り過ぎて、旅が早くなると、その醍醐味がなくなっちゃうじゃないか」って嘆いていた。だけど、今ではそれが旅の主流になっていて。過ぎ去りながらも、でも景色も見れるようになってるじゃないですか。

それで今、俺たちは何に嘆いてるか? それは情報の流れが早すぎることに嘆いている。だけど、またそれも今後、スタンダードになっていくだろうし。ただ、俺たちは別にそこに達観した目線でいるというよりかは、ちょっとその嘆いてる渦中にもいるし。どうなっていくんやろうね、今のこの全ての情報のスピードが早いっていうのは。それはあの蒸気機関車の時、みんなが嘆いたように後のスタンダードになってしまうのか? それとも、その早さに俺たちは飲み込まれていくのか? どうなのか? みたいなところから始まったテーマらしくて。

(DJ松永)そうなんだ。

(R-指定)で、この『マッハ』っていうテーマから各々がその音楽の末スピードアップぶり。tellaさんのリリックやったら「廃棄される円盤の上をぐるぐる回って」っていう。そのCDすらももはや……みたいな感じになっていくところを語ってたりとか。あとはテークさんとかはそれこそ、「電脳空間はものすごいサイクルで」みたいなリリックがあったり。「去年は80’sで今年はY2k 小さくなる渦の中心へ俺は行くぜ」みたいなリリックがあったりとか。だからそういう、いろんな四者四様の『マッハ』があるんですけども。

もちろんビートの疾走感やったり、テークのフックも素晴らしくて。で、4人のラップの色もパキッとわかれてる。これはかなりジャピを象徴するような楽曲なのかなと。で、途中でスーパーCosaquタイムという、すごいいけてる展開をする場所があるんすけど。そこをteppeiさんが乗りこなしてたりとか。この4人のラップの感じ……聞いたことないバランスなんすでよね。だから今までの4MC物、クルー物でキャッチーで、かつスキルフルなグループって中でもやっぱり類を見ないタイプのグループなのかな?っていうのは思いますね。

で、この『マッハ』が一番、その聞いたことない、かついけてるし、ポップなバランスになってるのかなってことで、この曲を紹介させていただきます。

Japidiot『マッハ』

(R-指定)というね、『マッハ』という楽曲で。

(DJ松永)いいですねー。

(R-指定)いいですね。この曲だけじゃなくて、このアルバム、全体的にジャピの魅力がガッツリ味わえるアルバムとなってますね。『SPECIAL GREETING』とかも自分たちをサンリオとか、いろんなキャラクターにたとえたりっていう、そのテーマの時点で面白いんですけど。そんぐらい、要はキャラ立ちなラップ集団であるわけで。

(DJ松永)たしかに。全員全く違うもんね。声も。

(R-指定)で、俺たちが学生の頃に聞いてた低い声、高い子、真ん中の声がいるグループってやっぱり憧れるじゃないですか。それのね、理想形なわけですよ。

(DJ松永)たしかにバランスいいよね。全員違うからね。見事に。

(R-指定)ねえ。見事に違う。ぜひちょっとその全員の魅力が溢れている『SPECIAL GREETING』、皆さん聞いてください。

Japidiot『SPECIAL GREETING』

<書き起こしおわり>

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