佐久間宣行さんが2022年11月16日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で大晦日の年越し特番についてトーク。『笑ってはいけない』一強時代、その裏でお笑い番組や芸人番組ができない理由などについて話していました。
(佐久間宣行)で、今年は鬼ごっこブームで。大晦日の番組のトレンドの移り変わりなんですけど。2000年代は格闘技なんですよね。『PRIDE』とか、そういうことになるのかな? 猪木さんがやっていたやつ……『INOKI BOM-BA-YE』。『INOKI BOM-BA-YE』対『PRIDE』とかでしょう?
あと大晦日……格闘技は覚えてるんだよ。格闘技を覚えてるんだけど。岡村さんの無茶する年越し企画って数年、やってた気がすんだよな。『ぐるナイ』。火の輪くぐりとか。あれ、コントなのかな?って思ったら、最終的にちゃんとやるやつ。あれ、『ぐるナイ』だよね。で、それをやらなくなって『笑ってはいけない』になったんだよな。
『笑ってはいけない』の変遷
(佐久間宣行)『笑ってはいけない』、どういう進化の仕方をしていったんだろう? わかんないけど。最初『ガキ』のスペシャルだよね。『笑ってはいけない』じゃなくて、24時間鬼ごっことか、そういうのをやってて。で、その後、ビビらせるやつになって。ああ、そうだ。罰ゲームが膨らんでいったんだ。そう考えたら、すげえな。やっぱり『ガキ』の企画の進化って。
で、どこかで誰かが「6時間半、やろう」って言ったってことでしょう? それで年越しになったってことか。俺、でも2000年代の格闘技から岡村さんが無茶していたあたりまでの記憶、ないんだよね。ADだったから。テレ東って演歌特番をずっと4時間ぐらいやってるのよ。テレ東って。『年忘れにっぽんの歌』って。それでスタッフをやんなきゃいけないんだけど。コマ劇場でやってるんだけどさ。
で、俺はもう徳光和夫さん担当だったから。演歌のその誰でどこに立つかっていうのを全部、覚えなきゃいけなくて。2日前ぐらいからずっと(笑)。そういうのをやっていたから、それを覚えて疲れ果てて、もう本当にコマ劇で寝てる年越しっていうのをやってたから。だから2000年代のその記憶は薄くしかないんだけど。
2010年代の年越しってなんなんだろうな? なんか一時期、3時間ぐらいかけて運勢ランキングみたいなのをやってるっていう。正直本当に、うーん。俺も「あんまり面白くねえな」と思いながら見てたけど。ただ運勢だけやってる番組とか、あったよね? みんな、もう『ガキ』が一強で、もう勝てないから。で、格闘技もいろいろあってできなくなって。模索していて。で、本当に強い企画を当てると『ガキ』に負けちゃうっていうことで、それは結局みんな、正月に回すから。
だから結局やれないっていう。あとテレビ界でね、1個あるのは『ガキの使い』の『笑っていはいけない』があまりにもオールスターで。だからそのタレントさん、裏かぶりで出せないっていうのもあるんだよ。これ、結構。みんな、芸人とかも出たいじゃん? で、芸人がブワーッと出ちゃうから、その裏で芸人番組をあんまりやれないっていう。
芸人たちの裏かぶり問題
(佐久間宣行)それもあって、お笑いとかバラエティ番組ってできないんだよね。あんだけ大型のお笑い特番があると。で、日テレは今年、結局『ガキの使い』をやらないから、7時間半のお笑い番組をやるんでしょう? 『笑って年越し!世代対決 昭和芸人 vs 平成・令和芸人』っていう。それって俺、わかんないんだけど。そんなきれいに分けられるの? 錦鯉ってどうなの? 令和に売れたけど、昭和芸人なんじゃないの?(笑)。
で、この間、錦鯉と仕事したんだけど。もう本当、もうちょっとじゃん? M-1で新しいチャンピオンが出るまで。だから本当に「あとちょっと頑張ったら休める」っていう空気を存分に漂わせて、もう錦鯉、力尽きる寸前だったよ(笑)。「去年のマヂカルラブリーもこんな感じだったな」と思った。本当に疲れ果ててギリギリで。「早くM-1の新しいチャンピオンが決まって、これを渡したい」っていう気持ち。錦鯉もそれぐらいの感じだったな。
だから今のM-1の人たちってみんな、そういう気持ちやってるんだろうね。昨日、今日で準々決勝とかだから、そろそろ本当に見えてくるね。
(中略)
(佐久間宣行)続いてのメールです。「日テレの年越しといえば、『ぐるナイ』の年越しで岡村さんが長いふんどしに火をつけて冷たい水まで全力疾走する、ふんどしファイヤーが大好きでした」。あったわー! 覚えている人は、覚えてるねー! やっぱリスナーからこういうの、送ってきてくれるね! うわっ、あったわ、ふんどしファイヤー! 走るんだな、火をつけて。危ねえなー! 岡村さんって、やっぱりすげえな(笑)。テレビの「これ、あったな」って話をするの、楽しいんだよな(笑)。
<書き起こしおわり>