ハライチ岩井 伊集院光と『さかなのこ』『チェンソーマン』の話をした話

ハライチ岩井 伊集院光と『さかなのこ』『チェンソーマン』の話をした話 ハライチのターン

ハライチ岩井さんが2022年11月10日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で伊集院光さんからすすめられて映画『さかなのこ』を見た話を紹介。さらに伊集院さんにおすすめアニメとして『チェンソーマン』などを紹介した話をしていました。

(岩井勇気)半月前ぐらいなんですけども。ここのTBSラジオに来た時に……あれはボートレース番組の『ダイナミックなターン!』かなんかの収録に来た時で。で、そしたら同じ時間に伊集院さんが来てるってなって。この番組のプロデューサーの宮嵜さんから言われて、「じゃあ挨拶させてもらおう」ってなって、スタジオに挨拶に行かせてもらったんですよ。

その時に伊集院さんに「ああ、岩井くん。今、やってるおすすめのアニメ、ある?」みたいな感じのことを聞かれたのよ。で、前も伊集院さんにおすすめしたことがあったんだよ。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とかを。で、この時も聞かれて。ちょうど、その時が1クールの始まりだったの。で、アニメの1話が始まっていたり、始まっていなかったりっていう時だったの。で、パッとその時には出てこなかったんだよね。

(澤部佑)「これだ!」っていうのが見つかってない。

(岩井勇気)そしたら伊集院さんがそれを察したのか、話題を変える感じで「ああ、そういえばさ……『さかなのこ』っていう映画、見た?」って。

(澤部佑)ああ、あのさかなクンのね。

(岩井勇気)そう。さかなクンの生い立ちの話みたいな映画で。その映画を伊集院さんはTwitterで「すごくつまんないので見てください」みたいにリプライを何通かもらっていたんだって。でも、伊集院さん的に「『つまらない』って言われてつまらないことをたしかめに行くっていうのは違う」っていう風に言っていて。それは、ものすごくわかるじゃん?

(澤部佑)まあ、それはね。

(岩井勇気)「つまらない」ってわかっていて見に行くっていうのは、自分の「行きたい」っていう気持ちはどこに行ったの?っていう話になるし。ただ、ネタを作るために行ってるみたいになるし。「面白いと思って見に行ってつまらなかった」っていう話だったら別に笑えるし、面白いけど。「つまらないと思って見に行ってつまらなかった」っていう話は、なにもおかしいところ、ないじゃん? 別に。

(澤部佑)まあ、そうね。

(岩井勇気)「でも、何通か来てる中に「『さかなのこ』、すごい面白かったです」っていうのも来ていたから。その意見をもらえたから見に行く理由ができた」っていう話をしてて。で、「すごく暇な時。本当に何も見に行くものがない時でいいから、ちょっと見に行ってみて。岩井くんはどう思うのかな?」って言われたのね。

(澤部佑)伊集院さんから?

(岩井勇気)で、それは話の間を埋めるためにその場で言ってくれたのかもしれないけど。でも「これは見に行かないと」っていう話になるじゃない?

(澤部佑)まあ、そうね。

伊集院さんに言われたことで、見に行く理由ができた

(岩井勇気)で、俺はラジオのネタを作るために見に行くんじゃなくて、伊集院さんに言われたことで見に行く理由ができたなと思ったの。で、先週ですよ。空いた時間に行ってきたんです。『さかなのこ』。

(澤部佑)もう、終わりかけだよね?

(岩井勇気)もうね、あんまりやってないですね。だから1日1回とか。やってる映画館も少なくなっているけど。大森っていう場所の西友の中の映画館。

(澤部佑)ああ、大森の西友の中の映画館か。ああ、なんかあるな。

(岩井勇気)で、見たんだけど、これがまた大森の話なんだよ。びっくりしちゃった。見ている最中に。何も意図せずに行ったら、大森水族館っていうのが出てきて。「ここで見るのが一番正しいんだ。うわーっ!」ってなって。でも、本当に50人ぐらいの小さい映画館だよ。で、本当に見たことない正方形の箱に入ったキャラメルポップコーンを買ってね。「このサイズの、見たことないよ。ここだけのやつなんだろうな」って。

それを食べながら見ていたんですけども。だからその『さかなのこ』。さかなクンの生い立ちの話みたいな触れ込みだと思うんだけど。その主役が女優ののんさんで。のんさんが幼少期に魚好きのおじさんと出会って。元々、魚が好きだった子だったんだけど、それが加速していって、さかなクンになるみたいな感じなんだけど。でも、その幼少期の出会った魚好きのおじさん役をさかなクンがやっているの。

(澤部佑)ああ、さかなクンが出てくるんだ。

(岩井勇気)だから妙に世界がねじれてるというか。主人公はさかなクンのはずなのに、幼少期に出会うおじさんの役をさかなクンがやってるから、なんかグニャーンってなっていて。で、「のんは誰で、さかなクンは誰なのか?」っていう感じの錯覚に見ていると陥るっていうか。でも、なんか全部見た後で俺の解釈が二つぐらいあって。主人公ののんさんが演じてるのは俺、さかなクンじゃないんじゃないかと思って。だから別の魚好きの男子で。それを、俺たちの知ってるあのさかなクンが幼少期にいろいろその子に教えたことで魚好きの大人になっていく。でも、この主人公はあくまでさかなクンではないっていうのがひとつ。

で、もうひとつはさかなクンっていうのはその時代、その時代に1人だけいて。さかなクンっていうのが。魚好きな人があのハコフグの帽子を手に入れてさかなクンになるっていう(笑)。

(澤部佑)その称号を得られるっていう?(笑)。

(岩井勇気)なんか、そういうくだりがあるんだよ。おじさんがかぶっているハコフグの帽子を子供もらうもらうというか、手に入れるみたいなシーンがあるんだけど。

(澤部佑)継承みたいな?

(岩井勇気)で、いつしかまたその子が帽子を失って、次の時代のさかなクンが発生してくるっていう……(笑)。

(澤部佑)その描写はないでしょう?

(岩井勇気)でも、それを匂わせるみたいな描写もありそうな……そういう解釈で見ると、ありそうな感じなんだけども。さからさかなクン演じる魚好きのおじさんが最初はさかなクンだった人で。のんさん演じる主人公の男の子が次に発生したさかなクンなんじゃないか?っていう。だから今、俺たちがこの現実世界で認識しているさかなクンも、あれはもう何人目かのさかなクンなんじゃないか?っていう。

(澤部佑)そういう解釈もできた?

(岩井勇気)さかなクンってさ、老けてないじゃん? 全然。

(澤部佑)まあ、変わらないよね。

(岩井勇気)だからもう何人か、入れ替わってるじゃないか?って。あの、ソフトバンクの犬みたいに(笑)。

(澤部佑)さかなクンに似てる人がどんどん継承していって?

(岩井勇気)あれをかぶったら、あの顔になるっていう(笑)。

(澤部佑)とんでもない不思議な力が?

(岩井勇気)そうそう。で、それを見終わって……だから全然、つまらなくなかったんだよ。で、見て。でも、あれを「面白かったな」って言えるほど、意図とかストーリーを理解できてないから。俺自体が。だからなんか、人に伝える評価っていうのは難しいわけ。「これ、すごい面白かった」とか「面白くなかった」とかも、難しいのよ。

(澤部佑)話が難しいの?

(岩井勇気)うーん……なんかね、不思議なの。だから結局。

(澤部佑)ああ、その世界観がまるごと?

人に伝える評価は難しい

(岩井勇気)「えっ、これは何を意図してたんだろう?」みたいなのが結局明らかになってないような気がしてきてさ。で、この感想を伊集院さんに伝えようと思って。それで先週の月曜日、19時ぐらいに俺、TBSラジオに行ったの。俺、宮嵜プロデューサーに連絡して「伊集院さん、来てますか?」って。で、月曜のね、それぐらいの時間から伊集院さんがいらっしゃるっていう話を聞いていたから。それで番組の準備をしてるところに会いに行かせてもらったの。

で、感想を言おうと思って。前室みたいなところに伊集院さんがいて。それで感想を言わせてもらって。伊集院さんの感想も面白くて。「なるほど! ああ、そういう解釈もあるんですね」みたいな感じだったわけ。で、ある程度その件について話させてもらって。そしたらその後で、俺はその前の週におすすめのアニメを聞かれて答えられなかったのがすごい嫌だったの。

(澤部佑)ああ、引っかかってたのね。

(岩井勇気)そう。だからその時にはもう始まったアニメ、全部見てたら。それで、考えていったんだよ。これを言おうって。

(澤部佑)お土産、持っていったのね。

(岩井勇気)ひとつは、『チェンソーマン』ね。『チェンソーマン』、見てます?

(澤部佑)『チェンソーマン』、見てない。漫画は見ているけど。

(岩井勇気)でも、伝わっているでしょ?

(澤部佑)ああ、なんかすごいんでしょう?

タイトルとURLをコピーしました