カンケ 後藤輝基マジ歌『ジェッタシー』制作を語る

カンケ 後藤輝基マジ歌『ジェッタシー』制作を語る SHOWROOM

カンケさんが2022年10月25日配信のSHOWROOM『豪の部屋』で自身の手掛けた後藤輝基さんのマジ歌『ジェッタシー』について話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)「マジ歌といえば『ジェッタシー』の制作秘話を教えてください」。

(カンケ)『ジェッタシー』は、そうですね。一番最初に……後藤さんはね、僕がずっと担当なんで。1回も人に任せてないかな? ずっとそうなんですよ。一番最初、僕1人だったんですよ。協力作家っていうか。芸人と一緒に全部……たとえば、作りきれない時とかに一緒に作ったりとか。

(吉田豪)まず、どういうことをやりたいか、みたいな話を聞いて。「じゃあ、わかりました」って感じでやるんですか?

(カンケ)芸人さんによるんですよ。たとえば一番最初って、100%人の力を借りずにたぶん弾き語りから。日村くんと劇団ひとりと、本当にギター1本でやってたから。その頃はなんにも手伝ってなくて。俺が手伝い始めたのは、たぶん3回目かそれぐらいからで。

そこでアレンジっていうのが初めて入ってきて。そこで芸人さんがどういうことをやりたいかっていうのをディレクターとみんなで相相談して。「じゃあ、こういう感じの曲だね」っつって。断片を書いて持ってくる人もいるし。「全部やって」っていう人もいるし。それは人ぞれぞれで。後藤さんはギターができるから。全然自分でも曲が作れるんだけど。

その最初のきっかけみたいなのは、なかなかちょっと思いつかないみたいで。テーマがだんだん決まってきたら、俺が「こういうのはどう?」とか、ギターのリフとか、ちょっとしたメロディーとか、ガーッとデモを作って。それで渡して。向こうも「じゃあ、ここをこういう風に」って戻してっていう。そういうやり取りで。共作感が強いですね。だから『ジェッタシー』が一番最初にそれだったんだけど。

(吉田豪)お好きなブランキー風味を。

「すごいのが来たな!」

(カンケ)そうそうそう。「ああ、すごいのが来たな!」って。しかも、本人は真剣だから。全然、打ち合わせの時も笑うとかないの。「カンケさん、これ、ちょっと聞いてください」とかっつって。ブランキーなんですよ。「ブランキー、好きな?」って。で、「また別の方向のやつとかも、なんかこういうのをやりたいとかって、ない?」「ああ、別の曲もあるんですけどね。これなんですけど」って。その別の曲もやっぱりブランキーなんだよね(笑)。

(吉田豪)フフフ(笑)。全部ブランキー(笑)。

(カンケ)「ああ、でもブランキー、いいね。ブランキーのファン。やっぱり好きなものを作ったらいいよ」って『ジェッタシー』を作って。その次、2年目。今度また別の曲。「じゃあ今度、他に何が好きなの? ブランキー以外で」「ちょっとこういう路線、いいかと思ってるんですよ。聞いてください」って。それもまたブランキーで(笑)。

(吉田豪)基本、ブランキーと長渕の人ですからね(笑)。

(カンケ)でも、マジ歌はなぜか長渕は出てこないんですよ。必ずブランキーで。よっぽど好きなんだなと思って。「他の引き出しないのかな?」っていうぐらい、ブランキーなんですよ。だから毎回、似た感じじゃないですか。でも、あれがもう彼の場合は色なので。だから『ジェッタシー』はよく、俺は結構ベタなメロディーっていうか。結構ベタなことをやらしちゃったかなと思ったけど。マジ歌的にはたぶんそれが良かったかなって。アレンジもベタだし。もう、やっぱりブランキーってわかるし。

(吉田豪)元ネタへのリスペクトが全開ですからね。

(カンケ)俺がそもそも、そういうアーティストだったから。山下達郎さんが自分のラジオでかけてくれたぐらいだから。やっぱり本人に伝わるぐらい……「あれ、ベンジーとか聞いてないかな?」とか思ったりするわけですよ。

(吉田豪)もうわかりやすく「オマージュです」っていうことですからね。

(カンケ)小室哲哉さんは聞いてくれたんだよ。TM NEWネットワークっていうので、勝手に新曲を作って発表するっていう。あれ、めちゃくちゃ時間かけて調べて。小室さんサウンドを。

(吉田豪)だって、通ってないですもんね?

(カンケ)通ってないんだよ。

(吉田豪)ブランキーも通ってないだろうし。

使っていた機材調べからスタート

(カンケ)通ってない。だから機材を調べるとから始めて。「この音は……」って。機材調べから始めて。4、5曲作ったのかな? 小室さんからのねぎらいの……「作った方、お疲れ様です」っていう。だからベンジーさんも聞いていたら後藤さんも喜ぶんだけどなっていう。『ジェッタシー』は僕もすごい好きな曲です。

<書き起こしおわり>

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