(オークラ)だんだんそういう意識に変わってきて(笑)。なんか、そういう憧れからだんだん「仲間なんじゃないか?」みたいな気持ちがどんどん芽生えてきて。その時に佐久間さんのラジオに出て。「やりたいことないの?」って言われた時にちょうど、それがボロッと出ちゃって。で、出た瞬間にニッポン放送の方々が「やりましょう、やりましょう!」って急にバーッと来て。もう言った瞬間に。
(DJ松永)ハイエナが(笑)。
(オークラ)「やりましょう! ぜひやりましょう! 武道館、取れますよ!」って言われて(笑)。
(一同)フハハハハハハハハッ!
(オークラ)そういうのがあって。なんとなく昔から、そういうコントライブとカルチャーっていうのをかけ合わせたい。その中に「Creepy Nutsとやりたいな」って気持ちがどんどん芽生えていた時に……しかも、先ほども言ってましたけど。武道館でコントライブってもう、ほぼほぼないので。それはちょっとやってみたくて。それをやることによって、その「もう俺にはそういう熱いのがないのかな?」って思ってた最中、「あるじゃねえか!」ってなって(笑)。それで皆さんにお声をかけたらみんな、「ああ、はい……」みたいな感じで。一応、乗っかってくれたっていう(笑)。
(DJ松永)でも俺もオークラさんの自伝を読んでいるから。オークラさんの原体験が何なのかを知ってるから。実はオファーがかかった時に「ということは、あれをやりたいんだな?」っていうところが理解できて。しかもめっちゃ、オークラさんの中のその根本的な、根源的なもの。本当にやりたいやつに当てはまるのが俺らだったっていうのは、むちゃくちゃ嬉しかったんですよ。マジで。
(オークラ)それは本当に、まあ前から思ってたんですけど。武道館のライブを見た時に、ただただラップのコンサートとは違うエンタメを感じたんですよね。僕、癖で。違うジャンルのものを見ていても、「これ、コントにするんだったらここをこうした方がいいんじゃないか?」とか、そういう目線で見ちゃう時があって。その時に「この人たちのショーはすごいな」って思って。
(DJ松永)嬉しい!
(R-指定)でもお前、武道館ずっと泣いてただけじゃん?
(オークラ)号泣したっていうね。有名な話ね。
DJ松永・武道館号泣事件
(R-指定)こいつ、号泣してて。全然しゃべってくれへんかったもんな。俺と(笑)。
(オークラ)俺が見に行った時も開始20分ぐらいから号泣し始めて(笑)。
(飯塚悟志)それはどういう思いの号泣なの?
(DJ松永)なんか、今までの道のりを思い出したらツーッて……(笑)。
(R-指定)だからほんまにさっきのオークラさんの言ってくださったストーリーを……でもこいつ、その武道館の直前とか、「いや、別に感慨とかあんまないっすけどね。まあ、いつも通りのライブと変わらないっす」とか言ってたのに、一緒にステージに上がって2曲ぐらいやって横見たらボロボロになってるから(笑)。
(一同)フハハハハハハハハッ!
(DJ松永)もう本当、わかんない。
(飯塚悟志)ああ、本当に強かったわけじゃなくて? 本当に何もなかったの?
(DJ松永)本当にピンと来てなかったんです。ずっと家から密着とかついてて。その時、『情熱大陸』もついてたんですけど。いろんな質問されるんですけど。「いや、別に普通で。そんなに変わらなくて。そんないろいろ、意気込みとか聞かれても困るんですよね」みたいな。
(飯塚悟志)それが、始まったら?
(DJ松永)めっちゃ涙が出てきちゃって……。
(飯塚悟志)えっ、なんで? なんで?
(DJ松永)めちゃくちゃ恥ずかしい!
(飯塚悟志)急にこみ上げたっていうこと?
(DJ松永)急にこみ上げて。「この曲、作った時……グスッ……この曲を一緒に……ううっ……」とかって(笑)。
(オークラ)俺が見に行ったには2日目だったの。で、2日目の開始20分で泣くから。「これ、昨日はどうだったんだろう?」って感じで。もう免疫ができてるんじゃないかな?って思っていたんだけども。
(飯塚悟志)初日は?
(DJ松永)初日も号泣して。
(R-指定)初日はね、2曲目から泣いてました(笑)。
(飯塚悟志)2日目は?
(R-指定)開始20分で泣いてました(笑)。
(角田晃広)2日目でもいけるもんなんだね。
(DJ松永)びっくりして。俺も「1日目に出しきったから、2日目はないだろう」って開始前には言っていたんですけど。
(R-指定)だって初日とか、やっぱりいっぱい関係者の人が来てくれるじゃないですか。で、ご挨拶が終わった後、終演後の挨拶とか俺らがするんですけど。なんかたぶんこういうライブで始てやと思うんすけど。俺が皆さんに挨拶するところに行って。松永さんが全然楽屋が出てこないから。ほんならマネージャーがバーッて走ってきて。「もう松永くん、泣いて立てないから。今日はRだけで挨拶、お願い」って。
(DJ松永)関係者の楽屋挨拶、できなくて。俺。立てなくて。
(R-指定)だから、危ないですよ。今回、やる時ももしかしたら……。
(飯塚悟志)えっ、コントライブ? コントライブで号泣!? 絶対にやめてね!
(DJ松永)飯塚さん、泣きますよ? そんなこと言っていると。
(飯塚悟志)俺が!?
(R-指定・松永)フハハハハハハハハッ!
(角田晃広)意外だわー。飯塚さんが泣いちゃったら(笑)。
(DJ松永)飯塚さん、強がってられるのはマジで今だけですからね。本当に。絶対に泣く(笑)。
(飯塚悟志)本当に? 全然ピンと来てないけど?
東京03・飯塚の号泣リスク
(R-指定)あっ、あっ! ピンと来てない! 危ない、危ない! ピンと来てないのは危ない!
(DJ松永)前の俺じゃん(笑)。
(角田晃広)そう言っていたんでしょう?(笑)。
(DJ松永)俺もね、昔はこうだったんですよ……(笑)。わかるわー、その気持ち。飯塚さんのその気持ち(笑)。
(飯塚悟志)俺、絶対に泣かないからね! なんにもピンと来てないからね!
(DJ松永)あーあ。あーあ……(笑)。
(飯塚悟志)ちょっと、お客さんがその目線で来ちゃうから(笑)。
(DJ松永)泣きながら突っ込みまくるっていう(笑)。
(飯塚悟志)泣きながら突っ込んだって、ウケねえだろ!
(一同)フハハハハハハハハッ!
(R-指定)これ、オークラさん的に武道館2デイズっていうのはこれ、最初から想定内だったんですか?
(オークラ)いや、「2デイズです」って言われた瞬間に「マジか?」と思いましたよ。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ! そうなんすか(笑)。
(オークラ)でも、どうせやるなら2デイズ。せっかく作ったのに1日しかやらないっていうのももったいないので。
(DJ松永)ちなみにどういう内容になるんですか?
(オークラ)これ、タイトルが先ほど言いましたが。『FROLIC A HOLIC』というものがそもそも東京03と違うカルチャーを融合するっていうコンセプトがあるんですが。その出来上がったものがコントライブではあるんですけど、コントライブを下敷きとした、まだ名前のないエンタメにしたいなっていうのがあって。
(DJ松永)おおー。
(オークラ)だから、まずそのもの自体、なんて括っていいのかがわからない。
(R-指定)それがタイトルにつながってくるわけですね。
(DJ松永)そういうことか。
(オークラ)だから東京03も『キングオブコント』を取って、そのまま王道の道に行きそうだったけど。今、テレビに出てなんとかするっていうのが芸人の王道の中で、東京03はコントライブだけに行ったっていうのがあるじゃないですか。だから東京03って芸人としてなにがゴールなんだろう?ってなった瞬間に、だから括れないものに向かっていってるっていうようなイメージが俺にはあるんですよ。だから、先がまだわからない。
(DJ松永)たしかに。先人、いないですもんね。
(オークラ)そうなんですよ。まあ、先ほど言っていたラーメンズはいましたけども。今、そのラーメンズが亡き後、どこに進んでるのか?っていう。で、そこのゴールがまだ括れてないなっていう。で、僕はCreepy Nutsにも同じようなニュアンスを感じたんですよ。2人とも、世界一になったり、日本一になったりとかして。ラップ界の王道を行くのかなと思いきや、そうでもなく。なんかまだ誰も行き着いてない、まだ見えてないゴールを目指してエンタメの中を進んでる感じがするんですよ。
(DJ松永)でもまさしく、マジでその通りだと思いますよ。
(オークラ)日本人って、ジャンルに括ってあげないとなかなか評価しづらいところがあるじゃないですか。でも、括れなくたってなにか、あるんだぞっていうものを作りたいなっていうのを今回、コンセプトとして。『なんと括っていいか、まだ分からない』っていうのを……。
(飯塚悟志)ああ、そんなちゃんとしたテーマがあったの? ああ、そう?
(オークラ)いや、ちゃんとしてないと武道館に失礼でしょう?
(一同)フハハハハハハハハッ!
(オークラ)というコンセプトで、特にこの2組が合うんじゃないかなと。
(DJ松永)でも本当に言われてはっとするよね。たしかにそうだよね。
(R-指定)ほんまにその通りやな。