鈴木もぐら パチンコ屋で一緒に打ったもぐらファンの青年を語る

鈴木もぐら パチンコ屋で一緒に打ったもぐらファンの青年を語る 空気階段の踊り場

空気階段の鈴木もぐらさんが2022年8月8日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中でパチンコ屋で「ファンです」と声をかけてきた青年との交流を紹介。隣同士で一緒に打った際に起きた出来事を話していました。

(鈴木もぐら)夕刊フジの取材でですね、私先日、スロット打ちまして。

(水川かたまり)毎回その大義名分をお前、かざしてるな。パチンコ、パチスロを打つ時の……。

(鈴木もぐら)いや、違う、違う。メール来ているから、わかるでしょう?

(水川かたまり)まあ、「夕刊フジ締切日」っていうのはマネージャーからメールによく書いてありますけど。なんか聞いたら、5行ぐらいらしいじゃん。コラムっつっても。

(鈴木もぐら)えっ、なに? バカにしてんの? 5行を。

(水川かたまり)いや、絶対に多いんだもん。取材が(笑)。取材のために打ちに行くっていうのが(笑)。

(鈴木もぐら)いや、短歌とか5行で1000年ぐらい伝えられてる歌とかあんのよ。この日本では。

(水川かたまり)短歌と夕刊フジのあなたのコラムを並べないでよ(笑)。タイトル、なんなの?

(鈴木もぐら)夕刊フジパチンココラム。俺だけじゃないのよ。夕刊フジって。パチンコリレーコラム。だからいろんな方々が書いてて。週ごとに変えるってやつなんだけど。それで行きまして。で、スロットを打っていたの。沖ドキっていう俺が好きなさ、液晶とかなんにもなくて。大きいハイビスカスがついてて。レバーを叩いた瞬間にそれが光ったら当たり。光らなかったら外れというものすごい、見た目はシンプル。中身はちょっと複雑な……ここでは説明しないですけど。すごい複雑なスロットがあって。で、俺はそれを好きだから、打っていたの。

(鈴木もぐら)そしたらさ、ポンポンッて方を叩かれて。パッと見たら、30歳ぐらいのね若い男の人。ハットかぶってて、マスクしてて。誰に似てるかな? なんだろうな……トットの多田さんにすごい似てるんだけど。

(水川かたまり)トットの多田さんに?(笑)。我々先輩のスラーッとしてて。すごく紳士然としている……。

(鈴木もぐら)そんな方が立っていまして。「はい?」って言ったら「もぐらさん! もぐらさんっすよね? 僕、ファンなんですよ、もぐらさん! いやー、お会いできて嬉しいです。こんな……まさかパチンコ屋さんで会えるなんて思っていなかったです。ありがとうございます!」みたいな。めちゃくちゃいい人なんだよ。「ファンです」とか言ってくれて。で、「嬉しいな」って思って。「いやー、ありがとうございます」「もぐらさん、もしよろしければこちら、隣で打たしていただいてもいいですか?」「ああ、全然。いいですよ」っつって。それで「じゃあ、一緒に打ちましょうか」って打っていたわけ。でも別に、なんていうの? カメラとかも回ったりとかしないし。取材っつっても……。

(水川かたまり)あなた、プライベートで行っているだけでしょう?

(鈴木もぐら)いや、プライベートっていうわけじゃないんだけども。でも、どうだったかっていうのをちょっとメモるぐらいだから、普通に黙って打っているわけですよ。そしたらその横の人がさ、「いやー、もぐらさん、当たらないですねー! さすがです!」って言ってて。「ああ、そうっすね。本当に全然当たらなくてすいません。本当に。いやー、ちょっとね、皆さんぐらいの引きがあればね……」とか言ってて。「いやー、でも頑張りましょう。絶対今日は勝てますよ!」みたいな。「ああ、いい人だな」と思って。

で、やっていたらさ、俺が1万ぐらいなくなった時に、その人が当たったの。パッて当たって。「ああ、おめでとうございます」って言って。そしたらその人が「いやー、お先にすいません。いやー、僕はいつもね、本当にもぐらさんよりも引きが弱いぐらいなんですけども。今日はなんか、先に光っちゃったな。ありがとうございます。すいません」「いや、全然、全然。おめでとうございます」って。それで普通に打っていて。で、2万とかなくなったぐらいかな? その人が「いやー、それにしてももぐらさん、全然光りませんね。引き、弱えーっ! いや、嬉しいです!」って。

(水川かたまり)煽るなー(笑)。

(鈴木もぐら)で、俺はさ、もう最初に肩を叩かれた時と状況、変わってるわけ。

(水川かたまり)もう2万、失っているしね。

最初に声をかけられた時とは状況が違う

(鈴木もぐら)その時の俺はまだ、余裕は全然ありましたよ。まだお金2000円とか3000円ぐらいの時ですから。で、「ありがとうございます」っていう感じで。「いい人だな」って思っていたけど。でも2万、なくなってると俺、小遣い制で。本当にてんてこ舞いだから。

(水川かたまり)2万? 俺、今月結構貸しましたけど?(笑)。俺、たぶん12万ぐらい貸しましたよ?(笑)。

(鈴木もぐら)いやいや、違う、違う。それは貸したとかじゃなくて……。

(水川かたまり)この間、だから劇場の楽屋で俺がもぐらに隅の方で金を渡してたら、奥の方からゆにばーすの川瀬さんが「まだそんなこと、してるのか!」って(笑)。

(鈴木もぐら)まあ、怒られたけどね。川瀬さんにね(笑)。いや、それは違う。いろいろあって。交通費とか、いろいろあるやつだから。で、だからもう状況が違うわけよ。2万、なくなっていて。そしたら、ちょっと腹から立ってきたじゃないけど。「いい人なんだけど、なんかちょっとムカつくな」と思ったの。だってさ、俺はお金、なくなってるからね。キツくなってきてて。で、ちょっとタバコ吸いに行ったの。1回、ちょっと落ち着いて一服しようと思って。なんか、そのイライラしてるのが台に伝わったらいけないなって。

(水川かたまり)知らないですよ(笑)。

(鈴木もぐら)いや、台ってそういうのが伝わるから。レバーの叩き方とかで。

(水川かたまり)そんなトーンでしゃべられても……(笑)。

(鈴木もぐら)それで行ったら、その人が「あれ? もぐらさん、タバコっすか? いやー、流れ、変えるんですね。さすがです!」「あ、ありがとうございます……」って。で、タバコを吸って。一服しているうちに「でも、すげえ好きでいてくれるんだな」っていうのはめちゃめちゃ伝わってきて。それはわかっているから。やっぱり優しい人だし、すごい楽しんでくれてるし。いい人だなと思って。その一服でリセットできたんですよ。で、また座って打とうとしたら「さあ、流れが変わって第1打目です。どうでしょうか?」って……。

「いや、そうですね……」って。俺からしたらその、打とうとした時に「流れが変わって1打目です」って言われたことによって、本来打つはずだった1打目とはずれてるから。そこでもう1個、流れが変わってるんだけど。「流れ変わって1打目です。どうでしょうか?」「まあ、これで光っちゃったりして……そういうの、あるんじゃないですか?」とか言いながら俺、レバーを叩いたらさ、まあ、外れたわけ。光らなくて。そしたらその人が「いやー! やっぱりタバコ行っても引き、弱いなー! これ、悪いタバコだったんじゃないっすかね、もぐらさん!」「ああ、そうですね……まあ、悪かったかもしんないっすね」って。

もうちょっと、お金がなくなってきたからイライラしてきて。それでもう3万ぐらい突っ込んでも全然出なくて。横でその人は連チャンしだして。すごい出始めて。「いやー、すんません。なんか、あれっすね。僕、本当に普段、出ないんですけど。もぐらさんを見て、引きが弱くて勇気とか、もらっているんですけど。なんかあの、すいません。もぐらさんの引きを吸い取っちゃってるみたいで」みたいな。で、俺も実際に金、なくなってるから。本当に金を吸い取られてる気分になってきて。めちゃくちゃイライラしてきちゃって。「こいつ、早くどこか行かないかな?」って(笑)。

そうなっていたんだけども。でも、その台ってもう連チャンしたら、その後は打たない方がいいっていうか。連チャンしたら、もうそこで終わりにした方がいいような台だから。案の定、その連チャンが終わったら「すいません。じゃあ、僕はここで失礼します」っていう感じでその人、席を立ったの。「ありがとうございました。これからも応援、お願いします」「もちろん! 当たり前じゃないですか。絶対に応援しますよ! じゃあ、最後にちょっと写真、撮ってもらっていいですか?」「じゃあ、撮りましょうか」「もぐらさん、もっと笑ってくださいよ!」「ああ、そうですね……」って。俺、もう3、4万なくなっているから。それで笑顔を作ってさ(笑)。

(水川かたまり)笑えるような心境じゃないけど(笑)。

(鈴木もぐら)「じゃあ、行きますよー。はい。最高の負け、ありがとうございまーす!(カシャッ)」とかなって(笑)。撮ってさ。それでどこか行っちゃってさ。だから本当に、久しぶりにこの優しくてむかつく人、いたんだよ(笑)。

(水川かたまり)時々いる、優しくていい人なんだけど、むかつく人(笑)。

優しくていい人なんだけど、むかつく人

(鈴木もぐら)悪気、ないんだよ。本当にいい人なの。本当に俺のことを応援してくれて。俺もそれはすごい伝わって。ありがたいっていうのもあるんだけど。ありがたいんだけど、むかつくっていう(笑)。

(水川かたまり)きっと『くずパチ』とかめちゃくちゃ見てくれてるんですよ。

(鈴木もぐら)絶対そうなのよ。そこで出てきたのとか……「流れ、変えるんですね」っていうのも『くずパチ』でいっていることだから。それも言ってくれて。でも、久々にね、そういう人に会ったなと思って。まあ、できればね、勝ってる時はいいんですけど。負けてる時はね、私も人間ですから。ちょっとね、「なんだ、こいつ?」って思っちゃうかもしれないんで。できれば、「こいつ、負けてるな」という時はそっとしておいていただけるとありがたいです。それ以外は全然いいんですけど。何かで負けてる時だけちょっとね、僕もへこんでる時があるんで。よろしくお願いいたします。

<書き起こしおわり>

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