星野源 飲食店でのテイクアウト注文時に驚いた店員の一言を語る

星野源 飲食店でのテイクアウト注文時に驚いた店員の一言を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年6月28日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で電話でテイクアウトの注文をした際の模様を紹介。星野さんが驚いた店員さんの一言を紹介していました。

(星野源)どうも、こんばんは。星野源です。この間ね、仕事がちょっと早く終わって。お昼すぎぐらいだったの。で、なんか食べて帰ろうかなと思いつつ、「あっ、そういえば……」と思って。ちょっと気になっていたご飯屋さんがあって。調べてみたらテイクアウトをやっている。で、「テイクアウトしよう。持ち帰ろって、家で食べよう」って思って。それで「あっ、そうだ。テイクアウトって先に電話しておくと作っておいてくれたりするから。その移動しているうちに電話をしておいて、着いたぐらいで出来上がれば、それをすぐ受け取って帰れたらいいな」なんて思って。それで電話したんですよね。

で、「テイクアウト、今日やってますか?」「はい、やってます」「じゃあ、これとこれとこれ、お願いします」って食べ物を頼んで。「わかりました」ってなって。それで「あっ、飲み物も頼もう」と思って。で、飲み物とかってさ、別にテイクアウトだからそれはコンビニとかで買えば、まあいいんだけど。ふと、ちょっと「ああ、それは面倒くさいな。このまま頼んじゃった方が早いし楽だし、いいや」と思って。それで電話で「飲み物、頼んでいいですか? ええとこれと……」って言ったら「ああ、飲み物なんですけども、隣のコンビニで買った方が安いと思うんです」って言われて。

一瞬、あっけにとられる

(星野源)それでなんかね、すごい一瞬あっけにとられちゃって。「はっ」ってなって。「あ、ああっ、そうですよね」って言って。なんていうか、そういうご飯屋さんとかってやっぱりさ、いわゆる商売だからさ。飲み物って値段を高くするじゃない? で、それって当たり前だと思ってるし。でも、一緒にちょっと魔が差して「面倒くさいな」と思って。それで「一緒に頼んじゃおう」みたいな。なんかそこに、なんていうか、こちらの気持ちを思われたっていうか。

なんていうの? 俺のことを思って。「いや、たぶんそっちの方が安いっすよ」っていう感じで言ってくれたのが、なんかね、すごいなんかあっけにとられて。かつ、なんかちょっと嬉しくなっちゃって。「ああ、そうですよね。じゃあ、そうします」なんていう話をしたら……いわゆるUberとか、あるじゃん? 「Uberとかの宅配はドリンクやってるんです。でも、テイクアウトは近くにコンビニとかあるから。そもそもテイクアウトではドリンク、やってないんです」って言うんだよ。

それって、思ったのがその注文をした僕に対して、僕の気持ちをその場で思って。「こっちが安いと思いますよ」って言ったんじゃなくて、そもそもその店のポリシーとして「テイクアウトをするんだったら隣が安いですよ」っていうのがそもそもの店のポリシーだったわけ。だからその場で俺の気持ちを思われたっていうよりかは、その人っていうか、そこで働いてる店主なのかどうか、知らないけど。そのお店のなんていうか、ポリシーだったり、やり方みたいなのと、あと俺の気持ちを思うみたいなのを同時にその人はしたわけ。

それになんていうか、「ああ、こういうことを言える人になりたいな」と思ったんだよね。なんか、自分が儲からないのを「これはお客様のためだから、それを殺して言って、そのお客様をもてなす」とかっていうんじゃなくて。「こういうポリシーなんです」っていう。それと同時に、あとお客さんのことも結果的に思ってることになるみたいな。だから自分も満足するし、相手も「ああ、そうですよね」ってなるっていうか。でも、その宅配に関しては「きっと家から出て買うのが面倒くさいだろうから……」みたいな感じでやるみたいな。

なんかそこがすごく気持ち良かったですよね。そういうことを僕の職業に置き換えると何になるのか、ちょっとよくわかんないんだけども。そういうことを言えたら、楽しそうだなって思ったんだよね。なんか相手のことばっかり考えるんじゃなくて。自分のこととか、自分の一番気持ちいいことみたいなのを考えながら、それが結果的に相手を考えることにもなるみたいな。なんか、それがすごい面白かったんで、今日ちょっと話したいなと思って、お話しました。

(中略)

「隣の方が安いですよの件」メール

(星野源)さあ、「隣の方が安いですよの件」って(笑)。これ、なんかさ、もうちょっとコーナーっぽいね(笑)。「隣の方が安いですよ」っていうコーナー(笑)。岡山県の方。「星野さん、私はクリーニング屋さんに毛布を持って行ったら、『隣のコインランドリーの方が安いよ』って言われました」(笑)。なにそれ? これ、気になるなー。その、コインランドリーがあったところにクリーニング屋さんを開いたのか、クリーニング屋さんがある横にコインランドリーを開いたのかがちょっと気になるなー。これ、結構ぶつかりますよね? 職種としては。

でも、それでも「隣の方が安いですよ」って、すごいね。「コインランドリーの方が安いことはわかっていたんですが……」。そうだよね(笑)。そりゃそうだ! そうだよね。それはわかってますよってことだよね。「分厚い毛布を洗ってしっかり乾かすのが面倒でクリーニング屋さんに持っていったのでびっくりして動揺したのですが、私も『そうですよね』と言って、結局隣のコインランドリーに行きました。『何も言わず自分のお店の儲けにすればいいのに』と思ったのですが、こちらのことを考えてくれるいいお店だなと思って、今でもそのお店を利用しています」。

ああ、なるほどね。たしかにね。いや、でもそうだね。これ、難しいところだね。毛布の分厚さにもよるなー。ねえ。めっちゃ分厚かったら、クリーニング屋さんの方がまだ楽かなとか思っちゃうかもね。でも、そんな薄めだったらたしかに、コインランドリーで洗って乾かしするのも全然、ふかふかになるよね。なるほど。面白いです。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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