AwichとR-指定『ラップスタア誕生』審査を語る

AwichとR-指定『ラップスタア誕生』審査を語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

AwichさんとR-指定さんが2022年6月13日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で『ラップスタア誕生』審査を振り返り。自然とできていった審査員たちの役割分担などを話していました。

(DJ松永)でもまず、『生業』というツーマンツアーでオファーさせていただいたじゃないですか。どう思いました? 急じゃないですか?

(Awich)いや、全然。

(R-指定)マジっすか?

(DJ松永)どう思いました?

(Awich)でも、Rさんと一緒に『ラップスタア』に出ていたし。

(R-指定)審査員、一緒やったし。

(Awich)すごい、いつも分析力がすごくて。解説がめちゃくちゃすごいんですよね。

(R-指定)ああ、『ラップスタア』の時ね。

(Awich)だから私の曲とかも分析してほしいとか。ライブとか見て分析してほしいとか、解説してほしいとか、そう思っていたんで。

(DJ松永)ああ、すごい(笑)。まず、分析力を買われて。

(R-指定)いや、でもたまたま『ラップスタア』の審査員の席順的に俺が一番最後にコメントすることが多くて。結構、みんながいろいろ言ってるから、そこにない部分とかを探しつつ。で、たまたま俺は元々そういう癖があるから。

(Awich)「癖」(笑)。

(DJ松永)解説癖が。

(R-指定)そういう風に分解してみて。「ああ、これすげえ!」ってなるから。それをバーン!って説明していて。

(DJ松永)でもAwichさんは結構別の角度でしゃべられてたっていうのはRさんから聞いていて。

(R-指定)俺はすごいそれが勉強になって。Awichさんは結構そのパフォーマンスとか立ち姿とか、それこそラップはみんな、超高評価やったやつを「こっちを見てほしい。目がこっちを見ていない」みたいに言っていて。でも、あれはマジでラッパーが全員、陥りがちっていうか。やっぱりどんだけ上手いラッパーでも……俺も昔とか、特にそうやったし。なんか、下向いたりとか。

(DJ松永)ああ、あるね! 完全にこうなってるラッパーね。下向いちゃって、閉じちゃってて。対客になっていないやつ。

(R-指定)そう。だからそこをめっちゃ言っていて。それってたぶん『ラップスタア』に出てくる始めたてとかのキャリアの人にはめちゃくちゃ有益なアドバイスというか。ちゃんと、お客が前にいるっていうか。

客に対するパフォーマンスを評価

(Awich)はい。なんか「そういう役割で私はここにいるのかな」と思ってたので。ライブが、やっぱり見るのも好きだし、やるのも好きだし。あっ、今日、ライブお疲れ様でした。

(R-指定)ああ、いやいや、ありがとうございます。

(DJ松永)ありがとうございます。

(Awich)さすがでございます。ライブからここに来るって……本当にプロフェッショナル。

(DJ松永)とんでもないです(笑)。やっているだけですんで(笑)。滅相もございません。

(Awich)その、ライブをやっぱり見るのも好きだし、やるのも好きなんで。そこをちょっとやっぱり言ってあげるみたいな立ち位置かなって思いました。

(R-指定)とか、そのヒップホップ特有のユニティー感やったり。ある種、バトルカルチャーではあるけど、この横の繋がりのそれこそリンクアップなカルチャーでもあるということで。サイファー審査みたいなのがあって。そのサイファーの審査は選ばれた子らがみんな、自分のバースを同じ空間で蹴っていくんやけど。言うてもやっぱりその『ラップスタア誕生』みたいなバトルものはやっぱり「俺が、俺が」で行くところを……どこのチームでしたっけね? CYBER RUI……?

(Awich)RUIちゃんたちがいる時ですね。

(R-指定)CYBER RUIさんとTokyo Galとかがいるグループが、結構人のラップの時にガヤを入れたり、合いの手を入れたり。フックっぽいところをかぶせたりとか。そこをいち早くAwichさんが「これはめちゃくちゃいい!」って言っていて。たしかにそこは何か、「俺が、俺が」のところ見がちなんすけど。それって結局、勝ち上がってそれこそラッパーとしてステージに立ったらみんなでやるっていうことは絶対多いし。めっちゃ必要なスキルというか。

(Awich)そうそう。だし、緊張してたらあれ、できないんすよ。

(R-指定)できないっすよね。余裕ないと絶対にできない。人のバースのフォローとか。

(Awich)だからやっぱりそのスターには大事な要素だと思います。

(DJ松永)間違いないっすね。たしかにね。なかなかでもラッパーでそこまで目が行く人って、なかなか実は活躍した人でもあんまりなかったりするよね。

(Awich)いや、でもRさんは……Rさんの解説が。もう本当にそれをやってくれたから、私はそういうチャラいところにコメントすればいいだけなんで(笑)。

(DJ松永)パフォーマンスするとしたら……っていう根幹の部分ですよ。それ、めちゃくちゃ大事な。

(R-指定)でもやっぱりめっちゃバランスよかったというか。Awichさんがそういうところを見て。俺はそういうところを見て。で、逆にAwichさんとAKLOさんが英語表現として正しいかどうかとかを見たり。

(Awich)ああ、それは私たちの役割だった気がする。

審査員ごとの役割

(R-指定)それでYZERRとかはもっと、その子たちが審査の時に出してくるものじゃなくて。普段出してる音源まで深掘りして。「あの曲を出すのはまだ早いかな」とか。そのプロデューサー目線で。いや、YZERRもすごいなって思いました。その奥の奥まで見て。「あの子のスタイルだったら、歌えるのはもうちょっと隠しておいた方がいい」とか。「そんなところまで見てるのか!」っていう。で、パブロなんかはたぶんその……パブロも結構ね、めちゃくちゃ見るんすけど。なんか俺とたぶん通ってきたカルチャーが違うから、俺が気づいてない引用とかをフォローして気づいてくれていたりして。「すごいバランスがいいな」って思いながらやってましたね。

(Awich)たしかに。

<書き起こしおわり>

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