ZORNさんが2020年2月18日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』に出演。R-指定さん、DJ松永さんとMCバトルについて話していました。
(R-指定)では、さっそくゲストをご紹介しましょう。ラッパーのZORNさんです!
(ZORN)こんばんは。ZORNです。
(R-指定)お願いします!
(DJ松永)すいません、遅い時間にありがとうございます。
(ZORN)とんでもないです。こちらこそ。
(DJ松永)生のラジオってマジで初めてなんですか?
(ZORN)うーん。まあ厳密に言うと「ZORNになってからは初」っていう感じですね。
(DJ松永)本当ですか。えっ、ZONE THE DARKNESS時代はあったんですか?
(ZORN)あったんだよね。フランケンさんのラジオ(笑)。
(R-指定)出た! フランケンさんのラジオ!
フランケンさんのラジオ以来のラジオ出演
(DJ松永)ZORNさんは昔、名義が違って。「ZONE THE DARKNESS」っていう名義でやっていた時期があったんですけど。
(R-指定)だからさっきの曲もね、DJ松永 feat. ZONE THE DARKNESSっていうことで。
(DJ松永)恥ずかしいですね(笑)。
(ZORN)恥ずかしい。苦痛だったわー。
(DJ松永)ですよね。苦痛ですよね(笑)。
(R-指定)7、8年前の曲ですからね。えっ、フランケンさんのラジオ、ヤバいですね(笑)。
(ZORN)そう。だからまあ、カウントしてないんだよね。
(DJ松永)フハハハハハハハハッ!
(R-指定)それはよくない、よくない(笑)。
(DJ松永)フランケンさんはフリースタイルダンジョンとかに出てましたよね。
(R-指定)そうですね。まあ、なんていうか手コキラップで一世を風靡したという。ラップの時の手がめちゃくちゃ早いっていう。
(ZORN)一時期、外タレぐらいのプロップスになっていたよね。
(R-指定)あんだけ負けて売れた人っていないぐらい。
(ZORN)ハンパじゃないよ。
(DJ松永)たしかに。負けて売れるって逆に稀有だよね。そうですよね。そうか。それ以来だったんですね。たしかにヒップホップアーティストってあんまりラジオに出る感じは……。
(ZORN)機会に恵まれなくて。だから、めっちゃ光栄です。ありがとうございます。
(DJ松永)いえいえ。すいません。本当にお忙しい中。
(R-指定)まず、ちょっとZORNさんのご紹介を。東京葛飾区新小岩出身の我々の同世代のラッパーでございます。で、ZORNさんは俺とか松永さんがホンマに学生時代、地元におって。それで10代の時に、俺ら世代で10代でいち早くホンマに頭角を現したというか。大人たちのMCバトルの大会とかで勝っていたっていう。
(DJ松永)あと。若いって知らなかったから。
R-指定がZORNを知ったきっかけ
(R-指定)そう。同世代でラップしてるっていうのも俺らは……結構そういう人が全国各地にいるっていうのも知らない状態で、たぶん俺が初めて知ったのはUMBの2008年。般若さんが優勝した東京予選でベスト4まで。
(ZORN)RUMIさんに負けてね。
(R-指定)あれ、すごいですよね。
(ZORN)RUMIさんに勝ったら般若さんとやれたんだけどね。
(DJ松永)すげえ! ちなみにRUMIさんは般若さんの元相方ですからね。
(ZORN)そうそう。
(R-指定)すごいドラマチックですよね。それがあって、その後に昭和レコードで合流するっていうのもめちゃめちゃドラマチックですよね。
(DJ松永)ちなみに俺は『心象スケッチ』が最初、入りで。
(R-指定)ああ、ホンマに? アルバムの?
(DJ松永)そう。ZONE THE DARKNESS時代のファーストアルバムで。その後でUMBに出ていたのも知って。だから俺、若いっていうのも全然知らなかったんだよ。普通に今、活躍してるラッパーだと思っていたら「えっ、10代なの?」みたいになりましたよ。
(ZORN)だって1個下とかだよね、たぶん松永は。
(DJ松永)俺は2個下ですね。輪入道くんがZORNくんの1個下で。俺は2個下なんですよ。
(ZORN)そうだ。Rが3つ下だ。
(R-指定)そうです、そうです。
(DJ松永)俺、知らなかったんですよね。
(ZORN)でもよく言われるかもね。「まだ30なの?」とかさ。最近になって。
(DJ松永)そうかそうか。だって長いですもんね。ZORNさんって。『心象スケッチ』の時って何歳ですか?
(ZORN)あの時、いくつだろうね? 19とかハタチとかじゃない?
(DJ松永)そうだったんですね。
(R-指定)やっぱり19、ハタチでアルバムを出すっていう人もホンマに珍しくて。
(DJ松永)そう。珍しかった。
『心象スケッチ』
(ZORN)でも自分で作ってさ、持っていって置いてくれるお店とか当時、たくさんあったから。そういうのだからなんかデビューとか、そういう概念じゃないっていうか。そういうやつ、東京の俺らの周りとかでは多かったから。10代の時。
(DJ松永)で、あれがめっちゃ売れたんですよね。
(ZORN)そんなことないよ(笑)。
(DJ松永)いや、でも中古でえらい値段がついてたじゃないですか。それでしばらくして再発したんですよね。
(ZORN)そうそう。リマスターして、みたいな。
(DJ松永)MCバトルに出たのって最初は何歳ぐらいの時なんですか?
(ZORN)一番最初はね、16とか17とかだったかな?
(DJ松永)えっ、周りにその年齢で出ている人って、いました?
(ZORN)1個上には何人かいたんだよね。バラガキさんっていう人とか。TKくんとかさ。
(R-指定)ああ、TKda黒ぶちさん。
(ZORN)そうそう。それでそういう人たちと繋がっていったりとかして。でもあんまりいなかったよ。
(R-指定)そうですよね。少なかったですよね。だからホンマに同世代としてもやっぱり同じラッパーなわけですよ。で、バトルとか見て、この同じライム、韻を愛する者としては「これはちょっとすごい踏み手が東京にはおるな! 同世代でえげつない踏み手が東京にはおるぞ!」って思って。
(DJ松永)RさんはZORNさんとの最初の出会いはなんなの?
R-指定とZORNの出会い
(R-指定)俺がZORNさんに初めて出会ったのは、この間も話したんですけども。UMBの2010年の大会。MCバトルの全国大会で俺が初めて大阪代表になった時に……。
(DJ松永)その時、Rは何歳?
(R-指定)その時は俺は18とか19とか。そんぐらいですね。
(DJ松永)それでZORNさんが20とか21とか?
(ZORN)ぐらいかな?
(R-指定)それで、もちろん存在は知っていたんですけども。そのUMBの会場で一回戦で晋平太さんと当たって。その時に晋平太さんのセコンドというか……晋平太さんってめちゃめちゃフリースタイルのスパーリングとかをやったりするんで。その相手をZORNさんがやっていて。
(DJ松永)えっ、そうなんですか? 意外すぎるんですけど!
(ZORN)そうなんだよ。そのセコンドみたいな形でついて行かせてもらえたのも、当日に俺が決めて。何か頼まれてて、タイミングが合わなそうだみたいな感じで保留にになっていたけど、当日になって「やっぱり行けますね」みたいな。それで、「俺、絶対に優勝するから。もし来てくれたらその賞金でなんか好きなものを買ってあげるよ」みたいに晋平太さん、言っていて。それでその時にさ、ビーツのヘッドホンが出たてで。それがほしくて。で、俺はガキで金がないからって。「じゃあ俺、ついて行ってスパーリングとかも手伝うんで、それ買ってください」みたいな感じで行って。それで優勝したからヘッドホン、買ってもらったからね。
(R-指定)すげえ!
(DJ松永)そうなんですか! 晋平太さん、すげえな(笑)。
(R-指定)で、その時に初めて出会って。晋平太さんとの試合が終わってブワーッて戻ったらZORNさんが「ヤバかったね」みたいに言ってくれて。
(ZORN)そう。ヤバかった。めちゃめちゃヤバかったよ(笑)。
(R-指定)いや、むちゃむちゃ光栄でしたよ。
(DJ松永)ZORNさんも本当にそこが初対面だったんですか? 現場で一緒になることもなく?
(ZORN)全然なかったよね。でももちろん知っていたし。なんか、最初に名前を聞いた時に「大阪にお前みたいなのがいるよ」みたいに言われて。そういう風にキャッスルレコーズのね、G.Oくんが教えてくれて。
(DJ松永)えっ、そうだったんですか!
「大阪にお前みたいなのがいるよ」
(ZORN)でもね、俺の中では……Rはよく「同世代」とかそういう風に言ってくれるけど。もうちょい下っていうか。1個下の年代っていう風に見てた。
(R-指定)そうか。たしかに3つ離れていったら割と一世代分、がっつりと……。
(ZORN)そう。なんかそんな感じじゃなかった? 当時のさ、それこそバトルのシーンも。
(R-指定)たしかにバトルシーンではそうかもわからんですね。
(ZORN)2、3年たって出てくるやつってさ、なんかもまた世代が違う感じっていう。
(DJ松永)俺は後からその映像を見たから。もはやRUMIさんとかと同じ時代を生きているぐらいの感じで見ていたんですよ。マジで(笑)。
(ZORN)RUMIさんとか俺、10個上だから。あの人は般若さんと同い年だから。
(DJ松永)そうですよね。で、アーティスト活動をするのが早かったじゃないですか。
(ZORN)でも15歳だから。別にみんなそんなもんだよね、たぶん。
(DJ松永)それで結構みんなバトルだけは出るけれども……。
(R-指定)そうそう。アーティスト活動っていうのが早かったっていうか。みんな15から25ぐらいまで作品を出さずにバトルに出るだけの時間が続くみたいな人が多い中、早い段階で高いクオリティの作品をずっと出しているっていうのが。
(ZORN)そんなことないよ(笑)。
(DJ松永)でもZORNさん、すごい更新をしてきますもんね。
(ZORN)いやー、まあ……そうありたいけども。
(DJ松永)プロデューサー陣も豪華だったじゃないですか。特に2枚目とか、Fragmentさんとか。
(ZORN)ああ、その時やりたい人たちに常にアプローチして……みたいなね。
(DJ松永)それで最近もBACHLOGICさんのトラックが結構多いじゃないですか。超ヤバいですよね。
BACHLOGICビートのヤバさ
(ZORN)めちゃくちゃヤバいでしょう? ビートを作るから、わかるでしょう?
(DJ松永)いや、本当にそうなんですよ。あの人、すごいっすよ。
(ZORN)すごいよね。
(DJ松永)すごい! で、結構トラックはシンプルじゃないですか。
(ZORN)そう。最近とか特にシンプルで。他の追随を許さないでしょう?
(DJ松永)もう異常ですよね。
(ZORN)異常だよ。
(R-指定)それでやっぱりあんだけエグいビートやと、よりラップ力みたいなのが試されるじゃないですか。
(ZORN)うん。そうなのかもね。